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2/28(水)これが決定版!いよいよ東京版『タンホイザ-』開幕へ!~公演当日のごあんない

いよいよ2月28日(水)から3月3日(日)まで、東京二期会オペラ劇場 R.ワーグナー台本・作曲オペラ『タンホイザー』を上野の東京文化会館 大ホールにて上演いたします。(4回公演、3/1は休演日)

「序盤の音楽は、メンデルスゾーンらの影響を受けて軽めの音楽だが、第3幕の「ローマ語り」のシーンではすでに『神々の黄昏』のような後期の音楽につながっている。また、後期のパリ版で上演する第1幕のヴェーヌスベルクのシーンでは、初期のドレスデン版と比べてハーモニーの展開もまったく異なってくる。このように『タンホイザー』は、ワーグナーの発展がみられる作品なのです」

バイロイト音楽祭常連のアクセル・コーバーを初招聘し、世界的歌手サイモン・オニールとともに、東京二期会のベストな布陣で迎える明日の開幕!
美しい舞台で展開する、愛の吟遊詩人タンホイザーの物語を、どうぞお見逃しなく!

なお、今回も多くの皆様に『タンホイザー』をお楽しみいただけるよう、さまざまなメディアから関連情報を発信しております。ご来場前にぜひご覧ください。

★東京二期会YouTubeチャンネルから
東京二期会オペラ劇場ワーグナー『タンホイザー』トレイラー


【特別公開】ワーグナー『タンホイザー』より 第2幕「歌の殿堂をたたえよう」


エリーザベト役 渡邊仁美インタビュー(1/20「高田正人のオペラWhy not?」より)


タンホイザー役 片寄純也インタビュー(1/20「高田正人のオペラWhy not?」より)


当ブログの過去記事では主要キャストのリレー・インタビューを掲載しておりますので、ぜひご覧ください。(facebookでもご覧いただけます)

このほか、若い世代の皆さんにオペラを広めるべく、東京二期会と同じ千駄ヶ谷にキャンパスを構える、津田塾大学総合政策学部の梅五輪プロジェクト「オペラ ワーキンググループ(梅五輪オペラWG)」の学生メンバーと協働して、『タンホイザー』のあらすじ紹介や、キャストインタビュー動画、性格診断(!?)など、前・後夜祭企画を絶賛展開中です!
▼梅五輪オペラWGのX(ツイッター)からぜひぜひチェック&フォローしてください。
梅五輪オペラWG - X (twitter)

それでは、期間中の公演当日のご案内を致します。 【2/27(火)19:30掲載】
<2024都民芸術フェスティバル参加公演>
フランス国立ラン歌劇場との提携公演《東京二期会オペラ劇場》
リヒャルト・ワーグナー台本・作曲 『タンホイザー』
オペラ全3幕 <日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演>
指揮:アクセル・コーバー/演出:キース・ウォーナー
合唱:二期会合唱団/管弦楽:読売日本交響楽団
当日券と公演タイムテーブルのご案内
 
2月28日
(水)
2月29日
(木)
3月2日
(土)
3月3日
(日)
当日券
S~C/学
S~C/学
S~B/学
S~B/学
当日券販売
窓口受付
15:30~
12:30~
12:30~
12:30~
開場
16:00
13:00
13:00
13:00
開演
17:00
14:00
14:00
14:00
第1幕
約65分
休憩 25分
18:05~18:30
15:05~15:30
15:05~15:30
15:05~15:30
第2幕
約65分
休憩 25分
19:35~20:00
16:35~17:00
16:35~17:00
16:35~17:00
第3幕
約50分
終演予定
20:50
17:50
17:50
17:50
東京文化会館
=アクセス=
<JR>
[山手線][京浜東北線][上野東京ライン][宇都宮・高崎線][常磐線]
[東北・上越・北陸・秋田・山形新幹線]=「上野駅」公園口改札から徒歩1分
<地下鉄>
[銀座線][日比谷線]=「上野駅」7番出口から徒歩5分
<京成電鉄>
[京成本線]=「京成上野駅」正面口から徒歩7分

お車でご来場のお客様は東京文化会館ウェブサイトをご覧ください
>>交通アクセス - 東京文化会館|来場者の皆様へ
◆上記、当日券は 2/27(火)18:00現在 での発売予定です。以降の販売状況により、完売となる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
◆本公演では「当日学生席」を発売致します。公演当日開演90分前より開場受付にて2,500円で発売致します。ご希望の方はご本人の学生証を必ずお持ちください。
◆公演タイムテーブルは総稽古の実測時間を元にしておりますが、当日の演奏・進行により変わってくる場合もございますので、あらかじめご了承ください。

▼『タンホイザー』公演情報ページはこちら
2024年2月公演 R.ワーグナー『タンホイザー』 - 東京二期会オペラ劇場


●公演に関するお問合せは
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)

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東京二期会オペラ劇場2024年2,3月公演 ワーグナー『タンホイザー』キャスト・インタビュー [7]ヴェーヌス役:ソプラノ土屋優子

『タンホイザー』二期会キャストのリレー・インタビュー第7弾は、ヴェーヌス役のソプラノ土屋優子です。
イタリア在住の土屋。伝統あるトッレ・デル・ラーゴでのプッチーニ・フェスティバルのアカデミーに参加していたとき、急遽『トゥーランドット』本公演のタイトルロールに異例の代役に抜擢され大絶賛を受けました。東京二期会でも同役を歌いきるほか、『フィデリオ』レオノーレでも真価を発揮しており、イタリア、ドイツ両オペラで活躍。ワーグナー作品としては、『ローエングリン』エルザのカヴァーを経て、これが東京二期会のデビューとなります。公演に向けて話を聞きました。

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ヴェーヌス役:土屋優子(ソプラノ)


――ヴェーヌスは今回初役かと思います。どんな役でしょうか。どんな人物と思われますか?

土屋: ヴェーヌスは自分の気持ちにとても素直な人だと思います。その点はとてもタンホイザーと共通しており、タンホイザーもヴェーヌスもそれぞれ男女の理性を取っ払って本能だけにしたような性格というか…(笑)。
とても愛情深いけれど、その分束縛も強く、情熱的で激しい、人間よりも人間らしい女神様に感じます。

――ヴェーヌス(ヴィーナス)だけでなく、ギリシア神話の神様たちは人間よりも人間らしいですね。もしかしたら、ほんとうは逆で、人間が、神様たちのまねごとをしているだけなのかもしれません……。ワーグナーが描いた女神ヴェーヌス様の聴きどころを教えてください。

土屋: 1幕での壮大な痴話喧嘩では、あの手この手でタンホイザーを引き留めようとします。優しく愛を語りかけたり、悲しんで気を引こうとしたり、妖しく誘惑したり、声を荒げて罵ったり…感情豊かな彼女の歌を楽しんでいただけると思います。
また、今回は〈パリ版〉ということで、3幕で再登場!タンホイザーがローマで許されなかった話をする“ローマ語り”の後から、ヴェーヌスの元に帰りたがるタンホイザー、正気に戻そうとするヴォルフラム、そこに再び現れるヴェーヌス3人それぞれの感情と声が絡み合いクライマックスの合唱へ…たまりません!

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2023年2月 東京二期会オペラ劇場『トゥーランドット』より トゥーランドット役


――たしかに、「壮大な痴話喧嘩」!そして、第3幕は怒涛の展開。まさにワーグナーの音楽のなせる業でしょうか。実際にワーグナー作品を体現されていて、「ワーグナーって、意外に……」と思われたところはありますか。

土屋: 『タンホイザー』って、人間界だけではなく、女神のいる世界も出てきて、キリスト教も出てきて、内容も音楽も壮大(!)ですが、意外と、どの登場人物も皆さんの身近にいるように思いませんか?本能的で破滅的な男、享楽的で感情的な女、友情と恋愛の狭間で悩む真面目男、ひたすら信じて待つ自己犠牲的な女…。なんだか◯◯君みたいだな、とか、自分のこんな性格と似てるな…なんて感情移入しやすいなぁと思います。

――とくに『タンホイザー』の主要な登場人物は若々しい気質にあふれていて、共感しやすいですよね。今回の演出で土屋さん自身が魅力に感じている場面はどこですか。

土屋: 今回、ヴェーヌスがタンホイザーを誘惑する時に、ダンサーや助演の皆様がヴェーヌスと一緒に魅了します。彼に美しい夢を見せて引き止めたり、彼女の分身のようにまとわりついたり……まるで魔法のように動く美しい皆様のおかげで、より一層妖艶なヴェーヌスとなっています。

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2020年9月 東京二期会オペラ劇場『フィデリオ』より レオノーレ役


――一気呵成に誘惑するヴェーヌスのシーン、ぜひご期待ください。同役の林正子さんとのダブルも初めてですね。林さんの印象をお聞かせください。

土屋: 私が本公演で初めて現場に入ったのが、2018年『ローエングリン』エルザのカヴァーキャストとしてでした。その時に本役だった方の1人が林正子さんで、終演後に「次はあなただよ」と言ってくださったのを励みに頑張ってきました。あの頃から、私も正子さんのように知的で気品があり、誰に対しても分け隔てなく優しいプリマドンナになりたい!とずっと憧れの存在だったので、こうしてダブルキャストとして同じ役で舞台に立てるのは本当に夢のようです。

――ダブルキャストというのは、本番でお互いがいざというときのためにカバーしあえるシステムではありますが、実際は、稽古場で一緒になることでお互いが刺激しあえるというところに大きな意味がありますね。最後に、お客様に意気込みをお願いいたします。

土屋: 普段はイタリアを拠点として活動していますが、ヴェーヌス役にむけては短期で渡独し、大都市ベルリンにて、数ヶ月間という限られた時間の中、ドイツ語とワーグナーの音楽を本気で勉強させていただきました。私にとっての記念すべきワーグナー・デビューをぜひ皆様にも楽しんでいただきたいと思っております。イタリアオペラとはまた違うドイツオペラの魅力をたっぷりお伝えできますよう、優子ヴェーヌス、全身全霊で歌い演じます。Viel Vergnügen!

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▼『タンホイザー』公演情報ページはこちら
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2024年2,3月公演 R.ワーグナー『タンホイザー』
- 東京二期会オペラ劇場
2024年2月28日(水)17:00、29日(木)14:00*、3月2日(土)14:00、3日(日)14:00* 東京文化会館 大ホール
指揮:アクセル・コーバー/演出:キース・ウォーナー/管弦楽:読売日本交響楽団
*…ヴェーヌス役 土屋優子 出演日

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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東京二期会オペラ劇場2024年2,3月公演 ワーグナー『タンホイザー』キャスト・インタビュー [6]ヴォルフラム役:バリトン友清 崇

『タンホイザー』二期会キャストのリレー・インタビュー第6弾は、ヴォルフラム役バリトン友清 崇です。
東京二期会ではR.シュトラウス『カプリッチョ』でデビュー以降、『魔笛』パパゲーノ、『サロメ』ヨカナーン、『パルジファル』クリングゾル、『トリスタンとイゾルデ』クルヴェナールほか、ドイツオペラの上演には欠かせません。コミカルな役もすれば悪役でもハマる、メインを張れば歌にも絵にもなり、脇にいても舞台が締まる…どのような役においても、必ず舞台をドラマティックに、かつ奥行きを与えている存在です。
この度のヴォルフラムと向き合う日々について、話を聞きました。

*      *      *


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ヴォルフラム役:友清 崇(バリトン)


――ヴォルフラムはどんな役でしょうか。どんな人物と思われますか?

