2022年03月 アーカイブ

4月公演 プッチーニ『エドガール』~ここを聴く!
第3回「全曲でここが一番有名!? ~フランクの名アリアとプッチーニを送った合唱~」

2022年4月公演は、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ プッチーニ『エドガール』。
プッチーニ第2作目のオペラで、世界的にも上演される機会は少ないのですが、音楽は素晴らしく、プッチーニの若かりし時代の「歌」が熟練の筆致で充溢している奇跡の名曲。その知られざる名曲の中から、聴きどころを皆様にお届けします。

フランクはグァルティエーロの息子で、フィデーリアの兄、ティグラーナに報われない思いを向けています。
オペラの中の役柄としては、ティグラーナに全く振り向いてもらえず、失恋の憂き目にあうのですが、プッチーニからは、現在このエドガールで最も単独での演奏頻度が高いであろうアリア「この恋は私の恥」が与えられています。メロディーメーカーたるプッチーニの個性が存分に発揮されていて、フランクのティグラーナへの複雑な恋心が胸に迫ります。
『アンドレア・シェニエ』の「祖国の敵」に少し似ているような気がするのは私だけでしょうか。(私だけかもしれない)
プッチーニのオペラはソプラノとテノールの恋愛を軸に展開されることが多いですが、バリトン役の存在がドラマを深めているのは誰もが認めるところかと思います。フランクを務める、清水勇磨と杉浦隆大の深みのある2人のバリトンにもご注目ください!

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フランク 清水勇磨(4/23)
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フランク 杉浦隆大(4/24)

また、『エドガール』は合唱が大活躍する作品です。『トゥーランドット』同様に児童合唱も含めた編成で、それぞれの声の組み合わせで様々な場面を描く、プッチーニの筆の冴えを特に感じて頂けるのではないでしょうか。
エドガールとフランクの決闘のシーンや、3幕の大詰め等の荒々しい場面では、ソリストを含めた大アンサンブルでクライマックスを形作るのですが、それと対比されるこのオペラの宗教的なシーンも、合唱の見せ場の一つ。生々しい感情が飛び交うこのオペラで、合唱の透明な歌声は一服の清涼剤とも言えるでしょう。その中でも3幕冒頭のレクイエムは、プッチーニの国葬で彼の最後を見送った曲としても有名です。
コンチェルタンテ形式だからこそ体感頂ける、合唱とオーケストラの響きを、どうぞ『エドガール』で堪能ください。(了/TW)

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▼『エドガール』公演情報ページはこちら
2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ

2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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Bunkamura「春だ!ブンカチャージ2022」
~東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ2021年1月公演 サン=サーンス 『サムソンとデリラ』が「Bunkamura STREAMING」で期間限定配信!

フランスの作曲家サン=サーンスを代表するオペラ『サムソンとデリラ』。
『旧約聖書』に描かれる古代パレスティナの雰囲気、宗教的な対立、そして登場人物の激しい感情の吐露が、音楽を通してドラマティックに描かれています。
東京二期会は、名曲ながらこれまで舞台化が難しく、上演の機会も少なかったこの作品を、2021年1月にBunkamuraオーチャードホールにて、マキシム・パスカル指揮、東京フィルハーモニー交響楽団により上演いたしました。

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このたび本公演(2021年1月5日収録)の動画が「Bunkamuraストリーミング」において、本日3月23日(水)から5月8日(日)までの期間限定で有料配信が開始されました! 

デリラ役はドラマティック・ソプラノの筆頭である板波利加。サムソン役はヒロイックな歌唱と表現力で人気を博すテノール樋口達哉。このほか二期会が誇る充実の布陣でお贈りしました公演を、オンデマンドでぜひお楽しみください!

■■■ 配信情報 ■■■
Bunkamura STREAMING
東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ
サン=サーンス『サムソンとデリラ』
オペラ全3幕 日本語字幕付き原語(フランス語)上演

配信期間:2022年3月23日(水)12:00~5月8日(日)23:59
視聴券料金:2,800円(税込)
販売期間:2022年3月23日(水)12:00~5月8日(日)21:00
(※期間中は何度でも視聴可能)

▼配信の詳細と視聴はこちらから
東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ サン=サーンス『サムソンとデリラ』オペラ全3幕 日本語字幕付き原語(フランス語)上演- Bunkamura STREAMING(ストリーミング)

◆「MY Bunkamura」ご登録者限定特典◆
『サムソンとデリラ』の配信チケットをご購入の方の中から抽選で5名様に、サムソン役2名の<サイン入り公演プログラム>をプレゼント!

