2008年9月に上演いたしました、東京二期会オペラ劇場『エフゲニー・オネーギン』が音楽の友2009年2月号に掲載の「2008ベスト・コンサート22」の第9位に選ばれました。
2007年12月1日から2008年11月30日までに国内で上演されたクラシック・コンサートを対象に、33名の音楽評論家・記者からの得点により選定され、国内オペラプロダクションでは第2位、オペラプロダクション全体でも第3位と高い評価をいただきました。
ちなみに、同じくペーター・コンヴィチュニー演出による2006年4月公演『皇帝ティトの慈悲』は「2006ベスト・コンサート」の第5位に選ばれています。
ご来場いただきました多くのお客様をはじめ、出演者、関係者の皆様には改めて御礼申し上げます。
◆東京二期会オペラ劇場−公演記録
2008年9月公演『エフゲニー・オネーギン』
(指揮:アレクサンドル・アニシモフ 演出:ペーター・コンヴィチュニー 管弦楽:東京交響楽団)
2006年4月公演『皇帝ティトの慈悲』
(指揮:ユベール・スダーン 演出:ペーター・コンヴィチュニー 管弦楽:東京交響楽団)
◆音楽之友社Online
音楽の友
タグアーカイブ: エフゲニー・オネーギン
2008年9月公演『エフゲニー・オネーギン』
希求する“オネーギン”
4日間にわたり東京文化会館で上演いたしました『エフゲニー・オネーギン』多くのお客様にご来場頂き、無事に幕を下ろしました。誠にありがとうございました。
そして、立役者コンヴィチュニーと、指揮者アニシモフ、チャイコフスキー独特の透明感のある演奏で、会場を熱くした東京交響楽団にも拍手!
12日のカーテンコールから(画像をクリックすると拡大表示します)
13日のカーテンコールから(画像をクリックすると拡大表示します)
人生にはチャンスが何度かあるが、その多くを逃す。
─ 幸福は手の届くところにあったのに
コンヴィチュニーは
硬化した閉塞的な空気に対し、警鐘を発している。
安易な同調、死の賛美。
自分の人生に、あるいは会ったことのない人生に、
過去の自分に、あるいは未来に、
近いところから遠いところへ。
今あるここから、この外へ。
─ どこへ?
その問いかけのために。
コンヴィチュニーは、さまざまな空間を用意する。時空を超えて、越境する。
求めてやまない。
見えない歌声、オネーギンの苦悩(デプレッション)とは何であったのか。
『エフゲニー・オネーギン』ついに開幕を迎える
・・・かつて別れた人に出会ったら、その美しさに気づいた。時だけが過ぎてゆく。
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。
また次のサイトにも関連記事が掲載されています。あわせてご覧ください。
コンヴィチュニー演出:「エフゲニー・オネーギン」随所に奇才ぶり発揮!劇場空間を巧みに使って - クラシックニュース
演出界の奇才が手がけるオペラ「エフゲニー・オネーギン」まもなく開幕 - @ぴあ
演出界の奇才が手がけるオペラ「エフゲニー・オネーギン」まもなく開幕 - Yahoo!ニュース
『エフゲニー・オネーギン』いよいよ初日!
公演タイムテーブルと当日券販売予定のご案内
東京二期会オペラ劇場2008年9月公演 P.I.チャイコフスキー『エフゲニー・オネーギン』の公演が迫りました。
当日の公演タイムテーブルと当日券販売予定を次の通りご案内いたします。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。
※当日の販売状況により、券種によっては販売終了となる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
※本公演は演出の都合により、お客様のお座席へのご案内は開演30分前となります。それまではロビーまでの開場となりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。
※公演タイムテーブルは、当日の進行によりずれる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
『エフゲニー・オネーギン』公演詳細ページをみる
9月公演『エフゲニー・オネーギン』残席状況
& クラシック・ニュースに稽古の模様が紹介されました
東京二期会オペラ劇場9月公演 P.I.チャイコフスキー『エフゲニー・オネーギン』の公演が目前に迫ってまいりました。
現在の残席状況は次の通りとなっております。
9月10日現在
18:30 |
14:00 |
14:00 |
14:00 |
|
凡例 ◎…100以上 ○…50~99 △…25~49
▲…10~24 ●…1~9 ×…予定販売数終了
お座席によっては販売終了となることがございます。ご希望のお座席は、お早めにお求めください!
