タグアーカイブ: エドガール

4/23(土)・24(日) 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ プッチーニ『エドガール』公演当日のご案内

2022年度が始まりました!
二期会創立70周年を迎えての新年度は、Bunkamuraオーチャードホールで〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉プッチーニ『エドガール』(セミ・ステージ形式)からスタートします。
プッチーニの2作目となるオペラですが、最終版の完成を見たのは、『ラ・ボエーム』『トスカ』『蝶々夫人』で名声を固めた後のこと。初版から実に15年以上の歳月がかかっています。そのため、プッチーニのドラマティックな旋律が随所から溢れ出している名曲なのです。しかしながら、世界的にも上演される機会が少ないため、生演奏をお聴きになったことがあるという方は、ほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか。
そんな奇跡の名曲をこの機会にどうかお聴き逃しなさいませんようご案内いたします!

昨日の最終リハーサル(ゲネプロ)後、今回の舞台構成を務める演出家の飯塚励生に『エドガール』の魅力についてお話を聞いています。
▼インタビューはこちらからご覧いただけます
【明日開幕!】 4月公演 プッチーニ『エドガール』~舞台構成 飯塚励生「現代に通じる歴史的背景とプッチーニの音楽のターニングポイント」 - オペラの散歩道(二期会blog)

また、このたびの公演は引き続き新型コロナウイルスの感染対策を行って開催させていただきます。ご来場のお客様にはこちらのご案内をあらかじめお読みの上、ご理解、ご協力くださいますようお願いいたします。
主催公演開催時における、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する対策とお願い

それでは、こちらに2日間の公演当日のご案内を致します。 【4/23(土)11:30更新】
二期会創立70周年記念公演
〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉 2022年4月公演
ジャコモ・プッチーニ作曲 『エドガール』 オペラ全3幕(セミ・ステージ形式上演)
<日本語字幕付原語(イタリア語)上演>
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
当日券と公演タイムテーブルのご案内
 
4月23日(土)
4月24日(日)
当日券
S・A・B僅少・学
S・A・学
当日券販売
/窓口受付
15:30~
12:30~
開場
16:00
13:00
開演
17:00
14:00
第1幕
約35分
休憩20分
予定時刻
17:35~17:55
14:35~14:55
第2幕・第3幕
約65分
終演予定
19:00
16:00
Bunkamura
オーチャードホール
=アクセス=
<JR>
[山手線][埼京線][湘南新宿ライン]=「渋谷駅」ハチ公口から徒歩7分
<地下鉄>
[銀座線]=「渋谷駅」から徒歩7分
[半蔵門線][副都心線]=「渋谷駅」A2出口より徒歩5分
<東急電鉄>
[東横線][田園都市線]=「渋谷駅」A2出口より徒歩5分
<京王電鉄>
[井の頭線]=「渋谷駅」から徒歩7分、「神泉駅」北口から徒歩7分

お車でご来場のお客様はBunkamuraウェブサイトをご覧ください
>>お車でお越しの場合|アクセス - Bunkamura
◆上記、販売予定当日券は23日11:30現在の情報です。以降の販売状況により公演当日より前に販売終了となる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
◆本公演は「学生席当日券(2,500円)」を発売致します。28歳未満の学生の方が対象です。お求めには学生証のご提示が必要です。尚、通常(前売)の学生席と価格が異なりますのでご了承ください。
◆公演タイムテーブルは、当日の演奏・進行によって上記より異なってくる場合もございますので、あらかじめご了承ください。

▼『エドガール』公演情報ページはこちら
2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ

2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
合唱:二期会合唱団/児童合唱:TOKYO FM 少年合唱団
〈主催〉公益財団法人東京二期会、Bunkamura

●公演のお問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!
前売券が公演当日の開演1時間前までご予約が可能です!!
(*…Gettii予約券は公演会場、二期会チケットセンターでのお支払・お受取は出来ません。ご来場前に必ずセブン-イレブンにてお手続をお願いいたします)


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【明日開幕!】 4月公演 プッチーニ『エドガール』~舞台構成 飯塚励生「現代に通じる歴史的背景とプッチーニの音楽のターニングポイント」

いよいよ明日4月23日(土)『エドガール』の初日を迎えます。
昨日はエドガール福井敬組のゲネプロがBunkamuraオーチャードホールで行われました。

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会場のBunkamuraオーチャードホール

あっという間の2時間!
音楽の濃密さは他のプッチーニの名作に勝るとも劣りません。
もちろん、後に続く名作を髣髴(ほうふつ)とさせるドラマティックなオーケストラやロマンティックなメロディも素敵ですが、「初期の作品らしさ」が感じられるところが、かえってとても新鮮です。
合唱も加わる1幕の教会のシーンや、3幕の葬送のシーン。その荘厳な響きでは、プッチーニのミサ曲を思わせます。もともとプッチーニは、教会のオルガニストの家系に生まれました。オペラ作曲家として稀代の成功を収めましたが、その裸の魂には、生まれながらにしての宗教的な響きが宿っていたのかもしれない、と想像を膨らませます。

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21日のゲネプロより

舞台構成は、前回公演『サムソンとデリラ』に続いて、ニューヨーク出身の演出家の飯塚励生。
東京二期会では、2012年日生劇場共同制作ライマン『メデア』(日本初演・第67回文化庁芸術祭音楽分門大賞受賞)を演出しています。初日ゲネプロ終了時に話を聞きました。

――飯塚励生さん、ゲネプロお疲れ様でした。とても珍しい『エドガール』を舞台化されるにあたって、この作品の一番の魅力と思われたところはどこでしょうか?

飯塚: 魅力的なポイントを2つ挙げるとするならば、まずは歴史的背景です。
舞台は1302年に行ったフランス・フランドル戦争、または金拍車の戦いです。フランス王のフィリップ4世がフランドルを併合しようとした1297年から1314年の戦争でした。これは現在のロシアとウクライナの情勢と似ていませんか?どの時代になっても人間は歴史を学ばず、成長していないことに残念に思います。
次に、この作品を聴くと、プッチーニ自身の音楽的展開を感じます。1幕は、彼にとって多大な影響を与えた作曲家――ビゼー、ヴェルディ、ワーグナー等の音楽が感じ取れますが、2幕からは段々とプッチーニらしい音楽が流れて来るように感じます。ロマン派の音楽家からヴェリズモの巨匠になりかかるターニングポイントを聞ける絶好のチャンスだと思います。

――マエストロ、アンドレア・バッティストーニの印象はいかがでしょうか。

飯塚: マエストロ バッティストーニとご一緒する時間は非常に短期間ではありましたが、内容の濃い豊かな時間でした。稽古中は穏やかで、時にはユーモアたっぷりですが、自分の意見を相手にはっきり伝えていき、チームをまとめていく姿勢が感じられました。
福井敬さん組の最終オーケストラ付き舞台稽古では、彼の情熱とパワーは稽古場の100倍感じました。

――開幕を待つファンの皆様に一言お願いいたします。

飯塚: セミ・ステージ方式のコンサートですので、客席から、歌い手の情熱と迫力、マエストロバッティストーニのパワー溢れる指揮、オーケストラが奏でるプッチーニの音楽の美しさ、視覚的な舞台背景(映像と照明)等を一つのパッケージで経験出来る、絶好のチャンスだと思います。
どうぞ心ゆくまでお楽しみください!

明日開幕の『エドガール』どうか、見逃されませんように!!

※タイムテーブル、当日券情報は、この後、当ブログに掲載いたします。

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▼『エドガール』公演情報ページはこちら
2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ

2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
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公演に向けて、指揮者アンドレア・バッティストーニがついに合流!! ~公演迫る『エドガール』~

2012年2月、ヴェルディ『ナブッコ』で衝撃の二期会オペラそして日本デビューから10年。2022年4月の開催がまもなくに迫る、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ プッチーニ『エドガール』の公演指揮者アンドレア・バッティストーニが来日し、稽古に合流致しました!

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降機直後の羽田空港国際線到着ロビーにて

マエストロは4月9日(土)夕方、羽田空港に到着。週明けより早速稽古に合流しており、これまでのプロダクションと変わらず、ぐいぐいと音楽を牽引しています。
「このオペラは皆様にとって驚くべき発見」とマエストロ自身が評するこの作品。テンポを自在に動かし、プッチーニのドラマを鮮やかに作り上げていきます。

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稽古場では最初にソリストたちと音楽の摺り合わせ作業から始まりました

世界的にも上演機会が限られているこの作品ですが、マエストロ自身も実現を熱望しており、今回の公演に向けても、稽古初日からソリストに提案しながら、精力的に音楽を組み立てていました。
世俗的な場面、宗教的な場面、また、情熱と祈りといった様々な対比が描かれるこの作品。 マエストロの情熱的な音楽作りで皆様を掴んで離さない、一気呵成の2時間になりそうです!