友清: 騎士団の中では身分が高く、歌手の名手、リーダー的存在。昨年11月公演『午後の曳航』の少年団の1号役に続いてのリーダー格の役ですね、でも、今度はとても良い人です(笑)。
タンホイザーとは親友、そしてエリーザベトに想いを寄せているが、彼女の心はタンホイザーに向いているという、とても切ない思いを持った男です。
中世のドイツでの実在の人物で、「ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハ」と検索すれば詳しく知る事ができます。彼の書いた「パルチヴァール」はオペラ『パルジファル』の題材になっています。

――たしかに、首領1号は不良中学生の役でした(笑)。そして、タンホイザーも、ヴォルフラムも実在の人物から来ていますが、親友タンホイザーと想いを寄せていたエリーザベトを若くしてうしなったヴォルフラムが、後年『パルジファル』の物語を紡ぐと勝手に想像すると、ちょっとおもしろいですね。では、ヴォルフラム青年の聴きどころを教えてください。

友清: 叙情感の溢れるメロディー中心ですので歌の名手ヴォルフラムの優雅で上品な歌をお楽しみ下さい。
しかし、タンホイザーが巡礼から戻ってきた後のシーンからヴォルフラムの音楽がガラッと変わります。激しい調子になるのですが、ここからの私の声の使い方に注目して欲しいですね。クリングゾル、ドン・ピッツァロ、そして1号を歌ってきた役の真骨頂、ドスの効いた歌をお楽しみ下さい。

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2012年9月 東京二期会オペラ劇場『パルジファル』より クリングゾル役 (撮影:三枝近志)


――お客様には、友清さんの抒情的な歌と後半のヴィラン・ヴォイス、その両方をご堪能いただきたいと思います!
さて、ワーグナーのオペラというと、長大で哲学的で難解…というイメージがどうしてもあって、苦手な方も多いと聞くのですが、友清さんが考えるワーグナー・オペラを好きになるコツを教えてください。


友清: 分かりやすくいえば、ワーグナー作品の魅力の大半は序曲、間奏曲、そして合唱曲になると思います。先ずそこを楽しみにされて、さらにお目当ての歌手の歌唱に興味を持たれていれば、時間が長く感じることはありません!

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2016年9月 東京二期会オペラ劇場『トリスタンとイゾルデ』より クルヴェナール役 (撮影:三枝近志)


――2021年公演もビーテロルフ役で出演していました。キース・ウォーナー演出の『タンホイザー』の特徴を教えてください。

友清: 今回の演出で特徴的なのは、良く動くということです。
我々騎士達の登場シーンは先ず1m50cmくらいの所から飛び降ります。内心はメチャクチャ怖いです。落ちる音がドス、ドスと聞こえます。出番直後、歌う前に捻挫なんてことにならないようにしなければなりませんね。落下後も、舞台を右に左に後ろに前に動きまくります。 運動不足気味の歌手は息が荒くなっているのをおさえている様子です。
2幕の歌合戦の前も合唱団は椅子を頭の上に持ち上げ、動き回ります。ソリストも前に行ったり後ろに行ったりと、特にヴァルターとビーテロルフのソロは直前で走っているので、大変そうですね。

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2022年7月 東京二期会オペラ劇場『パルジファル』より クリングゾル役 (撮影:西村廣起)


――体力のある友清さんなら大丈夫かと思いますが、どうかお気をつけて! 同じヴォルフラム役の大沼徹さんの印象はいかがでしょうか。

友清: これまでにも多くのドイツオペラで共演させてもらっています。その中で特に印象的なのはクラウス・グート演出の『パルジファル』(2012)で大沼さんが演じたアムフォルタスですね。私はクリングゾルとは兄弟関係の設定の演出になっており、最後2人が並んで座り互いに無言の中、私が彼の膝に軽く手をあて終幕になるシーンは忘れられません。

――なんとも痛切というか、やるせないというか、言葉に表すのが難しい名シーンでしたね(写真2枚目参照)。

友清: 大沼さんも私も、初めてのワーグナーのオペラ出演だったかと思いますが、指揮者の飯守泰次郎先生の幾度にわたるマンツーマンの指導を受けた経験はヴォルフラム役に多いに生かせていける事と思います。

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2023年11月 東京二期会オペラ劇場『午後の曳航』より 1号役 (撮影:寺司正彦)


――最後に、お客様に意気込みをお願いいたします。

友清: 1988年2月東京文化会館で二期会が『タンホイザー』を公演いたしました。
参考「公演情報 - 二期会オペラ公演《タンホイザー》 | 昭和音楽大学オペラ研究所 オペラ情報センター」
この公演はテレビ放送されており、そのビデオ映像を今回のタンホイザー役の片寄さんから15年くらい前にお借りした事があります。あまりにハイクオリティーな公演です。我々出演者たちから見ると師匠にあたる世代の公演になりますが、私にとっては特にヴォルフラム役の木村俊光先生の歌唱は度肝を抜かれました。四半世紀前の学生の時、「夕星の歌」をはじめヴォルフラムのソロにあたる曲をレッスンしていただきましたが、その楽譜を先日発見しました。よく見ると先生の書き込みらしき文字もありました。こと細かな指導についていけず、落ちこぼれな自分が、まさかこの役を私が二期会公演で歌うなんて正直思ってなかったでしょう。試験前の門下の歌い合いでも先生を不機嫌にする始末。後でソプラノの先輩に、「夕星の歌」はとても好きだから上手に歌ってね、と温かい励ましを受けた事を思い出します。なので頑張りたいと思います!(笑)

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2024年2,3月公演 R.ワーグナー『タンホイザー』
- 東京二期会オペラ劇場
2024年2月28日(水)17:00、29日(木)14:00*、3月2日(土)14:00、3日(日)14:00* 東京文化会館 大ホール
指揮:アクセル・コーバー/演出:キース・ウォーナー/管弦楽:読売日本交響楽団
*…ヴォルフラム役 友清 崇 出演日

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
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東京二期会オペラ劇場2024年2,3月公演 ワーグナー『タンホイザー』キャスト・インタビュー [5]エリーザベト役:ソプラノ渡邊仁美

『タンホイザー』二期会キャストのリレー・インタビュー第5弾は、エリーザベト役ソプラノ渡邊仁美です。
今回同役の梶田真未とともに二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『アルチーナ』題名役で二期会デビュー。
『サロメ』、『ルル』の題名役のカヴァーを務めた後、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズR.シュトラウス『平和の日』に主役のひとりマリアに抜擢され高く評価されました。
そして、今回初のワーグナー作品でのヒロイン・デビュー。公演を前に話を聞きました。

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エリーザベト役:渡邊仁美(ソプラノ)


――エリーザベトは今回初役かと思います。どんな役でしょうか。どんな人物と思われますか?

渡邊: 素直で、純粋で、とても強い人です。溢れる喜びを表現したり、無邪気な反応を見せたりもしますが、愛する人のために戦い、祈り… 理由はどうあれ、その行動力は、現代の女性にも共感できる部分が多いのではないかと思います。ただ綺麗なだけではない、魅力的な女性です。

――純粋で強い人という人物像は、今回ダブルキャストで同役の梶田さんからも聞きました。二人は学生時代からの友人であるそうですが、梶田さんの印象もお聞かせください。

渡邊: 梶田さんは実は大学の同級生なんです!
たくさんの思い出があって、とても語り尽くせないのですが…梶田さんは努力家で、ちょっと天然で、面白い人です。
二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『アルチーナ』でもダブルキャストで出演させていただきました。アルチーナ役のときもそうでしたが、今回も本当に楽しく一緒に稽古を重ねています。
幸せです。

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2018年5月 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『アルチーナ』より アルチーナ役 (撮影:三枝近志)


――一緒に学んできた二人で、舞台のキャリアも一緒に重ねていけるというのは、実は貴重なことではないかと思います。「幸せです」という言葉に、実感がこもっているように感じました。さて、エリーザベト役に取り組んでみて、ワーグナーのオペラの特徴といいますか、意外にも思われたことなどはありますか?

渡邊: タンホイザーの登場人物はとても人間的で、しかも現代でも共感できる性質を持っていると感じます。また、多くのオペラはいつも急な展開を見せますが、ワーグナーはそれがもっと現実的な時間軸に近いというか…リアルなタイミングで感情が動く、そんな感覚があります。

――確かに、友情と片想いに悩むヴォルフラムもリアルな感情ですし、、第2幕で「綺麗ごと並べてんじゃねえ」と爆発するようなタンホイザーの感情もロックで現代的ですね(ダメですけど)。また、稽古を重ねてきて、この演出の魅力を教えてください。

渡邊: ワーグナーが書いたエリーザベトの台詞は、感情や目的、信念がはっきりしています。もちろん音楽によってそれが最大限に表現されているのですが、それをまた更に深めてくれる演出です。余計な情報は無く、エリーザベトという人を全力で生きることができる、それが私にとって最大の魅力です。

――最後に、お客様に意気込みをお願いいたします。

渡邊: 私にとって大きな挑戦となる初役ですが、素晴らしい環境に恵まれ、感謝の気持ちでいっぱいです。ワーグナーの総合芸術を存分にお楽しみいただける舞台になることと思います。是非多くの方にご覧いただきたいです。劇場でお待ちしております!

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2023年4月 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『平和の日』より マリア役 (撮影:堀 衛)


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2024年2,3月公演 R.ワーグナー『タンホイザー』
- 東京二期会オペラ劇場
2024年2月28日(水)17:00*、29日(木)14:00、3月2日(土)14:00*、3日(日)14:00 東京文化会館 大ホール
指揮:アクセル・コーバー/演出:キース・ウォーナー/管弦楽:読売日本交響楽団
*…エリーザベト 渡邊仁美 出演日

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東京二期会オペラ劇場2024年2,3月公演 ワーグナー『タンホイザー』キャスト・インタビュー [4]エリーザベト役:ソプラノ梶田真未

『タンホイザー』二期会キャストのリレー・インタビュー第4弾は、エリーザベト役ソプラノ梶田真未です。
東京二期会では、二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『アルチーナ』の題名役でデビュー。その後、第19回東京音楽コンクール声楽部門第1位を受賞、オペラでも『魔弾の射手』アガーテ、『蝶々夫人』題名役のカヴァーを経て、この度ワーグナー・オペラのヒロインに!本公演に向けて、話を聞きました。

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エリーザベト役:梶田真未(ソプラノ)


――エリーザベトは今回初役ですね。どんな人物像を描いていますか?

