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【新シーズン開幕!】2022年9月プッチーニ『蝶々夫人』~ヤマドリ役 杉浦隆大インタビュー「ヤマドリにとって蝶々さんは他に代えがたい特別な女性」

東京二期会2022-2023シーズン開幕公演プッチーニ『蝶々夫人』キャスト・インタビュー。続いて第3回は、ヤマドリ役のバリトン杉浦隆大をご紹介します。
2021-2022シーズンにおいて大活躍だった杉浦。2021年9月『魔笛』から、11月『こうもり』、2022年4月『エドガール』、7月『パルジファル』と計4公演に出演しました。そして、新シーズンの開幕にも登場いたします!
栗山昌良演出『蝶々夫人』には、2017年に続いて2度目。前回は神官役でした。今回は、ヤマドリ公爵役を務めます。
『蝶々夫人』には、蝶々さんの純粋な想いに対立するように、日本の「世間」側の人物たちが描かれます。信仰をつかさどるボンゾや、江戸から明治に時代が移った際のいわゆる「勝ち組」ともいえるヤマドリ公爵、そして、抜け目ないゴロー、お付きのスズキまで。しかし、誰も決して蝶々さんの敵ではなく、悪者でもないことがキャストひとりひとりの言葉から伝わってきます。
ヤマドリについて、まずは杉浦に話を聞きました。

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2017年10月 東京二期会オペラ劇場『蝶々夫人』より 神官役

――ヤマドリは、どのような役、人物でしょうか。

杉浦: ヤマドリは、ゴローの仲介で蝶々さんを嫁に迎えたいと思っている大金持ちです。
ヤマドリには少し前までたくさんの妻がいましたが、蝶々さんを迎えるためにその妻たちと離婚し、蝶々さんにだけ愛を誓うと話しています。
ヤマドリは蝶々さんのことを、他の女性とは別格の扱いをしてでも妻として迎えたいほどに魅力的で特別な女性だと思っているのです。

――ヤマドリも、蝶々さんには特別な想いを寄せていたのですね。彼女の境遇を哀れに思っていたところもあったのでしょうか。それでは、ヤマドリ役の登場シーンの聴かせどころについて教えてください。

杉浦: ヤマドリが登場するシーンは短いので、すべてが聴かせどころですが、蝶々さんにまったく相手をしてもらえず、ため息をついて「さようなら。けれど望みはまだ...(持ち続けます)」と言って去ろうとするあたりが一番かと思います。

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2022年4月 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『エドガール』より フランク役(写真左)

――杉浦さんの去り姿を想像すると、ヤマドリに同情してしまうお客様もいらっしゃるような気が…ヤマドリの登場シーン以外で、好きなところがありましたら教えてください。

杉浦: ヤマドリが去ってからの、蝶々さんとシャープレス2人のシーンが好きですね。
ピンカートンからの手紙をシャープレスが読み上げるのですが、蝶々さんのあまりの嬉しそうな態度にシャープレスは読み続けることを断念してしまいます。手紙の内容が絶縁状だったからです。そしてこのシーンの最後に、蝶々さんはピンカートンとの間にできた子どもをシャープレスに見せます。
ここでシャープレスが子どもの存在に気がつかなければ、オペラのクライマックスはまた違うものになるのではないかと思います。それほど重要で見応えのあるシーンだと思います。

――「むしろ、シャープレスに子どもを見せなければ…」とか、『蝶々夫人』は、感情移入がしやすいせいか、思わず「たら・れば」を想像してしまいますね。
さて、このオペラは、蝶々さんが15~18歳のときの物語で、もし「現代に生まれていたら」、天真爛漫に高校生活を謳歌していたかもしれませんね。そこで、杉浦さんはどのような高校時代を過ごされたでしょうか。


杉浦: 中学生時代に吹奏楽部でチューバを吹いていたので、高校は金管楽器ができるところを探し、オーケストラ部がある高校に入りました。そこでトロボーンを吹いていました。それがとても楽しくて、大変な部分もありましたが、トロンボーンのことばかり考えていたと思います。

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2022年7月 東京二期会オペラ劇場『パルジファル』より 第2の聖杯の騎士役(写真中央左)

――高校時代にトロンボーンで培われた音楽が、今の豊かなバリトンにつながっているように感じられました。最後に、本番に向けての意気込み、メッセージをお願いいたします。

杉浦: このプロダクションに出させていただくのは2回目でして、前回は神官を歌わせていただきました。別の役でまた出演させていただけることは本当に嬉しい限りです。ヤマドリは、登場シーンこそ少ないですが、とても重要な役だと把握しております。しっかりとヤマドリを演じられればと思います。

*     *     *


▼『蝶々夫人』公演情報ページはこちら
2022年9月公演 G.プッチーニ『蝶々夫人』 - 東京二期会オペラ劇場
2022年9月8日(木)18:30、9日(金)14:00*、10日(土)14:00、11日(日)14:00* 新国立劇場オペラパレス
指揮:アンドレア・バッティストーニ/演出:栗山昌良/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
合唱:二期会合唱団、新国立劇場合唱団、藤原歌劇団合唱部
*…ヤマドリ 杉浦隆大 出演日

主催:公益財団法人東京二期会
共催:公益財団法人新国立劇場運営財団、公益財団法人日本オペラ振興会

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
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4月公演 プッチーニ『エドガール』~ここを聴く!
第3回「全曲でここが一番有名!? ~フランクの名アリアとプッチーニを送った合唱~」

2022年4月公演は、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ プッチーニ『エドガール』。
プッチーニ第2作目のオペラで、世界的にも上演される機会は少ないのですが、音楽は素晴らしく、プッチーニの若かりし時代の「歌」が熟練の筆致で充溢している奇跡の名曲。その知られざる名曲の中から、聴きどころを皆様にお届けします。

フランクはグァルティエーロの息子で、フィデーリアの兄、ティグラーナに報われない思いを向けています。
オペラの中の役柄としては、ティグラーナに全く振り向いてもらえず、失恋の憂き目にあうのですが、プッチーニからは、現在このエドガールで最も単独での演奏頻度が高いであろうアリア「この恋は私の恥」が与えられています。メロディーメーカーたるプッチーニの個性が存分に発揮されていて、フランクのティグラーナへの複雑な恋心が胸に迫ります。
『アンドレア・シェニエ』の「祖国の敵」に少し似ているような気がするのは私だけでしょうか。(私だけかもしれない)
プッチーニのオペラはソプラノとテノールの恋愛を軸に展開されることが多いですが、バリトン役の存在がドラマを深めているのは誰もが認めるところかと思います。フランクを務める、清水勇磨と杉浦隆大の深みのある2人のバリトンにもご注目ください!

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フランク 清水勇磨(4/23)
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フランク 杉浦隆大(4/24)

また、『エドガール』は合唱が大活躍する作品です。『トゥーランドット』同様に児童合唱も含めた編成で、それぞれの声の組み合わせで様々な場面を描く、プッチーニの筆の冴えを特に感じて頂けるのではないでしょうか。
エドガールとフランクの決闘のシーンや、3幕の大詰め等の荒々しい場面では、ソリストを含めた大アンサンブルでクライマックスを形作るのですが、それと対比されるこのオペラの宗教的なシーンも、合唱の見せ場の一つ。生々しい感情が飛び交うこのオペラで、合唱の透明な歌声は一服の清涼剤とも言えるでしょう。その中でも3幕冒頭のレクイエムは、プッチーニの国葬で彼の最後を見送った曲としても有名です。
コンチェルタンテ形式だからこそ体感頂ける、合唱とオーケストラの響きを、どうぞ『エドガール』で堪能ください。(了/TW)

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▼『エドガール』公演情報ページはこちら
2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ

2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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二期会初演!2022年4月プッチーニ『エドガール』~フランク役杉浦隆大インタビュー「旋律の美しいフランクのアリアを印象に残るように歌いたい」

4月公演、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ第4弾プッチーニ『エドガール』。キャスト紹介6人目はフランク役のバリトン杉浦隆大の登場です。
バリトンの役に似つかわしい貫禄と朗らかな人柄からか、仲間から「ビッグ」の愛称で親しまれています。二期会オペラ研修所は最優秀で修了(川崎靜子賞受賞)。『ダナエの愛』で二期会オペラ・デビュー後も自分の歌に磨きをかけるため、ドイツ・ハンブルクに留学。帰国後もさらに活躍を続け、昨年は『魔笛』『こうもり』に出演しました。
今年は、『エドガール』フランクに続いて、7月『パルジファル』聖杯の騎士、9月『蝶々夫人』ヤマドリと、なんと3公演連続での出演が決まっています!まずは2022年の初登板に向けて話を聞きました。

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杉浦隆大

――フランクとはどのような人物でしょうか?