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つづいて舞台上のアクティングエリアを想定し、立ち稽古も始まりました
(舞台構成:飯塚励生)

どうぞご期待ください!

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2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ

2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
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春到来!Bunkamuraでオペラを満喫する~4月公演『エドガール』関連企画を一挙ご紹介

4月、春到来!
年度が代わって、新しい学校、新しい職場、新しい人生のステージの第一歩を踏み出される方も多いことでしょう。
創立70周年を迎えた、東京二期会の新しい年度の第一歩は4月23日(土)・24日(日)、Bunkamuraとの共同主催公演として、東京フィルハーモニー交響楽団と首席指揮者アンドレア・バッティストーニを迎え、〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉の4本目となるプッチーニ幻の名作『エドガール』を、Bunkamuraオーチャードホールで上演します。

そのBunkamuraではこの春、「春だ!ブンカチャージ2022」と銘打って、オペラ、音楽、演劇、ダンス、芸能、ファッション、文芸などなど、様々なジャンルの文化を発信中です。
今回は、中でも東京二期会オペラ関連の企画をご紹介いたします。

物語のトビラ~東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『エドガール』
なんといっても、まずは4/23(土)・24(日)オーチャードホールでの『エドガール』本公演!
情熱に生きる男・エドガール、その愛を一途に信じるヒロイン・フィデーリア、そして、その愛を奪うヴィラン・ティグラーナ・・・後年のプッチーニ・オペラにも引き継がれる抒情をたたえながら、さらに当時流行していたであろうオペラの劇的要素も凝縮されたような、奇跡というか、他に類をみないジェットコースターのようなストーリー展開です。今回、天才バッティストーニの指揮で全幕上演できる機会に恵まれました。どうかこの機会を逃されませんように!

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▼Bunkamuraウェブサイトの『エドガール』公演情報ページはこちら
東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ プッチーニ『エドガール』オペラ全3幕〈新制作 セミ・ステージ形式上演〉 | オーチャードホール - Bunkamura


音楽のトビラ~サン=サーンス『サムソンとデリラ』配信
2021年1月5日に上演した東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ第3弾『サムソンとデリラ』を「ブンカチャージ2022」のために特別期間限定で配信中!
指揮はフランスの俊英、マキシム・パスカル。サムソン役には『エドガール』でも題名役を務めるテノール樋口達哉、そしてデリラ役にはソプラノ板波利加が出演しました。 本公演をご覧になられた方も、またまだ一度も〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉をご覧になられていない方もぜひご視聴ください!

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Bunkamura STREAMING
東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ サン=サーンス『サムソンとデリラ』
オペラ全3幕 日本語字幕付き原語(フランス語)上演
・配信期間:2022年3月23日(水)12:00~5月8日(日)23:59
・視聴券料金:2,800円(税込)
・販売期間:2022年3月23日(水)12:00~5月8日(日)21:00
 (※期間中は何度でも視聴可能)

▼配信の詳細と視聴はこちらから
東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ サン=サーンス『サムソンとデリラ』オペラ全3幕 日本語字幕付き原語(フランス語)上演|春だ!ブンカチャージ 2022 - Bunkamura
「MY Bunkamura」ご登録者限定特典あり!
『サムソンとデリラ』の配信チケットをご購入の方の中から抽選で5名様に、サムソン役2名の<サイン入り公演プログラム>をプレゼント!詳しくは上記ページをご覧ください。


もっとブンカのトビラ~ブックショップ ナディッフモダン『エドガール』ブックフェア
オペラがお好きな方は読書もお好きな方が多いですね。ブックショップ「ナディッフモダン」では、今月1日から、『エドガール』の世界をより深く楽しんでいただけるように、プッチーニの伝記やオペラの入門書などを多数取り揃えたブックフェアを開催いただいています!

▼ブックフェアのご案内はこちらから
東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『エドガール』ブックフェア | ブックショップ ナディッフモダン - Bunkamura

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さらに、『エドガール』関連企画として、4/24(日)開催の「高田正人と行くレクチャー&イタリアン・ランチ鑑賞イベント」も好評お申込受付中です!
201911_takada_masato.jpg東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『エドガール』スペシャルプレ・イベント
【鑑賞とお食事+オペラの見どころ解説トークサロン+S席鑑賞チケット】

・開催日:2022年4月24日(日)
・ランチ&レクチャー会場:東急百貨店 渋谷・本店 8階「タントタント」
・料金:お一人様 25,000円
   (税込・ランチ、レクチャーと演奏、『エドガール』同日公演S席チケット付)

▼イベント詳細とお申込みはこちらから
テノール高田正人がナビゲート!東京二期会『エドガール』~イタリアンレストラン「タントタント」×Bunkamura スペシャルイベント決定! - オペラの散歩道(二期会blog)

新年度のスタートは、Bunkamuraでオペラを満喫してみませんか!

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▼『エドガール』公演情報ページはこちら
2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ

2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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4月公演 プッチーニ『エドガール』~ここを聴く!
第3回「全曲でここが一番有名!? ~フランクの名アリアとプッチーニを送った合唱~」

2022年4月公演は、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ プッチーニ『エドガール』。
プッチーニ第2作目のオペラで、世界的にも上演される機会は少ないのですが、音楽は素晴らしく、プッチーニの若かりし時代の「歌」が熟練の筆致で充溢している奇跡の名曲。その知られざる名曲の中から、聴きどころを皆様にお届けします。

フランクはグァルティエーロの息子で、フィデーリアの兄、ティグラーナに報われない思いを向けています。
オペラの中の役柄としては、ティグラーナに全く振り向いてもらえず、失恋の憂き目にあうのですが、プッチーニからは、現在このエドガールで最も単独での演奏頻度が高いであろうアリア「この恋は私の恥」が与えられています。メロディーメーカーたるプッチーニの個性が存分に発揮されていて、フランクのティグラーナへの複雑な恋心が胸に迫ります。
『アンドレア・シェニエ』の「祖国の敵」に少し似ているような気がするのは私だけでしょうか。(私だけかもしれない)
プッチーニのオペラはソプラノとテノールの恋愛を軸に展開されることが多いですが、バリトン役の存在がドラマを深めているのは誰もが認めるところかと思います。フランクを務める、清水勇磨と杉浦隆大の深みのある2人のバリトンにもご注目ください!

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フランク 清水勇磨(4/23)
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フランク 杉浦隆大(4/24)

また、『エドガール』は合唱が大活躍する作品です。『トゥーランドット』同様に児童合唱も含めた編成で、それぞれの声の組み合わせで様々な場面を描く、プッチーニの筆の冴えを特に感じて頂けるのではないでしょうか。
エドガールとフランクの決闘のシーンや、3幕の大詰め等の荒々しい場面では、ソリストを含めた大アンサンブルでクライマックスを形作るのですが、それと対比されるこのオペラの宗教的なシーンも、合唱の見せ場の一つ。生々しい感情が飛び交うこのオペラで、合唱の透明な歌声は一服の清涼剤とも言えるでしょう。その中でも3幕冒頭のレクイエムは、プッチーニの国葬で彼の最後を見送った曲としても有名です。
コンチェルタンテ形式だからこそ体感頂ける、合唱とオーケストラの響きを、どうぞ『エドガール』で堪能ください。(了/TW)

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2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ

2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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来日10周年を迎えるアンドレア・バッティストーニからメッセージ!~4月『エドガール』によせて

今年、来日10周年を迎えるイタリアの指揮者アンドレア・バッティストーニから、4月東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『エドガール』を指揮するにあたって、メッセージが届きました!

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オペラファンなら誰もがジャコモ・プッチーニの偉大な傑作に夢中です。私たちは、ミミや蝶々夫人、そして、トスカの感動的な物語をよく知っています。
ですが、この度、私たちはこの作曲家の初期の珠玉のレパートリーを生で体験する機会を得ました。『エドガール』です。
この偉大な作品は、北欧にインスパイアされた筋書きに、イタリアの旋律と、ヴェリズモ・オペラの声の妙技、フランスの管弦楽の色彩とが、わくわくするほどに混ぜ合わされています。
『エドガール』は、プッチーニがその芸術的な旅路を進む、重要な一歩となる作品であり、私は、この作品を、東京二期会と東京フィルのアーティストとともに探求することを楽しみにしています。
きっと、このオペラは皆様にとって驚くべき発見となることでしょう。
Viva、プッチーニ!