梶田: エリーザベトは、真面目で清純ですが、愛については誰よりも強く深い想いを持ち、それを守るためなら屈強な男たちにも屈さず、誰よりも強くなれる人物です。
愛する人のためには、自分を犠牲にする事だって厭いません。
愛する人がどんなに悪いことをしたとしても、その人のことを愛しきるというところに、彼女の他にはない魅力を感じます。

――本当に強い意志を持った人ですね。そんな梶田エリーザベトの聴きどころを教えてください。

梶田: 彼女の愛は、短い物語の中で様々に変化します。それをヴァーグナーは、分厚い巨大な音楽の波を用いたり、一本の細い筆を用いたり、あらゆる方法で繊細に表現しているのです。
劇中には彼女が思いの丈を綴る箇所が4箇所ありますが、そのどれもが違う描かれ方をしています。嵐のように変化していく彼女の愛の形と音楽は、このオペラの大きな魅力の一つだと思います。

――タンホイザーに対して一途ではあるけれども、その中で様々な想いが喚起され表現されているというのは驚きです。ワーグナーのオペラというと哲学的で観念的なイメージもありますが、今のお話を聞くと、やはり人間らしさを描いていると思えますね。実際にワーグナーの音楽に取り組んでみていかがでしょうか。

梶田: ヴァーグナーの音楽と言葉には、非常に密接な結びつきがあります。言葉の抑揚がメロディに細かに反映されており、言葉を正確に扱えないと音楽を捉え、表現することが非常に難しいのです。そういった点では、ヴァーグナーはごく自然に、感情のままに書いていたのではないか、と感じる時があります。だからこそ、私が苦戦しているのはこういった部分で、言葉と結びつける事の難しさを日々感じています。

――ワーグナーの大きな旋律も、ドイツ語の響きから自然に生まれいるのですね。私たちはそれに身を委ねて聴きたいと思います。さて、稽古を重ねてきて、今回の演出の魅力をどのように感じているでしょうか。

梶田: 登場人物たちの抱える感情は、この物語のタンホイザーだから、とかエリーザベトだから、とかではなく、多くの人が抱えたことのある悩みではないのかなと思っています。ヴァーグナーにも同じような悩みがあり、それを作品に込めていたと思います。
今回の演出は、こういった迷いや葛藤といった心の動きをいかに表現するか、というところに重点を置いています。それらを観ていただく皆様にも共感して頂けるように、精一杯演じたいと思います。

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2018年5月 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『アルチーナ』より アルチーナ役 (撮影:三枝近志)


――今回のダブルキャストの同役は渡邊仁美さんです。渡邊さんの印象をお聞かせください。

梶田: 仁美ちゃんは大学時代の同級生でした。こうして同じ役を演じることが出来て、とても嬉しく思っています。さらに『アルチーナ』で、共にアルチーナ役をダブルキャストで演じた仲間でもありますので、勝手にすごく縁を感じています(笑)
昔から仁美ちゃんの歌を知る者として、豊かな声と美しい歌唱が、清純で芯の通ったエリーザベトというキャラクターにぴったりだと思っています。

――二人の競演を多くの方に観て聴いていただきたいと思います!ぜひダブルキャスト両日とも! 最後に、お客様に意気込みをお願いいたします。

梶田: エリーザベトに少しでも近づけるよう真摯に向き合いたいと思います。そして皆様にお楽しみいただけるように精一杯努めます!

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2024年2,3月公演 R.ワーグナー『タンホイザー』
- 東京二期会オペラ劇場
2024年2月28日(水)17:00、29日(木)14:00*、3月2日(土)14:00、3日(日)14:00* 東京文化会館 大ホール
指揮:アクセル・コーバー/演出:キース・ウォーナー/管弦楽:読売日本交響楽団
*…エリーザベト 梶田真未 出演日

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東京二期会オペラ劇場2024年2,3月公演 ワーグナー『タンホイザー』キャスト・インタビュー [3]タンホイザー役:片寄純也

『タンホイザー』二期会キャストのリレー・インタビュー3人目は、タンホイザー役のテノール片寄純也です。
「日本人では貴重なヘルデンテノール」と言われ、早くから『パルジファル』タイトルロール、『サロメ』ヘロデ王など大役を歌いきってきた片寄純也ですが、もちろんその実際は努力の人物。身体を鍛え上げ、体重も増やし、ビルドアップして「獲得」した唯一無二の「楽器」をもって、2021年に続いての『タンホイザー』のタイトルロール。今回はサイモン・オニールとのダブル主演となり、その心境含めて、話を聞きました。

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タンホイザー役:片寄純也(テノール)


――タンホイザーはどんな役でしょうか?

片寄: タンホイザーは、良く言えばアグレッシブ、悪く言えば自分勝手な人ですね(笑)
現状に満足することをせず常に新しい刺激を求め行動を起こす猪突猛進型のタイプですが、反面、素直な所も持ち合わせていると思います。

――血気盛んな青年。ワーグナーのオペラはあまり登場人物の年齢を気にかけることが比較的少ないように思われますが、『タンホイザー』は他の作品と比べて青春群像っぽいところはありますね。そんな猪突猛進なタンホイザーの聴きどころを教えてください。

片寄: 序曲から最後まで全部です!
個人的に好きなのは3幕1場のエリーザベト、ヴォルフラム、巡礼のコーラスのシーンです。
タンホイザー役の聴きどころとしてはやはり3幕の長大なローマ物語ですね。ヴォルフラムにこんなにたくさん聞いて欲しいことがあったの?って歌っていて思います(笑)

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2021年2月 東京二期会オペラ劇場『タンホイザー』より タンホイザー役(左) ((C)Lasp Inc.)


――ふたりの友情と、ヴォルフラムを本当に信頼しているのだな、というシーンですね。ここまで話を伺っていると、長大で難解イメージがついてまわるワーグナーですが、そうでもないと。

片寄: 確かにワーグナー作品は長大で難解ですよね。
私も実際に歌ってみて「リング」や『パルジファル』は特に難解だと感じましたが、『タンホイザー』に関しては〈愛〉〈死〉〈救済〉がわかりやすく、初めてワーグナーを鑑賞される方には理解しやすい作品ではないかと思います。

――今回2回目となるキース・ウォーナー演出についてはいかがでしょう。

片寄: 2021年にも歌わせていただきましたが、その時はコロナ禍で密になることを制限され、稽古場でも常にマスクをつけての歌唱だったのでとにかく不自由でした。今回は制限もなく細やかな演出になり、より密に絡めるようになったので視覚的にもお客様に楽しんでいただけるのではないかと思っております。

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2016年11月 東京二期会オペラ劇場『ナクソス島のアリアドネ』より テノール歌手/バッカス役 (撮影:三枝近志)


――そして、今回ダブル競演はサイモン・オニールさんですが、印象を聞かせてください。

片寄: デカっと思いました(笑) やはりヘルデンテノールは皆さん大きいですね。
そういうお前もだろ?って現場で突っ込まれてますが(笑)

――お客様にはぜひ両組でヘルデンテノールの競演を楽しみにしていただきたいと思います。最後に、お客様に向けて、本番への意気込みをお願いいたします。

片寄: タンホイザーはワーグナーの中ではわかりやすい作品ですが、長大であることには変わりません。タンホイザー役はとにかく膨大な歌唱量でエキスパンダーを延々と続けるような忍耐力と強靭なスタミナを求められる難役ですが、最後まで歌いきれるよう「闘魂込めて」頑張ります。ちなみに巨人のファンではありません(笑)

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2012年9月 東京二期会オペラ劇場『パルジファル』より パルジファル役 (撮影:三枝近志)



*      *      *


▼『タンホイザー』公演情報ページはこちら
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2024年2,3月公演 R.ワーグナー『タンホイザー』
- 東京二期会オペラ劇場
2024年2月28日(水)17:00、29日(木)14:00*、3月2日(土)14:00、3日(日)14:00* 東京文化会館 大ホール
指揮:アクセル・コーバー/演出:キース・ウォーナー/管弦楽:読売日本交響楽団
*…タンホイザー 片寄純也 出演日

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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東京二期会オペラ劇場2024年2,3月公演 ワーグナー『タンホイザー』キャスト・インタビュー [2]ヴェーヌス役:林 正子

2月28日、東京文化会館大ホールで初日を迎える、ワーグナー『タンホイザー』。
二期会キャストのリレー・インタビュー2人目は、ヴェーヌス役のソプラノ林 正子。
東京二期会では、昨年秋ヘンツェ『午後の曳航』房子役に続いての出演となりました。東京二期会では、ワーグナー、R. シュトウス作品で欠かせない存在となっています。どの役を担うときでも、深い洞察と心情に裏付けされた表現で、決してステレオタイプな人物にならず、物語に奥行きを与えています。今回もエリーザベトの聖なる愛に対立する欲望の愛を司るヴェーヌス役ですが、林が演じる「愛の神」とは?公演に向けて話を聞きました。

*      *      *


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ヴェーヌス役:林 正子(ソプラノ)


――ヴェーヌスとは、どのような役、どのような人物でしょうか。

林: 『タンホイザー』の出演者で、唯一の神様枠であるヴェーヌスですが、意外と人間感覚の持ち主です。
ハインリッヒと自分が構築した関係性に自信を持っていて、恐らく、自分の王国から彼が出て行きたいと思う日が来るとは想像もしたことがないのではないでしょうか。最初は自信たっぷりのヴェーヌスが、その心情をどのように変化させていくのかが、今回の聴きどころだと思います。個人的には、非常に人情(?!)に篤いこの女神さまのファンです、はい。

――『タンホイザー』って、神様側が「欲望」担当で、エリーザベトという人間側が「聖」担当という時点で、「この話、一筋縄ではいかないよ」宣言をされている感じがしますね。ワーグナーの作品は難しいと思われがちですが、林さんはどのように感じていますか?

林: 確かに、イタリアオペラのお話と比べると、ワーグナーのオペラは神々が登場する機会が多いため、親近感を持つのは難しいですよね(そもそも、神々の日常生活やルーティーンって何だろうか?)。
ところが、彼らが話している内容を聞いてみると、結局人間と同じことを言っています。あ、決して、ワーグナーの想像力欠如を指摘しているわけではありません。この『タンホイザー』の冒頭のハインリッヒとヴェーヌスの会話も、結局は「婦系図」ばりの痴話シーンであったりして、すんなり理解できる内容となっております。ワーグナーのオペラのお話は意外に難しいものではありません。

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2023年11月 東京二期会オペラ劇場『午後の曳航』より 黒田房子役 (撮影:寺司正彦)


――まずは、神々を畏れすぎずに観ることが、コツのひとつ、といえるでしょうか? さて、すでに何度か稽古を重ねてきて、今回のキース・ウォーナー演出の魅力を教えてください。

林: 何よりも先ず、舞台が美しいです。
ヴェーヌスの館は、19世紀末のメゾンクローズ(*高級娼館)を想定しているとの説明を受けました。
この設定ですと、感情の想像がしやすく、この演出家の特徴である「感情の掘り下げ」が容易にできるのではないかと。
ダンサーさんたちの使い方が、とても効果的で贅沢です。実は、ダンサーさんたちに担いでもらっての登場で、長いこと歌っていますが、登場も退場も自分の足を使わないことは初めての経験です。彼らの腰を守るため痩せよう、と決意。

――そうなると、ヴェーヌスは19世紀パリの高級娼婦にも重なる存在になりますね。『椿姫』ではないですが、ヴェーヌスがヒロインとなる物語だって、タンホイザーの物語とともに展開しているはず。やはり一筋縄ではいかなそうですね。
林さんとともに、空飛ぶヴェーヌスのダブルキャストは土屋優子さんですが、オペラで一緒になるの初でしたでしょうか。土屋さんの印象をお聞かせください。


林: 素晴らしい声の持ち主です。彼女の声なら、劇場の隅々まで声が届くことは間違い無いです。
お名前の通り、とても優しい方で、お稽古場ではいつも和ませて頂いております。
Merci,優子さん!!!

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2018年2月 東京二期会オペラ劇場『ローエングリン』より エルザ役 (撮影:三枝近志)


――最後に、お客様に、本番への意気込みをお願いします。

林: 今回のこの『タンホイザー』は、まさにThe Operaだと思います。
つまり、美しい非日常への誘いです。
寒さ厳しい折ではございますが、身も心もホットになるプロダクションです。
アーティスト一同、劇場にてお越しをお待ちしております!

