7月11日(土)、東京文化会館大ホールにて、東京二期会スペシャル・オペラ・ガラ・コンサート「希望よ、来たれ!」を開催しました!
ご来場の皆様、またご来場はかなわなかったものの成功をお祈りいただいたすべての皆様に篤く御礼申し上げます。ステージ写真で当日を振り返ります。
ロビー、客席内ではウイルス感染拡大防止対策を施してのスタートとなりました。
感染対策のため空けていただくお席にカバーがつきました
ご入場口も感染対策仕様です
指揮は沖澤のどか。11月公演『メリー・ウィドー』で二期会オペラ初登場に先駆けて、この日颯爽と指揮台に上りました。
指揮 沖澤のどか (c)Lasp Inc.
トップはソプラノ木下美穂子。9月公演『フィデリオ』よりレオノーレのアリア「希望よ、来たれ!」。木下の歌声によってレオノーレの普遍的な希望メッセージが届けられました。9月の本公演もぜひご期待ください。
ソプラノ 木下美穂子 (c)Lasp Inc.
テノール城 宏憲は、『トスカ』よりカヴァラドッシの名アリア「星は光りぬ」を。カヴァラドッシ役は、2017年2月、二期会で初本役として主演し評判を呼びました。
テノール 城 宏憲 (c)Lasp Inc.
続く中島郁子が聴かせるメゾソプラノの名曲は、『セビリャの理髪師』より「今の歌声は」。4年前の日生劇場主催公演で演じたロジーナの名唱に大きな拍手が送られました。
メゾソプラノ 中島郁子 (c)Lasp Inc.
第1部最後は、バリトン黒田 博。同じく『セビリャの理髪師』から、黒田がこれまで数えきれないほど歌い続けてきたフィガロのアリア「私は町のなんでも屋」で締めくくりました。
バリトン 黒田 博 (c)Lasp Inc.
『魔笛』の序曲からは始まった第2部は、バス妻屋秀和がザラストロのアリアを披露。国内外で屈指のキャリアを誇る妻屋にとって、ザラストロは東京二期会本公演最初の役でした(2015年宮本亜門演出)。この日も貫禄の歌唱でした。
バス 妻屋秀和 (c)Lasp Inc.
そして、ソプラノ森谷真理。
本来であればまさにここでルルを演じていた森谷と、同じく『ルル』の舞台に立っていたダンサーの中村 蓉による特別なコラボレーション・ステージとなりました。2つの身体で紡ぐ、ルルという一人の女性の心象を。
ソプラノ 森谷真理(左)、ダンサー 中村 蓉(右) (c)Lasp Inc.
ラストはテノール福井 敬。万感の想いを込めたという『トゥーランドット』カラフのアリア「誰も寝てはならぬ」。待ちに待っていたためか、福井の歌声「Vincerò!」が以前にもまして大ホールにいっそう豊かに響きわたりました。皆様はどのように感じられたでしょうか。
テノール 福井 敬 (c)Lasp Inc.
#希望よ、来たれ!
東京二期会、続く主催公演は9月3日からのベートーヴェン『フィデリオ』。
新シーズンは、お客様によりいっそう安全に安心してオペラ鑑賞をお楽しみいただけますように準備してまいります。皆様のご来場をお待ちしております。
カーテンコールより (c)Lasp Inc.
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▼次回オペラ公演 9月『フィデリオ』公演情報ページはこちら
・2020年9月公演 L.v.ベートーヴェン『フィデリオ』 - 東京二期会オペラ劇場
2020年9月3日(木)18:30、4日(金)14:00、5日(土)14:00、6日(日)14:00 新国立劇場オペラパレス
指揮:ダン・エッティンガー/演出:深作健太
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会
〈共催〉公益財団法人新国立劇場運営財団、公益財団法人日本オペラ振興会
●公演のご予約・お問合せは
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
| ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!! |
9月公演『フィデリオ』は先日のスタッフ会議での打ち合わせ事項を元に、各デザイナーが演出・深作健太の意図を具体化していく作業に入りました。
衣裳についての打ち合わせは、深作の目指すリアルさと、各役のキャラクターを際立たせる衣裳デザインとのバランスについて念入りに行われ、最終的にはふたりのアイディアが合わさったものとなりました。
衣裳打ち合わせの1コマ 衣裳デザイン・前田文子(左)、演出・深作健太(右)
また、一方で装置についての打ち合わせも別日に実施。
舞台模型を用いながら、新国立劇場の舞台機構も計算に入れたプランが装置の松井るみから提案されました。同席している照明、映像、音響、そして舞台監督がそれぞれの観点から意見を出し合い、場面ごとに演出家のイメージを具現化していきます。
装置の説明を行う、装置デザインの松井るみ(右端)
ベートーヴェン自身の言葉「苦悩を突き抜け、歓喜に至る。」の精神に満ちた、オペラ『フィデリオ』。
演出コンセプト「希望よ、来たれ!」を体現する当プロダクションに引き続きご期待ください!