▼プレゼントのご応募はこちら
MY Bunkamura
※MY Bunkamuraのマイページ(要登録)にログイン後、登録者限定特典ページの応募フォームよりお申込みください。

<公演について>
収録:2021年1月5日(火)19:00開演 Bunkamura オーチャードホール
指揮:マキシム・パスカル
音楽アシスタント・字幕:佐藤正浩  舞台構成:飯塚励生
映像:栗山聡之  照明:八木麻紀  合唱指揮:大島義彰
舞台監督:幸泉浩司
公演監督:永井和子  公演監督補:大野徹也
キャスト:
  デリラ 板波利加
  サムソン 樋口達哉
  ダゴンの大司祭 門間信樹
  アビメレク 後藤春馬
  老ヘブライ人 狩野賢ー
  ペリシテ人の使者 加茂下 稔
  第1のペリシテ人 澤原行正
  第2のペリシテ人 水島正樹
合唱:二期会合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
主催:公益財団法人東京二期会、Bunkamura

―― “ブンカのトビラ”の、その先へ ――
Bunkamuraではこの春「ブンカチャージ2022」と銘打ち、様々なジャンルの上質な文化芸術を上演・開催、配信。
日々の生活をちょっと良いものにできるようなヒントを見つけるために、新しい「トビラ」を開いてみませんか?

▼特設サイトはこちら
春だ!ブンカチャージ 2022 - Bunkamura

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来日10周年を迎えるアンドレア・バッティストーニからメッセージ!~4月『エドガール』によせて

今年、来日10周年を迎えるイタリアの指揮者アンドレア・バッティストーニから、4月東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『エドガール』を指揮するにあたって、メッセージが届きました!

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オペラファンなら誰もがジャコモ・プッチーニの偉大な傑作に夢中です。私たちは、ミミや蝶々夫人、そして、トスカの感動的な物語をよく知っています。
ですが、この度、私たちはこの作曲家の初期の珠玉のレパートリーを生で体験する機会を得ました。『エドガール』です。
この偉大な作品は、北欧にインスパイアされた筋書きに、イタリアの旋律と、ヴェリズモ・オペラの声の妙技、フランスの管弦楽の色彩とが、わくわくするほどに混ぜ合わされています。
『エドガール』は、プッチーニがその芸術的な旅路を進む、重要な一歩となる作品であり、私は、この作品を、東京二期会と東京フィルのアーティストとともに探求することを楽しみにしています。
きっと、このオペラは皆様にとって驚くべき発見となることでしょう。
Viva、プッチーニ!

2022年3月15日
アンドレア・バッティストーニ

(原文)Every opera fan is madly in love with the great masterpieces of Giacomo Puccini and we are all familiar with the moving stories of Mimì, Butterfly and Tosca.
But this time we have the chance to experience live an early gem of the composer's repertoire: Edgar.
This great work is a thrilling mixture of Italian melody, Verismo vocal virtuosity, French orchestral colors with Northern-Europe-inspired plot. Edgar was a significant step forward in Puccini's artistic journey and I'm looking forward to explore it together with Nikikai and Tokyo Philharmonic's artists.
I'm sure this opera will be a surprising discovery for everybody.
Viva Puccini!

15th March 2022
Andrea Battistoni

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2012年 来日初公演となった、東京二期会 ヴェルディ『ナブッコ』(カーテンコールより)

2012年2月ヴェルディ『ナブッコ』で東京二期会&日本デビュー。当時24歳のバッティストーニがその才能を爆発させ、一夜にしてその名を轟かせた衝撃は、今なお、まるで昨日のことのように思い出されます。
東京二期会では、その後も『イル・トロヴァトーレ』『リゴレット』とヴェルディ作品を指揮、2019年宮本亞門演出の『蝶々夫人』で、日本で初となるプッチーニ作品を披露しました。

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2015年 東京二期会 ヴェルディ『リゴレット』(カーテンコールより)

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2016年 東京二期会 ヴェルディ『イル・トロヴァトーレ』(カーテンコールより)

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2019年 東京二期会 プッチーニ『蝶々夫人』(カーテンコールより)

昨年はコロナ禍においてヴェルディ「レクイエム」を指揮。演奏者やご来場のお客様と祈りを共有する、特別な時間となりました。

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2021年 二期会スペシャルコンサート ヴェルディ「レクイエム」より

2022年は、バッティストーニ×プッチーニ・イヤー!
4月の『エドガール』を皮切りに、9月『蝶々夫人』でも東京二期会に再登場。それに先駆けて、8月には九州交響楽団の定期演奏会に登場し『外套』を予定しています。

この機会を逃しては、きっと滅多に聴く機会に再び巡り合えないだろう、バッティストーニの『エドガール』。
ぜひ逃されませんように!!