チケットのお申込は 電話03-3796-1831 ファクス03-3796-4710
また、クラシック・ニュースに連日の稽古の模様が紹介されています。あわせてご覧ください。
連日猛稽古東京二期会『エフゲニー・オネーギン』いよいよ仕上げに! - クラシック・ニュース
『エフゲニー・オネーギン』公演詳細ページをみる - 東京二期会オペラ劇場
「コンラッド東京」タイアップ宿泊プラン
“オペラ ナイト”『エフゲニー・オネーギン』のごあんない
毎回、ご好評をいただいている「コンラッド東京」とのタイアップ宿泊プラン“オペラ ナイト”を、9月公演P.チャイコフスキー『エフゲニー・オネーギン』においてもご用意いたしました。
『エフゲニー・オネーギン』のご鑑賞と、「コンラッド東京」ガーデンスイートをペアでご利用できる“限定”宿泊プランです。
期日は9月12日(金)・13日(土)・14日(日)・15日(祝)の4日間、1日2室限定となっております。
オペラをお楽しみいただいた後は、東京ベイを一望できるガーデンスイートでお寛ぎください。
プラン詳細はこちらをご覧ください
コンラッド東京 webサイト
東京二期会オペラ劇場『エフゲニー・オネーギン』公演詳細
コンヴィチュニー登場で『エフゲニー・オネーギン』の稽古ますます佳境に入る
コンヴィチュニー氏(右)とアニシモフ氏(左) ©広瀬克昭
去る8月1日から始まっている立ち稽古は、当初ライプツィッヒ歌劇場第一演出助手のヴェレーナ・グラウプナー女史によってスタートしましたが、コンヴィチュニー氏が指揮者のアニシモフ氏とともに登場したことでますます活気を呈しています。顔見せ当初、出演者全員に演出意図を詳しく説明したあと、一通り全体を通すように指示。終わって最初のひと言が「来なくても良かったようだ」。しかしそれがジョークであることはすぐに分かりました。「指示されたとおりに動くのは操り人形と同じ。自分の意志で動くことが大切だ」とコメントして、早速各場毎にきめ細かいダメ出しをして行きました。
一動作ずつ区切って、最初は皆に任せてやらせてみて、いいところは大きな声と動作で素晴らしいと誉め、演出家の意図と少しでもずれていれば、その場の人間関係とそれぞれの人物の感情や相互の関係を歌手と確認しながら、何度も確認しながら修正していくのです。驚いたことに、そうする内に皆の動きは魔法をかけたようにみるみる生き生きとしてくるのでした。
写:KN
稽古が終わり、マエストロ・アニシモフから、「色々な国でロシア語のオペラを振ってきたけれど、このチームが一番ロシア語になっている」とコメントがあり、声楽家出身の山下健二氏による言語指導が如何に優れたものかを全員が納得することとなりました。
オリジナルの演出は、日本人出演者の持ち味を生かしながら新たな進化を続けており、本番まで3週間残した現時点での充実した稽古を見ていると、本番ではどんなすごいものが出てくるのかと、期待が膨らむ毎日です。(常務理事 中山欽吾)
観るものすべてが心を動かす 二期会の『オネーギン』
MOSTLY CLASSIC(モーストリークラシック)[9月号]「コンサート特選館」掲載
4識者のうち3氏までが押す★★(ふたつぼし)★★★(みつぼし)期待の公演!!
