望月 哲也 テノール
Tetsuya Mochizuki Tenor 東京都府中市出身。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。同大学大学院音楽科修士課程オペラ科修了。学部在学中に安宅賞、松田トシ賞を受賞。同声会主催の「卒業生演奏会」及び、藝大定期「新卒業生紹介演奏会」に出演。大学院在学中にNTTドコモより奨学金を授与。 二期会オペラスタジオ第43期マスタークラス修了。修了時に最優秀賞、及び川崎静子賞を受賞。平成19年度文化庁新進芸術家海外留学制度研修員。現在、ウィーン国立音楽大学研究課程リート・オラトリオ科在籍。 東京文化会館新進演奏家オーディション合格。デビューコンサートに出演。 第35回日伊声楽コンコルソ第3位入賞。第11回奏楽堂日本歌曲コンクール第2位入賞。第70回日本音楽コンクール第2位入賞(オペラ・アリア部門)。 これまでに、『魔笛』『ドン・ジョヴァンニ』『コジ・ファン・トゥッテ』『椿姫』『愛の妙薬』『セヴィリアの理髪師』『こうもり』などのオペラ・オペレッタに出演。近年では、『ポッペアの戴冠』『ディドとエネアス』『エウリディーチェ』などのバロックオペラから『ナクソス島のアリアドネ』『サロメ』『エジプトのヘレナ』(日本初演)、『ニュルンベルグのマイスタージンガー』などのドイツオペラなど、多くのオペラ作品に出演し、いずれも高評を得る。2006年4月の二期会とハンブルグ国立歌劇場との共同制作によるモーツァルト『皇帝ティトの慈悲』(演出:P.コンヴィチュニー、指揮:H.スダーン)における歌唱・演技は新聞・雑誌等で高い評価を得た。また2005年より、ソプラノの佐藤美枝子氏、演出の岩田達宗氏の企画公演『幻想のルチア』(ドニゼッティ作曲『ランメルモールのルチア』ハイライト上演)に参加し、新たなレパートリーにも取り組んでいる。 09年11月、R.シュトラウス『カプリッチョ』(東京二期会 J.ローウェルス演出)若き音楽家フラマン役で出演予定。 |
宗教曲の分野でも評価は高く、バッハ「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」「クリスマス・オラトリオ」のエヴァンゲリスト、ヘンデル「メサイア」、モーツァルトやヴェルディなどの「レクイエム」、ベートーヴェン「第九」、メンデルスゾーン「エリア」「パウロ」「讃歌」など、そのレパートリーは30作品以上にもわたり、日本国内の多くのオーケストラ、著名な指揮者(W.サヴァリッシュ、V.アシュケナージ、H.J.ロッチュ、G.ベルティーニ、D.オーレン、C.ミョンフン、小澤征爾など)と共演し、いずれも高い評価を得ている。 2000年にはドイツの4都市、アメリカ・ハワイにて、バッハ「ロ短調ミサ」のソリストとして招聘された他、2006年にはオーストリア・ザルツブルグの大聖堂にて、モーツァルト「ハ短調ミサ」のソリストとして招聘される。 2006年2月には、津田ホールの委嘱作品 演劇的組歌曲「悲歌集」を世界初演し高評を得る。 2005年には初めてのソロ・アルバム「Il mio tesoro」をマイスター・ミュージックよりリリース。2006年には第2弾アルバム「Amarilli」をリリース。 2008年3月にはポーランド・レグニツァ市立劇場にて『魔笛』タミーノ役で出演、ヨーロッパデビュー。ウィーン楽友協会での「第九」演奏会に出演。同年8月にはオーストリア・シュタイアー音楽祭にて『蝶々夫人』ゴロー役で出演。ヨーロッパでの活動の場を広げている。鈴木寛一、Arrigo Pola, Ernst Haefliger, Maksimilijan Cencic, Mimi Freissler, Walter Moore各氏に師事。二期会会員。 |