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2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ

2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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4月公演 プッチーニ『エドガール』~ここを聴く!
第2回「特別な役柄《ティグラーナはTigre》」

2022年4月公演は、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ プッチーニ『エドガール』。
プッチーニ第2作目のオペラで、世界的にも上演される機会は少ないのですが、音楽は素晴らしく、プッチーニの若かりし時代の「歌」が熟練の筆致で充溢している奇跡の名曲。その知られざる名曲の中から、聴きどころを皆様にお届けします。

今回は、『エドガール』だけではなく、プッチーニのオペラに登場するキャラクターの中でも異彩を放つティグラーナです。
ご存知の通り、プッチーニの描く女性像はトスカ、ミミ、蝶々夫人等、ソプラノに主要役が多く、“プッチーニ・ヒロイン”と呼ばれる役柄は愛する人のために命を燃やす女性として、強い共感を呼ぶことが特徴の一つで、『エドガール』でのフィデーリアもこのカテゴリーに入る役柄と思います。
一方、ティグラーナは、このプッチーニ・ヒロイン(フィデーリア)のカウンターとして配置されています。皆に愛される無垢な娘フィデーリアに対して、ムーア人の捨て子で自らの欲望に忠実に従い、村人から疎まれるティグラーナ。
そんなティグラーナの名前の由来は「Tigre(フランス語・イタリア語で「虎」)」。キャラクターとしてはカルメンのイメージでしょうか。

それではティグラーナの聴きどころをご紹介。
まずは第1幕から、教会に大人しく通う村人を馬鹿にして歌う「子羊は可哀想に!」を。
大勢の村人に対して1名で自分の意志を貫くティグラーナは、このオペラ内では悪役ポジションですが、魅力的な悪女として印象深いシーンです。
もうひとつが、彼女のエドガールへの愛情が見える、第2幕の二重唱「エドガール、あなたの顔には」
猛女というだけではなく、フィデーリアとは異なるアプローチでエドガールを求める柔らかなメロディーは、この役の幅の広さを感じさせます。実はこのオペラの中に、フィデーリアとエドガールには二重唱が無いことからも、意味のある二重唱かと思います。
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ティグラーナ 中島郁子(4/23)
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ティグラーナ 成田伊美(4/24)
長閑な村の中で爪を隠さず生きるティグラーナの演唱は、プッチーニオペラにおける女性像に新たな光を当ててくれるはず。この役を演じる中島郁子と成田伊美の歌唱と共にご期待ください!

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2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ

2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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二期会初演!2022年4月プッチーニ『エドガール』~ティグラーナ役 中島郁子インタビュー「彼女の言葉には裏がなく、常に真っ直ぐに自分の想いを語っています」

4月公演、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ第4弾プッチーニ『エドガール』。キャスト紹介7人目はティグラーナ役のメゾソプラノ中島郁子です。
ヒロインのフィデーリアの兄フランクを片恋に沈め、主人公エドガールの心を打ち抜いてしまう、美女ティグラーナ。オペラ『エドガール』の台本は、プッチーニの第1作『妖精ヴィッリ』に続いて、フェルディナンド・フォンターナが務めましたが、フォンターナは『盃と唇』というフランスの詩劇を原作にしながら、当世流行のオペラとしてよりドラマティックになるように、ビゼーの『カルメン』も参考にしたということですから、その特徴は、まさにティグラーナというキャラクターに結晶したということでしょう。
マエストロ、アンドレア・バッティストーニの記念すべき日本デビュー・オペラである『ナブッコ』のフェネーナで二期会デビューを飾った中島。『セヴィリャの理髪師』ロジーナを当たり役とし、昨年は東京二期会『ファルスタッフ』にクイックリーで出演。主要なオーケストラとの共演も多い中島にとって、今回のティグラーナは今まで演じてきた役とはまったく違うキャラクターと言います。公演に向けて話を聞きました。

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中島郁子

――ティグラーナは、どのような役、人物でしょうか?

