2008年東京二期会『ナクソス島のアリアドネ』 |
二期会オペラ研修所時代、声帯結節に悩まされておりましたが、マスタークラスを修了したと同時に手術を決断しました。それから1年間は発声のレッスンの日々でした。 手術から丁度1年後の日に歌ったのが、今回のコンサートアリア。 本番時では、モーツァルトの素晴らしい音楽に支えられながら、ホール全体に自分の声が響き渡りレガートに歌えていることに感無量で、音楽の素晴らしさが身にしみて涙が出そうでした。会場で聴いて下さっていた恩師である伊藤叔先生と共に喜び合った大変思い出深い大切な1曲です。 二期会創立60周年記念という貴重な舞台で歌わせて頂けて感謝申し上げます。 大好きなコンサートアリア心を込めて演奏させて頂きます! 安井陽子 |
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この曲との出会いはニューヨーク留学中でした。ふらりと立ち寄った楽譜屋さんで何気なく手に取った瞬間、難曲とは知らずに「歌ってみたい!」と強く思ったのです。 三宅理恵 |
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2011年東京二期会『フィガロの結婚』 |
2006年秋、《コジ・ファン・トゥッテ》の立ち稽古も中盤にさしかかったある日、演出の宮本亜門さんが箱にギッシリ詰まった消しゴムを抱えて稽古場に現れました。そして、突然の演出プラン大変更!楽譜にびっしり書き込んだこれまでの演出をその消しゴムで消し、新たな演出を書き込む・・。そして上演したこの公演は、文化庁芸術祭大賞受賞という喜ばしい結果を生みました。突然の変更に驚き慌てた稽古の日もあれば、笑い溢れる楽しい日、悩み苦しむ日もあり、そんな1日1日の積み重ねが一つの公演を作り出し、その一つ一つの公演を世に送り続け、60年という二期会の歴史が作られました。その歴史の中の一瞬に一人の歌手として存在し、一翼を担えたことにこの上ない幸せを感じ、感謝を込めてこのアリアを歌いたく思っています。 増田のり子 |
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2006年東京二期会『フィガロの結婚』 |
長いトリルから始まるこの初々しいアリアは、初めて宝石を手にした若い女性の気持ちを良くあらわしていて、歌う私もテンションが自ずと上がります!今回は宝石箱を開けた瞬間から歌いますが、いつもそのワクワク感が届くようにと思って歌っています。美しいフランス語のひびきと流麗なフレーズ、まさに「宝石の歌」という名にふさわしくコンサートでも良く歌いますが、飽きることがありません。リートが好きな私にとって、文豪ゲーテの長大詩劇「ファウスト」が題材というのもさらにテンションが上がります!!流行が目まぐるしく変わる今と違って、人気作品が芝居やオペラに姿を変えながら何十年も熱狂され続けた当時のヨーロッパに思いを馳せながら・・・ 薗田真木子 |
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2010年9月東京二期会『魔笛』 |
マスネの『エロディアード』からサロメのアリアを歌わせて頂きます。あまりオペラとしては上演される機会のない作品ですが、マスネの優美で情熱的な音楽は、同じ題材のシュトラウス作曲『サロメ』とはまた違った魅力があります。 嘉目真木子 |
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中世の面影を残す石畳、街角の泉、教会の鐘の音、強烈な太陽の光を優しく遮るぶどうの木陰、赤い芥子の花に彩られた永遠に続く野原。これらの風景に別れを切り出せず、かれこれ12年ほど過ぎました。駐車場の白線に対して斜めに車を停め、自分に非があっても絶対に認めず、ひたすらに自国が一番と信じるフランス人。そんなフランスに対して全く嫌気がささなかったのは、バゲットの味のせいだけではなかったと思います。気難しいけど、どこか愛すべきこの国からもらったエスプリでもって、「ルイーズ」の中で彼女の歌う天真爛漫な愛を表現したい。最近気がついたのですが、私も段々白線に対してまっすぐに駐車できなくなってきているのです。 ジュネーブにて 林 正子 |
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カターニア・ベッリーニ劇場 |
ベッリーニの白鳥の歌 “清教徒”。その中でも格別に美しいベルカントのメロディー、繊細さブラヴーラに溢れた、このエルヴィーラのアリアを、私はさまざまな節目に歌わせていただいています。 幸田浩子 |
