『ホフマン物語』の指揮のため来日中の指揮者ミシェル・プラッソン。
天候に恵まれた3連休の2日間、7月14日, 15日は東京交響楽団とコンサートが行われました。
マエストロと東響はこの共演が初顔合わせでしたが、確固たる音楽づくりと人柄で奏者の方々とも意気投合。フランス音楽の伝道師を自負するマエストロのこと、当然ながらオール・フレンチ・プログラム―
ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」「交響詩“海”」(・・・「海の日」に「海」を聴けるなんて、乙な計らい?です。)
ショーソン「詩曲」ヴァイオリン・ソロ:成田達輝を挟み、ラヴェル「ツィガーヌ」「ボレロ」が組まれました。
指揮姿は“魔法使いのお爺さん”さながら。まるで指先から魔法の粉でも出ているのかのようです。オーケストラから奏でられる瑞々しく鮮やかでまぶしく輝く音色・・・「これが正真正銘のフランス音楽か」と心を揺さぶられました。
私が聴いた2日目のオペラシティ公演では、プログラムを追うごとに客席のボルテージがあがり、ラベルの「ボレロ」で最高潮に。
熱のこもった拍手が続いていました。
アンコールはラヴェル「マ・メール・ロア」より“妖精の園”。心地よい繊細な音色に、思わず涙が・・・
7月15日 東京オペラシティ公演から (写真提供:東京交響楽団(2枚とも))
演奏会終了後は、7月31日に初日を迎える『ホフマン物語』のリハーサルに復帰。こちらは2010年『ファウストの劫罰』と同じく東京フィルハーモニー交響楽団がピットに入ります。
再びの共演が実現して本当に嬉しい、と語るマエストロ。すでにオーケストラリハーサルが始まっています。
(ツイ担)
▼2013年の『ホフマン物語』は、フランスオペラの伝道師プラッソンの薫り高い指揮と美しくもスペクタクル感満点の舞台でお楽しみください!
・《二期会創立60周年記念公演》2013年7-8月公演『ホフマン物語』 - 東京二期会