杉浦: 町の人々に悪女とまで呼ばれるティグラーナのことを愛し、彼女のために決闘するも恋は実らず、軍人となって彼女への想いを断ち切った男(もしかしたらまだ断ち切れていないかもしれませんが…)、それがフランクです。

――ティグラーナとは、小さいときから一緒に暮らしていたんですよね。

杉浦: フランクにはフィデーリアという妹がいますが、ティグラーナは、生まれながらに捨てられてしまったところをフランクの父グアルティエーロに拾われ、フランクやフィデーリアとともに育てられました。フランクの家族は基本的に信心深い人々ですが、ティグラーナは成長するにつれ不道徳な道に走り、今では町の人々に悪女と蔑まされ煙たがられるような娘に育ってしまいました。フランクは彼女が不道徳な道に走っていることを許せませんが、一方で彼女のことを愛しています。彼女には一向に相手にされていませんが。
町の人々に追い立てられたティグラーナはエドガールとともに町を去ろうとしますが、フランクは彼女をエドガールに奪われたくなく、決闘をします。結局彼らには逃げられ、フランクは裏切られた想いからか、彼らの去り際、ティグラーナに呪いの言葉をかけます。それほどまでに彼女のことを愛していたといえるでしょう。

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2021年9月 東京二期会オペラ劇場『魔笛』より 僧侶I役(パミーナの後ろに立つ金色衣裳の人物)

――愛したいがゆえにその悪が許せない、愛の言葉が届かないがゆえに呪いの言葉をかける、というのは…

杉浦: ティグラーナがいない日々を送る中で、フランクは軍に入隊し、隊長となります。きっと彼女のことを忘れるため必死にがんばって、気づいたら隊長にまで昇りつめていたという感じでしょう。
第2幕で偶然エドガールとティグラーナに再会するフランクですが、エドガールの入隊願いを快く受けるほどフランクは彼と意気投合し、逆にティグラーナには見向きもせず、むしろ軽蔑します。第3幕ではティグラーナの本心を知りたがり、エドガールとともにその本心を探ろうとします。その方法はまるで詐欺をはたらいて罠にはめるかのようなやり口で、いくらティグラーナへの想いを断ち切ったからとは言え、少々彼女への軽蔑が過ぎるように思います。愛すること、失恋して想いを断ち切ること、フランクには何事にも猪突猛進な面があるかもしれません。

――温和な杉浦さんからはなかなか想像できない役ですが、フランクのやりがいはどのあたりに?

杉浦: フランクの聴きどころは、第1幕で歌われるアリア「Questo amor, vergogna mia」が1番だと思います。またアリアに向かうまでの、ティグラーナとのやり取りも、彼の心情がよく表れている箇所だと思います。旋律が美しいこのアリアですが、このオペラの音楽は随所にスケールの大きな音楽が見られ、それにかき消されないよう、印象に残るように歌いたいと思います。

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2021年11月 東京二期会オペラ劇場『こうもり』より フランク役(写真中央:こちらのフランクは刑務所長)

――プッチーニには珍しいバリトンのアリアですね。

杉浦: プッチーニのオペラ2作目ですが、音楽にはすでに他の作品に見られるような旋律の美しさが際立っているように思えます。プッチーニの他のオペラと違う点では、私がバリトンだからだと思いますが、本当に数少ないバリトンのアリアがあることです。先の「Questo amor, vergogna mia」は比較的短いですが、しっかりとアリアと呼べるものがバリトンの役に割り振られているのです。いつもプッチーニの美しい旋律をアリアとして歌われているソプラノやテノールをうらやましく思っていますが、このアリアだけはバリトンのものであり、ちょっと短いですが、存分に堪能することができます。

――杉浦さんの歌うアリア楽しみにしていただきましょう。最後に、ファンの皆様に向けてメッセージをお願いいたします。

杉浦: プッチーニの初期作品『エドガール』、上演されることは本当に少なく、貴重な機会に出演することができて本当にうれしく思っております。皆さまにお楽しみいただけますよう、しっかりと歌わせていただきます。どうぞ足をお運びいただけたらと思います。

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▼『エドガール』公演情報ページはこちら
2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ

2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00* Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
*…フランク 杉浦隆大 出演日

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
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有料配信新番組「うたすき!」がこの夏スタート!~初回配信に、9月『魔笛』キャストの種谷典子、嘉目真木子、市川浩平、杉浦隆大が出演

いつでも、どこでも、オペラ歌手の歌声が届けられるようにと、新しい声楽コンサート番組「うたすき!」が、この夏、有料配信されることとなりました!(製作・著作:株式会社サニー・デイ)

今をときめくオペラ歌手が、音楽のジャンルを越えたアーティストとのコラボレーションでお届けするオンライン・ガラ・コンサートです。
このコロナ禍によって、クラシック音楽もインターネット配信の試みがなされています。その中でも、音質と映像にひときわこだわりをもって制作されました。ライブ感は損なわず、配信ならではの映像の臨場感と親近感を味わっていただきます。

司会MCには、アニメ『ラブライブ!』などで活躍する声優・歌手の新田恵海さん。そして、共演ミュージシャンには、オーバージャンルに活躍中のキーボーディストで作曲・編曲家の園田涼さん。まさにオペラ、声楽、クラシック音楽のジャンルを越えた人気アーティストとのコラボレーションが実現しました。

第1回には、9月東京二期会オペラ劇場〈二期会名作オペラ祭〉『魔笛』キャストのソプラノ 種谷典子(パパゲーナ)、嘉目真木子(パミーナ)、テノール 市川浩平(タミーノ)、バリトン 杉浦隆大(僧侶I)の4人が出演します!


種谷典子

嘉目真木子

市川浩平

杉浦隆大

視聴チケットの発売は、明日7月16日(金)10時00分から。配信スタートは、8月13日(金)18時00分!配信でしか聴けない、見られないパフォーマンスにご期待ください!

▼「うたすき!」第1回 ダイジェスト映像

◆◆◆ 配信情報 ◆◆◆
うたすき!~届けたい“うた”がある
#1 「魔法少女はオペラの夢を見る!?」
配信日:2021年8月13日(金)18:00~2021年8月22日(日)23:59
<視聴チケット>
料金:2,200円(税込)
販売期間:2021年7月16日(金)10:00~2021年8月22日(日)18:00
販売サイト:チケットぴあ PIA LIVE STREAM

今後、番組公式Twitterから、予告編動画など発信も予定されています。
▼詳しくは番組HPへ!
Home | Utasuki | うたすき!| 配信音楽番組 |
▼番組公式Twitter
うたすき!@utasuki2021 - Twitter

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▼9月『魔笛』公演情報ページはこちら
二期会創立70周年記念公演〈二期会名作オペラ祭〉 2021年9月公演 W.A.モーツァルト『魔笛』 - 東京二期会オペラ劇場
2021年9月8日(水)18:30、9日(木)14:00、11日(土)14:00、12日(日)14:00 東京文化会館 大ホール

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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11月『天国と地獄』ジョン・スティクス役 吉田 連、9/9(月)アルテリーベ東京のソロ・ステージに登場!