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このクネゴンデのアリアは、二期会オペラスタジオ在学時の第69回スタジオコンサートで演奏した思い出深い曲です。「ミュージカルスターになりたいの?」と先生方に苦言を頂戴した程、当時この曲はまだあまりクラシックの声楽家に馴染み深くなかったように思います。今尚私にとっては難曲のひとつですが、人間そのものを笑い飛ばすようなこの作品を共演者やお客様とシェアできるひと時は、歌い手としてとても楽しい時間です。これまでご一緒させていただいた沢山の素晴らしい音楽家、オーケストラ、スタッフの皆様、そして音楽を通じて知り合った全ての方々に感謝を込めて演奏させていただきたいと思います。 半田美和子 |
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びわ湖ホール・神奈川県民ホール・東京二期会・京都市交響楽団・神奈川フィルハーモニー管弦楽団 共同制作公演 |
「月に寄せる歌」はドヴォルザーク作曲『ルサルカ』の中で特に美しいアリアです。水模様を描くような美しい旋律とハーモニー、リズムに隠されたルサルカの揺れ動く野心とこれから起こる出来事の劇性を感じます。私は音楽祭参加のためチェコ、プラハへ行きました。このアリアを歌う時、ヴルタヴァ川(モルダウ川)の壮大さ、カレル橋で見た操り人形の素朴な愛らしさ、プラハ城などの情景が思い出されます。チェコ語やロシア語の作品を歌唱する為には言葉の難しさがありますが、ここ最近やっと、このソプラノの名曲を歌うことが出来るようになり新鮮な気持ちです。二期会創立60周年記念行事で歌唱できることを大変嬉しく思っております。 安藤赴美子 |
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この度、二期会ゴールデンコンサート出演のお話をいただきました時は、まさか輝くばかりのディーヴァの皆さんと、同じステージで歌わせていただくとは夢にも思わず、今さらながら心臓が痛くなる思いです。どうしよう、何を歌ったらいいのだろうと、あれこれ考えておりますうちに、昨年の「トゥーランドット」の稽古中のことを思い出し、皆さんに支えて頂きながら歌いきったこと、言葉では表現できない音楽のエネルギーに満たされた感動を思い出しました。今回リューの最後のアリア「氷のような姫君の心も」を歌わせていただきます。また「ジャンニスキッキ」の「私のお父さんは」イタリアで初めてオペラに出演した役ラウレッタのアリアです、この2曲は忘れがたい思いの詰まった役のアリアです。大学時代、研修所時代を含め、二期会の先生、先輩方には本当にお世話になり、二期会60周年の後半をご一緒に過ごせたことに感謝いたします。皆さま、この素晴らしい演奏会を楽しみになさってください。 新垣有希子 |
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2010年2月東京二期会『オテロ』 |
二期会創立60周年という大切なこの演奏会で歌わせていただけること、大変有り難く思います。『蝶々夫人』は二期会デビューさせていただいた役という事もあり、私にとりまして大変思い入れのある役です。憧れていた役でしたので、とても嬉しかったと同時に自分に歌いきれるかと不安に駆られたことを今でも覚えています。当時、右も左も分からない私を多くの方々が温かく導いてくださいました。この曲を歌う度に当時を思い出し、身の引き締まる思いが致します。自分にとって原点に帰れる蝶々さんと真摯に向き合い、彼女の思いを伝える歌を歌いたいと思います。 大山亜紀子 |
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2005年東京二期会『メリーウィドウ』 |
試験の講評に書かれた「カラス」の文字を見ても、それが世紀のディーヴァ“マリア・カラス”であることも知らなかったほど、クラシック音楽、声楽に無知だった十代の終わりのことを思い出すと、自分が現在まで歌を歌っていることが不思議な気がします。 腰越満美 |
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プロフィールに書かせていただいておりますが『ドン・カルロ』はヨーロッパデビューの想い出の曲です。本日この曲を歌わせて頂く事を機に最近ドイツ時代の事をよく思い出します。このオペラの期間は良い共演者にも恵まれとても楽しいプロダクションでしたが、全曲ドイツ語上演でしたので発音にとても苦労したのを昨日の様に思い出します。しかし難しいアリアにもかかわらず「わたくしの大好きな曲」に位置づけできるのも「曲」の素晴らしさに加えてその時の美しい衣装や演出、指揮者のことを回想できるからでしょうか。今宵エリザベッタの苦脳と故郷を想う切ない気持ちが表現出来ればよいのですが。 横山恵子 |
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ウイーンでの劇場時代、『死の都』のジュリットの役を頂いて、初めてコルンゴールドの曲を体験しました。 佐々木典子 |
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