二期会創立70周年記念公演 第1弾ワーグナー『タンホイザー』キャスト・インタビュー~ヴォルフラム清水勇磨「ワーグナー作品の出会いでもあったヴォルフラム役。その人間性に惹かれています」

いよいよ2021年、日本の劇場にワーグナー作品が帰ってきます。
2月17日に東京文化会館で初日を迎える東京二期会オペラ劇場『タンホイザー』から、 ヴォルフラム役のバリトン清水勇磨のビデオ・インタビューです。
イタリアで学び、日本ワーグナー協会のすすめで国際ワーグナー歌唱コンクールにヴォルフラムの歌う「夕星の歌」で参加し、セミファイナリストになった清水。友情に篤く、人のために生き、正直者で、一途な想いを大切にするヴォルフラムに深く魅せられていきました。
ヴォルフラムの全篇を演じ切るにあたって、清水のメッセージをお聞きください。


ヴォルフラムは正直で、一途な想いが役を貫いていると思います。エリーザベトのことが好きなんだけれども、そこを耐えて、親友であるタンホイザーとの友情を大事にしています。
エリーザベトには、想いは遂げられないけれども、彼女の苦しみだけは癒してあげたいと願う。そこに愛の深さ、度量の深さというものを感じます。
ヴォルフラムで一番有名なのが「夕星の歌」です。このアリアの前で、苦しむエリーザベトが、今にも天国に行こうと坂をのぼっていこうとする。その姿をみていたヴォルフラムは、普段はそこまで感情を表さないのにただ一言、「私もお供させていただけませんか」と言う。
ですが、彼女は仕草で、感謝しているけれどもやめてください、という気持ちを示します(楽譜のト書き通りです)。ここでは、彼女の、言葉では言い表せないヴォルフラムへの感謝と、しかし同時にあの世に行くのは自分だけで、あなたは生きてください、という気持ちがある、と僕は受け止めています。
日本ワーグナー協会からのすすめで、3年に1度開催されている国際ワーグナー歌唱コンクールにエントリーすることとなり、急ぎ勉強したのが「夕星の歌」でした。
それが、あれよ、あれよといううちに、ドイツ・カールスーエの劇場まで進むこととなり、満席の中、ワーグナーさんのお孫さんの前でも歌わせていただきました。このおかげで、ヴォルフラムが私にとって初めて触れたワーグナーでした。
この曲を勉強していく中で、ヴォルフラム人となりに感じ入り、その奥深さに、音楽と相まって非常に感慨深いものがありました。

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▼『タンホイザー』公演情報ページはこちら
フランス国立ラン歌劇場との提携公演 2021年2月公演 R.ワーグナー『タンホイザー』 - 東京二期会オペラ劇場

2021年2月17日(水)17:00、18日(木)14:00※、20日(土)14:00、21日(日)14:00※ 東京文化会館 大ホール
(※…ヴォルフラム清水勇磨 出演日)

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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【チケット追加発売のご案内】
新型コロナウイルス感染症対策の為、発売当初より一部座席を販売停止しておりましたが、その一部(1階1〜2列目を除く)を順次開放し、12月19日(土)より追加販売致しております。尚、追加販売より座席間隔を空けない配席での販売となりますので何卒ご了承ください。

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