二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『デイダミーア』キャスト・インタビュー。ラストは、リコメーデ役の目黒知史と水島正樹の二人です。
リコメーデはスキュロス島の王で、デイダミーアの父。アキッレを「トロイ戦争に行けば死ぬだろう」との運命から救うため、この島に匿っています。
公演を前にして、二人に話を聞きました。
* * *
――リコメーデはどんな人物、役柄ですか?
水島正樹: リコメーデは、スキュロス島の国王であり、割と高齢の役です。
頼まれたら断れない性格で、どの人にもよく思われたいと思っているような人です。
目黒知史: 友人のペレウスから頼まれ、彼の息子アキッレを自分の国に匿っているのですが、アキッレを探しにきたギリシャ軍に対し、一度は嘘で誤魔化したものの、最終的には自由に探すことを許可してしまうという、一国の主でありながらYESマンです。国王としては情けないと思う部分もありますが、後にその判断を後悔するシーンもあり、非常に人間的であると思います。
リコメーデ役 目黒知史(めぐろ ともふみ)5/25(土)出演
――平和な国の、優しい王様、という印象がありますね。リコメーデの聴きどころを教えてください。
目黒: リコメーデのアリアは2曲あるのですが、今回はオリジナルカット版で1曲のみになりました。
水島: 今回、第一部最後のアリアになるリコメーデのアリアです。
島の自然や、昔楽しんでいた狩りについて語るアリアになります。
目黒: 高齢のため足腰も弱まり寿命も残り少なくなってきているのですが、それを嘆くのではなく、むしろ穏やかに過ごしつつ死を迎え入れるような。
水島: ヘンデルの軽快な音楽とは違い、ゆっくりとしたテンポで歌われるこの曲は、どこか哀愁が漂っていますね。昔懐かしい記憶が蘇ってくるかのようです。
目黒: やはりバスのアリアですので、低音の響きが魅力ですね。曲の後半部分では下降音型が印象的で、あたかも人生の終わりが近づいているように使われています。
――若々しい登場人物が多い中、ひとり大人で、老成した人物の存在は、ドラマとしても大切なのだと思います。さて、今回、二人は「初顔合わせ」になりますか?
目黒: 水島くんは大学の後輩になるのですが、今までほとんど接点がなく、しっかりと話したのは今回の稽古場が初めてでした。ただ去年11月の二期会オペラ『午後の曳航』に出演されていたので、相当な実力者だと思っています。現場では先輩後輩関係なくお互い切磋琢磨して高め合えたらいいと思います。
水島: 目黒さんは、歳は私よりも上の先輩です。とても知的で音楽や、心情を深く勉強されていていつも勉強させてもらっています!
リコメーデ役 水島正樹(みずしま まさき)5/26(日)出演
――最後にお客様に向けて、本番への意気込みをお願いします。
目黒: 演出の中村さんを始めとして若い世代が中心となって作り上げていく舞台です!ダンサーさんと一緒に若さ溢れるパワフルでアグレッシブな舞台を作っていきます。
水島: フレッシュな私達が演じるこの『デイダミーア』、きっとお楽しみいただけますので、ぜひ会場へお越しください。
目黒&水島: よろしくお願いします!
――ありがとうございました。
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▼『デイダミーア』公演情報ページはこちら
2024年5月公演 G.F.ヘンデル『デイダミーア』 - 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場
2024年5月25日(土)17:00、26日(日)14:00 めぐろパーシモンホール 大ホール
指揮:鈴木秀美/演出:中村 蓉/管弦楽:ニューウェーブ・バロック・オーケストラ・トウキョウ
●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!! |
二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『デイダミーア』キャスト・インタビュー。続いては、ウリッセ役のメゾソプラノ、一條翠葉と武藤あゆみです。
ウリッセはオデュッセウス。ホメロスの『オデュッセイア』につづられた、古代ギリシアの物語最大級の英雄です。10年にわたるトロイ戦争を「トロイの木馬」作戦でギリシア軍の勝利に終わらせ、その後も海上での遭難を乗り越えて、愛妻ペネーロペと再会します(このときの物語がモンテヴェルディの『ウリッセの帰還』)。
随一の戦略家として名高いウリッセですが、このオペラで登場する若き知将も、アキッレの居場所を突き止めスキュロス島に到着し、様々な「作戦」を駆使して、変装しているアキッレの正体を暴きにかかっていきます。
公演に向けて、ふたりに話を聞きました。
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ウリッセ役 一條翠葉(いちじょう あおは)5/25(土)出演
――二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『デイダミーア』ご出演おめでとうございます!二人が演じるウリッセはどのような役でしょうか?