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2016年11月 東京二期会オペラ劇場『ナクソス島のアリアドネ』より プリマ・ドンナ/アリアドネ役 (撮影:三枝近志)



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▼『タンホイザー』公演情報ページはこちら
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2024年2,3月公演 R.ワーグナー『タンホイザー』
- 東京二期会オペラ劇場
2024年2月28日(水)17:00*、29日(木)14:00、3月2日(土)14:00*、3日(日)14:00 東京文化会館 大ホール
指揮:アクセル・コーバー/演出:キース・ウォーナー/管弦楽:読売日本交響楽団
*…ヴェーヌス 林 正子 出演日

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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東京二期会オペラ劇場2024年2,3月公演 ワーグナー『タンホイザー』キャスト・インタビュー [1]ヴォルフラム役:大沼 徹

2013年フランス国立ラン歌劇場にてワールドプレミエを迎えた、キース・ウォーナー演出によるワーグナー『タンホイザー』を、東京二期会は2021年に続いて上演!豪華な「パリ版」に準拠してお披露目いたします。
ニュージーランドの英雄テノール、サイモン・オニールも仲間入りして、連日の稽古が続いています。

二期会キャストのリレー・インタビューもスタートしましょう!
最初は、ヴォルフラム役のバリトン大沼 徹(先頭打者からホームラン王の風格!)。
思えば2010年『オテロ』イアーゴが激賞されてから第一線の活躍が続き、今や日本を代表するバリトンの一人。特に東京二期会では『パルジファル』『トリスタンとイゾルデ』『ローエングリン』『サロメ』とドイツオペラの大役が続き、ヴォルフラムは、2021年公演に続いての出演となりました。
飄々としながら(自然体?)、ここぞというときに的確に核心を突くスタイルは、その豊かな歌唱にも普段のまなざしにも表れるようです。公演に向けて話を聞きました。

*      *      *


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ヴォルフラム役 大沼 徹(バリトン)


――2021年に続いての出演となりました。 ヴォルフラムはどんな役でしょうか。どんな人物と思われますか?

大沼: タンホイザーへの友情と、エリーザベトへの恋愛感情に板挟みにされて、にっちもさっちも行かない人ですよね。絶対胃薬が手放せない奴だと思います。

――友情と恋愛感情の板挟み…ヴォルフラムに共感してくれる男子は多いのではないでしょうか。タンホイザーもエリーザベトも、ヴェーヌスも、ある意味常人離れしているところがありますものね。それでは、大沼ヴォルフラムの聴かせどころを教えてください。

大沼: そりゃあやっぱり「夕星の歌」だと思います。ちなみに、「夕星」って「ゆうづつ(*)」って読むらしいんですよね。40過ぎるまで「ゆうぼし」だと思ってました。まあ、どうでもいいんですけどね。

――われわれ業界内では、なぜか「ゆうぼしのうた」で定着してしまっていますね……。さて、大沼さんはこれまで数々のワーグナー作品に出演してきましたが、携わってきた中で、発見された「ワーグナーあるある」があれば教えてください。

大沼: ワーグナーの稽古をしている期間って、何故か性的な夢を見ることが多いんですね。
ワーグナーの甘美な、そして官能的な音楽がそうさせるのでしょうか。もしくは単に僕がおかしいのでしょうか。

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2021年2月 東京二期会オペラ劇場『タンホイザー』より ヴォルフラム役 (©Lasp Inc.)


――ヴォルフラムのところにもヴェーヌスの誘惑が、毎晩スピンオフでおこなわれていると。それだけ、ワーグナーの感情を揺さぶる音楽に浸っているということでしょうか。前回も舞台に立たれたキース・ウォーナー演出ですが、今回の舞台の魅力について、教えてください。

大沼: ワーグナーにおいてとても重要なテーマ「救済」の形が、様々な解釈を許容する形で提示されるところでしょうか。演ずる上では切なかったり,やるせなかったりするんですけど、だけど、とっても美しい舞台だと思います。

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2021年2月 東京二期会オペラ劇場『タンホイザー』より ヴォルフラム役 (©Lasp Inc.)


――欲望と救済という二項対立では語りつくせないところまでテーマを掘り下げている、とも言えるでしょうか。各シーンの色彩の変化も美しいですよね。本番に向けた意気込みをお願いいたします。

大沼: 混迷の時代にあって、我々歌うたい達は、生の歌を劇場に取り戻す事に全力を掛けてきました。奇しくも2幕には劇中劇として歌合戦が繰り広げられますが、そこには歌合戦以上のものが投影される筈だと確信して、目下稽古に励んでいます。劇場でお待ちしております!

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2016年9月 東京二期会オペラ劇場『トリスタンとイゾルデ』より クルヴェナール役 (撮影:三枝近志)


――前回公演がコロナ禍の真っただ中でした。今回の公演で、復活の想いをお客様にお伝えで来たらと思います。ありがとうございました。
稽古場では、ダブルキャストの友清 崇さんと一緒に稽古中と思いますが、最後に、友清さんの印象もお聞かせください。


大沼: もう、あれですね、ジャッキー・チェンにしか見えないんですよね。


(*)…「夕星」ゆうづつ:夕方、西の空に見える金星、宵の明星(みょうじょう)のこと。「ゆうつづ」とも読みます。

*      *      *


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2024年2,3月公演 R.ワーグナー『タンホイザー』
- 東京二期会オペラ劇場
2024年2月28日(水)17:00*、29日(木)14:00、3月2日(土)14:00*、3日(日)14:00 東京文化会館 大ホール
指揮:アクセル・コーバー/演出:キース・ウォーナー/管弦楽:読売日本交響楽団
*…ヴォルフラム 大沼 徹 出演日

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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東京二期会2023-2024シーズン オペラ・セット券 2023年1月14日(土)~3月14日(火)期間限定発売!!

二期会オペラをお得に、いち早くご希望のお席が確保できると、毎年好評をいただいております「東京二期会シーズン オペラ・セット券」。
今年10月の『ドン・カルロ』から始まる2023-2024シーズンも、都内で開催する主催オペラ公演5演目のお得なセット券を販売します!
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パンフレット(PDF)ダウンロード
2023-2024シーズン・オペラセット券の対象演目は、
(1)2023年10月 ヴェルディ『ドン・カルロ』[新制作]
(2)2023年11月 ヘンツェ『午後の曳航』[新制作/2005年改訂ドイツ語版日本初演]
(3)2024年2,3月 ワーグナー『タンホイザー』
(4)2024年5月 ヘンデル『デイダミア』[新制作]
(5)2024年7月 プッチーニ『蝶々夫人』
の全5公演。

2023-2024シーズンもより多くの方に多くのオペラ公演を楽しんで頂けるよう、昨年と同じく、各演目の初日公演のS席でご鑑賞いただける「プレミエ・セット(PS)」、最終日公演のS席でご鑑賞いただける「千秋楽セット(FS)」、オペラを手頃な価格で気軽にお楽しみいただける「オペラ・フレンドパック(FP)」の3種類のラインアップで販売致します。
「プレミエ・セット(PS)」は、オペラの華やかなプレミエ公演のS席が5演目で「65,000円」のスペシャル・プライス!(予価合計89,500円相当)、「千秋楽セット(FS)」は5演目の各最終日(千秋楽)公演のS席セットが「70,000円」(予価合計89,500円相当)と、大変お得な価格でお求めいただけます。
そして、大変好評いただいております「オペラ・フレンドパック(FP)」は、B~C席相当の5公演セットで「33,000円」(予価合計44,000円)。(FP)は初日か最終日かを演目ごとにお選びいただけます。

ご予約は、1月14日(土)から一斉に受付開始!インターネット予約は発売日の午前0時から、電話予約は同日午前10時からスタート。3月14日(火)までの期間限定発売です。
お申込み時に全公演のお座席までご選択いただけますので、通常発売に先駆けて、いち早く良席を大変お得に確保いただけます! ちなみに座席選択は、《インターネット予約》のご利用が便利です。

※二期会オペラ愛好会会員(有料)様は、会員1名につき1演目1冊の有料プログラム冊子引換券が発行されます。但し、〈二期会ニューウェーブ・オペラ劇場公演〉の2024年5月『デイダミア』は小型プログラム冊子が入場者全員に無料配布されますのでプログラム引換券は発行されません。
※インターネットでのご予約は、セット券お申込み前に二期会オペラ愛好会会員(有料)または、二期会チケット会員(無料)へのご入会手続が必要です。電話ではセット券ご予約と同時のお申込も承ります。


大変お得な「東京二期会シーズン オペラ・セット券」を今年も是非お求め頂き、たくさんのオペラをご鑑賞ください!
●●● 発売概要 ●●●
<東京二期会2023-2024シーズン オペラ・セット券>
☆プレミエ・セット(PS)券☆ 65,000円(予価合計89,500円相当)
※全演目の初日公演のS席セット
2023年10月13日(金)18:00開演 ヴェルディ『ドン・カルロ』
2023年11月23日(木・祝)17:00開演 ヘンツェ『午後の曳航』
2024年2月28日(水)17:00開演 ワーグナー『タンホイザー』
2024年5月25日(土)17:00開演 ヘンデル『デイダミア』
2024年7月18日(木)18:30開演 プッチーニ『蝶々夫人』
☆千秋楽セット(FS)券☆ 70,000円(予価合計89 ,500円相当)
※全演目の千秋楽公演のS席セット
2023年10月15日(日)14:00開演 ヴェルディ『ドン・カルロ』
2023年11月26日(日)14:00開演 ヘンツェ『午後の曳航』
2024年3月3日(日)14:00開演 ワーグナー『タンホイザー』
2024年5月26日(日)14:00開演 ヘンデル『デイダミア』
2024年7月21日(日)14:00開演 プッチーニ『蝶々夫人』
☆オペラ・フレンドパック(FP)☆ 33,000円(予価合計44,000円相当)
※全演目のプレミエ公演または千秋楽公演(公演毎に選べます)のB~C席相当のセット
2023年10月13日(金)または15日(日) ヴェルディ『ドン・カルロ』
2023年11月23日(木・祝)または26日(日) ヘンツェ『午後の曳航』
2024年2月28日(水)または3月3日(日) ワーグナー『タンホイザー』
2024年5月25日(土)または26日(日) ヘンデル『デイダミア』
2024年7月18日(木)または21日(日) プッチーニ『蝶々夫人』
◆発売受付期間
☆二期会オペラ愛好会・一般共通=2023年1月14日(土)~3月14日(火)
インターネット予約(Gettii)は、ご予約受付開始日の午前0時から、お電話でのご予約は同日の午前10時から受付。
▼東京二期会2023-2024シーズン オペラ公演ラインアップ一覧はこちら
オペラ公演ラインアップ「2023-2024シーズンラインアップ」 - 東京二期会

▼お問合せ・お申込
二期会チケットセンター TEL 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」を是非ご利用ください!!

《ご案内》
*公演中止・延期の場合を除き、お求めいただいたチケットの変更・払戻しは一切できません。
*未就学児のご入場はお断りいたします。
*やむを得ぬ事情により予定されている出演者が変更となる場合がございます。

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二期会創立70周年記念公演シリーズがスタート!
ワーグナー『タンホイザー』~2/21(日)まで公演はあと2回!

二期会創立70周年記念公演 ワーグナー『タンホイザー』が2月17日(水)に東京文化会館大ホールで開幕。日本に、そして世界に、ワーグナー・オペラの上演が復活しました!

▼指揮セバスティアン・ヴァイグレからのメッセージ


「今、こうして音楽ができることに喜びと感謝の念を抱いています。
今、聴衆はオペラを、音楽を求めています!
誰もが音楽を必要としています!
音楽のある人生、それが大事です。

すばらしいバレエと日本の歌手のみなさん、そして私たちのオーケストラ!

