ヴェルディ、プッチーニのヒロインを歌いつづける二期会のディーヴァのひとり。『蝶々夫人』題名役でデビュー後、『仮面舞踏会』アメーリア、『オテロ』デズデモナで好演。新国立劇場鑑賞教室では『トスカ』題名役を演じ、昨年も『ファルスタッフ』アリーチェで華々しいアンサンブルの中心として大役を果たしました。
そして、今回のフィデーリア。神様の愛に忠実、誠実な人という意味の名前のとおりの役柄で、いかにもプッチーニのヒロインらしい感じがします。その場の状況や、情動、感情で行動に走ってしまう人物ばかりのこのオペラの中で、フィデーリアだけは、一貫して恋人エドガールのことを想い、信じています。トスカ、蝶々さん、リューへと続く、プッチーニのほとんどライフワークのような女性を、大山はどのような思いをもって臨むのか、話を聞きました。
2009年11月 東京二期会オペラ劇場『蝶々夫人』より 蝶々夫人役
――フィデーリアは、どのような役、人物でしょうか?
大山: 今回演じますフィデーリアは、どのような状況になっても、愛するエドガールのことを最後まで想い貫く純粋な人だと思います。普通ならとても愛していたとしても、裏切られ、自分の元を去った時点で終わりですよね。
――フィデーリアの見どころ、聴きどころのシーンを教えてください。
大山: 一番好きな場面は、第三幕のエドガールに別れの言うシーンです。彼の棺(実際は違いますが)に対し「愛する人、私もそのうちそちらに行きます。待っていてくださいね」と吐露するシーンは、メロディーも素敵で、最初はフィデーリアだけで歌っていきますが、最後には合唱も彼を讃えて歌い気持ちを盛り上げるところは聴きごたえがあると思います。
2010年2月 東京二期会オペラ劇場『オテロ』より デズデモナ役
――まさかそのとき、自分ひとりが命を落とすとは、思っていなかったかもしれませんね・・・ところで、Bunkamuraのある渋谷で、アフター、ビフォアー・オペラを楽しむおすすめスポットは?
大山: なかなか渋谷に降り立たずよくわかりません(笑)
もしよろしければ、皆様教えてください。「ここのお店のこれがおいしいからおすすめですよ!」とか「ここは面白いからぜひ行ってみてください!」など、お待ちしております(笑)
2021年7月 東京二期会オペラ劇場『ファルスタッフ』より アリーチェ役
――では、皆様、大山にぜひお便りお待ちしています!最後に、お客様へ向けてメッセージをお願いいたします。
大山: なかなか上演されない作品です。私も今回初めて知りました。是非会場に足をお運びいただき、プッチーニの音楽を楽しんでいただけたらと思います。会場にてお待ちしております。
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▼『エドガール』公演情報ページはこちら
・2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ
2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00* Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
*…フィデーリア 大山亜紀子 出演日
●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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