2022年3月15日
アンドレア・バッティストーニ

(原文)Every opera fan is madly in love with the great masterpieces of Giacomo Puccini and we are all familiar with the moving stories of Mimì, Butterfly and Tosca.
But this time we have the chance to experience live an early gem of the composer's repertoire: Edgar.
This great work is a thrilling mixture of Italian melody, Verismo vocal virtuosity, French orchestral colors with Northern-Europe-inspired plot. Edgar was a significant step forward in Puccini's artistic journey and I'm looking forward to explore it together with Nikikai and Tokyo Philharmonic's artists.
I'm sure this opera will be a surprising discovery for everybody.
Viva Puccini!

15th March 2022
Andrea Battistoni

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2012年 来日初公演となった、東京二期会 ヴェルディ『ナブッコ』(カーテンコールより)

2012年2月ヴェルディ『ナブッコ』で東京二期会&日本デビュー。当時24歳のバッティストーニがその才能を爆発させ、一夜にしてその名を轟かせた衝撃は、今なお、まるで昨日のことのように思い出されます。
東京二期会では、その後も『イル・トロヴァトーレ』『リゴレット』とヴェルディ作品を指揮、2019年宮本亞門演出の『蝶々夫人』で、日本で初となるプッチーニ作品を披露しました。

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2015年 東京二期会 ヴェルディ『リゴレット』(カーテンコールより)

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2016年 東京二期会 ヴェルディ『イル・トロヴァトーレ』(カーテンコールより)

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2019年 東京二期会 プッチーニ『蝶々夫人』(カーテンコールより)

昨年はコロナ禍においてヴェルディ「レクイエム」を指揮。演奏者やご来場のお客様と祈りを共有する、特別な時間となりました。

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2021年 二期会スペシャルコンサート ヴェルディ「レクイエム」より

2022年は、バッティストーニ×プッチーニ・イヤー!
4月の『エドガール』を皮切りに、9月『蝶々夫人』でも東京二期会に再登場。それに先駆けて、8月には九州交響楽団の定期演奏会に登場し『外套』を予定しています。

この機会を逃しては、きっと滅多に聴く機会に再び巡り合えないだろう、バッティストーニの『エドガール』。
ぜひ逃されませんように!!

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2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

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(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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4月公演 プッチーニ『エドガール』~ここを聴く!
第2回「特別な役柄《ティグラーナはTigre》」

2022年4月公演は、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ プッチーニ『エドガール』。
プッチーニ第2作目のオペラで、世界的にも上演される機会は少ないのですが、音楽は素晴らしく、プッチーニの若かりし時代の「歌」が熟練の筆致で充溢している奇跡の名曲。その知られざる名曲の中から、聴きどころを皆様にお届けします。

今回は、『エドガール』だけではなく、プッチーニのオペラに登場するキャラクターの中でも異彩を放つティグラーナです。
ご存知の通り、プッチーニの描く女性像はトスカ、ミミ、蝶々夫人等、ソプラノに主要役が多く、“プッチーニ・ヒロイン”と呼ばれる役柄は愛する人のために命を燃やす女性として、強い共感を呼ぶことが特徴の一つで、『エドガール』でのフィデーリアもこのカテゴリーに入る役柄と思います。
一方、ティグラーナは、このプッチーニ・ヒロイン(フィデーリア)のカウンターとして配置されています。皆に愛される無垢な娘フィデーリアに対して、ムーア人の捨て子で自らの欲望に忠実に従い、村人から疎まれるティグラーナ。
そんなティグラーナの名前の由来は「Tigre(フランス語・イタリア語で「虎」)」。キャラクターとしてはカルメンのイメージでしょうか。

それではティグラーナの聴きどころをご紹介。
まずは第1幕から、教会に大人しく通う村人を馬鹿にして歌う「子羊は可哀想に!」を。
大勢の村人に対して1名で自分の意志を貫くティグラーナは、このオペラ内では悪役ポジションですが、魅力的な悪女として印象深いシーンです。
もうひとつが、彼女のエドガールへの愛情が見える、第2幕の二重唱「エドガール、あなたの顔には」
猛女というだけではなく、フィデーリアとは異なるアプローチでエドガールを求める柔らかなメロディーは、この役の幅の広さを感じさせます。実はこのオペラの中に、フィデーリアとエドガールには二重唱が無いことからも、意味のある二重唱かと思います。
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ティグラーナ 中島郁子(4/23)
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ティグラーナ 成田伊美(4/24)
長閑な村の中で爪を隠さず生きるティグラーナの演唱は、プッチーニオペラにおける女性像に新たな光を当ててくれるはず。この役を演じる中島郁子と成田伊美の歌唱と共にご期待ください!

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▼『エドガール』公演情報ページはこちら
2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ

2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

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(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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二期会初演!2022年4月プッチーニ『エドガール』~ティグラーナ役 中島郁子インタビュー「彼女の言葉には裏がなく、常に真っ直ぐに自分の想いを語っています」

4月公演、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ第4弾プッチーニ『エドガール』。キャスト紹介7人目はティグラーナ役のメゾソプラノ中島郁子です。
ヒロインのフィデーリアの兄フランクを片恋に沈め、主人公エドガールの心を打ち抜いてしまう、美女ティグラーナ。オペラ『エドガール』の台本は、プッチーニの第1作『妖精ヴィッリ』に続いて、フェルディナンド・フォンターナが務めましたが、フォンターナは『盃と唇』というフランスの詩劇を原作にしながら、当世流行のオペラとしてよりドラマティックになるように、ビゼーの『カルメン』も参考にしたということですから、その特徴は、まさにティグラーナというキャラクターに結晶したということでしょう。
マエストロ、アンドレア・バッティストーニの記念すべき日本デビュー・オペラである『ナブッコ』のフェネーナで二期会デビューを飾った中島。『セヴィリャの理髪師』ロジーナを当たり役とし、昨年は東京二期会『ファルスタッフ』にクイックリーで出演。主要なオーケストラとの共演も多い中島にとって、今回のティグラーナは今まで演じてきた役とはまったく違うキャラクターと言います。公演に向けて話を聞きました。

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中島郁子

――ティグラーナは、どのような役、人物でしょうか?

中島: 一言で言えば、本能の赴くままに生きる「魔性の女」と言えるでしょうか。
フランクに愛されている事に満足できず、フィデーリアの恋人であるエドガールを誘惑して奪ってしまうところは、まさにカルメンを思わせる女性だと思います。
しかし、彼女の言葉には裏がなく、常に真っ直ぐに自分の想いを語っています。第一幕、ミサで敬虔な祈りを捧げる村人たちの前で、「あなた達にとって、それが祈りであっても、私にとってはカンツォーネだわ! 私は歌いたいの、私は鳥のようにさえずりたいの!」という言葉は、自由奔放な彼女の性格がよく表れているように思います。

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2012年2月 東京二期会オペラ劇場『ナブッコ』より フェネーナ役(中央手前)

――そのティグラーナの台詞にも、カルメンに通じるものがありますね。それでは、ティグラーナの見どころ、聴きどころのシーンを教えてください。

中島: ティグラーナは、その性格から、様々な場面で、変化に富んだ表現が要求されていると思います。
例えば、第一幕で、エドガールを誘惑する場面では、プッチーニは「Religioso=宗教的に」と指示して、流麗な旋律で描かれています。その後、祈りを捧げる村人達を邪魔する場面では、「Satanico=悪魔的に」と書かれており、独特のリズム感で激しい感情が表れています。
また、第二幕で、エドガールの気持ちが離れてしまっていると知り、彼への愛を情熱的に歌う二重唱では、「con espress. di volutta'=快楽的な表現で」とあり、この作品の中でも、最も甘美で官能的な旋律で描かれていると思います。
これら全てが魅力的な旋律で描かれていますので、ティグラーナという女性の感情の変化を音楽から感じて頂けると思います。

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2017年10月 東京二期会オペラ劇場『蝶々夫人』より スズキ役(左)

――今回の『エドガール』、他のプッチーニ作品と比べて、どのような印象を持たれましたか。

中島: これまで私は、二期会公演のプッチーニ作品では、『蝶々夫人』スズキ役、『修道女アンジェリカ』公爵夫人役、『ジャンニ・スキッキ』ツィータ役に出演させて頂きましたが、それぞれ私は大好きな役ですが、どちらかと言うと、少し落ち着いた雰囲気の役ばかりでした。プッチーニの作品は、残念ながらメゾソプラノの役がとても少ないのですが、この『エドガール』では、珍しくメゾソプラノに妖美な役が与えられています。実は、私は、このような女性を演じるのは初めてですので、新たなレパートリーに挑戦する気持ちで取り組んでいます。

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2018年9月 東京二期会オペラ劇場『修道女アンジェリカ』より 公爵夫人役(左)



――新しい中島さんの魅力に出会えそうですね。それでは、公演に向けての意気込みをお願いします。

中島: 『エドガール』は、上演される機会の少ない作品ですが、若きプッチーニの描いた優美な旋律に溢れています。
その作品を、きっとマエストロ・バッティストーニが、更に躍動感みなぎる素晴らしいイタリアオペラへと、導いて下さる事と思います。私も、その舞台に立たせて頂けることをとても嬉しく思っております。是非、会場にお越し頂き、お楽しみ頂ければ幸いです!