どうぞご近所やお知り合いをお誘いして、『タンホイザー』にお越しください!
ベストを尽くします。

そして、どうかご自愛を」

*     *     *



初日(片寄・田崎)組のゲネプロより


2日目(芹澤・竹多)組のゲネプロより

また、各ウェブメディアに当公演のゲネプロレポートが掲載されました。
▼ぶらあぼONLINEでは初日組のレポート
【ゲネプロレポート】東京二期会《タンホイザー》が開幕 - ぶらあぼONLINE
▼スパイスには2日目組のレポート
東京二期会《タンホイザー》 聖と俗、あるいは国家と個人の間で引き裂かれた男の物語 ゲネプロレポート(18・21日組) | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス

*     *     *



公演は20日(土)と21日(日)の残り2回。両日とも当日券をご用意してお越しをお待ちしております。

▼当日券発売情報、タイムテーブル等の公演当日情報はこちら
ついに日本にワーグナー・オペラが帰ってくる!~2/17(水)開幕!ワーグナー『タンホイザー』公演当日のごあんない - オペラの散歩道(二期会blog)

また、このたびの公演は新型コロナウイルス感染防止対策を行って開催させていただきます。ご来場のお客様におかれましてはこちらのご案内をあらかじめお読みの上、ご理解、ご協力くださいますようお願いいたします。
主催公演開催時における、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する対策とお願い

▼『タンホイザー』公演情報ページはこちら
2021年2月公演 R.ワーグナー『タンホイザー』 - 東京二期会オペラ劇場

〈主催〉公益財団法人東京二期会、公益社団法人日本演奏連盟
・都民芸術フェスティバル2021参加公演

●お問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!
Gettiiなら公演当日も前売券が開演の1時間前までご予約可能!


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ついに日本にワーグナー・オペラが帰ってくる!~2/17(水)開幕!ワーグナー『タンホイザー』公演当日のごあんない

いよいよ2022年二期会創立70周年の記念公演シリーズが、当公演から始まります。
明日2月17日(水)から21日(日)まで東京文化会館大ホールにて、東京二期会オペラ劇場 R.ワーグナー作曲オペラ『タンホイザー』を上演いたします。〔4回公演(2/19休演日)〕

「巡礼の合唱」「大行進曲」「ヴェーヌス讃歌」「夕星の歌」など、大長編ながら、ワーグナーの音楽の力で一気に引き込まれてしまう『タンホイザー』は、1966年に二期会が初めて手がけたワーグナー作品でもあります。
今回の舞台は、《東京リング》で評判を呼んだ、世界的演出家キース・ウォーナーがフランス国立ラン歌劇場で演出し話題となった舞台でお贈りします。
また、題名役の片寄純也(2012年『パルジファル』題名役)、ヴェーヌス役の池田香織(2016年『トリスタンとイゾルデ』題名役)など、二期会を代表するワーグナー歌手とともに、もう一人の題名役 芹澤佳通、ヴォルフラム役 清水勇磨、エリーザベト役 竹多倫子など、数々の若き才能が主演いたします!

尚、当公演には当初アクセル・コーバー氏を指揮に迎える予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大にともなう新規入国制限のため、来日が不可能となりました。
代わりまして当公演の指揮を務めますのは、今回ピットに入る読売日本交響楽団の常任指揮者セバスティアン・ヴァイグレ。
2007年ワーグナー『ニュルンベルクのマイスタージンガー』でバイロイト音楽祭にデビュー。2011年まで指揮し、世界的注目を浴びました。東京二期会では、2017年『ばらの騎士』、2019年『サロメ』において、読売日本交響楽団とともに公演を成功に導き、『サロメ』では、第28回三菱UFJ信託音楽賞を受賞するなど、ドイツオペラ最高のシェフとも称されています。
新しい時代のワーグナー・オペラにどうぞご期待ください。

▼指揮セバスティアン・ヴァイグレからのメッセージ


また、このたびの公演は新型コロナウイルス感染防止対策を行って開催させていただきます。ご来場のお客様におかれましてはこちらのご案内をあらかじめお読みの上、ご理解、ご協力くださいますようお願いいたします。
主催公演開催時における、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する対策とお願い

それでは、期間中の公演当日のご案内を致します。 【2/16(火)22:30掲載】
2021都民芸術フェスティバル参加公演/フランス国立ラン歌劇場との提携公演
《東京二期会オペラ劇場》 2021年2月公演
リヒャルト・ワーグナー 台本・作曲 『タンホイザー』 オペラ全3幕
<日本語字幕付原語(ドイツ語)上演/パリ版準拠(一部ドレスデン版を使用)にて上演>
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ/原演出:キース・ウォーナー/演出補:ドロテア・キルシュバウム
当日券と公演タイムテーブルのご案内
 
2月17日
(水)
2月18日
(木)
2月20日
(土)
2月21日
(日)
当日券
S A B C 学
S A B C 学
S A B 学
S A B 学
当日券販売
/窓口受付
15:30~
12:30~
12:30~
12:30~
開場
16:00
13:00
13:00
13:00
開演
17:00
14:00
14:00
14:00
第1幕
67分
休憩 25分
18:07~18:32
15:07~15:32
15:07~15:32
15:07~15:32
第2幕
68分
休憩 25分
19:40~20:05
16:40~17:05
16:40~17:05
16:40~17:05
第3幕
55分
終演予定
21:00
18:00
18:00
18:00
東京文化会館
=アクセス=
<JR>
[山手線][京浜東北線][上野東京ライン][宇都宮・高崎線][常磐線]
[東北・上越・北陸・秋田・山形新幹線]=「上野駅」公園口から徒歩1分
<地下鉄>
[銀座線][日比谷線]=「上野駅」7番出口から徒歩5分
<京成電鉄>
[京成本線]=「京成上野駅」正面口から徒歩6分

お車でご来場のお客様は東京文化会館ウェブサイトをご覧ください
>>交通アクセス - 東京文化会館|来場者の皆様へ
◆上記、販売予定当日券は16日18:00現在の情報です。以降の販売状況により公演当日より前に販売終了となる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
◆学生席(28歳未満の学生の方が対象、2,000円)は全日程ご用意がございます。ご予約は公演の「前営業日まで」に二期会チケットセンター(電話・ネット予約)にてお申し込みください。
◆今回の公演では「当日学生席」を発売致します。公演当日開演90分前より開場受付にて2,500円で発売致します。ご希望の方はご本人の学生証を必ずお持ちください。
◆公演タイムテーブルは総稽古の実測時間を元にしておりますが、当日の演奏・進行により変わってくる場合もございますので、あらかじめご了承ください。

▼『タンホイザー』公演情報ページはこちら
2021年2月公演 R.ワーグナー『タンホイザー』 - 東京二期会オペラ劇場

〈主催〉公益財団法人東京二期会、公益社団法人日本演奏連盟
・都民芸術フェスティバル2021参加公演

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二期会創立70周年記念公演ワーグナー『タンホイザー』キャスト・インタビュー~エリーザベト竹多倫子「エリーザベトは憧れの役。愛に溢れ、心の強い女性を演じ歌いたい」

東京二期会オペラ劇場『タンホイザー』キャスト・インタビュー、6回目は、エリーザベト役のソプラノ竹多倫子です。
イタリアでは『蝶々夫人』題名役でデビュー。その後、日生劇場『ルサルカ』でも題名役で好評を博し、満を持して、当公演が二期会デビューとなります。
これからも大役を任されることが期待される竹多ですが、エリーザベト役は憧れの役だったと語っています。その想いをどうぞお聞きください!


東京二期会オペラ劇場『タンホイザー』エリーザベト役の竹多倫子です。

エリーザベトは、とても純粋で清純な女性。一方で、心の中に強い芯をもった女性です。
タンホイザーとは清らかな愛で結ばれていましたが、ある日突然、タンホイザーはいなくなり、禁断の地ヴェーヌスベルクに入ってしまいます。そのようなことは露も知らないエリーザベトは悲しみと不安の中で、ひたすら彼の帰りを待ちわびます。
するとまた突然タンホイザーは帰ってきます。エリーザベトにとってこの上ない喜び!そこで歌合戦が開催されるのですが、テーマは「愛」。あろうことか、タンホイザーは自分がヴェーヌスベルクにいたことを告白してしまいます。
しかし、エリーザベトは身を挺してタンホイザーを庇うのです。彼に救済の道が許されることを皆に切々と訴えます。誰よりもショックを受けているのはエリーザベト本人のはずなのに。ここに、彼女の一途な愛があって、彼を信じ、そして赦しているんですね。それはまるで天使のようです。本当に愛する人を見つけた人の心の強さ、清らかさというものは素晴らしいと感じる場面です。(中略)彼女の人生を皆様に見ていただいて、その純粋な心に触れていただきたいと思います。

本当になんでも当たり前だった日々がどれだけ大切なものだったかということを、私自身実感しています。『タンホイザー』を稽古場で毎日歌っていて、やっぱり音楽って私の心を救ってくれるんだな、私にとって生きていくために音楽は必要なんだなって、日々実感しています。音楽にあらためて感謝しています。皆様にも生の音楽に触れていただいて、心をオープンにしていただいて、すてきな空間に身を置いていただけたら嬉しいなと思います。

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▼『タンホイザー』公演情報ページはこちら
フランス国立ラン歌劇場との提携公演 2021年2月公演 R.ワーグナー『タンホイザー』 - 東京二期会オペラ劇場

2021年2月17日(水)17:00、18日(木)14:00※、20日(土)14:00、21日(日)14:00※ 東京文化会館 大ホール
(※…エリーザベト竹多倫子 出演日)

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新型コロナウイルス感染症対策の為、発売当初より一部座席を販売停止しておりましたが、その一部(1階1〜2列目を除く)を順次開放し、12月19日(土)より追加販売致しております。尚、追加販売より座席間隔を空けない配席での販売となりますので何卒ご了承ください。

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二期会創立70周年記念公演ワーグナー『タンホイザー』キャスト・インタビュー~エリーザベト田崎尚美「死を覚悟して歌う第3幕のアリア。エリーザベトの心の動きをお届けしたい」

東京二期会オペラ劇場『タンホイザー』キャスト・インタビュー!
2012年、二期会創立60周年記念公演 タンホイザー『パルジファル』クンドリに抜擢され、その後『ナクソス島のアリアドネ』『サロメ』『ルサルカ』など、数々の題名役を担ってきました。今年の始めにはNHKニューイヤーオペラコンサートにも出演を果たし、名実ともに日本を代表するソプラノとなりました。
指揮セバスティアン・ヴァイグレとは、三菱UFJ信託音楽賞を受賞した2019年6月の『サロメ』に次いで2度目の共演となります。
今回の『タンホイザー』に向かう想いをどうぞお聞きください!


東京二期会オペラ劇場『タンホイザー』エリーザベト役の田崎尚美です。

エリーザベトは、本当に心からタンホイザーのことを愛していて、彼がヴェーヌスベルクでヴェーヌスと浮気、というか、長い年月を過ごしていたことをわかっていても、でもなお彼を庇えるという。なんでしょうね、神に近い女性というふうに私は捉えております。
このオペラには、エリーザベトとヴェーヌスという二人の女性がでてくるのですけれども、二人の「愛の違い」というか、お互いが「愛」というものをどうとらえているかということが歌の中にも表れていると思います。
何よりも第3幕で、エリーザベトが死を覚悟して歌うアリアがあるのですけれども、実は私はそこが一番好きです。聴いていただきたいなというよりも、なんでしょう、視覚的な動きはあまりないのですけれども、音楽の動きがすごく心にくると思います。そういうところを皆様にお届けできたらいいなと思っています。
私が最初にワーグナー作品にかかわらせていただいたのが、実は共同制作公演の『タンホイザー』でした(エリーザベトのカヴァー・キャスト)。そこで初めてこの「序曲」を聴いて、もう、すべてのクラシック音楽の中で一番というくらい好きになったんですね。13,4分くらいですが、ずっと一人で歌っていられるくらい好きなんで(笑)
そんな印象もあって、そこで勉強させていただいたエリーザベトを今回歌わせていただけるというのが本当に嬉しいです!