11月公演オペレッタ『天国と地獄』にジョン・スティクス役で出演するテノール吉田 連。

 吉田 連

今年は、6月の『サロメ』にも出演しており、2本目の出演。2016年2月『イル・トロヴァトーレ』で二期会オペラ・デビューを果たして以来、これが早くも7作品目の二期会オペラ出演となります。


2019年6月公演『サロメ』より ユダヤ人2役(右から2番目が吉田)

高校生のときに参加した市民オペラの合唱団で「ハマ」ってから、プロの世界へ。颯爽とした舞台姿に、甘美な歌い口と高いアンサンブル能力ですぐに将来を期待される存在となり、17年11月には二期会の十八番オペレッタ『こうもり』でアルフレード役に抜擢され、翌年にはシャネル・ピグマリオン・アーティストにも選ばれました。

その吉田が、来る9月9日(月)に新橋にあるオペラライブレストラン、アルテリーベ東京でソロ・ステージをお届けします。出演を前に、吉田に話を聞きました。

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――二期会オペラ研修所修了以来、これまでに二期会だけで7作品に出演してきました。自身が出演してきた二期会公演の中で、印象深い公演は何でしたでしょうか。

吉田: どれもそれぞれに印象深い公演ばかりでしたが、その中であえて一つあえて選ぶとすれば、やはり二期会創立65周年記念公演『こうもり』が印象に残っています。 実は二期会オペラ研修生時代に初めて当てられた演目が同じ『こうもり』のアルフレードでした。しかも、なんと当時相手のフランク役を歌っていたのは、バリトン杉浦隆大くん。研修時代を共に切磋琢磨してきた仲間と同じ作品、同じ役で再共演できたことはとても感慨深かったです。



2017年11月オペレッタ『こうもり』より アルフレード役
下写真の右がフランク役の杉浦隆大。ロザリンデ役は嘉目真木子

――オペレッタのような喜劇は喜劇で、シリアスなドラマと 違う難しさがあると思います。自身では、オペレッタのときに、特に何か意識して演じ、歌われることはありますか?

吉田: オペレッタは観ていても歌っていても幸せな気持ちになる作品が多いので、とても好きです。
役を生きる、という意味では喜劇と悲劇とで特別な違いはないと思っています。その役を真剣に生き抜いた結果、出てきたものがコミカルかシリアスかの違いなのではないかと。
ただ、喜劇の方が、瞬発力が必要になることが多いのかも知れませんね。どんな要求にも答えられる心と体の柔軟性を常に持っていたいと思っています。

――11月公演『天国と地獄』で吉田さんが演じるジョン・スティクスどのような役でしょうか?

吉田: 冥界の王プルートの召使いで、劇中ではユリディスの見張り番をしています。彼自身はかつて王様だったという経歴を持っており、その辺りの彼のコンプレックスをどう掘り下げていくかが役作りをしていく上で大きなヒントになると思います。

――9月9日(月)のアルテリーベ東京でのソロ・コンサート。お客様にはどういったところを楽しんでいただきたいですか?

吉田: 「テノールリサイタル」と銘打っていますが、いわゆるコンサートホールで楽しむ演奏会とは違い、美味しいお食事を楽しみながら、ゆったりとお聴きいただけるコンサートです。
どうぞお気軽にお越し頂き、美しい音楽ともに心豊かな時間を過ごして頂けたらと思います。

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■■■ 公演情報 ■■■
アルテリーベ東京 月曜フレッシュコンサート
第253回 テノール吉田 連 スペシャルナイト

日時:2019年9月9日(月) 18:00開店
   第1ステージ 19:00頃/第2ステージ 20:00頃
会場:アルテリーベ東京(JR「新橋駅」日比谷口より徒歩5分)
料金:5,500円(ビュッフェ形式・飲み放題・音楽料込)
出演:吉田 連(テノール)、金子 渚(ピアノ)
演奏予定曲:
 ロッシーニ 「踊り」
 レスピーギ 「最後の陶酔」
 グノー 『ロメオとジュリエット』より 「太陽よ昇れ!」「おお墓よ!」
 ドニゼッティ 『愛の妙薬』より 「人知れぬ涙」
                          ほか

さあ、「月曜日は、新橋で、オペラ」!

▼ご予約・アクセスはこちら
アルテリーベ東京 TEL 03-3519-7007



      *     *     *

▼11月オペレッタ『天国と地獄』の本公演情報はこちらから 《チケット発売中!》
J.オッフェンバック作曲 オペレッタ『天国と地獄』 - 東京二期会オペラ劇場
2019年11月21日(木)18:30、22日(金)14:00、23日(土・祝)14:00、24日(日)14:00 日生劇場
指揮:大植英次/演出:鵜山 仁/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会/〈共催〉公益財団法人ニッセイ文化振興財団【日生劇場】
=ジョン・スティクス役 吉田は11/21(木)と23(土・祝)に出演します=

●本公演のお問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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5/29(火) 神楽坂のフレンチ・レストラン「ラリアンス」で毎回大好評の特別ディナー「ワインとオペラを愛でる会」の第6回を開催します

東京二期会と神楽坂のフレンチ・レストラン「ラリアンス」とのコラボレーションで開催し、毎回大好評をいただいている特別ディナー「ワインとオペラを愛でる会」。次回、重ねること第6回目、5月29日(火)の開催です。

東京二期会からは今が旬の8名の歌手が登場。全員が今年の二期会オペラの本キャストです!

ソプラノは今井実希と小松崎 綾。
5月20日の二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『アルチーナ』モルガーナ役で二期会オペラ・デビューを飾る今井。TV出演も多く、多彩な活動を繰り広げていますが、ラリアンスでは大好きな役のひとつである『ばらの騎士』ゾフィーを。
小松崎は、今年3月東京二期会コンツェルタンテ・シリーズ『ノルマ』で題名役のカヴァーキャストを務め、今年9月にはプッチーニ<三部作>で『ジャンニ・スキッキ』ネッラ他に出演予定。イタリアオペラの王道を究めんとする小松崎、今回は蝶々夫人と『ラ・ボエーム』のミミを。


今井実希

小松崎 綾

杉山由紀

成田伊美

メゾソプラノは、2015年二期会ニューウェーブ『ジューリオ・チェーザレ』で題名役を共に務めた杉山由紀と成田伊美。
杉山は、一昨年『ナクソス島のアリアドネ』作曲家役への大抜擢を経て、今年は5月ニューウェーブ『アルチーナ』ルッジェーロに出演。ラリアンスでは今井とともに『ばらの騎士』でオクタヴィアンを披露します。
成田は昨年、二期会伝統の『蝶々夫人』ケート役を好演しましたが、今年も9月の<三部作>に出演予定とプッチーニが続きます。ラリアンスでは『蝶々夫人』スズキと、カルメンをお聴きください。

テノールは対照的な声の二人、芹澤佳通と北嶋信也。
力強い声を聞かせる芹澤は9月の<三部作>『外套』ルイージで出演予定。7月の『魔弾の射手』でも主役マックスのカヴァーキャストを務めます。
そして、チューリヒ歌劇場で学び、澄んだ響きの軽やかな声が魅力の北嶋は、11月『後宮からの逃走』ペドリッロに乞うご期待!
ラリアンスでは、芹澤による『ラ・ボエーム』ロドルフォの情熱と、北嶋による『魔笛』タミーノの詩情をお聴き比べください!


北嶋信也

芹澤佳通

杉浦隆大

的場正剛

バリトンは、ニューウェーブ『アルチーナ』デビュー・キャストの的場正剛と、2015年『ダナエの愛』でデビュー、昨年は『蝶々夫人』神官、『こうもり』フランクに、そして7月の『魔弾の射手』ではキリアンで出演予定の杉浦隆大が登場します。的場の『カルメン』エスカミリオと杉浦『ラ・ボエーム』マルチェッロをお楽しみください。

すべてのステージでピアノを務めるのは相田久美子。


相田久美子

この日だけ振舞われる特別なお料理と、ソムリエのセレクトによるワインの味わいと薫りにふさわしいドラマティックな歌声をお届けします!
 
 
■■■ イベント情報 ■■■
〈ラリアンス特別企画〉
第6回 ワインとオペラを愛でる会

日時:2018年5月29日(火)19:00開宴(18:30開場)
会場:神楽坂「ラリアンス」メインダイニング
   (「飯田橋駅」JR西口より徒歩2分・地下鉄B3出口より徒歩1分)
料金:おひとり様 25,000円
   お料理フルコース・ワイン4杯・音楽料(消費税・サービス料込)
   ※限定50名様
出演:(ソプラノ)今井実希、小松崎 綾
   (メゾソプラノ)杉山由紀、成田伊美
   (テノール)北嶋信也、芹澤佳通
   (バリトン)杉浦隆大、的場正剛
   (ピアノ)相田久美子

▼ワインリスト・お献立・予定演奏曲について詳しくはこちらからご覧ください
第6回 ワインとオペラを愛でる会|イベント - ラリアンス

●お問合せ・ご予約は
 ラリアンス TEL03-3269-0007(フロント)まで
 
 

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東京二期会11月公演『こうもり』でオペラ初舞台!フロッシュ役イッセー尾形インタビュー!