一條翠葉: ありがとうございます!どんな役……、難しい質問ですね!
私の演じるウリッセはズボン役で大きな使命をもってこの島にやってきた軍人です。目的のために、狡猾に偽名も使いながらデイダミーアやアキッレに近づき、最終的には目的を果たします。
武藤あゆみ: とても頭の切れる知恵者なのですが、さらに私は、ウリッセという人物がある種の悪役的役割も担っているように感じています。と言うのも、ウリッセはアキッレを見つけ出す為にリコメーデ王を半分脅すような形でアキッレの引き渡しを求めたり、デイダミーアを口説いたりします。そして仕舞いには、力強く槍を投げて鹿を仕留めたピッラ(=女性に扮しているアキッレ)をアキッレではないかと考えて、今度はピッラ(=アキッレ)を口説いたり、デイダミーアや侍女たちへの贈り物にわざと立派な武具を紛れ込ませてアキッレの興味を惹く為に策を講じます。するとそこに襲撃音が響いて、その音を聞いたアキッレが「王宮は僕が守る!僕はアキッレだ。」と叫んだことで、ついにウリッセはアキッレを見つけ出すことに成功するのですが、この襲撃音、実はウリッセが用意した偽物で、アキッレの正体を暴く為のものだったのです。
やり方がちょっと(笑)、と思うことも多く、頭が良く、任務に誠実な人物ですが、その為には手段はいとわず策を講じるような人物でもあると考えています。
ですが、だからこそ様々な性格が垣間見えるウリッセを演じられることが今からとても楽しみです!
一條: ホメロスの叙事詩「オデュッセウス」によると、トロイ戦争の後10年以上におよぶ過酷な旅が彼を待ち受けます。
オペラの中でも、素直な感情を表すよりも策略を巡らす場面が多く、それをどう表現するか楽譜を読みながらワクワクしてます。
――目的達成のためには手段は選ばず…という人なのですね。アリアにもそのようなキャラクターがあらわれているのでしょうか。
一條: 私は、最初に歌うアリア「その眼差しだけが(un guardo solo)」をご紹介します。デイダミーアを愛しているフリをして彼女を探っている場面です。
力強い曲調のものが多い中、この曲はとこっとん甘い曲で、練習しながらむせ返りそうになります(笑)
――甘美すぎる、というところにも、ウリッセの「本気」というよりも「作戦」という面があらわれているのかも。
一條: とにかく甘いところをお客様にお聴きいただきたいです。歌詞とメロディの相性でここまで甘くなるのか!と目から鱗でした。ハチミツのようなねっとりした甘さを目指します。
――武藤さんはいかがですか?
武藤: 「いいえ、私はあの美しい人を愛してはいない(No, quella beltà non amo) 」です。
今度は、ウリッセが女装しているアキッレを口説く場面で、「私はデイダミーアを愛していない。私はあなただけを切望しています。」という内容を歌っています。ですが、あくまでもアキッレの正体を明らかにするのに口説いてる歌であり、本心ではありません(笑)。歌詞もウリッセの思いとは反対の言葉を述べています。それでも、前奏が無く、冒頭でいきなりNo,no,noという否定の言葉から始まって、曲全体を通して鬼気迫る勢いがあるこの曲は、ウソと本心が分からなくなるくらい真に迫っていると思います。
激しいメリスマや1オクターブ以上の跳躍などといった技巧的な難しさによる聞き応えももちろんですが、アキッレを口説く為に歌っているにも関わらず、ウリッセがアキッレに自分の想いを信じてもらえないことを本心から嘆き苦しんでいるように感じられるこの曲の詩の内容と鬼気迫るようなその音楽全体を楽しんでいただけたら嬉しいです!
ウリッセ役 武藤あゆみ(むとう あゆみ)5/26(日)出演
――本心を吐露するためのアリアが多い中、ウリッセの歌いどころは「どこまでが本心でどこまでが演技か」をいかに解釈して歌うか、にあるようですね。これ聴き逃せません!
さて、一條さんは二期会オペラ研修所マスタークラスの後、新国立劇場オペラ研修所を修了して、この度のニューウェーブ・デビューとなりました。
一條: ほかのみなさんとは同じ時期に研修所におりませんでしたので、お互いによく知らないのですが、この滅多に上演されないオペラを共に作っていく仲間として過ごしていけたらと思います。
――武藤さんも、一條さんとは初めての現場ですね。
武藤: 一條さんとは今回初めてご一緒させていただくのですが、お話ししてみてご自分の中でのウリッセという人物像をしっかりとお持ちで、同じ役を勤めさせていただく身としてとても刺激を受けました!