中島: 一言で言えば、本能の赴くままに生きる「魔性の女」と言えるでしょうか。
フランクに愛されている事に満足できず、フィデーリアの恋人であるエドガールを誘惑して奪ってしまうところは、まさにカルメンを思わせる女性だと思います。
しかし、彼女の言葉には裏がなく、常に真っ直ぐに自分の想いを語っています。第一幕、ミサで敬虔な祈りを捧げる村人たちの前で、「あなた達にとって、それが祈りであっても、私にとってはカンツォーネだわ! 私は歌いたいの、私は鳥のようにさえずりたいの!」という言葉は、自由奔放な彼女の性格がよく表れているように思います。

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2012年2月 東京二期会オペラ劇場『ナブッコ』より フェネーナ役(中央手前)

――そのティグラーナの台詞にも、カルメンに通じるものがありますね。それでは、ティグラーナの見どころ、聴きどころのシーンを教えてください。

中島: ティグラーナは、その性格から、様々な場面で、変化に富んだ表現が要求されていると思います。
例えば、第一幕で、エドガールを誘惑する場面では、プッチーニは「Religioso=宗教的に」と指示して、流麗な旋律で描かれています。その後、祈りを捧げる村人達を邪魔する場面では、「Satanico=悪魔的に」と書かれており、独特のリズム感で激しい感情が表れています。
また、第二幕で、エドガールの気持ちが離れてしまっていると知り、彼への愛を情熱的に歌う二重唱では、「con espress. di volutta'=快楽的な表現で」とあり、この作品の中でも、最も甘美で官能的な旋律で描かれていると思います。
これら全てが魅力的な旋律で描かれていますので、ティグラーナという女性の感情の変化を音楽から感じて頂けると思います。

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2017年10月 東京二期会オペラ劇場『蝶々夫人』より スズキ役(左)

――今回の『エドガール』、他のプッチーニ作品と比べて、どのような印象を持たれましたか。

中島: これまで私は、二期会公演のプッチーニ作品では、『蝶々夫人』スズキ役、『修道女アンジェリカ』公爵夫人役、『ジャンニ・スキッキ』ツィータ役に出演させて頂きましたが、それぞれ私は大好きな役ですが、どちらかと言うと、少し落ち着いた雰囲気の役ばかりでした。プッチーニの作品は、残念ながらメゾソプラノの役がとても少ないのですが、この『エドガール』では、珍しくメゾソプラノに妖美な役が与えられています。実は、私は、このような女性を演じるのは初めてですので、新たなレパートリーに挑戦する気持ちで取り組んでいます。

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2018年9月 東京二期会オペラ劇場『修道女アンジェリカ』より 公爵夫人役(左)



――新しい中島さんの魅力に出会えそうですね。それでは、公演に向けての意気込みをお願いします。

中島: 『エドガール』は、上演される機会の少ない作品ですが、若きプッチーニの描いた優美な旋律に溢れています。
その作品を、きっとマエストロ・バッティストーニが、更に躍動感みなぎる素晴らしいイタリアオペラへと、導いて下さる事と思います。私も、その舞台に立たせて頂けることをとても嬉しく思っております。是非、会場にお越し頂き、お楽しみ頂ければ幸いです!

――ぜひファンの皆様、ご期待ください!最後に、オーチャードホールにご来場されるお客様に、渋谷の中島さんおすすめのスポットがあれば教えてください。

中島: 私は、なかなか渋谷を訪れる機会がないのですが、美術館が好きなので、オーチャードホールのあるBunkamuraのザ・ミュージアムには、興味のある展示を見つけると訪れます。何年も前になりますが、ダ・ヴィンチやルーベンスの名画に感銘を受けたことを覚えています。是非、皆様も、オーチャードホールでの音楽会と合わせて、美術館もお楽しみ頂ければと思います。

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2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ

2022年4月23日(土)17:00*、24日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
*…ティグラーナ 中島郁子 出演日

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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4月公演 プッチーニ『エドガール』~ここを聴く!
第1回「エドガール&フィデーリア」