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▼『フィデリオ』公演情報ページはこちら
・2020年9月公演 L.v.ベートーヴェン『フィデリオ』 - 東京二期会オペラ劇場
2020年9月3日(木)18:30、4日(金)14:00、5日(土)14:00、6日(日)14:00 新国立劇場オペラパレス
指揮:ダン・エッティンガー/演出:深作健太
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会
〈共催〉公益財団法人新国立劇場運営財団、公益財団法人日本オペラ振興会
●公演のご予約・お問合せは
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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9月公演『フィデリオ』の開催に向けて、急ピッチで準備を進めています。
緊急事態宣言が明けて、久しぶりのスタッフ会議がようやく対面で行えました。出席のスタッフも口々に「集まれて良かった!」と再会を喜んでいました。
演出 深作健太(左下)ほか会議に集まったスタッフたち
ご存知のように『フィデリオ』は楽聖ベートーヴェンが唯一残したオペラ。この演目は例えば1955年のウィーン国立歌劇場の再開演目であり、日本では1963年カール・ベーム指揮ベルリン・ドイツ・オペラによる、日生劇場のこけら落とし公演等、困難な状況からの復活や、新たな出発の際に上演される性格を持っています。
演出の深作健太はベートーヴェンの生誕250周年となる今年に、戦後75年という節目も重ねたプロダクションにしたいと語ります。コンセプトはまだ詳しくお話できませんが、現代、まさにこのタイミングでの上演に意義のある演出になりそうです。
レオノーラの歌うアリア「希望よ、来たれ!」に乗せて二期会公演の新たな第1歩となる当公演に、どうぞご期待ください!
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▼『フィデリオ』公演情報ページはこちら
・2020年9月公演 L.v.ベートーヴェン『フィデリオ』 - 東京二期会オペラ劇場
2020年9月3日(木)18:30、4日(金)14:00、5日(土)14:00、6日(日)14:00 新国立劇場オペラパレス
指揮:ダン・エッティンガー/演出:深作健太
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会
〈共催〉公益財団法人新国立劇場運営財団、公益財団法人日本オペラ振興会
●公演のご予約・お問合せは
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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9月公演『フィデリオ』キャスト・メッセー第2弾は、レオノーレ役で主演するソプラノ土屋優子です。
2015年5月二期会ニュー・ウェーブ・オペラ劇場『ジューリオ・チェーザレ』コルネリア役で二期会デビュー後、イタリア・ヴェローナ、パルマで研鑽を重ねてきました。
土屋優子
公演に向け土屋から届いたメッセージをどうぞ!
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2017年5月よりイタリア・ヴェローナに留学しており、昨年秋よりパルマ音楽院に入学したため拠点をパルマに移しました。
現在、世界中から来ている高いレベルの仲間たちと切磋できる喜びを感じながら学んでおります。
この音楽院では、通常の授業の他、一流音楽家を迎えてのマスタークラスを無料で受講でき、私はソプラノのフィオレンツァ・チェドリンス氏やマリエッラ・デヴィーア氏など素晴らしい方々にご指導いただきました。
パルマ音楽院
ヴェローナ在住時にはプラシド・ドミンゴ氏やレオ・ヌッチ氏に声を聴いていただくなど、今まで録音音源で聞いてきたような伝説の歌手たちとの交流は夢のようで、日本を飛び出すとこんなに可能性があるのかと実感しております。このような機会に恵まれたのは、たくさんの人の支えがあってこそだと、感謝の気持ちでいっぱいです。
パルマ音楽院で学ぶ傍ら、師匠マリア・ホセ・シーリ氏とのレッスンのため、ヴェローナにもしばしば通っております。彼女のように世界中を飛び回る歌手になることが私の夢の一つです。
ミラノ・スカラ座の楽屋にマリア・ホセ・シーリ氏をたずねて
9月の『フィデリオ』にむけて、パルマにある語学学校でドイツ語も学び始めました。ドイツ人の先生からイタリア語でドイツ語を学ぶため、脳がしばしば混乱していますが、とても楽しいです。
新型ウイルスの影響で音楽院も語学学校も閉鎖となり、授業は全てリモートに切り替わりました。3月末には、イタリアからの飛行機がしばらく欠航になるとのアナウンスがあり、最終便にて一時帰国しました。
現在はリモート授業を受ける他、仲間たちと流行りのリモート演奏にも挑戦してみました。
生の演奏とは違う難しさがあって大変でしたが、一日もはやく皆で一緒に歌いたいという想いを込めて制作しました。