11月22日(水)から日生劇場で開幕する東京二期会オペラ劇場『こうもり』。本公演で看守フロッシュ役にてオペラ初舞台を踏む俳優イッセー尾形にインタビューいたしました!聞き手・音楽評論家の室田尚子さんによる、当ブログオリジナル原稿を、ぜひご一読ください!

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「断る理由が見つかりませんでした」
『こうもり』でフロッシュに挑戦する俳優のイッセー尾形さんに聞く

[聞き手・室田尚子](写真はイッセー尾形最近の公演から「妄ソーセキ劇場」)

 アンドレアス・ホモキ演出、ベルリン・コーミッシェ・オーパーとの提携公演によるオペレッタ『こうもり』にフロッシュ役で登場するのが、俳優のイッセー尾形さんだ。1980年代から舞台、テレビ、映画などで幅広く活躍。特に一人芝居の舞台は世界中で公演を重ね大絶賛を浴びた。一度見たら目に焼き付いて離れないその独特の存在感に魅了された人も多いのではないか。そんなイッセー尾形さんがどんなフロッシュを演じるのか興味津々だが、イッセーさんご自身にとってもオペラの世界には初めて足を踏み入れることになる。


「抗夫」釧路公演(撮影:江森康之)

 「先日、二期会の『蝶々夫人』の舞台を拝見したのですが、歌声が体の表面を突き抜けて奥底まで迫ってくる、そのすごさに驚きました。芝居は感情がとてもダイレクトに伝わりますが、オペラは違う。リアルなものをいったん“歌唱”という抽象的なものに変換してから届ける。いってみれば矛盾していて芝居よりずっと間接的なのに、それがあれほどの力を持って届いてくる。そのことにたいへん衝撃を受けました。」

 「音楽によってドラマを描く」というオペラの特質をいっぺんに把握してしまったイッセーさん。さすがである。ではそんなオペラの舞台に自身が立つきっかけは何だったのだろうか。

 「去年、『DNA-SHARAKU』というミュージカルに出演して、音楽のあるものっていいなあ、と思っていたら今回のオファーが来たというタイミングで、僕にとっては断る理由が見つからなかった(笑)。僕自身は庶民レベルの人物をずっと演じているので、オペラという大きな世界との対比をお客様に見せられたら面白いと思っています。」

 今回のフロッシュという役柄は、『こうもり』の中で唯一歌わない役だ。伝統的にウィーンの舞台でも俳優が演じ、観客の笑いを一手に引き受けるような存在である。イッセーさん、すでにフロッシュについて様々な考えをめぐらせているようだ。


「草枕」練馬公演(撮影:佐野 桃)


「明暗」練馬公演(撮影:佐野 桃)

 「フロッシュは第3幕になって登場する人物で、それまでに起こったドラマの内容を何も知りません。さらに刑務所の看守という世の中から隔離された場所で生きている。そして歌わない。つまり彼はこの作品の中で唯一、すべてのことから“外されている男”なんです。そんな“外されている男”が『陽気だ!』と叫んでいるという大いなる逆説をどう演じるかが、いちばんのテーマだと思います。」

 この見方は慧眼だ。従来、『こうもり』の中でフロッシュが登場する第3幕冒頭は、ある種の「息抜き」というか、「ストーリーとは関係ないお笑いのシーン」という位置付けだったが、彼の存在をどう描くかによっては、ドラマ全体の意味が大きく転換する可能性すら秘めていることになる。


「門」釧路公演(撮影:江森康之)

 「さらにもう少し推し進めて考えてみると、この『こうもり』のドラマの後で、オーストリアを長年支配して来たハプスブルク家は凋落し、変わってヒトラーという男が登場する。上流社会が没落して平民出身の男による全体主義の時代がやってくるという予感が、まさに上流社会から軽視されているフロッシュという男に投影されている気もするんです。そのあたりがニョロっと出せたらいいなあ、と。」

 フロッシュにヒトラーの影を読み取るとは!しかも「安易な時事ネタにはしない」という心配りも忘れない。
 何しろ「イッセー尾形」といえば「アドリブの名手」だ。これは従来にはない新しいフロッシュが観られるに違いない。お話を伺いながら、もう今すぐにでも舞台が観たくてたまらなくなってきてしまった。初日の幕は11/22、日生劇場で開く。


「道草」練馬公演(撮影:佐野桃)

    *     *     *

プレミエ(公演初日)まであと19日となった11月3日、いよいよ稽古に合流!

左から[フランク]杉浦隆大と山下浩司、[フロッシュ]イッセー尾形、[アデーレ]清野友香莉、[イダ]秋津 緑と辰巳真理恵







▼『こうもり』公演詳細ページはこちら
2017年11月<ベルリン・コーミッシェ・オーパーとの提携公演>J.シュトラウスII世『こうもり』 - 東京二期会オペラ劇場
11月22日(水)18:30/23日(木・祝)14:00/24日(金)17:00※/25日(土)14:00/26日(日)14:00 @日生劇場
※11/24(金)公演はプレミアムフライデー・スペシャル。S席15,000円→13,000円ほか 特別価格でご提供します!

▼チケットのお求め、お問合せは
二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日・祝 休)

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インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!

 
 

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11月17日(金)開催!「第94回 二期会オペラ研修所コンサート」

現在、二期会オペラ研修所には第61期マスタークラスから第63期予科まで144名の研修生が在籍し、日々切磋琢磨しています。今年もその研修生たちの中から、定期試験(前期アリア試験、前期試演会)において選ばれた成績優秀者20名が出演する「二期会オペラ研修所コンサート」を、北区王子の北とぴあ さくらホールにて開催致します。

今月17日の本番に向け、二期会会館では各出演者のピアノ合わせが始まりました。
 

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チラシ(PDFファイル)
■■■ 公演情報 ■■■
北とぴあ国際音楽祭2017参加公演
第94回 二期会オペラ研修所コンサート
日時:2017年11月17日(金) 18:30開演(18:00開場)
会場:北とぴあ さくらホール
   ・JR京浜東北線王子駅北口徒歩2分
   ・地下鉄南北線王子駅5番出口前
料金:全席指定 A席3,000円、B席2,000円

<出演者>
【ソプラノ】内田千陽、金見美佳、川田桜香、小松原明紀、竹内伶奈、徳山奈奈、中西惠子、西口彰子、西村知花子、牧野元美、森川 史、横森由衣、和久井恵津子
【テノール】澤原行正、持齋寛匡、根津久俊、宮脇 臣
【バリトン】堺 裕馬、下牧寛典、田中夕也
<賛助出演>
与那城 敬(バリトン)
<ピアノ>
藤川志保

▼予定プログラムはこちらをご覧ください。
第94回 二期会オペラ研修所コンサート|コンサートラインアップ - 東京二期会

「二期会オペラ研修所コンサート」の過去の出演者からは、研修所修了後まもなく二期会オペラ公演本キャストの切符を手にしたり、カヴァーキャストとして起用されたりするなど、多くの若手歌手を輩出しています。今月22日より日生劇場で開催される、東京二期会オペラ劇場J.シュトラウスII世オペレッタ『こうもり』にも、オルロフスキー役の和田朝妃、フランク役の杉浦隆大、アルフレード役の吉田 連をはじめ、近年の出演者が名を連ねており、今年の出演者にも期待大!
一足早く、きらりと光る原石を北とぴあで発見なさいませんか?

▼チケットのお求めは
二期会チケットセンター TEL 03-3796-1831
 (月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝休)

▼北とぴあ国際音楽祭(2017年11月11日(土)~12月10日(日))の情報はこちら
北とぴあ国際音楽祭2017|イベント情報 - 公益財団法人 北区文化振興財団

*車椅子席をご希望の方は、発売日より公演一週間前までに公益財団法人北区文化振興財団 03-5390-1221へご予約ください(席数に限りがございます)。
*未就学児のご入場はお断り申し上げます。
*やむを得ぬ事情により、出演者・演奏内容等が変更になる場合がございますので予めご了承ください。

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6/22(木)丸の内トラストシティ・ランチタイム・コンサートに、10月公演『蝶々夫人』キャストの和泉万里子、杉浦隆大が登場します!