――ぜひファンの皆様、ご期待ください!最後に、オーチャードホールにご来場されるお客様に、渋谷の中島さんおすすめのスポットがあれば教えてください。

中島: 私は、なかなか渋谷を訪れる機会がないのですが、美術館が好きなので、オーチャードホールのあるBunkamuraのザ・ミュージアムには、興味のある展示を見つけると訪れます。何年も前になりますが、ダ・ヴィンチやルーベンスの名画に感銘を受けたことを覚えています。是非、皆様も、オーチャードホールでの音楽会と合わせて、美術館もお楽しみ頂ければと思います。

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▼『エドガール』公演情報ページはこちら
2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ

2022年4月23日(土)17:00*、24日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
*…ティグラーナ 中島郁子 出演日

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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4月公演 プッチーニ『エドガール』~ここを聴く!
第1回「エドガール&フィデーリア」

4月にお届けする、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ プッチーニ『エドガール』。
プッチーニ作品でも『蝶々夫人』『トスカ』『ラ・ボエーム』等は多くの皆さんがお聴きになったり、ご覧になっているかと思いますが、『エドガール』を観劇されたことがある方は、それほどいらっしゃらないのではないでしょうか。(演奏資料を見るに、今回が日本では2回目の上演のようです)
『エドガール』はプッチーニ2作目のオペラ。その知られざる名曲の中から、聴きどころを皆様にお届けします。
初回の今回は、まずタイトルロールのエドガールと、彼に思いを寄せるフィデーリアから。

まず、エドガールの聴きどころは、第2幕冒頭のアリア「快楽の宴よ」をご紹介。
故郷を追われるように去ったエドガールは、ティグラーナとの愛欲の日々を後悔しながらも、彼女の魅力を拒めずにいることを嘆きます。思い出されるのは、彼を一途に思ってくれた天使のようなフィデーリアの面影。前半の激しい感情の吐露と、後半のフィデーリアへの思い出と望郷の念の対比が鮮やかなアリアです。
また、エドガールの最大の聴かせどころは、第3幕の終結部「エドガールは生きている!」。全編のラストにどんでん返しが起こるこの場面は、是非劇場で聴いてみてください。
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エドガール 福井 敬(4/23)
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エドガール 樋口達哉(4/24)

フィデーリアは聴きどころを2つ。
第1幕冒頭の小アリア「昼の花よ」は、フィデーリアの登場の場面で、4月の花咲く丘を軽やかに下りながら、エドガールを見つけます。彼女はエドガールにアーモンドの花がついた枝を渡します。明るい平和な曲想で彼女の人柄を表す1曲です。アーモンドの花の花言葉は「希望」ですね。
もう1つは第3幕のアリア「あらゆる苦しみよりも」を挙げます。戦死したとされるエドガールを庇い、彼の罪は祖国のために戦ったことで償われたはずと訴えます。彼と共に故郷に戻って天国での平安を願うと歌う、まさに彼女の名前の語源《Fidele 貞節な》を示す感動的なシーン。
オペラを通じて、このフィデーリアのキャラクターに、恋人を思い待ち続ける蝶々夫人や、『トゥーランドット』のリューのような性格の萌芽を感じて頂けるかと思います。
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フィデーリア 髙橋絵理(4/23)
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フィデーリア 大山亜紀子(4/24)

次回は、プッチーニがほとんど書くことが無かったメゾソプラノの主要役、ティグラーナにスポットを当てます。
隠れた主役の聴きどころとは?

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2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ

2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

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二期会初演!2022年4月プッチーニ『エドガール』~フランク役杉浦隆大インタビュー「旋律の美しいフランクのアリアを印象に残るように歌いたい」

4月公演、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ第4弾プッチーニ『エドガール』。キャスト紹介6人目はフランク役のバリトン杉浦隆大の登場です。
バリトンの役に似つかわしい貫禄と朗らかな人柄からか、仲間から「ビッグ」の愛称で親しまれています。二期会オペラ研修所は最優秀で修了(川崎靜子賞受賞)。『ダナエの愛』で二期会オペラ・デビュー後も自分の歌に磨きをかけるため、ドイツ・ハンブルクに留学。帰国後もさらに活躍を続け、昨年は『魔笛』『こうもり』に出演しました。
今年は、『エドガール』フランクに続いて、7月『パルジファル』聖杯の騎士、9月『蝶々夫人』ヤマドリと、なんと3公演連続での出演が決まっています!まずは2022年の初登板に向けて話を聞きました。

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杉浦隆大

――フランクとはどのような人物でしょうか?

杉浦: 町の人々に悪女とまで呼ばれるティグラーナのことを愛し、彼女のために決闘するも恋は実らず、軍人となって彼女への想いを断ち切った男(もしかしたらまだ断ち切れていないかもしれませんが…)、それがフランクです。

――ティグラーナとは、小さいときから一緒に暮らしていたんですよね。

杉浦: フランクにはフィデーリアという妹がいますが、ティグラーナは、生まれながらに捨てられてしまったところをフランクの父グアルティエーロに拾われ、フランクやフィデーリアとともに育てられました。フランクの家族は基本的に信心深い人々ですが、ティグラーナは成長するにつれ不道徳な道に走り、今では町の人々に悪女と蔑まされ煙たがられるような娘に育ってしまいました。フランクは彼女が不道徳な道に走っていることを許せませんが、一方で彼女のことを愛しています。彼女には一向に相手にされていませんが。
町の人々に追い立てられたティグラーナはエドガールとともに町を去ろうとしますが、フランクは彼女をエドガールに奪われたくなく、決闘をします。結局彼らには逃げられ、フランクは裏切られた想いからか、彼らの去り際、ティグラーナに呪いの言葉をかけます。それほどまでに彼女のことを愛していたといえるでしょう。

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2021年9月 東京二期会オペラ劇場『魔笛』より 僧侶I役(パミーナの後ろに立つ金色衣裳の人物)

――愛したいがゆえにその悪が許せない、愛の言葉が届かないがゆえに呪いの言葉をかける、というのは…

杉浦: ティグラーナがいない日々を送る中で、フランクは軍に入隊し、隊長となります。きっと彼女のことを忘れるため必死にがんばって、気づいたら隊長にまで昇りつめていたという感じでしょう。
第2幕で偶然エドガールとティグラーナに再会するフランクですが、エドガールの入隊願いを快く受けるほどフランクは彼と意気投合し、逆にティグラーナには見向きもせず、むしろ軽蔑します。第3幕ではティグラーナの本心を知りたがり、エドガールとともにその本心を探ろうとします。その方法はまるで詐欺をはたらいて罠にはめるかのようなやり口で、いくらティグラーナへの想いを断ち切ったからとは言え、少々彼女への軽蔑が過ぎるように思います。愛すること、失恋して想いを断ち切ること、フランクには何事にも猪突猛進な面があるかもしれません。

――温和な杉浦さんからはなかなか想像できない役ですが、フランクのやりがいはどのあたりに?

杉浦: フランクの聴きどころは、第1幕で歌われるアリア「Questo amor, vergogna mia」が1番だと思います。またアリアに向かうまでの、ティグラーナとのやり取りも、彼の心情がよく表れている箇所だと思います。旋律が美しいこのアリアですが、このオペラの音楽は随所にスケールの大きな音楽が見られ、それにかき消されないよう、印象に残るように歌いたいと思います。

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2021年11月 東京二期会オペラ劇場『こうもり』より フランク役(写真中央:こちらのフランクは刑務所長)

――プッチーニには珍しいバリトンのアリアですね。

杉浦: プッチーニのオペラ2作目ですが、音楽にはすでに他の作品に見られるような旋律の美しさが際立っているように思えます。プッチーニの他のオペラと違う点では、私がバリトンだからだと思いますが、本当に数少ないバリトンのアリアがあることです。先の「Questo amor, vergogna mia」は比較的短いですが、しっかりとアリアと呼べるものがバリトンの役に割り振られているのです。いつもプッチーニの美しい旋律をアリアとして歌われているソプラノやテノールをうらやましく思っていますが、このアリアだけはバリトンのものであり、ちょっと短いですが、存分に堪能することができます。

――杉浦さんの歌うアリア楽しみにしていただきましょう。最後に、ファンの皆様に向けてメッセージをお願いいたします。

杉浦: プッチーニの初期作品『エドガール』、上演されることは本当に少なく、貴重な機会に出演することができて本当にうれしく思っております。皆さまにお楽しみいただけますよう、しっかりと歌わせていただきます。どうぞ足をお運びいただけたらと思います。

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2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ

2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00* Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
*…フランク 杉浦隆大 出演日

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(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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テノール高田正人がナビゲート!
東京二期会『エドガール』~イタリアンレストラン「タントタント」×Bunkamura スペシャルイベント決定!