4月にお届けする、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ プッチーニ『エドガール』。
プッチーニ作品でも『蝶々夫人』『トスカ』『ラ・ボエーム』等は多くの皆さんがお聴きになったり、ご覧になっているかと思いますが、『エドガール』を観劇されたことがある方は、それほどいらっしゃらないのではないでしょうか。(演奏資料を見るに、今回が日本では2回目の上演のようです)
『エドガール』はプッチーニ2作目のオペラ。その知られざる名曲の中から、聴きどころを皆様にお届けします。
初回の今回は、まずタイトルロールのエドガールと、彼に思いを寄せるフィデーリアから。

まず、エドガールの聴きどころは、第2幕冒頭のアリア「快楽の宴よ」をご紹介。
故郷を追われるように去ったエドガールは、ティグラーナとの愛欲の日々を後悔しながらも、彼女の魅力を拒めずにいることを嘆きます。思い出されるのは、彼を一途に思ってくれた天使のようなフィデーリアの面影。前半の激しい感情の吐露と、後半のフィデーリアへの思い出と望郷の念の対比が鮮やかなアリアです。
また、エドガールの最大の聴かせどころは、第3幕の終結部「エドガールは生きている!」。全編のラストにどんでん返しが起こるこの場面は、是非劇場で聴いてみてください。
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エドガール 福井 敬(4/23)
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エドガール 樋口達哉(4/24)

フィデーリアは聴きどころを2つ。
第1幕冒頭の小アリア「昼の花よ」は、フィデーリアの登場の場面で、4月の花咲く丘を軽やかに下りながら、エドガールを見つけます。彼女はエドガールにアーモンドの花がついた枝を渡します。明るい平和な曲想で彼女の人柄を表す1曲です。アーモンドの花の花言葉は「希望」ですね。
もう1つは第3幕のアリア「あらゆる苦しみよりも」を挙げます。戦死したとされるエドガールを庇い、彼の罪は祖国のために戦ったことで償われたはずと訴えます。彼と共に故郷に戻って天国での平安を願うと歌う、まさに彼女の名前の語源《Fidele 貞節な》を示す感動的なシーン。
オペラを通じて、このフィデーリアのキャラクターに、恋人を思い待ち続ける蝶々夫人や、『トゥーランドット』のリューのような性格の萌芽を感じて頂けるかと思います。
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フィデーリア 髙橋絵理(4/23)
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フィデーリア 大山亜紀子(4/24)

次回は、プッチーニがほとんど書くことが無かったメゾソプラノの主要役、ティグラーナにスポットを当てます。
隠れた主役の聴きどころとは?

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2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ

2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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バス妻屋秀和、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞

バス妻屋秀和(つまや ひでかず)が、令和3年度(第72回)芸術選奨文部科学大臣賞に決定したことが、2022年3月9日(水)文化庁より発表されました。

受賞理由は、
「妻屋秀和氏は日本を代表するバス歌手である。恵まれた才能とヨーロッパの歌劇場で培った豊かな経験を生かしつつ、長年、新国立劇場をはじめとする多くの舞台で常に存在感を示し、公演の成功に貢献してきた。令和3年はとりわけ活動が顕著で、コロナ禍で来日しなかった外国人歌手に代わっていくつかの主役級の役も高水準でこなし、その実力を広く再認識させた。なかでも新国立劇場「ドン・カルロ」におけるフィリッポニ世の圧倒的な歌唱は印象的であった。」

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バス 妻屋秀和
芸術選奨文部科学大臣賞は、特に優れた業績をあげた芸術家を選奨し、贈呈されることによって芸能活動の奨励と振興に資するもので、栄えある受賞に際しまして、妻屋秀和からコメントが届いております。

「歴史ある芸術選奨で文部科学大臣賞を拝受できますこと、30余年、声楽家として地道に活動を続けてきたことが認められたということで、大変に名誉に感じ嬉しく思っております。今まで支えてくださった多くの方々に感謝申し上げます。これからも日本のオペラ界、声楽界の発展に寄与していきたいと思っております」

贈呈式は、2022年3月15日(火)午後4時よりザ・プリンス パークタワー東京にて行われます。

▼報道発表ページはこちら
令和3年度(第72回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について - 文化庁

▼妻屋秀和のプロフィールはこちら
妻屋秀和 - 二期会21

【今後の出演予定】 ▼詳細は主催者ウェブサイトをご覧ください
室内楽ホールdeオペラ~林美智子の『ドン・ジョヴァンニ』!
 2022年3月19日(土)、21日(月・祝)14:00 第一生命ホール