オフィスビルのランチタイムに生のクラシック音楽をお届けしている丸の内トラストシティ・ランチタイム・コンサート(主催:森トラスト株式会社 制作:株式会社東音企画)。
来る6月22日(木)は、東京二期会オペラ劇場10月公演『蝶々夫人』に関連してケート役のソプラノ和泉万里子と神官役のバリトン杉浦隆大がデュオで出演します!ピアノは荻原萌子です。
昨日行われたリハーサルの終わりに、ふたりに話を聞きました。
――まずは、ふたりが考えるオペラ『蝶々夫人』の魅力を
和泉: 蝶々さんは、私にとって憧れの役です。私は以前びわ湖ホールでの「P.コンヴィチュニー オペラ・ワークショップ」に蝶々さん役で参加させていただきました。そのとき感じたことは、たとえ舞台が日本で蝶々さんが日本人であっても、作品の根底に流れている感情や表現はイタリア人のものだというものでした。ヨーロッパから見た日本というものをあらためて感じました。この作品を日本人が書いたなら本当に悲惨な話になったかもしれませんが、イタリア人のプッチーニの音楽によって、悲しみが美しく感動的な姿に昇華されていると思います。
杉浦: 私は、二期会オペラ研修所時代に、今回も歌います蝶々さんとシャープレスの「手紙の二重唱」を勉強しました。この場面で初めて蝶々さんとピンカートンとの間の子どもが登場するのですが、この瞬間のプッチーニの音楽には、結末を知っているのに、毎回初めてのような衝撃を受けています。
和泉: そうですね。私自身今3才の息子を持つ母となって、蝶々さんの心情をいろいろ想像できるようになりました。
杉浦: このオペラには随所に日本の音楽がちりばめられていますね。日本にゆかりのあるメロディなので、表現されている感情や情景が、私たちにとっては、自然でストレートに伝わってくるように思います。

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和泉万里子
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杉浦隆大

――6/22(木)のランチタイム・コンサートでは、ふたりの得意なレパートリーに加えて、日本の歌と『蝶々夫人』の演奏もお楽しみいただけます。聴きどころは?
和泉: キングズシンガーズのメンバーでもあったボブ・チルコットさん編曲の「FURUSATO」を歌います。日本人ならよく聴きなじみのある歌ばかりですが、思わぬところで思わぬ音が書かれていて、とても新鮮です。こちらでも『蝶々夫人』と同じように、海外から見た日本の情景を感じていただけるのではないかと。どうぞお楽しみに!
――それでは、10月『蝶々夫人』にむけて、意気込みを
杉浦: 二期会の伝統の舞台に立つことに、心から幸せを感じています。いろいろな意味でこの舞台を楽しみたいと思います。
和泉: 私が務めるケートという役はピンカートンの本妻なのですが、最後に蝶々夫人の運命を決定づけてしまいます。その意味で演じるのがとても辛い役なのですが、蝶々夫人に対しては同じ女性として、誠心誠意をもって演じたいと思います。
和泉・杉浦: ご来場お待ちしております。

■■■ 公演情報 ■■■
森トラスト ランチタイムコンサート 丸の内トラストシティ
第296回 二期会セレクション ~ ある晴れた日に

日時:2017年6月22日(木) 12:10開演
会場:丸の内トラストタワーN館 1Fエントランスロビー
    ・アクセス
料金:無料
出演:和泉万里子(ソプラノ)、杉浦隆大(バリトン)、荻原萌子(ピアノ)
演奏予定曲:
  中山晋平 「鞠と殿様」
  ボブ・チルコット(編曲) 『ふるさと』
  プッチーニ 『ジャンニ・スキッキ』より 「私の大好きなお父さん」
  ロッシーニ 『セヴィリアの理髪師』より  「私は街の何でも屋」
  プッチーニ 『蝶々夫人』より  「ある晴れた日に」 「手紙の二重唱」
▼森トラスト ランチタイムコンサート 丸の内トラストシティの情報ページはこちら
丸の内トラストシティ|コンサートスケジュール|ランチタイムコンサート - 森トラスト株式会社

▼神官:杉浦隆大(10/6・8)、ケート:和泉万里子(10/7・9)出演!
2017年10月公演〈二期会名作オペラ祭〉G.プッチーニ『蝶々夫人』 - 東京二期会オペラ劇場
 名作オペラ祭特別料金!S席が1万円

和泉万里子 (いずみ まりこ) ソプラノ
大阪音楽大学卒業、同大学院修了を経てウィーンに留学し、宮廷歌手O.ミリャコヴィッチ女史の元で研鑽を積む。同地にてプライナー音楽院オペラクラス主席修了。二期会オペラ研修所マスタークラス修了(優秀賞受賞)。これまでに『アドリアーナ・ルクヴルール』タイトルロール、『ラ・ボエーム』ミミ、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィラ、『ポッペアの戴冠』ポッペア等を演じ、各地で好評を得ている。第四回いかるが音楽コンクール第一位及びハンナ賞、第五回神戸新人音楽賞コンクール優秀賞他多数受賞。2017年10月東京二期会『蝶々夫人』ケート役にて出演予定。二期会会員
杉浦隆大 (すぎうら たかひろ) バリトン
東京都出身。東京藝術大学卒業、同大学院修了。二期会オペラ研修所マスタークラス修了(最優秀賞及び川崎靜子賞)。2015年2月東京二期会『リゴレット』題名役のアンダースタディを務め、同年5月二期会ニューウェーブ『ジューリオ・チェーザレ』クーリオ役にて本出演を果たす。続く10月東京二期会『ダナエの愛』にも出演。2017年は10月『蝶々夫人』神官役、11月『こうもり』フランク役にて続けて二期会公演に出演を予定している。二期会会員

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ラリアンスのオープン記念特別ディナーで東京二期会来年の公演ラインアップを華やかに披露します!~11/7(月)・8日(火)ラリアンス「ワインとオペラを愛でる会」

東京二期会法人賛助会としてオペラ公演を中心とした公益活動に助成をいただいている、神楽坂のフレンチ・レストラン「ラリアンス」。フランス料理が西洋文化の代表であればこそ、ヨーロッパの音楽、美術など文化活動にも力を入れられているのがお店の特色です。
これまでも12回にわたり東京二期会とのコラボレーションで「ラリアンス・オペラ・コレクション」を開催し、多くのお客様にオペラとフランス料理とのマリアージュを楽しんでいただいてまいりました。
11月は、お店のオープン月間にあたり、2夜にわたって、オペラとお料理とワインの3つのコラボレーションによる特別なディナーをお贈りします。
出演者には、ソプラノ 栄 千賀、佐竹仁美、渡邊仁美、メゾソプラノ 池端 歩、和田朝妃、テノール 前川健生、吉田 連、バリトン 杉浦隆大の、いずれもフレッシュな二期会アーティストが揃いました。ピアノは髙田恵子。
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写真) 上段左から 栄 千賀、佐竹仁美、渡邊仁美、池端 歩、和田朝妃
下段左から 前川健生、吉田 連、杉浦隆大、市川浩平(研修生)、髙田恵子
お料理とともに、ワインだけではなく、オペラの名曲が運ばれてきます。テーブルのすぐそばがオペラの舞台のように、アーティストは歌い演じます。
今回のオペラのプログラム曲は、すべて2017年の東京二期会オペラ劇場公演から採り寄せました。
【今回のオペラの“銘柄”はこちら!】
★G.プッチーニ『トスカ』(2月15日(水)~19日(日)・東京文化会館大ホール)
★R.シュトラウス 『ばらの騎士』(7月26日(水)~30日(日)・東京文化会館 大ホール)
★G.プッチーニ『蝶々夫人』(10月6日(金~9日(月・祝)・東京文化会館 大ホール)
★J.シュトラウス『こうもり』(11月22日(水)~26日(日)・日生劇場)
▼より詳しい2017年オペラ公演ラインアップは、こちらをご覧ください!
東京二期会オペラ劇場2017年2月公演 G.プッチーニ『トスカ』 - 東京二期会
東京二期会オペラ劇場2017-2018シーズンラインアップ - 東京二期会

■■■ イベント情報 ■■■
☆☆☆ ラリアンス 第3回 ワインとオペラを愛でる会 ☆☆☆
日時:2016年11月7日(月)、8日(火) 両日18:30 OPEN
会場:神楽坂「ラリアンス」
    (「飯田橋駅」JR西口より徒歩2分・地下鉄B3出口より徒歩1分)
料金:おひとり様 25,000円
    お料理フルコース・ワイン4杯・音楽料(消費税・サービス料込)
    ※各日限定50名様
出演:(ソプラノ)栄 千賀、佐竹仁美、渡邊仁美/(メゾソプラノ)池端 歩、和田朝妃/
    (テノール)吉田 連[7日のみ]、前川健生[8日のみ]、市川浩平(研修生)/
    (バリトン)杉浦隆大/(ピアノ)髙田恵子
▼ワインリスト・お献立・予定演奏曲について詳しくはこちらからご覧ください
ワインとオペラを愛でる会|イベント - ラリアンス
お問い合わせ・ご予約は ラリアンス TEL03-3269-0007(フロント)まで