Bunkamuraとの共同主催で開催の〈東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ〉『エドガール』。
オーチャードホールでのオペラ鑑賞の一日を、有意義に、そして豊かにお過ごしいただこうと、東急百貨店内のイタリアンレストラン「タントタント」とBunkamura共同企画による素敵なご鑑賞イベントができました! 開催日は2022年4月24日(日)。

東京二期会のオペラ・レクチャー&コンサート「オペラ Why not?」で講師を務め、知的かつわかりやすいレクチャーと共演者の人柄を引き出す軽妙なトーク、そして歌唱までこなして大人気のマルチ・テノール高田正人が登場!『エドガール』の魅力を独自の視点でお伝えします。

201911_takada_masato.jpg 高田正人

レクチャーとオペラ鑑賞の前には、東急百貨店渋谷本店8階のイタリアンレストラン「タントタント」でランチを。当日限定のオリジナルコラボメニューをご堪能いただきます!
プッチーニのオペラは好きだけど『エドガール』はまだ観たことがない、という方も多くいらっしゃると思います。高田のレクチャーをお聞きいただければ、その後のオペラ鑑賞が何倍もお楽しみいただけることでしょう。
イタリア料理と歌唱実演付きレクチャーに、『エドガール』鑑賞まで、イタリアの文化に浸っていただける一日をご提供いたします!

■■■ イベント情報 ■■■
東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『エドガール』スペシャルプレ・イベント
【鑑賞とお食事+オペラの見どころ解説トークサロン+S席鑑賞チケット】
■開催日:2022年4月24日(日)
■<ランチ、レクチャーと演奏>
 会場:東急百貨店 渋谷本店 8階「タントタント」
 開始時間:11:30~
 ▼ランチ&レクチャー会場のご案内
 ・タント タント |渋谷・本店 - 東急百貨店公式ホームページ
■<公演>
 会場:Bunkamura オーチャードホール
 開演:14:00
■募集定員:50名様(先着順)
■料金:お一人様 25,000円
   (税込・ランチ、レクチャーと演奏、『エドガール』同日公演S席チケット付)
■イベントお申し込み方法
 以下必要事項をご記入の上、下記メールアドレスにメール送信してください。
 必要事項:
  (1)メール標題・タイトルに【エドガールイベント申込】
  (2)メール本文に【お名前/人数/お電話番号】
 送信先メールアドレス:t-akakubo@bunkamura.co.jp
  株式会社東急文化村 マーケティング部 販売促進室
■受付締切:2022年3月31日(水)
 ※ただし、定員に達し次第受付終了とさせていただきます。

その他、ご不明な点、ご質問等がございましたらお気軽にお問合せください。

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2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ

2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
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(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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二期会初演!2022年4月プッチーニ『エドガール』~フィデーリア役髙橋絵理インタビュー「プッチーニが愛した繊細で一途な女性像 ―ミミ、蝶々さん、リューのような― がフィデーリアにはあります」

4月公演、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ第4弾プッチーニ『エドガール』。キャスト紹介5人目はフィデーリア役で出演するソプラノ髙橋絵理。昨年7月『ファルスタッフ』アリーチェに続いて、大山亜紀子とのダブルでの登場です。
東京二期会では『パリアッチ(道化師)』ネッダでデビュー。その後も、『ホフマン物語』アントニア、『エロディアード』サロメを演じ、持前の清々しく健やかな抒情性をたたえた歌声で、演じる人物のピュアな心情を表現し、高い評価を受けてきました。先日、急遽の開催となった『フィガロの結婚』でも、伯爵夫人を見事務め上げ、賞賛を受けています。 そして、今回のフィデーリア。プッチーニのヒロインに向かう意気込みを聞きました。

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2012年7月 東京二期会オペラ劇場『パリアッチ(道化師)』より ネッダ役

――髙橋さん、おはようございます。

髙橋: おはようございます。

――急遽公演となった『フィガロの結婚』。今回の伯爵夫人では、どのような新しい「発見」がありましたでしょうか。

髙橋: 伯爵夫人はオペラデビューの役であり、そして新国立劇場オペラ研修所の際にも歌わせていただき、節目節目に歌ってきた大事なレパートリーです。今回の宮本亞門さんの演出では、悲しみの中にいる伯爵夫人でも、いつも希望を失わない前向きなキャラクターを目指しました。だからだと思いますが、稽古を重ねるうちに伯爵夫人の生き抜く力、そして逞しさをこんなに深く感じたことがありませんでした。同じ役でもその時々で感じ方が違うのは、演じていて面白い点ですね。

――ファンの方にはぜひ引き続き4月公演『エドガール』にもお越しいただきたいと思います。それでは、フィデーリアは、どのような役、人物でしょうか?

髙橋: フィデーリアの名前の由来は、忠実、敬虔(Fedele a Dio)です。『カルメン』のミカエラに通じるような役どころと思っています。幼馴染みであるエドガールに一途で、エドガールとティグラーナが駆け落ちした後も彼を思い続けます。亡骸となって村へ帰ってきたエドガール(実際は生きていますが)に対して村人が非難しても、彼を庇い、優しく村人を説得する芯の強さもあります。

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2013年8月 東京二期会オペラ劇場『ホフマン物語』より アントニア役

――共同制作『カルメン』でミカエラを演じた経験も、フィデーリアに活かされるのではないでしょうか。それでは、フィデーリアの見どころ、聴きどころのシーンを教えてください。

髙橋: フィデーリアの最も有名なアリア「さようなら、私の甘い愛」です。亡くなってしまった愛するエドガールへの想いを歌うアリアですが、後半に向かうにつれ「天国で待っていてね」と何度も言うフィデーリアの高揚していく音楽に、深い愛情を感じさせられます。

――今回が二期会初演となる『エドガール』。二期会以外でもあまり上演される機会はありませんでしたが、他のプッチーニ作品と比べて、どのような印象がありますか。

髙橋: この作品はプッチーニの2作目のオペラですが、プッチーニ特有の抒情的な音楽はすでに健在で、初めて全幕を聴くお客様にも存分にお楽しみいただけると思います。プッチーニが愛した繊細で一途な女性像のミミ、蝶々さん、リューのようなキャラクターの要素がフィデーリアにはあり、素敵なメロディーが満載です。 また、フィデーリアにはアンサンブルの音楽がほとんどなく3曲のアリアとコンチェルタートのスタイルで描かれています。プッチーニ最後の作品である『トゥーランドット』のリューへ与えられたスタイルとほぼ同じで、大変興味深いです。

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2019年4月 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『エロディアード』より サロメ役

――まさに、プッチーニの人生を貫くヒロイン像がフィデーリアでも描かれようとしているのですね。ところで、渋谷で、髙橋さんおすすめのスポットがあれば教えてください。

髙橋: イタリアンのタロス(Tharros)がおすすめです。前々回Bunkamuraオーチャードホールでの『エロディアード』サロメ役で出演した際に、本番後に家族を連れて行ったことがきっかけで時々伺っています。美味しいですよ!

――最後に、お客様へ向けてメッセージをお願いいたします。

髙橋: 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズは、毎回なかなか上演されない作品に焦点を当てた大変貴重なシリーズです。ぜひプッチーニの素晴らしい作品を、会場にてお楽しみ頂けたら嬉しいです。オーチャードホールでお待ちしております。

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2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ

2022年4月23日(土)17:00*、24日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
*…フィデーリア 髙橋絵理 出演日

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二期会初演!2022年4月プッチーニ『エドガール』~フィデーリア役大山亜紀子にインタビュー「最後まで想いを貫く純粋な人」

4月公演、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ第4弾プッチーニ『エドガール』。キャスト紹介4人目はフィデーリア役で出演するソプラノ大山亜紀子です。
ヴェルディ、プッチーニのヒロインを歌いつづける二期会のディーヴァのひとり。『蝶々夫人』題名役でデビュー後、『仮面舞踏会』アメーリア、『オテロ』デズデモナで好演。新国立劇場鑑賞教室では『トスカ』題名役を演じ、昨年も『ファルスタッフ』アリーチェで華々しいアンサンブルの中心として大役を果たしました。
そして、今回のフィデーリア。神様の愛に忠実、誠実な人という意味の名前のとおりの役柄で、いかにもプッチーニのヒロインらしい感じがします。その場の状況や、情動、感情で行動に走ってしまう人物ばかりのこのオペラの中で、フィデーリアだけは、一貫して恋人エドガールのことを想い、信じています。トスカ、蝶々さん、リューへと続く、プッチーニのほとんどライフワークのような女性を、大山はどのような思いをもって臨むのか、話を聞きました。

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2009年11月 東京二期会オペラ劇場『蝶々夫人』より 蝶々夫人役

――フィデーリアは、どのような役、人物でしょうか?