同じ役で現場に立たせていただけるこの機会に目いっぱい学び、そして共に同じ役で舞台を作っていく仲間として切磋琢磨していけたらと思います。
――最後に本公演に向けて。
一條: ヘンデルのオペラは、ロマン派やヴェリズモオペラのような派手さが無いように見えますが、歌詞やメロディを読み込んでいくと表現できる幅が多く、いろんなことが試せる奥深いオペラです。その美しさを皆様に楽しんでいただけるよう精一杯稽古に励んでまいります。
武藤: コロナ禍という未曾有の出来事があり、それは今でも完全には無くなっておりません。ですが、そんな中でも力を尽くして「オペラ」を作り続けてくださる二期会の本公演に自分がデビューできることの喜びは計り知れません!
初めてオペラをご覧になられるお客様にも楽しんでいただけるよう、コロナに負けず、全身全霊でがんばりたいと思います。
ぜひたくさんのお客様に足をお運びいただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします!
――ありがとうございました。
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2024年5月公演 G.F.ヘンデル『デイダミーア』 - 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場
2024年5月25日(土)17:00、26日(日)14:00 めぐろパーシモンホール 大ホール
指揮:鈴木秀美/演出:中村 蓉/管弦楽:ニューウェーブ・バロック・オーケストラ・トウキョウ
●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『デイダミーア』キャスト・インタビュー。続いては、フェニーチェ役の亀山泰地、室岡大輝の二人です。
フェニーチェはギリシアの都市国家アルゴスの王子。アルゴスといわてもピンとこないと思われますが、2015年に上演したR.シュトラウス『ダナエの愛』のダナエがアルゴスのお姫様でした。ただ、ダナエ姫の親戚筋にはどうもフェニーチェという人はいないみたいで、彼はオペラ上の人物かもしれません。
ウリッセ(オデュッセウス)とともに、アキッレを探しにスキュロス島にやってきます。ギリシア神話では、ウリッセが飼っていた犬の名前がアルゴス。そんなわけで、フェニーチェは、ウリッセに忠誠を尽くすアルゴスの王子として登場するのです。若者の役なのにバス、バリトンが歌うというのは、ふつう若者は高声との相場があるバロック・オペラの典型からは少しはみ出た設定です。
* * *
――二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『デイダミーア』ご出演おめでとうございます! 二人が演じるフェニーチェはどのような役でしょうか?
亀山泰地: フェニーチェはアルゴスの王子で、アキッレをトロイ戦争に連れ出すため、ウリッセとともにスキュロス島にやってきた使者の1人です。
室岡大輝: 性格はとても一途で忠実ですが、とても粘着質で、一度決めたものにはとことん向き合う姿勢が、詩のリズムや話している内容からも読み取れます。
自国であるギリシアには大変忠実。更に恋にも忠実で、使節団として派遣されネレーアに一目惚れをし、素っ気ない態度をとられても諦めず、最後には武勇もあってか射止めてしまいます。まさに男気溢れる!? そんなキャラクターです(笑)
フェニーチェ役 亀山泰地(かめやま たいち)5/25(土)出演
――フェニーチェの歌には、そんなキャラクターがあらわれていると思いますが、聴きどころは?
亀山: フェニーチェのアリアは2曲あり、どちらも大変魅力的な曲なのですが、強いてあげるのであれば2幕の 「愛の神秘を知り尽くした者の目の前では(Presso ad occhi esperti già)」 でしょうか。デイダミーアとアキッレが恋仲なのではと疑い、「愛の神秘を知り尽くした者の目の前では、恋する者は用心深くあるべきだ」と歌うアリアです。
全体を通してオーケストラとユニゾンで動く部分が多く、躍動感がありとてもアグレッシブな曲調です。歌っていてどんどん自分の血が滾っていくのを感じます!
室岡: 曲の中で何度も「fiamme(炎)」、「svelar(ヴェールを剥ぐ)」と言う言葉が出てきます。この言葉が出てくる度に、恋の炎が揺れ動く様や、ヴェールを剥いで本性を暴く様子がアジリタを用いることで見事に描かれています。
ちょっと専門的に解説すると、イタリア語の詩にはそのリズムが持つ要素の様なものがあり、特にこのアリアは8音節詩行と言うリズムで構成されています。この8音節詩行はイタリア語の中でも最も旋律的でリズムが取りやすく、粘着性のある(耳馴染みが良い言う意味も含め)詩行とも言われます。
まさにフェニーチェが持つ本質の性格を体現している様なアリアで、狙った獲物は逃さない!と粘着質な性格が出ていますね! 技巧的にはテンポも早いのでとても難しく、歌っていると大変なのですが…(汗)
フェニーチェ役 室岡大輝(むろおか たいき)5/26(日)出演
――フェニーチェの人物像が一気に立体的になりました。本番の演奏が楽しみですね。さて、亀山さん、室岡さんはともに研修所の同期ですが、お互いの印象は?