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フランス国立ラン歌劇場との提携公演 2021年2月公演 R.ワーグナー『タンホイザー』 - 東京二期会オペラ劇場

2021年2月17日(水)17:00※、18日(木)14:00、20日(土)14:00※、21日(日)14:00 東京文化会館 大ホール
(※…エリーザベト田崎尚美 出演日)

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二期会創立70周年記念公演 第1弾ワーグナー『タンホイザー』キャスト・インタビュー~タンホイザー片寄純也「タンホイザーはアグレッシブ(挑戦的で攻撃的)に歌う」

東京二期会オペラ劇場『タンホイザー』キャスト・インタビュー!
第4回は、タンホイザー役の片寄純也の登場です。
持前の力強い歌声で2012年二期会創立60周年記念公演ワーグナーの超大作『パルジファル』題名役を歌い切り、大きな評判を呼んだ片寄が、今回も記念公演の『タンホイザー』に登場することで大きな注目を集めています。
実は二期会でのキャリアのスタートも、このタンホイザー役でした。メッセージをどうぞお聞きください。


東京二期会オペラ劇場『タンホイザー』タンホイザー役を歌わせていただきます、片寄純也です。

演出家の方にも言われたのですけれども、とても「アグレッシブ」な役だと思っています。 日本人は、「アグレッシブ」を「積極的な」とか、わりと良い意味でとらえていると思うのですけれども、英語でいうと「挑戦的な」とか「攻撃的な」とかの意味がありまして、タンホイザーにはそれが合っていると思います。

2幕の歌合戦のところでは、仲間であるヴォルフラムやヴィーテロルフ、ヴァルターに対して攻撃的で、馬鹿にする感じがありますし、禁断のヴェーヌスベルクの世界に入って、官能の限りを尽くすところでは、挑戦的という意味で、彼の性格が出ているのではないかなと思います。
全幕歌いがいがあるというか、それぞれに声の出し方が違っていて、(1幕の)ヴェーヌスベルクでは「ヴェーヌス讃歌」と言われる曲を3番まで歌うのですが、テンションや色を変えながら歌っていったり、(2幕の)歌合戦では、仲間を馬鹿にしたり侮辱したりするところは、きれいに歌うというよりはむしろ攻撃的に荒く歌うようなところで、3幕では長い「ローマ物語り」というものがあります。そこが一番の聴かせどころかなと思っています。

私は2012年『パルジファル』でパルジファル役を歌わせていただいたときに、音楽が壮大で、長時間なんですけれども、始まってしまうとあっという間に終わってしまいました。
あと、二期会の研修所を出て初めていただいた仕事が、1999年『タンホイザー』公演でのタンホイザー役のアンダースタディーでした。それで、音源を探しているときにスパス・ヴェンコフさんという、1970年から80年代にかけて活躍されたテノールの方なのですけれども、彼がバイロイトでタンホイザーを歌っているものを聴く機会があって、あまりにも立派な声で、ほんとうにすばらしく歌われていて、すごく感動して。いつか自分もこのタンホイザー役に挑戦してみたいなと思ったきっかけになりました。

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フランス国立ラン歌劇場との提携公演 2021年2月公演 R.ワーグナー『タンホイザー』 - 東京二期会オペラ劇場

2021年2月17日(水)17:00※、18日(木)14:00、20日(土)14:00※、21日(日)14:00 東京文化会館 大ホール
(※…タンホイザー片寄純也 出演日)

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二期会創立70周年記念公演 第1弾ワーグナー『タンホイザー』キャスト・インタビュー~ヴォルフラム大沼 徹「ワーグナー作品に通底するものを感じて」

東京二期会オペラ劇場『タンホイザー』キャスト・インタビュー!
続いて第3回は、ヴォルフラム役のバリトン大沼 徹の登場です。
これまで数多くのオペラに出演してきた大沼。『トスカ』スカルピア、『オテロ』イアーゴとヴォルフラムを比べると…自分に似ているのは、果たして!?
飯守泰次郎指揮『さまよえるオランダ人』で初めてワーグナー作品に出演。以来、ワーグナー作品でもバリトンの大役を重ねてきましたが、今回の稽古場でヴォルフラムを演じながら、ワーグナー作品に通底するものを感じていると語ります。


東京二期会オペラ劇場『タンホイザー』ヴォルフラム役の大沼 徹です。

ヴォルフラムは、友人であるタンホイザーと同じ女性を愛してしまっている。有り体にいえば、三角関係ということになります。
私もこれまでに『トスカ』スカルピアや、『オテロ』イアーゴなどやらせていただきました。彼らの場合は、力ずくで、あるいは頭脳を使って、女性を手に入れようとしたり、相手を貶めようとしたりするのですけれども、このヴォルフラムという男は冷静で、一歩引いていて、エリーザベトに対する気持ちはありつつも、友情も大事にしていて、最終的には自分が身を引く。ちょっと大人な、僕のような男でございます(笑)

最初に歌わせていただいたワーグナーの役は、飯守泰次郎先生指揮の『さまよえるオランダ人』のオランダ人でした。そこから『パルジファル』のアムフォルタスとか、『トリスタンとイゾルデ』のクルヴェナールといった役もやらせていただきました。
ヴォルフラムは後半になってくると、どこかちょっと男くさい、クルヴェナールに似たようなところがあったりします。ワーグナーは、オペラによって全然違うんですけれども、バリトンの役には何か通底するようなものがあるのかもしれませんね。それは今回稽古場に入って気が付いたことです。たとえば、クルヴェナールは武人でありますし、トリスタンの家来として、また後見人として、ずっと彼に忠誠を尽くし最終的には命を散らす。
一方、ヴォルフラムはそこまでの激烈性はないのですけれども、恋敵であるが友人でもあるタンホイザーを救おうとするんですね。自分のエリーザベトへの気持ちは表に出さずに、彼と彼女の救済を志すわけです。
そういったところに、ワーグナーが描いたバリトン像というのでしょうか、自己犠牲という重要なモチーフが彼の中にありますけれども、そういったところを感じることが最近多いですね。

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フランス国立ラン歌劇場との提携公演 2021年2月公演 R.ワーグナー『タンホイザー』 - 東京二期会オペラ劇場

2021年2月17日(水)17:00※、18日(木)14:00、20日(土)14:00※、21日(日)14:00 東京文化会館 大ホール
(※…ヴォルフラム大沼 徹 出演日)

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二期会創立70周年記念公演 第1弾ワーグナー『タンホイザー』キャスト・インタビュー~ヴォルフラム清水勇磨「ワーグナー作品の出会いでもあったヴォルフラム役。その人間性に惹かれています」

いよいよ2021年、日本の劇場にワーグナー作品が帰ってきます。
2月17日に東京文化会館で初日を迎える東京二期会オペラ劇場『タンホイザー』から、 ヴォルフラム役のバリトン清水勇磨のビデオ・インタビューです。
イタリアで学び、日本ワーグナー協会のすすめで国際ワーグナー歌唱コンクールにヴォルフラムの歌う「夕星の歌」で参加し、セミファイナリストになった清水。友情に篤く、人のために生き、正直者で、一途な想いを大切にするヴォルフラムに深く魅せられていきました。
ヴォルフラムの全篇を演じ切るにあたって、清水のメッセージをお聞きください。


ヴォルフラムは正直で、一途な想いが役を貫いていると思います。エリーザベトのことが好きなんだけれども、そこを耐えて、親友であるタンホイザーとの友情を大事にしています。
エリーザベトには、想いは遂げられないけれども、彼女の苦しみだけは癒してあげたいと願う。そこに愛の深さ、度量の深さというものを感じます。
ヴォルフラムで一番有名なのが「夕星の歌」です。このアリアの前で、苦しむエリーザベトが、今にも天国に行こうと坂をのぼっていこうとする。その姿をみていたヴォルフラムは、普段はそこまで感情を表さないのにただ一言、「私もお供させていただけませんか」と言う。
ですが、彼女は仕草で、感謝しているけれどもやめてください、という気持ちを示します(楽譜のト書き通りです)。ここでは、彼女の、言葉では言い表せないヴォルフラムへの感謝と、しかし同時にあの世に行くのは自分だけで、あなたは生きてください、という気持ちがある、と僕は受け止めています。
日本ワーグナー協会からのすすめで、3年に1度開催されている国際ワーグナー歌唱コンクールにエントリーすることとなり、急ぎ勉強したのが「夕星の歌」でした。
それが、あれよ、あれよといううちに、ドイツ・カールスーエの劇場まで進むこととなり、満席の中、ワーグナーさんのお孫さんの前でも歌わせていただきました。このおかげで、ヴォルフラムが私にとって初めて触れたワーグナーでした。
この曲を勉強していく中で、ヴォルフラム人となりに感じ入り、その奥深さに、音楽と相まって非常に感慨深いものがありました。

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フランス国立ラン歌劇場との提携公演 2021年2月公演 R.ワーグナー『タンホイザー』 - 東京二期会オペラ劇場

2021年2月17日(水)17:00、18日(木)14:00※、20日(土)14:00、21日(日)14:00※ 東京文化会館 大ホール
(※…ヴォルフラム清水勇磨 出演日)

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二期会創立70周年記念公演 第1弾ワーグナー『タンホイザー』キャスト・インタビュー~タンホイザー芹澤佳通「これが初ワーグナー、初タイトルロール!人間的なタンホイザーを演じたい」

二期会創立70周年記念公演シリーズ 第1弾でお送りするのは、ワーグナーの人気大作『タンホイザー』。今回、初タイトルロールで主演を果たすのが、テノール芹澤佳通(せりざわ よしみち)です。
今年はグランドオペラ共同制作公演 プッチーニ『トゥーランドット』神奈川公演でカラフを見事に歌い切った新鋭が、早くもワーグナー作品で登場します。
小さい頃はピアニストに憧れていたという芹澤。座右のCDはレスリー・ハワードによるフランツ・リスト集だそう。今でもリストを聴き、その作品から自身のアーティストとしての姿勢を学んでいると語ってくれました。


東京二期会オペラ劇場『タンホイザー』タンホイザー役の芹澤佳通です。
このタンホイザーがワーグナー・デビューでもあり、タイトルロール・デビューでもあります。テノールのタイトルロールというのは少ないのですけれど、まさかこのタンホイザーが最初にくるとは、まったく思っておりませんでした。

タンホイザーはとても「人間らしい」ですね。人間の快楽に溺れてしまったタンホイザーは、最初、ヴェーヌスから、誘惑とか、色々な愛の形を教え込まれる。それでも一度は飽きてしまって、元の世界に戻る。しかし、また快楽を求めてしまう。
そして、赦しを請いにローマに行くんですけれども、赦されず、またその事実に耐えられなくて、ヴェーヌスを求めてしまう。そういった人間の弱いところが全面に出ている人物だと、僕は思っております。
欲望に負けているところ、立ち直ろうとしているところ、ローマに行く直前のところ、そして、戻って結局赦されなかったところ。それらの心の移り変わるさまがこの役の聴きどころ、見どころでしょうか。
最後の一番長い歌、通称「ローマ語り」と呼ばれているところでは、登場からすでに心は暗いんですね。そこからだんだんと、人格が壊れていく、といいますか、破綻していくさまというものを、クライマックスとして楽しんでいただければと思います。

――音楽を志すきっかけとなった一枚のレコードなど、思い出のCD、レコードがあれば教えてください。
小さいころ、ピアニストになりたかったんです。
ただ、自分が好きで集めているCDに、レスリー・ハワードのフランツ・リストの全曲集というのがありまして。70枚以上のすごい長いシリーズになるんですけれど。
リストはいろんな人の作品をピアノに編曲しているんですね。オペラの重唱なども。そのような作品では、必ず、彼の独特の、ピアニストとしてのテクニックを披露する場所が入っているんです。それを聴いたときに……(続きは動画でご覧ください!)