大山: 今回演じますフィデーリアは、どのような状況になっても、愛するエドガールのことを最後まで想い貫く純粋な人だと思います。普通ならとても愛していたとしても、裏切られ、自分の元を去った時点で終わりですよね。

――フィデーリアの見どころ、聴きどころのシーンを教えてください。

大山: 一番好きな場面は、第三幕のエドガールに別れの言うシーンです。彼の棺(実際は違いますが)に対し「愛する人、私もそのうちそちらに行きます。待っていてくださいね」と吐露するシーンは、メロディーも素敵で、最初はフィデーリアだけで歌っていきますが、最後には合唱も彼を讃えて歌い気持ちを盛り上げるところは聴きごたえがあると思います。

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2010年2月 東京二期会オペラ劇場『オテロ』より デズデモナ役

――まさかそのとき、自分ひとりが命を落とすとは、思っていなかったかもしれませんね・・・ところで、Bunkamuraのある渋谷で、アフター、ビフォアー・オペラを楽しむおすすめスポットは?

大山: なかなか渋谷に降り立たずよくわかりません(笑)
もしよろしければ、皆様教えてください。「ここのお店のこれがおいしいからおすすめですよ!」とか「ここは面白いからぜひ行ってみてください!」など、お待ちしております(笑)

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2021年7月 東京二期会オペラ劇場『ファルスタッフ』より アリーチェ役

――では、皆様、大山にぜひお便りお待ちしています!最後に、お客様へ向けてメッセージをお願いいたします。

大山: なかなか上演されない作品です。私も今回初めて知りました。是非会場に足をお運びいただき、プッチーニの音楽を楽しんでいただけたらと思います。会場にてお待ちしております。

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2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ
2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00* Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
*…フィデーリア 大山亜紀子 出演日

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二期会初演!2022年4月プッチーニ『エドガール』~ティグラーナ役成田伊美にインタビュー「ヴェルディやワーグナーの影響を感じます」

4月公演、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ第4弾プッチーニ『エドガール』。キャスト紹介3人目はティグラーナ役で出演するメゾソプラノ成田伊美です。
最近のインタビューで「一番興味のある役は、やっぱり、カルメン」と答えていた成田。『エドガール』のティグラーナは、たしかにカルメンにも似て「妖しい美女」として描かれます。プッチーニのオペラらしく、愛を一途に信じるヒロインのフィデーリアはソプラノで、その恋人である主人公エドガールはテノール。その二人の愛を引き裂くように登場し、挙句の果てはフィデーリアを刺し絶命させてしまうのが、このティグラーナです。
昨年11月には一つの目標であった『こうもり』オルロフスキーを好演した成田。続いての大役に向けて、意気込みを聞きました。

202202_narita_yoshimi_00.jpg 成田伊美

――ティグラーナは、どのような役、人物でしょうか?

成田: ティグラーナは、育ちは良くないものの、周りの人が釘付けになる程魅力的で、魔性の女のようです。メゾソプラノが演じる、『カルメン』カルメンや『カヴァレリア・ルスティカーナ』のローラ、『リゴレット』マッダレーナなどと似ている役かなと思います。ティグラーナの歌は、先ほど例に挙げたカルメンなどより、音域が高くイタリアオペラらしさ全開といった感じです。私とティグラーナの性格が似ているかと聞かれたら、間違いなく「似ていない」と答えると思います(笑)

――成田さんの名誉にかけて「似ていない」と思います! それでは、ティグラーナの見どころ、聴きどころのシーンを教えてください。

成田: ティグラーナの聴きどころは、2幕のエドガールとの二重唱です!本当に美しいメロディーなんです!! 幕切れには男声合唱が加わり、壮大なオーケストラが響き渡ります。
1幕のティグラーナのアリアも南イタリアを感じさせるメロディーで、合唱との掛け合いもあり、かっこいいです。また、このオペラは合唱から始まるのですが、プッチーニらしさがよく出ていて、大々的な序曲を置かず、すっとオペラに引き込まれていくのも良いなと思っております。

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2015年2月 東京二期会オペラ劇場『リゴレット』より チェプラーノ伯爵夫人役(写真中央)

――『エドガール』は、他のプッチーニ作品と比べて、どのような印象を持たれましたか。共通するところや、異色なところなど、特に感じられるところがあれば、教えてください。

成田: この『エドガール』は随所にヴェルディを感じます。「All'armi!(武器を!)」や「Maledizion(呪い)」というヴェルディがオペラの大切なシーンで使っている言葉を、プッチーニもこの『エドガール』では大切なシーンで使っています。他方、それぞれのキャラクターにテーマ旋律を振り分けていて、この辺りはワーグナーの影響を感じます。余談ですが、私は1800年代から1900年代の音楽が特に好きなんです。プッチーニはまさしくこの時代で、この『エドガール』は新しい時代への幕開けをプッチーニ自身も感じながら作曲したのではないかと感じます。

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2021年11月 東京二期会オペラ劇場『こうもり』より オルロフスキー役(写真左)

――ヴェルディやワーグナーからのバトンもしっかりと受け取った作品でもあるのですね。お客様にもぜひ実演で感じていただきたいですね。では、成田さんおすすめの渋谷のスポットがあれば教えてください。

成田: 渋谷はあまり詳しくないのですが…オーチャードホールがあるBunkamuraの中には素敵なカフェがたくさんあるので、ぜひ『エドガール』の前後に素敵なティータイムをお過ごしください。

――Bunkamuraにはオペラ鑑賞の前後も楽しめるスポットが集まっていますし、落ち着いた時間が流れる空間が素敵ですよね。最後に、お客様へ向けてメッセージをお願いいたします。

成田: この役の出演が決まったとき、イタリアオペラにしっかり挑めるチャンスをやっと掴むことができた!とガッツポーズをしたことを覚えています。今の年齢になり、やっと声が成長してきたので歌うことができる役だと思います。私の集大成として挑みますので、ぜひ会場で応援していただけたら嬉しいです。マエストロ・バッティストーニさん、東京フィルハーモニー交響楽団が作り上げる美しい音楽と、二期会の私たちの歌唱をお楽しみください。お待ちしております!!

*     *     *


▼『エドガール』公演情報ページはこちら
2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ
2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00* Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
*…ティグラーナ 成田伊美 出演日

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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二期会初演!2022年4月プッチーニ『エドガール』~グァルティエーロ役清水宏樹にインタビュー「息子フランクとエドガールの争いの場面に」

4月公演、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ第4弾プッチーニ『エドガール』。キャスト紹介2人目に登場するのはバス清水宏樹です。これまで東京二期会では『トスカ』、『椿姫』のイタリアオペラのほか、『ローエングリン』『魔弾の射手』といったドイツオペラでも出演を果たしてきました。特に2018年ペーター・コンヴィチュニー演出『魔弾の射手』では、カスパール役を好演しています。
今回の役は、グァルティエーロ。主人公エドガールの恋人フィデーリアと、フィデーリアの兄フランク、その兄妹の父です。グァルティエーロは、さらに、ムーア人の両親に捨てられた娘ティグラーナを養い、フィデーリアの姉妹のように育てました。
妖艶な美を放つティグラーナに、あろうことか想いを寄せる兄フランク。しかし、ティグラーナは、フィデーリアの恋人エドガールを誘惑、ついに篭絡に成功してしまいます。そして、事件は、ある日の教会の祈りの時間に起きてしまいます・・・オペラ『エドガール』の悲劇は、つまり、グァルティエーロ家の中で醸造されてきた、といえるのです。

202202shimizu_hiroki_00.jpg 清水宏樹

――グァルティエーロは、どのような役、人物でしょうか?