新国立劇場『ばらの騎士』
 2022年4月3日(日)、6日(水)、9日(土)、12日(火) 新国立劇場オペラパレス

第27回宮崎国際音楽祭 「喪失と悲哀を越えて」~大野和士が捧げるレクイエム
 2022年5月14日(土)15:00 アイザックスターンホール(宮崎県)

新国立劇場『ペレアスとメリザンド』
 2022年7月2日(土)、6日(水)、9日(土)、13日(水)、17日(日) 新国立劇場オペラパレス

<びわ湖の午後61>妻屋秀和 バス・リサイタル
 2022年7月23日(土)14:00 びわ湖ホール小ホール

都響 第958回定期演奏会Bシリーズ
 2022年9月9日(金)19:00 サントリーホール

NISSAY OPERA 2022『ランメルモールのルチア』
 2022年11月13日(日)14:00 日生劇場

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東京音楽コンクール第1位に輝いたソプラノ梶田真未が誘う、オペラとワインの世界~3/28(月)アカデミー・デュ・ヴァン青山 【開催延期となりました】

昨年、第19回東京音楽コンクール声楽部門で第1位に輝いたソプラノ梶田真未。
二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『アルチーナ』の題名役でデビューを飾り、今年は7月『パルジファル』に出演を予定しています。
その梶田が、この度、パリを発祥とする由緒正しいワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン青山」で、オペラの魅力を歌って語る特別な講座に登場します!
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ソプラノ 梶田真未
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ピアノ 吉田 彩
講師の葉山考太郎先生には昨年11月『こうもり』にてプログラムにご寄稿いただきました。今回は、そのご縁で、東京二期会のアーティストとのスペシャル講座を企画いただいたのです。

今、オペラに出演しながら、ドイツ、フランス、ロシアそして日本の歌曲の世界も追究しているという梶田。それぞれの言語が、歌の風合いの違いを生みだしているとのことですが、葉山先生曰く、ワインの味にも同じように「お国柄」があるようで、今回は、歌曲、オペラとワインを産地ごとに味わってみるなど、ここでしか体験できない味わい方をご堪能いただけそうです。
ご興味のある方はぜひご参加ください!

■■■ イベント情報 ■■■
本イベントは都合により開催延期となりました
アカデミー・デュ・ヴァン青山の特別講座~生オペラを聴きながらワインを飲もう
■日時:2022年3月28日(月) 19:00開始(21:00終了予定)
■会場:アカデミー・デュ・ヴァン青山
    東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山ガーデンフロア(B2F)
    地下鉄「表参道駅」B2出口より徒歩5分
    JR・東急・京王・地下鉄「渋谷駅」からは宮益坂経由で徒歩約10分
■講師:葉山考太郎
 ▼講師プロフィール
 ・葉山考太郎 - ワインスクール アカデミー・デュ・ヴァン
■出演:梶田真未(ソプラノ)、吉田 彩(ピアノ)
■受講料:13,200円
■お問合せ電話番号:03-3486-7769 (本イベントは都合により開催延期となりました)

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▼梶田真未出演『パルジファル』公演情報ページはこちら
2022年7月公演 R.ワーグナー『パルジファル』 - 東京二期会オペラ劇場
2022年7月13日(水)17:00*、14日(木)14:00、16日(土)14:00*、17日(日)14:00 東京文化会館 大ホール
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ/演出:宮本亞門/管弦楽:読売日本交響楽団
*…梶田真未 出演日

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
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二期会初演!2022年4月プッチーニ『エドガール』~フランク役杉浦隆大インタビュー「旋律の美しいフランクのアリアを印象に残るように歌いたい」

4月公演、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ第4弾プッチーニ『エドガール』。キャスト紹介6人目はフランク役のバリトン杉浦隆大の登場です。
バリトンの役に似つかわしい貫禄と朗らかな人柄からか、仲間から「ビッグ」の愛称で親しまれています。二期会オペラ研修所は最優秀で修了(川崎靜子賞受賞)。『ダナエの愛』で二期会オペラ・デビュー後も自分の歌に磨きをかけるため、ドイツ・ハンブルクに留学。帰国後もさらに活躍を続け、昨年は『魔笛』『こうもり』に出演しました。
今年は、『エドガール』フランクに続いて、7月『パルジファル』聖杯の騎士、9月『蝶々夫人』ヤマドリと、なんと3公演連続での出演が決まっています!まずは2022年の初登板に向けて話を聞きました。

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杉浦隆大

――フランクとはどのような人物でしょうか?