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(※…タンホイザー芹澤佳通 出演日)

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【販売終了間近!】2020-2021シーズン オペラ・セット券のご予約は3月14日(土)まで~オンラインで座席指定も

多くのお客様に、シーズンを通して東京二期会のオペラ公演をお楽しみいただけるよう、2020年9月3日(木)『フィデリオ』プレミエから始まる 2020-2021シーズンのオペラ・セット券を発売中! 今年は3種類のオペラ・シーズン・セット券をご用意しています。ご予約受付は3月14日(土)まで。最良のお席を一番お得にお求めできる機会ですので、ぜひご利用ください!

traviata2020


《東京二期会オペラ劇場》
■ベートーヴェン 『フィデリオ』(新制作)
2020年9月3日(木)/4日(金)/5日(土)/6日(日)
traviata2020
今年はベートーヴェン生誕250周年。楽聖唯一のオペラをシーズン・オープニングに!
シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団、イスラエル・オペラの音楽監督を務める、日本でも人気の指揮者ダン・エッティンガーが東京二期会初登場。
『ダナエの愛』『ローエングリン』で評判を呼んだ映画監督・演出家の深作健太によるオペラ三作目となる舞台にもご期待ください。

《東京二期会オペラ劇場》 NISSAY OPERA 2020提携
■レハール 『メリー・ウィドー』(新制作)
2020年11月26日(木)/27日(金)/28日(土)/29日(日)
traviata2020
ブザンソン国際指揮者コンクール優勝の沖澤のどか、俳優座気鋭の演出家眞鍋卓嗣が東京二期会初登場!若きリーダーが紡ぐ、極上のオペレッタを。

《東京二期会オペラ劇場》
■ワーグナー 『タンホイザー』(新制作)
~フランス国立ラン歌劇場との提携公演~
2021年2月17日(水)/18日(木)/20日(土)/21日(日)
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バイロイト音楽祭常連の指揮者アクセル・コーバーはこれが初来日。《東京リング》の演出キース・ウォーナーとともに起こす奇跡。至高のワーグナー体験がここに!

《二期会ニューウェーブ・オペラ劇場》
■ヘンデル『セルセ』(新制作)
2021年5月22日(土)/23日(日)
traviata2020
東京二期会が贈る3年に1度の本格バロック・オペラの祭典!名曲〈オンブラ・マイ・フ〉が誘う、古代ペルシアを舞台にしたラブストーリー。

《東京二期会オペラ劇場》
■ヴェルディ『ファルスタッフ』(新制作)
~テアトロ・レアル、ベルギー王立モネ劇場、フランス国立ボルドー歌劇場との共同制作公演~
2021年7月16日(金)/17日(土)/18日(日)/19日(月・祝)
traviata2020
欧州で賞賛されたロラン・ペリーの舞台で贈るヴェルディ最晩年の傑作喜劇
NYメトロポリタン・オペラでも活躍する指揮者ベルトラン・ド・ビリーが2018年9月プッチーニ〈三部作〉以来の再登場!

traviata2020

2020-2021シーズン・セット券 セット内容 [選べる2+1のコース]

「ゴージャスにオペラを満喫!」
全演目の最上席(S席)からお好みの座席をいち早く、最安でお求めいただけます
◆プレミエセット券
 全公演のプレミエ(初日)公演のS席(定価73,000円相当)を55,000円で
◆千秋楽セット
 全公演の千秋楽公演のS席(定価76,000円相当)を60,000円で

そして、「もっと気軽に、もっとお得にオペラを楽しみたい!」という方のために
◆オペラ・フレンドパック
 全演目のプレミエ公演または千秋楽公演のB~C席(定価41,000円相当)を30,000円で

もちろん、二期会オペラ愛好会(年会費2,500円~)会員様の特典も!
・「プレミエセット」「千秋楽セット」は上記価格からさらに5,000円割引
・全演目の有料プログラムを会員様1名につき1公演1冊ご進呈。
 (2021年5月『セルセ』はプログラム無料配布となります)
愛好会へはセット券お申込みと同時のご入会も承ります。

▼お問合せ・お申込
二期会チケットセンター TEL 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00)
Gettii ←24時間受付、座席位置選択可能、予約&発券手数料0円、 セブン-イレブン店頭で
お受取のインターネット予約「Gettii(ゲッティ)」を是非ご利用ください!!

《ご案内》
*上記以外の組み合わせのセット券は販売いたしません。
*公演中止の場合を除き、チケットの変更・払戻しはいたしません。

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東京二期会2020-2021シーズン・オペラセット券~より多くの方に多くのオペラ公演を楽しんで頂けるよう、3種類をご用意して1月24日(金)から期間限定発売いたします!

昨年発売し大好評をいただきました「東京二期会シーズン・オペラセット券」。今年9月『フィデリオ』から始まる2020-2021シーズンも、主催オペラ公演5演目のお得なセット券を販売します!
operaset2020
パンフレット(PDF)ダウンロード
2020-2021シーズン・オペラセット券の対象演目は、
(1)2020年9月 ベートーヴェン『フィデリオ』
(2)2020年11月 レハール『メリー・ウィドー』
(3)2021年2月 ワーグナー『タンホイザー』
(4)2021年5月 ヘンデル『セルセ』(※1)
(5)2021年7月 ヴェルディ『ファルスタッフ』
の全5公演。

今回販売するセット券の種類は、より多くの方に多くのオペラ公演を楽しんで頂けるよう、前回大好評いただきました、各演目の初日公演のS席を集めた「プレミエ・セット(PS)」と、最終日公演のS席を集めた「千秋楽セット(FS)」に加え、オペラを手頃な価格で気軽にお楽しみいただける「オペラ・フレンドパック(FP)」を新たに設定し、3種類のラインアップで販売致します。
「プレミエ・セット(PS)」は、オペラの華やかなプレミエ公演のS席が5演目で「55,000円」のスペシャル・プライス!(予定定価73,000円相当)
「千秋楽セット(FS)」は5演目の各最終日(千秋楽)公演のS席セットが「60,000円」(予定定価76,000円相当)と、大変お得な価格でお求めいただけます。
尚、「二期会オペラ愛好会」の会員様なら上記セット価格からさらに5,000円OFF!!もちろん、公演プログラムの進呈サービスがございます!(※2)
一般のお客様もこの機会の愛好会同時ご入会(※3)でのご購入をお受けいたします。
今回新たなセットとなる「オペラ・フレンドパック(FP)」は、定価8,000円相当席(B~C席)が5公演で「30,000円」。(FP)は初日か最終日かを演目ごとにお選びいただけます。

ご予約は、二期会オペラ愛好会会員様、一般のお客様ともに1月24日(金)から一斉に受付開始!インタネット予約は発売日の午前0時から、電話予約は同日午前10時からスタート。3月14日(土)までの期間限定発売です。
お申込み時に全公演のお座席までご選択いただけますので、通常発売(※4)に先駆けて、いち早く良席を大変お得に確保いただけます! ちなみに座席選択は、《インターネット予約》のご利用が便利です。

(※1) 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場公演
(※2) ご予約いただいた愛好会会員1名様につき各公演1部ずつ。ただし、2021年5月『セルセ』はご入場者様全員に無料配布の予定です。
(※3) 愛好会同時ご入会は電話受付のみとなります。
(※4) 一番最初となる9月『フィデリオ』の通常愛好会先行発売が3月21日(土)開始


また、4月新年度には28歳未満の学生の方を対象とした「学生プレミエセット券」も発売予定。ごあんない詳細は近日発表致します。

大変お得な「東京二期会シーズン・オペラセット券」をこの機会に是非お求め頂き、多くの公演をご鑑賞ください!
●●● 発売概要 ●●●
<東京二期会2020-2021オペラ・シーズン・セット券>
☆プレミエ・セット(PS)券☆ 55,000円(予定定価73,000円)
2020年9月3日(木)18:30開演 ベートーヴェン『フィデリオ』
 公演期間:9/3・4・5・6 会場:新国立劇場オペラパレス
2020年11月26日(木)18:30開演予定 レハール『メリー・ウィドー』
 公演期間:11/26・27・28・29 会場:日生劇場
2021年2月17日(水)17:00開演予定 ワーグナー『タンホイザー』
 公演期間:2/17・18・20・21 会場:東京文化会館大ホール
2021年5月22日(土)17:00開演予定 ヘンデル『セルセ』
 公演期間:5/22・23 会場:めぐろパーシモンホール 大ホール
2021年7月16日(金)18:30開演予定 ヴェルディ『ファルスタッフ』
 公演期間:7/16・17・18・19 会場:東京文化会館大ホール
☆千秋楽セット(FS)券☆ 60,000円(予定定価76,000円)
2020年9月6日(日)14:00開演 ベートーヴェン『フィデリオ』
2020年11月29日(日)14:00開演予定 レハール『メリー・ウィドー』
2021年2月21日(日)14:00開演予定 ワーグナー『タンホイザー』
2021年5月23日(日)14:00開演予定 ヘンデル『セルセ』
2021年7月19日(月・祝)14:00開演予定 ヴェルディ『ファルスタッフ』
☆オペラ・フレンドパック(FP)☆ 30,000円(予定定価40,000円)
2020年9月3日(木)または6日(日) ベートーヴェン『フィデリオ』
2020年11月26日(木)または29日(日) レハール『メリー・ウィドー』
2021年2月17日(水)または21日(日) ワーグナー『タンホイザー』
2021年5月22日(土)または23日(日) ヘンデル『セルセ』
2021年7月16日(金)または19日(月・祝) ヴェルディ『ファルスタッフ』
◆発売受付期間
☆二期会オペラ愛好会・一般共通=2020年1月24日(金)~3月14日(土)
インターネット予約(Gettii)は、ご予約受付開始日の午前0時から、お電話でのご予約は同日の午前10時から受付。
▼お問合せ・お申込
二期会チケットセンター TEL 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」を是非ご利用ください!!

《ご案内》
*上記以外のセット券は販売予定がございません。
*公演中止の場合を除き、チケットの変更・払戻しはいたしません。

◆◆公演迫る! 東京二期会オペラ劇場 2020年2月公演 G.ヴェルディ『椿姫』◆◆

traviata2020
2月19日(水)18:30/20日(木)14:00/22日(土)14:00/23日(日)14:00
東京文化会館 大ホール
指揮:ジャコモ・サグリパンティ/演出:原田 諒
合唱:二期会合唱団/管弦楽:東京都交響楽団
公演情報ページはこちら

■■緊急開催!7月公演『ルル』演出カロリーネ・グルーバーが語る!■■

2020年2月22日(土) 11:30より/東京文化会館 4F 中会議室1
イベント詳細はこちら

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速報 2020-2021シーズン・ラインアップ発表!

東京二期会は、5月30日(木)に記者会見を開催し、2020年から2021年にかけてのオペラ公演のラインアップを発表しました!