清水: バスの役は、比較的高齢で、聖職者や王様、誰かの後見人などが多いですが、グァルティエーロはフランクの父親という役どころです。

――グァルティエーロの登場シーンを教えてください。

清水: 第1幕、教会で息子フランクとエドガールの争いの場面に割って入るところが唯一の出演シーンとなります。歌唱箇所は少ないですが、合唱を含めた出演者(村人たち)が多い、とても迫力のある場面です。

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2018年7月 東京二期会オペラ劇場『魔弾の射手』より カスパール役

――二期会が『エドガール』を取り上げるのはこれが初めてとなります。他のプッチーニ作品と比べて、どのような印象を持たれましたか。

清水: プッチーニの中ではマイナーな作品ですが、旋律の美しさやスケール感は他の作品に引けをとりません。上演されることが少ないので、この機会に是非足をお運びださい。

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2020年2月 東京二期会オペラ劇場『椿姫』より グランヴィル役(写真後方)

――渋谷で清水さんおすすめのスポットがあれば教えてください。

清水: オーチャードホールのすぐ近くにある「VIRON」というパン屋さんです。フランスパンのサンドイッチが特にオススメで、味とボリュームに大満足です。パンの食感が硬いのが特に好きなところです。少し値が張りますが、価値があると思います。

――清水勇磨さんに続いての連続票!ぜひ行ってみたくなりますね。最後に、ファンの皆様に向けてメッセージをお願いいたします。

清水: 舞台の成功に向けて、日々練習に取り組んでおります。ホールでお会いすることを楽しみにしております。

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2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ
2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00* Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
*…グァルティエーロ 清水宏樹 出演日

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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二期会初演!2022年4月プッチーニ『エドガール』~フランク役清水勇磨にインタビュー「リブレットを見ると良く練ってあるんですよ。言葉にどれだけこだわったのかが分かります」

Bunkamuraとの共同主催による東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『エドガール』。セミ・ステージながら、実はこれが二期会初演になります!
主人公エドガールの恋人フィデーリアの兄にあたるフランク役を演じるのが、バリトン清水勇磨。二期会ではこれまで『ばらの騎士』ファーニナル、『タンホイザー』ヴォルフラム、『ファルスタッフ』フォードと重厚な役を演じてきました。中止となってしまった2月公演『影のない女』にもバラク役での出演が予定されていました。
今回のフランクは、プッチーニのオペラでは珍しく、アリアのあるバリトンの役で、全曲上演されることは稀ですが、アリアだけはお聴きになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。『エドガール』の物語を掻き乱す女性ティグラーナに、あろうことか恋心を寄せるフランク。その止められない想いを歌っています。清水に詳しく話を聞きました。

202201_shimizu_yuuma_00.jpg 清水勇磨

――フランクはどのような人物でしょうか?

清水: フランクは素直な感性の持ち主ですよね。というのも、エドガールと恋仲になるティグラーナに想いを寄せていますが、そのやり取りというのも、愛しているその想いがストレートに出ているところから見ても素直な男だなという印象ですね。チレーアの『アドリアーナ・ルクヴルール』のミショネ(※)という役と似ている部分がありますね。 男の秘めた想いみたいなものはあまりフォーカスされませんが、日常なんてそんなことが割とあったりすると感じます。そんな日常にある誰もが経験するような想いが舞台にふっと現れると、真実味をもって心を動かされる感覚がありますよね。

(※)…1902年ミラノ初演。コメディ・フランセーズの看板女優アドリアーナとマウリツィオの悲恋。ミショネは劇場の舞台監督で、アドリアーナに叶わぬ想いを寄せています。

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2021年2月 東京二期会オペラ劇場『タンホイザー』より ヴォルフラム役

――フランクの見どころ、聴きどころのシーンを。

清水: オペラ冒頭のアリアですね。ボローニャ歌劇場の研修所にいた時もコンサートを含め本当によく歌いましたし、色々な歌手に聴いてもらいました。
何回彼女から離れようとしてもやっぱり彼女の元に戻ってきてしまう。それが彼の愛の深さを語っていると感じます。旋律の美しさの中に、彼の想いが…美しい想いだけではなく、人間らしいある種のカッコいいだけの男じゃない、素直に愛する思いに葛藤してます。だから、美しいだけじゃないんですね。人間臭いといいますか…
しかし、そのことが芸術的なところから一つ押し上げて真実を持ち、我々に迫ってくるんだと思います。エドガール、ティグラーナ、フィデーリアといった他の役の方々のどのアリアも抜群なものばかりですから楽しみです。

――歌いこんできた渾身のアリア。お客様にご期待いただきたいですね。二期会が『エドガール』を取り上げるのはこれが初めてですが、どのような作品でしょうか。

清水: 『エドガール』は研究者によって加筆された版が上演されたことがありましたね。僕がいたボローニャ歌劇場のDVDがその昔出て、よく見ていたのを思い出します。そのプロダクションに出ていた歌手と劇場で一緒のプロダクションで出会ったりと、そんなこともありましたね。
『エドガール』は、技巧的にも派手さを強調したりとかそういうものじゃないんですが、リブレットを見ると良く練ってあるんですよ。言葉にどれだけこだわったのかが分かります。その言葉にプッチーニがどんな味付けをしたのか、決して華美では無いけど、素朴なキラッと光る田舎料理のような。
劇場で、リブレットを何回も読まされたり、叱られたりしましたが、やっぱり言葉からしか、音楽は形を成し得ない、そんな思いで向かって演奏したいですね。

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2021年7月 東京二期会オペラ劇場『ファルスタッフ』より フォード役

――『エドガール』が上演されないのはその筋書きのせい、とよく聞かれますが、実際はむしろ、練りに練られた珠玉のリブレットなのですね。それでは、お客様へ向けてメッセージを。

清水: 二期会として初めてとなるエドガール。作品として素晴らしいのはいうまでもありませんが、どんな作品か是非会場で感じていただき、新たな作品との大切な出会いとなる方がいらっしゃれば、嬉しく存じます。

――最後にもうひとつ、渋谷で清水さんおすすめのスポットがあれば教えてください。

清水: 劇場近くの「Viron」ですね。鑑賞前に“くっ”とコーヒーとクロワッサンをいただいても良いですし、帰りに楽しむも良いですし、是非!

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2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ
2022年4月23日(土)17:00*、24日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
*…フランク 清水勇磨 出演日

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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4月『エドガール』&7月『パルジファル』 連続タイトルロール テノール福井 敬からのメッセージ!

長年にわたり日本のクラシック音楽界を先導してきたテノール福井 敬。この年末年始も第九演奏会、ニューイヤーコンサートと様々なステージに登場しましたが、東京二期会の公演でも、4月『エドガール』、7月『パルジファル』にタイトルロールで連続出演を予定しています。

202201_fukui_kei_00.jpg.jpg 福井 敬

4月公演『エドガール』>>>
思えば、福井の東京二期会主演デビューが1992年5月、創立40周年記念公演の『ラ・ボエーム』ロドルフォ役(大野和士指揮、栗山昌良演出)でした。30年の時を経て、プッチーニの初役に挑戦します!
東京二期会コンチェルタンテ・シリーズには、昨年1月『サムソンとデリラ』に続いての連続主演です!

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2021年1月 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『サムソンとデリラ』より サムソン(左/撮影 西村廣起)

「若きオペラ作曲家プッチーニの、血潮が迸るかのような、鋭利な刃で削られたかのような、まだ荒削りでありながら、そこに美しい裸身の彫像を垣間見ることの出来る作品です。
マエストロ・バッティストーニの闊達な棒さばきにより、世界的にも演奏されることが稀有なこのオペラがどう立ち上るのか、プッチーニの『ラ・ボエーム』上演による二期会の創立以来、節目の年にプッチーニ作品を上演してきた二期会の精鋭達の歌を、ぜひお聴き逃しなく!!」


*     *     *


そして、7月公演『パルジファル』>>>
東京二期会にとって、1967年(日本初演)、2012年(二期会創立60周年記念)に続く3度目の公演となります。福井も、前回公演に続いてタイトルロールを任されました。前回公演の時、「純粋な心と身体を持った人間パルジファルが、ひとりの大人として成長していく物語」と語っていました。大作との再会に、今の時代を映すテーマを探ろうとしています。

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2012年9月 東京二期会オペラ劇場『パルジファル』より パルジファル役(左/撮影 三枝近志)

「この作品はワーグナー最終期のオペラであり、旋律とドラマが究極の高みを臨むものです。10年前、二期会創立60周年記念のオペラとして題名役を歌わせて頂いた時は、当時の皇太子殿下、今の天皇陛下が、ワーグナーの主要なオペラの中で『パルジファル』だけは、まだ御覧になっていなかったということで御観覧くださいました。終演後、お話しをさせていただいたことを思い出します。
そして今、聖槍で突かれた癒えぬ傷を持つアンフォルタスは、コロナ禍で踠き続ける世界の様と、正に共振するのではないでしょうか?二期会創立70周年の年に『パルジファル』を上演することは“必然”なのかも知れません。 今後、何処からか“聖なる愚者”が現れるのか?もしかすると宮本亞門氏の創り出す、今回のオペラの中に答えが見つかるかも知れません。」


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2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ
2022年4月23日(土)17:00*、24日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
*…エドガール 福井 敬 出演日

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2022年7月公演 R.ワーグナー『パルジファル』 - 東京二期会オペラ劇場
2022年7月13日(水)17:00*、14日(木)14:00、16日(土)14:00*、17日(日)14:00 日生劇場
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ/演出:宮本亞門/管弦楽:読売日本交響楽団
*…パルジファル 福井 敬 出演日

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
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12月18日(土)チケット発売!
2022年4月公演『エドガール』より タイトルロール樋口達哉からメッセージ!