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「ラリアンス・オペラ・コレクションwith 二期会」特別企画が11月17日(火)と18日(水)に開催

これまで定期的に二期会オペラ公演の本キャストが中心に出演するディナーを開催してきた神楽坂のフレンチ・レストラン「ラリアンス」で、今月特別企画を開催いたします。
11月はラリアンスの開業の月。そこで、今年12周年を迎えるその記念として、これまで2か月に1度開催してきた「ラリアンス・オペラ・コレクションwith二期会」を17日(火)、18日(水)の二夜連続特別拡大版で開催することになりました。
今回のテーマは“ワインとオペラのマリアージュ”。
スペイン、イタリア、そしてフランス、ドイツと、各国産のセレクトされたワインとともに、それぞれの国にちなんだオペラの名曲もご一緒にお楽しみいただきます。お料理とワインと歌が一体となった初めてのフル・コース。これがまるでひとつの作品、ひとつのオペラであるようにお感じいただき、五感を解き放つひとときをお過ごしいただけたら幸いです。ぜひお越しください。

lalliance12-1_thumb.jpg ■■■ イベント情報 ■■■
☆☆☆ラリアンス開業12周年特別企画☆☆☆
ワインとオペラを愛でる会

日時:2015年11月17日(火)、18日(水) 両日18:30 OPEN
会場:神楽坂「ラリアンス」
    (「飯田橋駅」JR西口より徒歩2分・地下鉄B3出口より徒歩1分)
料金:おひとり様 25,000円(お料理フルコース・ワイン5杯・音楽料)
    ※各日限定60名様
出演:<全キャスト両日出演します>
    (ソプラノ)宇佐美悠里、宅和里美、(メゾソプラノ)遠藤千寿子、
    (テノール)鹿野浩史、吉田 連、(バリトン)勝村大城、杉浦隆大、
    (ピアノ)相田久美子

▼イベント詳細はこちら
ワインとオペラを愛でる会|イベント - ラリアンス
 お問い合わせ・ご予約は ラリアンス TEL03-3269-0007(フロント)まで

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2015年東京音楽コンクール本選でバリトン清水勇磨が優勝

第13回東京音楽コンクール声楽部門の本選が2015年8月28日(金)に行われ、第1位にバリトンの清水勇磨(しみず ゆうま)が選ばれました。今回、4回目の挑戦での優勝となりました。
第1位の清水には賞金100万円が贈られ、2016年1月11日(月・祝)の東京音楽コンクール優勝者コンサートにも出場いたします。大学院時代から論文でも取り上げ、レパートリーとしてきたヴェルディ『アッティラ』は、思い入れも深い曲。今後は将来のヴェルディ・バリトンを目指してレパートリーを増やしてゆくとのこと。
尚、2016年1月24日に行われる日本演奏連盟主催「新進演奏家育成プロジェクトリサイタルシリーズ」(東京文化会館小ホール)にも出演する予定です。

201509_shimizu_yuuma.jpg 「東京音楽コンクールで、最高の評価をして頂いた事を大変嬉しくまた光栄に思っております。同コンクールは最終審査がオーケストラという事もあり、私自身かなりの緊張感がありましたが園田マエストロにお助け頂き安心して表現する事に集中出来ました。まだまだ未熟な面は否めませんが、また次に向かい一つ一つやっていきたいと思います。」
    ―― 清水勇磨

清水勇磨(しみず ゆうま)バリトン 1986年8月2日生(29歳)
国立音楽大学附属音楽高等学校を経て、2009年国立音楽大学卒業、2012年国立音楽大学大学院オペラコース修士課程首席修了、修了時に最優秀賞受賞。
2010年ボローニャ歌劇場付設イタリアオペラ研修所夏期マスタークラスに参加。公益財団法人野村財団より2013年度上期芸術文化助成を受け、イタリア、パルマにて研修。
2011年第47回日伊声楽コンコルソ入選、2014年第50回日伊声楽コンコルソ入選、第12回東京音楽コンクール入選。
2011年国立音楽大学大学院オペラ『フィガロの結婚』伯爵役、2015年3月国立音楽大学音楽研究所オペラ公演 ニーノ・ロータ『フィレンツェの麦わら帽子』エミーリオ役にて出演。
二期会会員
また今回のコンクールでは、2015年5月二期会ニューウェーブ・オペラ『ジューリオ・チェーザレ』クーリオに続いて10月の東京二期会『ダナエの愛』にも出演予定の、杉浦隆大(すぎうら たかひろ/バリトン)も入賞しており、若き逸材たちのさらなる活躍に注目が集まっています。

▼東京音楽コンクールの詳細はこちら
第13回東京音楽コンクール 本選 声楽部門 - 東京文化会館
▼2016年1月11日(月・祝)開催の優勝者コンサートの情報はこちら
第13回東京音楽コンクール 優勝者コンサート - 東京文化会館

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ニューウェーブ・キャスト・インタビュー(5)
クーリオ役 杉浦隆大、白岩 洵

二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『ジューリオ・チェーザレ』キャスト・インタビュー・シリーズ。
第5回はクーリオ役のバリトン杉浦隆大(23日出演)と白岩洵(24日出演)がお話しします。

本文中で紹介しているアリアや重唱曲を、こちらのナクソス・ミュージック・ライブラリの東京二期会公演楽曲試聴コーナー(無料で最大15分間連続でお聴き頂けます)とあわせてお楽しみください。
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↑こちらのリンクボタンをクリックで別ウィンドウ(または別タブ)が開きます。

――クーリオという役は、ジューリオ・チェーザレの部下、という立ち位置ですが、今回の舞台ではどんな人物に?
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杉浦: クーリオは、ローマの「護民官」という地位の割に威厳さがまったくなく、冒頭の場面でチェーザレへの挨拶もそこそこに、すぐに女性についての話題に変えてしまうほど、女性のことが大好きな人物です。
空気を読まずにコルネリアに告白しフラレ、すぐに別のリディア(クレオパトラが扮している)に一目ぼれするも勝手に玉砕…これでもかと「残念な男」っぷりが描かれています。それが、思わず笑ってしまうようなコミカルさにつながっています。私は、残念さが強調されるように心掛けて演じています。どれほど残念なのか、どうぞ劇場にてお確かめください(笑)
白岩: 決して出番の多い役ではないのに、節操なく女性に惚れてしまう描写がところどころに入ってきて、「こいつは変なやつだな」というのが、クーリオに抱いた第一印象でした。そんな「変な」クーリオですが、一回一回の恋は軽い気持ちではなく、本気だと思うんです。本気で好きになって、ふられたらとことん傷つく、そんなまっすぐなキャラクターを目指しています。

――クーリオはコミカルな役回りを担っているのですね。具体的に音楽や演技の見どころは?
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白岩: クーリオには特別アリアが書かれていません。ですが、今回の舞台では、他の人物のアリアで登場しています。中でも一番好きな曲というか、見どころと言えば…
白岩・杉浦: チェーザレの“Va tacito e nascosto(抜け目のない狩人は)”ですね。
(※第1幕エジプト王トロメーオの宮殿に通されたチェーザレが王たち表面的な歓待の背後に策略を察しつつ歌う)
◆naxos試聴トラック [I-22]:(プレーヤー楽曲番号 22.)
 第1幕 9場: Aria: Va tacito e nascosto (Cesare)
杉浦: バレバレな策略を企てるトロメーオを、チェーザレが皮肉っているアリアで、音楽はホルンが加わった狩りの音楽です。
白岩: 宿敵を目の前にして激昂するのではなく、虎視眈々と知略を巡らせるチェーザレの様子が伝わってきますよ。
杉浦: チェーザレがトロメーオの策略を次々と見抜き越えていく演出となっており、こう言ってしまっていいのか分かりませんが、まるで遊園地のアトラクションのようです。一瞬たりとも見逃せません。
白岩: そこに僕たちも登場しているので、注目していただけると嬉しいです!