室岡: 亀山さんとは二期会研修所マスタークラスで初めて会いましたが、長身でスラッとしていて、スマートと言う言葉が似合う…それが第1印象です! 経歴を聞くと驚きで、東京音楽大学でクラリネットを専攻、大学卒業後声楽に転向、そのまま二期会研修所に入所と、スーパーマンなのです。研修所にいる際は、同じ作品を一緒に研究する機会はありませんでしたが、このデイダミーアを通して、様々な意見交換をして、皆様に楽しんでいただけるようなフェニーチェ像を2人で作り上げて行きたいです!
亀山: 室岡さんは、いつも素晴らしいお声と演技で、たくさんの刺激を受けていました。年も自分より一個上で、勝手に頼れるお兄ちゃんだと思っています(笑)
今回初めて一緒の公演にダブルキャストとして関わることができ、本当に嬉しいです!!
――同期でも男性の同声種だとなかなか一緒に取り組むという機会はないかもしれませんね。これを機に切磋琢磨して個性的なフェニーチェを作り上げてください。最後に本公演に向けて。
亀山: これまで名だたる方々が出演してきた二期会ニューウェーブ・オペラ劇場の舞台に立てることの喜びと緊張で、今から胸がドキドキワクワクしています。お越し下さった皆様とヘンデルの素晴らしい音楽を共有できるように、全力で演じきりたいと思います。ぜひお越しください!
室岡: 本公演で初めての二期会オペラ公演デビューとなります。 なかなか上演機会の無いオペラではありますが、この大変貴重な機会に出演が出来て、今からどんな本番になるのかが楽しみです! 是非たくさんのお客さまに足をお運びいただけますと幸いです。
――ありがとうございました。
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2024年5月公演 G.F.ヘンデル『デイダミーア』 - 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場
2024年5月25日(土)17:00、26日(日)14:00 めぐろパーシモンホール 大ホール
指揮:鈴木秀美/演出:中村 蓉/管弦楽:ニューウェーブ・バロック・オーケストラ・トウキョウ
●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『デイダミーア』キャスト・インタビュー第3弾は、タイトルロールの七澤結と清水理沙の登場です!
ギリシア神話の「正史」が、ホメロスの『イーリアス』に残されるようなアキッレの物語であれば、このオペラはアキッレを妻であるデイダミーアから見た、スピンオフと捉えることができるでしょうか。生まれながらの「戦士」であるアキッレを匿っているうちに恋に落ち、息子を身籠ることになるデイダミーア。しかし、ついに彼は勇んで戦場に向かって行ってしまいます。
公演を前に二人に話を聞きました。
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――デイダミーアは、どのような役ですか?
清水理沙: 恋に苦悩する、若き王女という役どころです。
七澤 結: 恋人のアキッレを、トロイア戦争に行かないように、女装をさせて匿うのですが、彼の自由奔放な行動に振り回され常に翻弄されています。精神的に不安定な面もありますが、猪突猛進でこうと決めたら全力を注ぎ、愛とエネルギーに満ち溢れた女性です。
清水: 神話でも現代でも、人の悩みの種やすれ違いの原因の普遍性を強く感じることができる、人間らしく素敵な女性です。
彼女には王女としての振る舞いや品格・知性が備わっていますが、アキッレへの思いが強すぎるせいか、音楽的にも頻繁、劇的に調性が変化していきます。そこから滲み出てくる危うさも魅力の一つであると思います。
七澤: なんと7曲もアリアがあります!音楽も軽やかなものからシリアスなもの、荒々しいものまで幅広く、デイダミーアの起伏の幅が広く表現されています。全体としてレチタティーヴォも特徴的で、転調が多く、ドラマチックです。最後のウリッセとの重唱も美しいのでおすすめです。
デイダミーア役 七澤 結(ななさわ ゆい)5/25(土)出演
――たくさん曲があって選ぶのも大変かと思いますが、聴きどころをあえて1曲選ぶとすれば?
清水: どの曲もとても美しくて大好きなのですが、最初に私の心を捉えて離さなかったのは2幕の「不安が本当のことを言っているのなら(Se'il timore il ver mi dice)」です。
ウリッセに口説かれているデイダミーアの姿を、偶然アキッレが目撃することでいさかいに発展します。その後、デイダミーアたちは王よりウリッセらを狩りでもてなすよう指示されますが、狩りを得意とするアキッレの姿を見られたら身分を偽っていることがバレかねません。そこで、デイダミーアはアキッレへの注目を逸らすためウリッセを誘惑することを決めますが、恋人との間に亀裂が生まれてしまうのでは、という不安を吐露するシーンで歌われます。
――このアリアのどんなところに注目してほしいですか?