【リモート演奏】赤とんぼ Akatombo 【日本の歌】Subtitles JP/EN/IT
(共演:ソプラノ髙山美帆/テノール吉田 連)
実は今年3月、パルマにあるレージョ劇場にて、子ども向け公演ですがトゥーランドット役を歌う予定でした。子ども向けとはいえ、歴代の歌手たちが着た衣裳や楽屋を使い、舞台で歌える喜びを夢みておりましたが、残念ながら中止となってしまいました。
ずっと応援してくださる方から、たとえどのような状況になっても大丈夫、この先良い事があると信じて待ちましょう、というメッセージをいただきました。
ヴェローナの夜景
パルマ通学路の空
私の演じるレオノーレは、必ず夫を助け出す、と確固たる希望を胸に持つ強い女性です。私もレオノーレのように、希望を胸に抱き、素敵な共演者の方々と一緒に歌えることを願っています。
皆様に劇場でお会いできる日を、楽しみにしております。
パルマといえば・・・
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・2020年9月公演 L.v.ベートーヴェン『フィデリオ』 - 東京二期会オペラ劇場
2020年9月3日(木)18:30、4日(金)14:00、5日(土)14:00、6日(日)14:00 新国立劇場オペラパレス
指揮:ダン・エッティンガー/演出:深作健太
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会
〈共催〉公益財団法人新国立劇場運営財団、公益財団法人日本オペラ振興会
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(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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新型コロナウイルスの感染が世界的な拡大を受け、東京二期会が7月に予定していたベルク『ルル』、ヴェルディ「レクイエム」も来年8月に延期を余儀なくされました。
お客様の安全を第一としながら、同時に、少しでも早くオペラ公演をお届けしたい一心で、9月公演ベートーヴェン『フィデリオ』の幕を開けるべく、準備を進めています。
本日は、レオノーレ役(9/4,6出演)木下美穂子からのメッセージをお届けいたします!
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~ 木下美穂子より メッセージ ~
「2001年イタリアへ留学。そしてアメリカにわたりトータル18年。今年の1月に日本へ完全帰国し、4月より東京音楽大学で後進の指導にあたっています。
海外で出会った方々は、私のオペラ歌手としての人生だけではなく、人としての人生に大きな影響を与えてくれました。自分の仕事のほかに、スピーチの勉強をしている友人や、瞑想などを積極的に取り入れてメンタルコントロールして生きている人、趣味に陶芸をしている方など。
私は歌うこと、練習することが最優先になり、どうしてもほかのことに目を向けたり、時間を割いたりすることが少なかったけれど、彼らとの出会いで、歌と並行して歩む人生も大事だと考えるようになりました。子どもを持ったということも大きいと思います。
ドイツオペラにはかなり苦手意識があった私ですが、2018年の東京二期会『ローエングリン』をきっかけに、ドイツ語を独学し、昨年の夏はウィーン大学のドイツ語コースで、1か月間、若い学生に交じって、大学生活を送りました。最初は途方に暮れるほど全く分からなかったドイツ語も、一か月経つとほんの少し理解できるようになる!この年で新しいことにチャレンジできる喜びを味わった一か月でした。
ウィーンにて人生初のホイリゲを楽しみました
今年9月の公演のオペラ『フィデリオ』のレオノーレを歌います。ドイツ語のセリフ付きです。指揮のダン・エッティンガーさんとの初共演も楽しみです。
残念ながら、7月に予定していたヴェルディ「レクイエム」公演は、新型コロナ禍の影響を受けて来年8月に延期となりました。また来年の夏、私の愛してやまないこの曲を、祈りをこめて歌いたいと思います。
あらためて、新しい舞台へとむかうことのできる幸せを噛みしめて。」
2018年2月 東京二期会 ワーグナー『ローエングリン』より
エルザ役の木下美穂子
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2020年9月3日(木)18:30、4日(金)14:00、5日(土)14:00、6日(日)14:00 新国立劇場オペラパレス
指揮:ダン・エッティンガー/演出:深作健太
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
〈主催〉公益財団法人東京二期会
〈共催〉公益財団法人新国立劇場運営財団、公益財団法人日本オペラ振興会
●公演のご予約・お問合せは
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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