――「クーリオ、ローマの護民官」にむけて、意気込みを。
杉浦: クーリオは、さほど目立たず、公演によっては出番が大幅カットされる役で、正直私自身あまり重要な役ではないと思っておりました。ですが今回、菅尾さんの演出でその感覚がくつがえされ、クーリオは登場シーンにおいてスパイス的な存在となり場を盛り上げます。最初から最後まで何が起こるか分からない今回の舞台ですが、その中で「クーリオ」という役名もお客様に覚えて帰っていただけるよう舞台に立ちたいと思います。
白岩:悪い意味での大人しい舞台にならないよう、今できるかぎりの挑戦をしていきたいです!

▼公演詳細ページはこちら
2015年5月公演 二期会ニューウェブオペラ劇場 G.F.ヘンデル『ジューリオ・チェーザレ』 - 東京二期会
●お問合せ
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金10:00~18:00/土10:00~15:00/日祝・休)
※当公演は、5/23(土)17時・24(日)14時の両公演ともに予定販売数を終了致しました。誠にありがとうございました。尚、当日券のご用意もございませんので、あらかじめご了承くださいませ。(5/13(水)16:00)

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4/25(土)海老名市文化会館に『魔笛』キャストが登場!4/11(土)は若手歌手によるキッズイベントも

4月25日(土)海老名市文化会館で、パパゲーノ黒田博はじめ二期会7月公演『魔笛』キャストによるモーツァルト満載のコンサートが開催されます。それに先立つ4月11日(土)には、若手アーティストによる親子でお楽しみいただける「魔笛」ミニコンサートも。春爛漫の海老名が『魔笛』の音楽で満たされる4月です!
4月11日(土)に開催されるのは、「60分deオペラ~モーツァルト『魔笛』~魔法の箱へようこそ~パパゲーノとタミーノ王子の冒険がはじまるよ!」
出演するのは、今年5月二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『ジューリオ・チェーザレ』でデビューを控えるバリトン杉浦隆大と、今季二期会オペラ研修所マスタークラスを修了したばかりのソプラノ宮地江奈、テノール中村祐哉の3人です。ピアノ高田恵子。
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写真:左から 宮地江奈、中村祐哉、杉浦隆大
小ホール全体を「魔法の箱」に見立ててお送りする、親子ご一緒にお楽しみいただけるコンサートで、60分でオペラ『魔笛』のストーリーをご鑑賞いただきます。大人の方もお子様もチケット料金は一律1,000円!
4月25日(土)は「えびかんクラシカル・コンサート2015 #22東京二期会モーツァルト歌劇『魔笛』ハイライトとモーツァルトのオペラ名アリア・重唱集」
出演するのは、7月公演『魔笛』本キャストから、ソプラノ高橋 維(夜の女王)、ソプラノ嘉目真木子(パミーナ)、テノール鈴木 准(タミーノ)、そしてバリトン黒田 博(パパゲーノ)の4名。
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写真:左から 高橋 維、嘉目真木子、鈴木 准、黒田 博
ダ・ポンテ三部作とこの度の『魔笛』の曲を中心に、モーツァルトの音楽を純粋にご堪能いただく、まさしく「モーツァルト100%」のコンサートです!
実力、実績、人気とも際立つ黒田のフィガロとドン・ジョヴァンニとパパゲーノが一日でお聴きいただけるのは、この日の海老名だけ!モーツァルト・テノールとして地位を確立している鈴木は、タミーノのほか、ドン・オッターヴィオとフェランドを。嘉目も、パミーナ、ロジーナ伯爵夫人、ドンナ・アンナ、フィオルディリージで、情感豊かな声を聴かせてくれるでしょう。夜の女王に抜擢された髙橋は、前半で『後宮からの逃走』のコンスタンツぇのアリアを。コロラトゥーラの妙技を、ぜひ。こちらは一般4,000円。25歳以下対象の学生券は当日のみ販売で1,000円。
主催の海老名楽友協会さんからは、「音響抜群の海老名市文化会館小ホールへぜひご来場ください!」
7月の『魔笛』にむけて、期待が膨らむステージをお届けできたら幸いです。
4月はどうぞ海老名へ!

■■■ 公演情報(1) ■■■
《60分deオペラ》魔法の箱へようこそ!〜モーツァルト「魔笛」〜
パパゲーノとタミーノ王子の冒険がはじまるよ!

日時:2015年4月11日(土) 13:30開場/14:00開演 
会場:海老名市文化会館 小ホール
出演:宮地江奈(ソプラノ)、中村祐哉(テノール)、杉浦隆大(バリトン)、
    高田恵子(ピアノ)、大窪 晶(お話)
料金:1,000円(全席指定)
お申し込み:海老名市文化会館 TEL.046-232-3231
       Confetti(カンフェティ) TEL.0120-240-540
▼公演詳細ページ
「《60分deオペラ》魔法の箱へようこそ!〜モーツァルト「魔笛」〜」|最新公演情報 - 海老名市文化会館

■■■ 公演情報(2) ■■■
えびかんクラシカルコンサート#22
東京二期会 モーツァルト歌劇「魔笛」ハイライトとモーツァルトのオペラ名アリア・重唱集

日時:2015年4月25日(土) 13:30開場/14:00開演 
会場:海老名市文化会館 小ホール
出演:高橋 維(ソプラノ)、嘉目真木子(ソプラノ)、鈴木 准(テノール)、
    黒田 博(バリトン)、大藤玲子(ピアノ)
料金:一般4,000円/学生(25歳以下対象の当日券)1,000円
お申し込み:海老名市文化会館 TEL.046-232-3231
       東京文化会館チケットサービス TEL.03-5685-0650
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▼杉浦隆大と高橋 維が二期会オペラ・デビュー!
二期会ニューウェーブ・オペラ劇場 G.F.ヘンデル『ジューリオ・チェーザレ』 - 東京二期会
▼二期会『魔笛』の本公演は、7月16・18・19・20日 @東京文化会館
東京二期会オペラ劇場2015年7月公演 W.A.モーツァルト『魔笛』 - 東京二期会

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1/21(水)は、アグネスホテル東京で『リゴレット』!

1月21日(水)は、飯田橋にある都会のオアシスのようなプチ・ホテル&アパートメント、アグネスホテル東京のランチタイムコンサート。久しぶりに二期会アーティストが登場します!
出演は、ソプラノ宇佐美悠里(うさみ ゆり)とバリトン杉浦隆大(すぎうら たかひろ)、ピアノ三澤志保(みさわ しほ)。
201501_usami_yuri01.jpg 201501_sugiura_takahiro01.jpg 201501_misawa_shiho.jpg
写真左から、宇佐美悠里、杉浦隆大、三澤志保
二期会では、二期会オペラ研修所を優秀な成績で修了し二期会会員となった1年目のシーズンに、いくつかのステージや実地研修の機会を用意していますが、オペラ本公演のアンダースタディもそのひとつ。
宇佐美と杉浦は、昨年春、研修所第57期マスタークラスをともに修了しました。そして、今年2月『リゴレット』公演のアンダースタディに選ばれ、現在、本公演キャストとともに稽古に参加中。杉浦はリゴレット、宇佐美はジルダと、それぞれの役を学んでいます。
201501_usami_yuri02.jpg 右が宇佐美
201501_sugiura_takahiro02.jpg
2014年3月 二期会オペラ研修所修了試演会(Hakuju Hall)から
さて、今度のランチタイムコンサートでは、その『リゴレット』からリゴレットとジルダのアリア、重唱をプログラムに入れました。稽古の成果をどうぞお聴きください!
また、人気のアグネスホテルのランチを予約すると、コンサート会場も優先席をご用意いただけるとのこと。オペラとフレンチで優雅なお昼を過ごされてみてはいかがでしょうか?
■■■ 公演情報 ■■■
アグネスホテル東京 ランチタイムコンサート 第118回
日時:2015年1月21日(水) 12:00~12:30
会場:アグネスホテル東京(飯田橋駅[JR西口/東京メトロB3出口]から徒歩5分)
料金:入場無料
出演:宇佐美悠里(ソプラノ)、杉浦隆大(バリトン)、三澤志保(ピアノ)
予定プログラム:
   モーツァルト オペラ『魔笛』より「パパパ…」(宇佐美、杉浦)
   モーツァルト オペラ『フィガロの結婚』より「恋人よ、早くここへ」(宇佐美)
   モーツァルト オペラ『コジ・ファン・トゥッテ』より「多くのご婦人がた、あなた方は」(杉浦)
   ヴェルディ オペラ『リゴレット』より
        「慕わしき御名」(宇佐美)
        「悪魔め、鬼め」(杉浦)
        「お父さま!~ 愛しい娘!」(宇佐美、杉浦)
▼ランチも人気!アグネスホテルで過ごす優雅なお昼のひとときを
アグネスホテル東京イベント情報 - アグネスホテル東京

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お客様と共鳴する「二期会ディーヴァ,ディーヴォ」!