清水: アキッレとの関係が崩れることへの不安と、誤解は解けるだろうと希望を見出そうとする、相反した心情が美しい旋律で切々と奏でられます。
声と合わさる器楽の和声の積み重ねがとても素敵です。決して派手な曲ではないのですが、デイダミーアの魅力が見事に凝縮されている楽曲です。
デイダミーア役 清水理沙(しみず りさ)5/26(日)出演
――七澤さんはいかがでしょうか?
七澤: 私は、3幕の「あなたが私を不幸にした(M'hai resa infelice)」です。ウリッセ達の策略によりアキッレの女装がバレてしまい、アキッレを失ってしまうと落胆し、ウリッセに向かって怒りを爆発させて歌っているシーンです。
――注目ポイントはどこでしょうか?
七澤: 悲しみを表現するサラバンド(舞曲のリズム)のゆったりとした3拍子から始まり、Bパートでは怒りの表情が荒々しいテンポで超絶技巧の激しいアジリタで書かれています。このオペラのストーリーの中でも1番山場となるシーンで、聴きごたえのあるアリアです。
デイダミーアの起伏の激しさや、感情の爆発、そしてバロックならではの歌詞の情感や風景などの音型での表現にも是非着目して聴いていただけたらと思います。
――ふたりは今回が初顔合わせと伺いました。お互いの印象をお聞かせください。
七澤: 清水さんとは嬉しいことに同い歳でして、共通の知人からは、「私も清水さんもど天然で共通しているよね」と言われました(笑)
ですが、清水さんは芯が強くしっかりしていて、見た目の凛とした美しさや声の情感がデイダミーアにぴったりだなと思って見ております。また私とは全然タイプの違ったデイダミーアになるのではないかと思います。楽しみです!
清水: 七澤さんはいうまでもないですが、すでにご活躍されている素晴らしい歌手のお一人です。
今回キャストの顔合わせで初めてお目にかかりました。お話しすればするほど、これまでに見ていた舞台上のお姿と、たまに天真爛漫で可愛らしいお姿のギャップに、胸がキュンとしてしまいました。私は66期で後輩にあたりますが、「フランクに話そう!」とご提案くださり、心の距離を縮めることにも長けていらっしゃるのでたくさん助けていただいています。
初めてのタイトルロール、そしてダブルキャストとしてご一緒させていただけることが有難く、光栄だと実感する日々を過ごしています。
――力を合わせて、それぞれのデイダミーアを創り上げている様子が伺えました。お客様には、やっぱり両日お越しいただいてそれぞれのデイダミーアをご覧いただきたいですね!最後に公演に向けての意気込みをお願いいたします。
七澤: 初のタイトルロール、初のバロックオペラ、初の現代ダンスと、初めてのことにたくさん挑戦しております。バロック音楽は元々大好きで、この度はこんなに貴重な場で経験させていただけることに感無量です。チームは和気藹々、かつエネルギーに満ち溢れていて、ニューウェーブを起こす気満々です(笑)
バロック音楽ならではの舞曲のリズムと現代ダンスのコラボレーションも、着々と振りがついてきておりますが、楽しいことになっております。会場でしか味わえない高揚感をぜひ体感していただきたいです!
清水: これまでに様々な先輩方が出演していらっしゃる「二期会ニューウェーブ・オペラ劇場」公演。私にとっては初めてのタイトルロールデビュー、そして二期会オペラ公演デビュー作品となります。ヘンデルの魅力溢れる『デイダミーア』を、たくさんのお客様とともに楽しめたらと思います。
フレッシュな舞台をお届けできるよう、心を尽くして臨みたいと思います。ぜひ足をお運びください!劇場でお待ちしております!
――ありがとうございました。
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2024年5月公演 G.F.ヘンデル『デイダミーア』 - 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場
2024年5月25日(土)17:00、26日(日)14:00 めぐろパーシモンホール 大ホール
指揮:鈴木秀美/演出:中村 蓉/管弦楽:ニューウェーブ・バロック・オーケストラ・トウキョウ
▼デイダミーア役の二人は、4/23(火)開催のプレイベント「鈴木秀美のヘンデル『デイダミーア』プレトーク&コンサート」にも出演!