杉浦: 町の人々に悪女とまで呼ばれるティグラーナのことを愛し、彼女のために決闘するも恋は実らず、軍人となって彼女への想いを断ち切った男(もしかしたらまだ断ち切れていないかもしれませんが…)、それがフランクです。

――ティグラーナとは、小さいときから一緒に暮らしていたんですよね。

杉浦: フランクにはフィデーリアという妹がいますが、ティグラーナは、生まれながらに捨てられてしまったところをフランクの父グアルティエーロに拾われ、フランクやフィデーリアとともに育てられました。フランクの家族は基本的に信心深い人々ですが、ティグラーナは成長するにつれ不道徳な道に走り、今では町の人々に悪女と蔑まされ煙たがられるような娘に育ってしまいました。フランクは彼女が不道徳な道に走っていることを許せませんが、一方で彼女のことを愛しています。彼女には一向に相手にされていませんが。
町の人々に追い立てられたティグラーナはエドガールとともに町を去ろうとしますが、フランクは彼女をエドガールに奪われたくなく、決闘をします。結局彼らには逃げられ、フランクは裏切られた想いからか、彼らの去り際、ティグラーナに呪いの言葉をかけます。それほどまでに彼女のことを愛していたといえるでしょう。

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2021年9月 東京二期会オペラ劇場『魔笛』より 僧侶I役(パミーナの後ろに立つ金色衣裳の人物)

――愛したいがゆえにその悪が許せない、愛の言葉が届かないがゆえに呪いの言葉をかける、というのは…

杉浦: ティグラーナがいない日々を送る中で、フランクは軍に入隊し、隊長となります。きっと彼女のことを忘れるため必死にがんばって、気づいたら隊長にまで昇りつめていたという感じでしょう。
第2幕で偶然エドガールとティグラーナに再会するフランクですが、エドガールの入隊願いを快く受けるほどフランクは彼と意気投合し、逆にティグラーナには見向きもせず、むしろ軽蔑します。第3幕ではティグラーナの本心を知りたがり、エドガールとともにその本心を探ろうとします。その方法はまるで詐欺をはたらいて罠にはめるかのようなやり口で、いくらティグラーナへの想いを断ち切ったからとは言え、少々彼女への軽蔑が過ぎるように思います。愛すること、失恋して想いを断ち切ること、フランクには何事にも猪突猛進な面があるかもしれません。

――温和な杉浦さんからはなかなか想像できない役ですが、フランクのやりがいはどのあたりに?

杉浦: フランクの聴きどころは、第1幕で歌われるアリア「Questo amor, vergogna mia」が1番だと思います。またアリアに向かうまでの、ティグラーナとのやり取りも、彼の心情がよく表れている箇所だと思います。旋律が美しいこのアリアですが、このオペラの音楽は随所にスケールの大きな音楽が見られ、それにかき消されないよう、印象に残るように歌いたいと思います。

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2021年11月 東京二期会オペラ劇場『こうもり』より フランク役(写真中央:こちらのフランクは刑務所長)

――プッチーニには珍しいバリトンのアリアですね。

杉浦: プッチーニのオペラ2作目ですが、音楽にはすでに他の作品に見られるような旋律の美しさが際立っているように思えます。プッチーニの他のオペラと違う点では、私がバリトンだからだと思いますが、本当に数少ないバリトンのアリアがあることです。先の「Questo amor, vergogna mia」は比較的短いですが、しっかりとアリアと呼べるものがバリトンの役に割り振られているのです。いつもプッチーニの美しい旋律をアリアとして歌われているソプラノやテノールをうらやましく思っていますが、このアリアだけはバリトンのものであり、ちょっと短いですが、存分に堪能することができます。

――杉浦さんの歌うアリア楽しみにしていただきましょう。最後に、ファンの皆様に向けてメッセージをお願いいたします。

杉浦: プッチーニの初期作品『エドガール』、上演されることは本当に少なく、貴重な機会に出演することができて本当にうれしく思っております。皆さまにお楽しみいただけますよう、しっかりと歌わせていただきます。どうぞ足をお運びいただけたらと思います。

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▼『エドガール』公演情報ページはこちら
2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ

2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00* Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
*…フランク 杉浦隆大 出演日

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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