白寿ホール(Hakuju Hall)で昨年から開催されている、二期会アーティスト1年目のフレッシュな歌手が登場するコンサートシリーズ、「二期会モーニング ディーヴァ,ディーヴォ」。今シーズンも3回の開催を予定しています。
今シーズン最初に登場するのは、ソプラノ城 佑里とバリトン杉浦隆大。
3月に二期会オペラ研修所を修了してから、杉浦は夏の間、イタリア文化会館の『ラ・ボエーム』でマルチェッロ役を演じ、城は先日まで二期会公演『イドメネオ』においてエレットラ役のアンダースタディとして、劇場に入っていました。
201409_jo_yuri.jpg 城 佑里  201409_sugiura_takahiro.jpg 杉浦隆大
コンサートに向けて、城は「お互い研修所で学んだ思い入れのある曲や、大好きな曲をたくさん歌います。音楽を通して、白寿ホールさんの暖かく素敵な空間を皆様と共有させて頂けたらこんなに幸せな事はありません」と。杉浦は「R.シュトラウスのオペラ『アラベラ』の二重唱は、研修所のマスタークラスで城さんが助演の方と歌っていて、ぜひ自分も歌いたいと思っていた曲です。ソプラノの役の「アラベラ」の旋律は流れるように美しく、バリトンが歌う「マンドリカ」の旋律は男らしい激しさを持ちながらはっきりと愛を語っていて、二人の声が重なり始めると愛の魅力がグッと凝縮されて表れてきます。その美しさをしっかり表現できるよう臨みたいです」と抱負を語ります。
会場の白寿ホールについて、杉浦が語るには「とても綺麗で、客席に座ると何か空想的な感覚にいつも包まれるイメージ、舞台上で歌ってみると音が非常に響きやすく、とても歌いやすい」のだとか。
新しい輝き、ご来場のお客様と、共鳴するコンサート。どうぞお楽しみに!
■■■ 公演情報 ■■■
二期会モーニング ディーヴァ,ディーヴォ[第4回]
未来のスターを発掘!二期会新人によるデビューコンサート
日時:2014年9月25日(木) 11:00開演(10:30開場)
会場:白寿ホール(Hakuju Hall)
   ・小田急線「代々木八幡駅」南口より徒歩5分
   ・千代田線「代々木公園駅」1番出口より徒歩5分
料金:500円(全席自由・税込)
演奏予定曲:
 ・ベッリーニ『清教徒』より“あなたの優しい声が” <城>
 ・ドニゼッティ『アルバ公爵』より“私が傲慢な悦楽の中にいた時” <杉浦>
 ・R.シュトラウス『アラベラ』より“そして貴方は主人となり” <城&杉浦>  ほか
▼公演詳細、お問合せ、ご予約はこちら
二期会モーニング ディーヴァ, ディーヴォ - 白寿ホール
Hakuju Hallチケットセンター 電話:03-5478-8700

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いよいよ「二期会新進声楽家の夕べ」公演迫る!

毎年恒例「二期会新進声楽家の夕べ」。
今春、二期会オペラ研修所を優秀な成績で修了した、期待の新人20名が二期会のアーティストとして初めてのお披露目の場となる、一夜限りのコンサートです。
コンサートを間近に控える中、出演者を代表してソプラノの土屋優子とバリトンの杉浦隆大に、コンサートへの意気込みをききました!

今年3月に二期会オペラ研修所を修了したばかりの若手歌手20名が、自分の得意な曲を披露いたします。
高い声や低い声、軽い声や重い声、パヴァロッティのような声やマリア・カラスのような声…というのは冗談ですが、どの歌手もオンリーワンの声と、往年の歌手に負けないくらいのエネルギー溢れる演奏で、皆様に素敵なひとときをお過ごしいただけるよう精一杯歌います。
また、独唱だけではなく重唱もありますので、どうぞお楽しみに!!
   ―― ソプラノ 土屋優子

数えられないほど多くを学ぶことができた二期会オペラ研修所。
 「オペラ歌手になりたい…」その思いを持ってともに学んできた仲間たちと出演できる「新進声楽家の夕べ」は、実現の一歩であり、一つのチャンスです。
20人20色の歌声と溢れるパワーがホールに渦巻くに違いないこのコンサートをぜひお楽しみください!
   ―― バリトン 杉浦隆大

この二人はソロ曲だけではなく、アンサンブルにも出演致します!
ほかにも底知れぬ可能性を秘めた、未来のプリマ、プリモ達の華やかなデビュー姿をどうぞお楽しみください。
今年の会場は「渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール」です。
当日券は17:30より会場受付にてご用意いたしております。
皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げます。

140905shinshin_thumb.jpg ■■■ 公演情報 ■■■
二期会オペラ研修所 第57期修了・成績優秀者による
「二期会新進声楽家の夕べ」
日時:2014年9月5日(金) 18:30開演(18:00開場)
会場:渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
    (渋谷駅西口より徒歩5分)
料金:全自由席 ¥3,000
▼コンサート詳細はこちらから
二期会新進声楽家の夕べ - 東京二期会
※会場にはお客様用駐車場はございません、公共交通機関をご利用ください。
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二期会新人によるデビューコンサート!Hakuju Hall「二期会モーニング ディーヴァ,ディーヴォ」

今年度も、Hakuju Hall(白寿ホール)主催「二期会モーニング ディーヴァ,ディーヴォ~未来のスターを発掘!二期会新人によるデビューコンサート~」が、9月、11月、1月に開催されます。
この3月に二期会オペラ研修所を修了したばかり、ほやほやの歌手たちがそれぞれのスタートを切るこの一年、フレッシュなトークと歌の1時間をお送りします。
夢と希望を胸に、世界のオペラの舞台へ飛び出していく、エネルギーあふれる歌声をどうぞお楽しみに。
チケットは各回500円(全席自由・税込)。Hakuju Hallチケットセンターほかで絶賛発売中です。
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■■■ 公演情報 ■■■
二期会モーニング ディーヴァ,ディーヴォ
◆第4回◆
日時:2014年9月25日(木) 11:00開演(10:30開場)
出演:城 佑里(ソプラノ)、杉浦隆大(バリトン)、山口佳代(ピアノ)
演奏予定曲:
    プッチーニ『つばめ』より “ドレッタの夢”
    ベッリーニ『清教徒』より “あなたの優しい声が”
    ドニゼッティ『アルバ公爵』より “私が傲慢な悦楽の中にいた時”
    R.シュトラウス『アラベラ』より “アラベラとマンドリカ”   ほか
◆第5回◆
日時:2014年11月6日(木) 11:00開演(10:30開場)
出演:宮下あずみ(ソプラノ)、吉田 連(テノール)、湯浅加奈子(ピアノ)
演奏予定曲:
    プッチーニ『蝶々夫人』より “ある晴れた日に”
    カタラーニ『ラ・ワリー』より “さようなら、故郷の家よ”
    モーツァルト『コジ・ファン・トゥッテ』より “恋人のやさしい息吹は”
    雁部一浩「寂しき春」    ほか
◆第6回◆
日時:2015年1月15日(木) 11:00開演(10:30開場)
出演:土屋優子(ソプラノ)、福山絵里(ソプラノ)、高木由雅(ピアノ)
演奏予定曲:
    ヴェルディ『マクベス』より “光は衰え”
    ヴェルディ『アッティラ』より “強者たちが獅子のように”
    グノー『ロメオとジュリエット』より “私は夢に生きたい”
    デラックァ「ヴィラネル」    ほか
主催:Hakuju Hall/株式会社 白寿生科学研究所
協賛:株式会社 ドラジェ
協力:二期会オペラ研修所
後援:公益財団法人 東京二期会
▼詳しい公演情報、出演者プロフィール、お問合せ、ご予約はこちらから
二期会モーニング ディーヴァ, ディーヴォ - 白寿ホール

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