・鈴木秀美のヘンデル『デイダミーア』プレトーク&コンサート - 東京二期会
2024年4月23日(火)19:00 めぐろパーシモンホール 小ホール
●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『デイダミーア』キャスト・インタビュー第2弾は、ネレーア役の河向来実、田中沙友里の二人です。
オペラの舞台は、エーゲ海に浮かぶスキューロス(スキュロス)島。ここはギリシア世界の戦いが嘘のように平和で自然豊かな土地。この島を治める王家の娘がデイダミーアで、その親友が、河向と田中演じるネレーアです。
アキッレを戦場に向かわせるため、この平和な島に、知将ウリッセとカルゴスの王子フェニーチェがやってきます。このフェニーチェとネレーアの恋愛関係がサブストーリーとなって、古代ギリシアの神話がいかにもオペラらしく展開していくことになります!
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――二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『デイダミーア』ご出演おめでとうございます!二人が演じるネレーアはどのような役でしょうか?
田中沙友里: ありがとうございます!
ネレーアは、王族の血筋をもつ娘で、王家の娘デイダミーアの親友です。彼女も、デイダミーアとリコメーデ王とともに、アキッレが男性であることを知っています。そこで、デイダミーアに状況を伝えたり、アドバイスする役割をはたしています。
河向来実: とてもポジティブで、落ち込むデイダミーアを明るく励ます、溌剌とした女性だと感じています。また芯のある女性なので、一筋縄ではいかないところがとても好きです。
田中: 最後は自分の幸せもゲットする、いろんな意味でしっかりものの女性だと思いました(笑)
主人公のデイダミーアとは違い、冷静で精神年齢も少し大人な女性であり、よりキャラクターの違いが感じられるかと思います。
ネレーア役 河向来実(かわむかい くるみ)5/25(土)出演
――ネレーアがいることで、ギリシア神話がとてもオペラらしい展開が生まれていますよね。ネレーアの聴きどころを教えてください。
河向: 第1幕4場で歌われる「Sì che desio(私の願いはあなたの望むことです、~あなたの心に喜びがなければ、私の心にも喜びはありません)」はとても珍しい曲だと思います。
このような強い愛の歌が相手役であるフェニーチェ(*)ではなく、デイダミーアに対して歌われます。その前のレチタティーヴォでデイダミーアから「私のことを愛しているわよね?」ときかれ、このアリアを歌うのですが、なんだか意味深で…(笑) 曲調も私が歌う他の曲と比べてとても情熱的で、聞き応えのある音楽なのでぜひ注目して聞いていただきたいです。
(*)…フェニーチェは、ウリッセとともにアキッレを探しにスキューロス島にやってくるアルゴスの王子。
――友情をこえた感情を感じさせるのでしょうか。どんな演出で描かれるかも楽しみにですね。田中さんはいかがですか?
田中: 第3幕3場の「Non vuò perdere l’istante (タイミングを逃したくない)」です。フェニーチェから求婚され、承諾するときにうたう喜びの歌です。
音楽はシンプルですが、彼女のキャラクターが見えますし、求婚された喜びを冷静に喜んでいながらも、これからの未来に希望を抱いているようにも感じられる、たくさんの要素がつまったアリアです。今回は、初稿版を演奏するので、初めて耳にされる方が多いかと思います。耳馴染みがよく、皆様に覚えていただきやすいメロディなのも特徴的です。
ネレーア役 田中沙友里(たなか さゆり)5/26(日)出演
――デイダミーアとアキッレが戦争のために「別れ」~しかも永遠の別れになってしまう~の運命にあるのに対して、ネレーアは素朴な幸福が描かれているようにも思えますね。さて、二人も二期会オペラ研修所の同期でしたね。それぞれの印象は?
田中: はい、河向さんとは、二期会オペラ研修所マスタークラスの同期で、先日の東京二期会オペラ劇場『タンホイザー』公演では、エリーザベトのアンダースタディを一緒にやっておりました。プライベートでも仲が良く、一緒にいて、笑顔がとまらずあっという間に時間がたってしまうほど、楽しくて素敵な人です。
河向: 自分で言うのもなんですが、私と性格も考え方もとてもよく似ていて、稽古場でも以心伝心が多く、田中さんと勉強することができてとても楽しかったです。『タンホイザー』の稽古中も、公演が終演した今でも、ほぼ毎日のように連絡をとっています(笑)
田中: 河向さんは、若いながらも彼女の奥深い艶やかな声と表現力が豊かなところがとても魅力的です。歌手としても尊敬しており、毎回、歌声を聞くたびに惚れ惚れしております!