12月18日(土)は、いよいよ4月公演 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ プッチーニ『エドガール』と、7月公演 東京二期会オペラ劇場 ワーグナー『パルジファル』のチケット一般同時発売日です!
オペラ公演のチケットでは、発売日初日は東京二期会のネットが一足早く、日付の変わる午前0時から受付開始!午前10時からお電話および各プレイガイドでのご予約を承ります。

チケットの発売を前に、早速『エドガール』題名役のテノール樋口達哉からメッセージが届きました!
これまでに、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズでは『ノルマ』ポリオーネ、『サムソンとデリラ』サムソンで出演を重ねてきた樋口。そして、もちろん『蝶々夫人』ピンカートンや、『トスカ』カヴァラドッシなどプッチーニ作品でも美しい歌を聴かせてきました。今回も『エドガール』の魅力、公演に向けての意気込みを熱く語っています!

202112_higuchi_tatsuya_00.jpg 樋口達哉

*     *     *


オペラ『エドガール』!
「江戸の娘」をイメージするようなネーミング(笑)
日本人には覚えやすいタイトルかも。
この作品名は登場人物の主役の名前、まさに僕が演じる役名です。
タイトルロール!
最高に嬉しいです。
この作品はプッチーニの2作目のオペラで、他のプッチーニ作品と比べたら上演の機会が少ない作品です。
それはなぜか?
台本(物語)が良くないと言われていますが、実は主役のエドガールを歌うことが難しいから、という理由もあるかもしれません。
艷やかで強靱な声が必要とされます。
今回は、そんな難役に初挑戦!

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2021年1月 東京二期会『サムソンとデリラ』より サムソン役を熱唱する樋口(撮影 西村廣起)

今まで、プッチーニの作品は『ラ・ボエーム』をはじめ、たくさんの役を演じてきました。
二期会では『蝶々夫人』『トスカ』『外套』があります。
この『エドガール』、音楽はどこを切り取ってもプッチーニ節が満載!
特に終幕、エドガールの独壇場からの幕切れの音楽は、ドラマチックな盛り上がりを見せます!!
このオペラの最大の聴きどころではないでしょうか。
まさに『トゥーランドット』を彷彿とさせるような音楽!
誰も寝てはいられません(笑)!
そして、第二幕のエドガールのアリア(独唱曲)は完成度が非常に高く、この曲もじっくりと聴きたいナンバーの一つです。
そのほか、プッチーニのオペラでは珍しいバリトン(フランク)のアリアも素敵ですし、フィデーリアのアリアも聴きごたえがあります。ティグラーナの楽曲も見せ場がたくさん!
今回の機会を逃したら、いつ上演に巡り会えるかわかりません!
是非、是非、オーチャードホールに足をお運び下さいませ!!

202112_higuchi_tatsuya_02.jpg
2021年1月 東京二期会『サムソンとデリラ』より サムソン役を熱唱する樋口(撮影 西村廣起)

*     *     *


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東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会
2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00* Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
*…エドガール 樋口達哉 出演日

●公演のご予約・お問合せは《12月18日(土)一般発売開始!!》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
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東京二期会2021-2022シーズン オペラ・セット券~今年もより多くの方に多くのオペラ公演を楽しんで頂けるよう、3種類をご用意して2月1日(月)から期間限定発売いたします!

二期会オペラをお得に、いち早くご希望のお席が確保できると、毎年好評をいただいております「東京二期会シーズン オペラ・セット券」。
今年9月の『魔笛』から始まる2021-2022シーズンも、主催オペラ公演5演目のお得なセット券を販売します!
2021season_opera_set
パンフレット(PDF)ダウンロード
2021-2022シーズン・オペラセット券の対象演目は、
(1)2021年9月 モーツァルト『魔笛』
(2)2021年11月 J.シュトラウスII世『こうもり』
(3)2022年2月 R.シュトラウス『影のない女』[新制作]
(4)2022年4月 プッチーニ『エドガール』(セミ・ステージ形式上演)
(5)2022年7月 ワーグナー『パルジファル』[新制作]
の全5公演。

今回販売するセット券の種類は、より多くの方に多くのオペラ公演を楽しんで頂けるよう、昨年と同じく、各演目の初日公演のS席を集めた「プレミエ・セット(PS)」、最終日公演のS席を集めた「千秋楽セット(FS)」、オペラを手頃な価格で気軽にお楽しみいただける「オペラ・フレンドパック(FP)」の3種類のラインアップで販売致します。
「プレミエ・セット(PS)」は、オペラの華やかなプレミエ公演のS席が5演目で「50,000円」のスペシャル・プライス!(定価70,000円相当)、「千秋楽セット(FS)」は5演目の各最終日(千秋楽)公演のS席セットが「55,000円」(定価72,000円相当)と、大変お得な価格でお求めいただけます。
昨年新たにセットに加わり大好評となった「オペラ・フレンドパック(FP)」は、B~C席相当の5公演セットで「30,000円」。(FP)は初日か最終日かを演目ごとにお選びいただけます。

ご予約は、2月1日(月)から一斉に受付開始!インタネット予約は発売日の午前0時から、電話予約は同日午前10時からスタート。3月13日(土)までの期間限定発売です。
お申込み時に全公演のお座席までご選択いただけますので、通常発売に先駆けて、いち早く良席を大変お得に確保いただけます! ちなみに座席選択は、《インターネット予約》のご利用が便利です。

※二期会オペラ愛好会会員様は、会員1名につき1演目1冊の有料プログラム冊子引換券が発行されます。但し、2022年4月『エドガール』は簡易プログラム冊子が入場者全員に無料配布されますのでプログラム引換券は発行されません。
※愛好会へのご入会は、インターネットではセット券ご予約前にご入会手続が必要です。電話ではセット券ご予約と同時のお申込も承ります。


大変お得な「東京二期会シーズン オペラ・セット券」をこの機会に是非お求め頂き、多くのオペラをご鑑賞ください!
●●● 発売概要 ●●●
<東京二期会2021-2022シーズン オペラ・セット券>
☆プレミエ・セット(PS)券☆ 50,000円(定価70,000円相当)
2021年9月8日(水)18:30開演 モーツァルト『魔笛』
2021年11月25日(木)18:30開演予定 J.シュトラウスII世『こうもり』
2022年2月9日(水)18:00開演予定 R.シュトラウス『影のない女』[新制作]
2022年4月23日(土)17:00開演予定 プッチーニ『エドガール』
2022年7月13日(水)17:00開演予定 ワーグナー『パルジファル』[新制作]
☆千秋楽セット(FS)券☆ 55,000円(定価72,000円相当)
2021年9月12日(日)14:00開演 モーツァルト『魔笛』
2021年11月28日(日)14:00開演予定 J.シュトラウスII世『こうもり』
2022年2月13日(日)13:00開演予定 R.シュトラウス『影のない女』[新制作]
2022年4月24日(日)14:00開演予定 プッチーニ『エドガール』
2022年7月17日(日)14:00開演予定 ワーグナー『パルジファル』[新制作]
☆オペラ・フレンドパック(FP)☆ 30,000円(定価39,000円相当)
2021年9月8日(水)または12日(日) モーツァルト『魔笛』
2021年11月25日(木)または28日(日) J.シュトラウスII世『こうもり』
2022年2月9日(水)または13日(日) R.シュトラウス『影のない女』[新制作]
2022年4月23日(土)または24日(日) プッチーニ『エドガール』
2022年7月13日(水)または17日(日) ワーグナー『パルジファル』[新制作]
◆発売受付期間
☆二期会オペラ愛好会・一般共通=2021年2月1日(月)~3月13日(土)
インターネット予約(Gettii)は、ご予約受付開始日の午前0時から、お電話でのご予約は同日の午前10時から受付。
▼お問合せ・お申込
二期会チケットセンター TEL 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」を是非ご利用ください!!

《ご案内》
*公演中止・延期の場合を除き、お求めいただいたチケットの変更・払戻しは一切できません。
*未就学児のご入場はお断りいたします。
*やむを得ぬ事情により予定されている出演者が変更となる場合がございます。

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