2020年は、楽聖ベートーヴェンの生誕250周年。東京二期会でも記念公演として20年9月に『フィデリオ』を上演します。二期会では26年ぶりの上演となります。

そのほか、ラインアップ概要はこちらになります!

■ジュゼッペ・ヴェルディ『椿姫』オペラ全3幕《新制作》
2020年2月19日(水)/20日(木)/22日(土)/23日(日)
指揮:ジャコモ・サグリパンティ/演出:原田 諒
管弦楽:東京都交響楽団
東京文化会館 大ホール

■カミーユ・サン=サーンス『サムソンとデリラ』オペラ全3幕〈セミ・ステージ形式上演〉《新制作》
2020年4月25日(土)/26日(日)
指揮:準・メルクル
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
Bunkamura オーチャードホール

■アルバン・ベルク『ルル』《新制作》
2020年7月10日(金)/11日(土)/12日(日)
指揮:マキシム・パスカル/演出:カロリーネ・グルーバー
管弦楽:東京交響楽団
東京文化会館 大ホール

■ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン『フィデリオ』《新制作》
2020年9月3日(木)/4日(金)/5日(土)/6日(日)
指揮:ダン・エッティンガー/演出:深作健太
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
新国立劇場オペラパレス

■フランツ・レハール『メリー・ウィドー』《新制作》
2020年11月26日(木)/27日(金)/28日(土)/29日(日)
指揮:沖澤のどか/演出:眞鍋卓嗣
管弦楽:東京交響楽団
日生劇場

■リヒャルト・ワーグナー『タンホイザー』《新制作》
~フランス国立ラン歌劇場との提携公演~
2021年2月17日(水)/18日(木)/20日(土)/21日(日)
指揮:アクセル・コーバー/演出:キース・ウォーナー
管弦楽:読売日本交響楽団

■ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル作曲オペラ(演目近日発表)《新制作》
2021年5月22日(土)/23日(日)
指揮:鈴木秀美/演出:(近日発表)
管弦楽:ニューウェーブ・バロック・オーケストラ・トウキョウ(NBO)

■ジュゼッペ・ヴェルディ『ファルスタッフ』《新制作》
~テアトル・レアル、ベルギー王立モネ劇場、フランス国立ボルドー歌劇場との共同制作公演~
2021年7月16日(金)/17日(土)/18日(日)/19日(月・祝)
指揮:ベルトラン・ド・ビリー/演出:ロラン・ペリー
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

▼2019-2020.7までのシーズンラインアップ一覧ページはこちら
東京二期会 2019-2020 シーズンラインアップ

▼2020.9-2021.7のシーズンラインアップ一覧ページはこちら
東京二期会 2020-2021 シーズンラインアップ


会見ではラインアップに加えて、2019-2020の日本のオペラシーズン開幕を告げるコンサートとして、9月1日(日)にみなとみらいで開催するコンサート形式『清教徒』の情報もリリース!
ソプラノ幸田浩子が自身の欧州デビュー役であるエルヴィラで出演。共演者は、超絶的な高音とテクニックが要求されるアルトゥーロ役に二期会を代表するレッジェーロ・テノール大澤一彰。そしてリッカルド役にはウィーン国立歌劇場の専属歌手として活躍した甲斐栄次郎など、豪華布陣。これは必聴です!

《東京二期会シーズン・オープニング・コンサート》
■ヴィンチェンツォ・ベッリーニ『清教徒』オペラ全3幕
 〈演奏会形式上演〉日本語字幕付き原語(イタリア語)上演
日時:2019年9月1日(日) 14:30開演
会場:横浜みなとみらいホール
料金:(全席指定) S席10,000円~C席4,000円、学生席2,000円
指揮:森内 剛
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団

▼全てのキャスト等、『清教徒』公演概要ページはこちら
〈東京二期会シーズン・オープニング・コンサート〉V.ベッリーニ『清教徒』(演奏会形式上演) - 東京二期会


また、新時代を迎えるにあたり、東京二期会の新ロゴを発表。
伝統を受け継ぎ次の時代を担う、という二期会創立以来のコンセプトを盛り込み、劇場文化、そして歌そのものへの愛を込めた新ロゴを胸に、これからも、皆様に感動をお届けする活動を行なって参ります。



これからの東京二期会にどうぞご期待ください!

      *     *     *

●お問合せ・チケットのご予約は
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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びわ湖・神奈川県民ホール『タンホイザー』無事に終演

春にはまだ早い3月10日、びわ湖ホールで幕を開けた、神奈川県民ホール・びわ湖ホール・東京二期会・京都市交響楽団・神奈川フィルハーモニー管弦楽団共同制作公演『タンホイザー』。

びわ湖面いっぱいに水鳥が浮かぶ風景、晴れた早春の週末、期待が高まります。
世界一流の歌劇場で活躍している演出のミヒャエル・ハンペは77歳。故ヘルベルト・フォン・カラヤンと長年にわたり共同制作を行ってきました。彼の舞台人生は、そのまま、社会の変動を映した数々の演出手法の歴史ともいえるでしょう。しかし、時の流行にとらわれない、彼の豊かで優しく、また自然な舞台には、聴衆からの大きな信頼があったようにも思われます。
びわ湖の評判がじわじわと広がって、神奈川県民ホールにもたくさんのお客様。
ワーグナーのオペラは、歌手にとっても、オーケストラにとっても“特別”です。
タイトルロールのタンホイザー役は「テノール殺し」と言われるほど、長丁場の耐久力と表現力が求められる難役。果敢に挑んだ福井敬は、颯爽とこの英雄を演じ、見事な歌唱の連続に熱い拍手が送られました。
写真とともに、公演の様子をお伝えします。
◆びわ湖公演(提供:びわ湖ホール)
◇神奈川公演(撮影:青柳 聡)

歓楽の世界ヴェーヌスベルクは、愛欲の女神ヴェーヌスが支配しています。妖艶なヴェーヌス(小山由美)が引き止めますが、ついに振り切って、タンホイザーは純粋な乙女エリーザベトが待つ、ヴァルトブルク城に帰ります。

◆ヴェーヌスベルクからかえってきたタンホイザー。


「誇り高い私の殿堂に挨拶します!」
エリーザベトの登場。愛するタンホイザーの帰りを喜び、晴れ晴れとした美しさ。清らかな乙女によって救済される、というワーグナー・オペラの定形。


歌合戦のシーン。領主、ヘルマン(妻屋秀和)。堂々として豊かな声が、客席に広がっていき、その存在感で圧倒しました。竪琴をかき鳴らす演技に、ヴォルフラム(黒田 博)、ビテロルフ(萩原 潤)、ラインマル(山下浩司)等は、オーケストラのハープ奏者と打ち合わせをするという念の入れよう。チームワークのよさを感じさせた場面です。


鮮やかに場面を制するエリーザベトを、佐々木典子、安藤赴美子が演じました。


タンホイザーは官能的な愛を歌いあげ、神聖な歌合戦を穢したとして、追放されてしまいます。


エリーザベトは、巡礼に加わってローマに赴いたタンホイザーが許されて帰ることをひたすら祈りますが、その願いは果たされませんでした。
底知れない喪失感を劇的に表現し、同時に清らかさと真の強さを見せ、伸びやかな声で聴衆を魅了しました。


再びヴェーヌスベルクの世界に向かおうとするタンホイザーを「エリーザベト」の名が救うのです。
彼の罪が許されないのと同じく、決して緑が生えることはない、と言われた枯れ木の杖が芽吹き、
奇蹟が起きます。姫の願いはかなえられ、タンホイザーは救済されました。

沼尻竜典芸術監督のもと、最高の歌手の布陣でお送りするびわ湖・神奈川のプロジェクト。
次回2013年公演は『椿姫』に決まりました。ぜひお越しください。
ありがとうございました。

帆かけ舟

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開演迫る!ワーグナー 『タンホイザー』神奈川県民ホール公演

2008年『ばらの騎士』を皮切りに、びわ湖ホールと神奈川県民ホールで毎年上演し、大きな注目を集めてきた共同制作公演。5年目となる今回は、R.ワーグナーの名作『タンホイザー』をびわ湖ホール、神奈川県民ホール、京都市響、神奈川フィルとの5者共同制作で上演いたします。
去る3月10日(土)と11日(日)に上演されたびわ湖ホール公演では、カーテンコールで長く熱い拍手を頂き、スタンディングオベーションのお客様も。指揮・沼尻氏曰く「私の携わったびわ湖ホール公演の中で一番長い拍手をいただいた」とのこと!
びわ湖ホール公演の舞台の一部をご覧ください。(写真提供:びわ湖ホール)
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いよいよ開演迫る、神奈川県民ホール公演。
キャスト陣の熱演、迫力の大合唱、絵画のような美しい舞台美術、官能的なダンスも見逃せません。
やむを得ず上演中止となった『アイーダ』から1年。2年分の気持ちを込め、最高のパフォーマンスでキャスト・スタッフ一同みなさまのご来場をお待ちしております。
【当日券情報】※公演当日の13:00より発売
24日(土) S席・A席・B席
25日(日) S席・A席
【公演タイムテーブル】※3月24日(土)、25日(日)とも
 開場 13:15
 開演 14:00
 第1幕 約60分
 休憩 30分
 第2幕 約70分
 休憩 30分
 第3幕 約55分
 終演予定 18:05

▼公演情報はこちらをご覧ください
ワーグナー 歌劇「タンホイザー」 - 神奈川県民ホール
▼ツイッターで楽屋からの情報をお届けしています!
東京二期会 (@nikikai_opera) on Twitter

Web担

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テノール 岡田尚之一時帰国中☆

テノール岡田尚之が3月までの予定で一時帰国中です。
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11月に放送されたNHK土曜ドラマスペシャル「蝶々さん」(原作・脚本:市川森一、主演:宮崎あおい)<前編>で、岡田は劇中劇・三浦環主演の歌舞伎座公演オペラ『蝶々夫人』舞台で冒頭の場面にピンカートン役で登場しました。
12月10日に逝去した長崎出身の市川森一氏が想いを込めて書いた小説を自ら脚本化した作品で、オペラ『蝶々夫人』の時代背景を知る意味でもとても興味深いドラマです。ご覧になった方もいらっしゃるでしょうか。
▼ドラマの詳細
土曜ドラマスペシャル「蝶々さん」 - NHK長崎放送局
土曜ドラマスペシャル第3弾「蝶々さん」 - NHKオンライン

また、海外では往年の名バリトン、ロランド・パネライ氏に認められ、イタリア ジェノヴァ、カルロ・フェリーチェ劇場のEnsemble Opera Studioオーディションに、全世界から700人を超える参加者のうちテノールとしてはただ一人合格し、同劇場にて2011年~2012年シーズン公演 モーツァルト『魔笛』の僧侶役および武士役、プッチーニ『ジャンニ・スキッキ』(パネライ演出)のリヌッチョ役を歌って国際デビューを果たしました。
今後、二期会主催公演では2012年3月ワーグナー『タンホイザー』ヴァルター、同7月マスカーニ『カヴァレリア・ルスティカーナ』トゥリッドゥへの出演を控えています。ご注目ください。
▼『タンホイザー』公演詳細はこちらをご覧ください
2012年3月公演R.ワーグナー『タンホイザー』 - オペラ公演ラインアップ|東京二期会
※7月公演『カヴァレリア・ルスティカーナ』の公演詳細は近日発表いたします!ご期待ください!!
▼岡田尚之オフィシャルサイト
岡田尚之(テノール)ホームページ

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