河向: 田中さんの歌声はすごく安定感のあるリリコで、研修所時代もいつも聴き惚れていました。今回もダブルキャストとして一緒に切磋琢磨できれば嬉しいです。
――以心伝心さがインタビューからも伝わってきます。どのようなネレーアの個性が生まれるでしょうか。本番への意気込みをお願いします。
河向: なかなか日本では上演されることが少ない、ヘンデル最期のオペラ『デイダミーア』のキャストとして舞台に立つことができ、とても光栄です。お茶目で可愛らしいネレーアを演じられるよう努めてまいりますので、ぜひお運びくださると嬉しいです。
田中: 二期会のオペラデビューとなる公演です。各方面からのスペシャリストの方々と作り上げていく舞台に今からワクワクが止まりません!
3年に一度のニューウェーブ公演でぜひ若手の全力なパワーを感じながら、最後まで楽しんでください! たくさんの方のご来場をお待ちしております。
――ありがとうございました。
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2024年5月公演 G.F.ヘンデル『デイダミーア』 - 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場
2024年5月25日(土)17:00、26日(日)14:00 めぐろパーシモンホール 大ホール
指揮:鈴木秀美/演出:中村 蓉/管弦楽:ニューウェーブ・バロック・オーケストラ・トウキョウ
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(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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2024年、3年に一度の《二期会ニューウェーブ・オペラ劇場》がやってきます!
5月25日(土)、26日(日)めぐろパーシモンホール 大ホールにて、鈴木秀美指揮、中村蓉演出によりヘンデル『デイダミーア』を上演します。『デイダミーア』は、ヘンデル最後のオペラ。最後といっても、翌年には名曲「メサイア」を作曲、演奏しており、まさにヘンデル最盛期に作曲された作品のひとつなのです。
『デイダミーア』の舞台は古代ギリシア神話の世界。中でももっとも知られているキャラクターは、アキッレ、すなわちアキレウス(アキレス)ではないでしょうか。不死身の英雄で、俊足、卓越した戦闘能力で知られていますが、トロイア戦争時、唯一の弱点である踵を狙われ、戦死します。「アキレス腱」の元となった物語です。
彼には、デーイダメイア(デイダミーア)という妻があり、ネオプレトモス(ピュロス)という息子がいました。息子もまた戦争にいく運命にあります。
このオペラは、その英雄アキッレの若かりし頃、妻デイダミーアと出会った頃の物語です。
「この子はやがてトロイの戦いにおいて死ぬ」との神託を受けていたアキッレ。アキッレの母親が、その運命から息子を匿うため、女性としてスキューロス島に身を隠させます。アキッレはそこでデイダミーアと出会います。
『デイダミーア』キャスト・インタビュー第1回は、そのアキッレ役を演じる 栗本萌 と 渡辺智美 に話を聞きました。
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アキッレ役 栗本 萌(くりもと もえ)5/25(土)出演
――二期会公演デビューおめでとうございます。
栗本萌・渡辺智美: ありがとうございます!たいへん光栄に存じます。
――アキッレは、どのような役ですか?
栗本: アキッレは、古代ギリシアの英雄アキレウスのことです。戦争で命を落とすという預言を受け、母はそれを回避するため女装をさせて島に匿います。
渡辺: タイトルロールであるデイダミーアの恋人です。
栗本: 「ピュラ」という名前でドレスを着飾っているにもかかわらず、非常に奔放で、狩りが大好き。美しい装飾品よりも武器の虜。素デイダミーアの心配をよそに子どもじみた嫉妬で彼女を苦しめます。
渡辺: デイダミーアのことを心から愛し、女性の姿での生活を受け入れてはいるものの――ほんとうは嫌々でしょうが(笑)、やはり心は男性らしいというか…
栗本: 活発で自分勝手(笑!)な子どもっぽい性格が音楽にも良く表れています。
渡辺: 狩りが大好きなアキッレは、ついつい、男性らしい仕草が随所で出てしまうんですよね。みなさまにはそんな愛すべきアキッレの姿を、たくさん見つけていただければと思います。
――アキッレ役なら「この1曲!」という聴きどころを教えてください。
栗本・渡辺: 第3幕の「Ai Greci questa spada(ギリシアのためにこの剣は)」です!
――どのような内容ですか?
栗本: アキッレを探しにきていたウリッセ(オデュッセウス)が、女性達に美しい装飾品を贈ります。が、その中に立派な武具を潜ませています。まんまと武具に食い付いたピュラ、そこへ突然鳴り響く襲撃音に反応し「僕が王国を守る!」と血気盛んに歌い上げます。
トロイに対する怒りと、戦地で活躍できる喜びを胸に猛進するアキッレの姿は、皆を奮い立たせる魅力があります。音形の節々に彼の自信に満ちたエネルギーが溢れていて、後にギリシアの英雄となる彼が、自身の生きる道を自覚した瞬間でもあると思います。
渡辺: 本作品にはソプラノの役が3役登場しますが(デイダミーア、アキッレ、ネレーア)、私にとっては、3役の中でこの「アキッレ」という役を歌いたい!と強く感じた、思い入れの強い1曲でもあります。
やはりバロック・オペラ作品の見どころといえば、アジリタ(本人注:メリスマとも呼ばれる、歌詞を伴わずに細かく音符を連ねる表現技法)と、再現部でのバリエーション(変奏)ではないでしょうか。その両方の魅力がこの曲には詰まっています。
歌手の技量の見せ所でもありますし、聴いていただくキャストによって全く違う演奏を楽しんでいただけると思います。ぜひ、両組の演奏を聞き比べていただき、ご自身の好きなポイントを発見していただければ嬉しいです。
アキッレ役 渡辺智美(わたなべ ともみ)5/26(日)出演
――ダブル競演を楽しみにしていただきましょう。二人は二期会オペラ研修所の同期ですね。お互いの印象をお聞かせください。
栗本: はい、同期の渡辺智美さん、あえて《かぴちゃん》と呼ばせていただきます(笑)。
研修所時代は、なぜか同じ役の、同じ場面を課題に与えられることが多く…今回もまさかのダブルキャスト!運命を感じざるを得ません!
渡辺: 栗本萌さん、あえて《萌ちゃん》と呼ばせてください(笑)。
研修所では一年で3つのオペラ作品に取り組むのですが、なんと萌ちゃんとはそのうち2作品で同じ役を演じたんです!
栗本: かぴちゃんは、とにかくしっかり者で、頼れるお姉さん的存在なのですが、普段はとても「ゆるかわ」な雰囲気で一緒に居て癒されます……。美しく柔らかな響きの歌声で、どんなアキッレを演じられるのか今からとても楽しみです。
渡辺: 1年間という長いようで短いマスタークラス生活の中で、萌ちゃんとは大半の時間を共に過ごしましたし、時に悩みを打ち明けながら切磋琢磨してきました。
萌ちゃんの役作りはとっても緻密で繊細で、いつも勉強になりますし、舞台の上ではとてもしっかり者なんです。でも、舞台を降りた萌ちゃんにはおっとりとしている部分もあり、そのギャップに日々癒されています(笑)。
この公演に携わるきっかけともなった研修所でたくさんの思い出がある萌ちゃんと、また同じ役を演じることができてとっても嬉しいです。研修所時代はコロナ禍真っ只中で食事もままならなかったので、この公演の稽古期間で萌ちゃんとたくさんご飯を食べに行くことも、私の目標の一つでもあります。
――気兼ねなく相談し合い、リラックスし合い、切磋琢磨して創りあげることができるのは、二期会ニューウェーブ・オペラ劇場ならではですね。最後に、それぞれの本番にかける意気込みをお願いします。
栗本: バロック・オペラと聞くと、物語が難しかったり、耳馴染みの無い音楽で躊躇される方もいらっしゃるかもしれませんが、たとえ時代背景をご存知なくとも、十分にお楽しみいただける物語です。自由奔放で幼稚なアキッレが、ギリシアの英雄へと成長していく過程を演じられたらと思っております。
今作が二期会オペラ公演のデビューとなります。新緑の5月、私達もフレッシュな気持ちで、最後まで挑戦を諦めず突き進んで行きたいと思います。皆様のご来場お待ち致しております!
渡辺: この公演に興味を持ち、インタビューを最後までお読みいただきありがとうございます。
まだまだ駆け出しの私たちではありますが、ぜひ本公演に足をお運びいただき、漲るパワーを感じていただけたらと思います。
入所した時から目標であった二期会ニューウェーブ・オペラ劇場公演の舞台なので、お客様に「渡辺にはこんなヘンデル作品も歌わせたい!」と思っていただけるような舞台を目指して精進していきます。ぜひ応援お願いいたします!!
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▼『デイダミーア』公演情報ページはこちら
2024年5月公演 G.F.ヘンデル『デイダミーア』 - 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場
2024年5月25日(土)17:00、26日(日)14:00 めぐろパーシモンホール 大ホール
指揮:鈴木秀美/演出:中村 蓉/管弦楽:ニューウェーブ・バロック・オーケストラ・トウキョウ
▼アキッラ役の二人は、4/23(火)開催のプレイベント「鈴木秀美のヘンデル『デイダミーア』プレトーク&コンサート」にも出演!
・鈴木秀美のヘンデル『デイダミーア』プレトーク&コンサート - 東京二期会
2024年4月23日(火)19:00 めぐろパーシモンホール 小ホール
●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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