日本のオペラファンの間でも、天才演出家として名を知られるペーター・コンヴィチュニーが、2006年4月の『皇帝ティトの慈悲』に続いて、再びこの秋「東京二期会」にやって来ます。
ここ数年、コンヴィチュニーの名声が高まるにつれて、『魔笛』『アイーダ』の引越し公演も東京で上演されましたが、いずれも少なからず事件、として話題を提供するという意味では、もう鬼才としかいいようがありません。
この『エフゲニー・オネーギン』は、ブラティスラヴァ(スロヴァキア国立劇場)で制作され、その後ヨーロッパの劇場で再演も続く「コンヴィチュニーの代表作」として残る逸品であることは間違いありません。チャイコフスキーの叙情的な音楽、決闘に至る葛藤、失われた時代への憧憬、観るものすべてが心を動かします。
コンヴィチュニーが手掛ける舞台は、現代社会にコミットするとともに、発見の楽しみがあります。その手法は、あくまでもスコアを緻密に研究するいわば哲学的ともいえる演出で、いわゆる奇を衒ったものではありません。まして、コンヴィチュニー自ら真夏の東京に来日し、一か月をかけて稽古をつけるというからその意気込みも伝わってきます。
黒田 博 与那城 敬
このオネーギンに集結するのは、二期会きっての一流歌手たち。ベテラン黒田 博、稀にみる逸材として注目される若手バリトン与那城 敬が、暗く複雑な性格の若い貴族オネーギンを演じます。2004年11月ウィリー・デッカー演出『イェヌーファ』タイトルロールで話題をさらった津山 恵と、大型新人・大隅智佳子のタチアーナによって歌われる長大な“手紙のアリア”は、コンヴィチュニー演出の中でも白眉といわれるシーンで今から楽しみです。
管弦楽は東京交響楽団、指揮はアニシモフ。
前評判の高い公演にはがっかりさせられることも少なくないと思われる皆様にとっても、きっとこの秋一番の“オペラ”となります。是非、騙されたと思ってご来場ください。
2008年9月公演『エフゲニー・オネーギン』公演詳細 - 東京二期会オペラ劇場
MOSTLY CLASSC - Webサイト
「二期会の流儀」 オペラの制作現場からーその16
オペラの制作なんてどの団体でも似たり寄ったりだろうと思われる方も多いでしょうが、様々なプロダクションで出演経験のある歌手に聞いてみると、それぞれ個性があるようです。
最近公演した『ナクソス島のアリアドネ』のプロローグでは、勿論劇中のことで大げさに描かれてはいるのですが、高慢で自己主張の強いプリマドンナや、テノール歌手が現れ、音楽教師や作曲家と丁々発止のやりとりが行われ、笑ってしまいます。多くのイタリアオペラでは、少数のスター歌手のアリアで全てが決まってしまうようなところがあるため、主役が特別待遇ということもあるでしょう。
ご承知のように二期会の自主公演は出演資格を原則として二期会会員(準会員を含む)に限定しています。ですから、オーディションでの熾烈な競争があったにせよ、選ばれた歌手達は稽古場では皆対等です。最近の公演では、ドラマを重視する演出家が厳しい注文を出すのが当たり前になっているだけに、主役だからといってうかうかできません。1か月以上続く長丁場の稽古で、若手歌手達は自分たちと同じ目線で頑張る先輩の姿を見て、稽古に対する姿勢を学んでいきます。
つまり、このチームワークの良さが《二期会の流儀》といえるでしょう。アンサンブルの良さということもできるでしょう。海外から参加する演出家や指揮者にもこのような現場の空気はすぐ分かるようです。例えばダブルキャストの稽古でも、チーム交代の休憩時間に次チームに今習った動作を申し送りする光景を見て、彼らは一様に、「休憩中に稽古をするなんて!」と驚き、「ダブルキャストで1か月の稽古では無理!」と断言していた演出家も、稽古終盤に向かってどんどん上がっていく歌手達のテンションをみて、公演のあとには「また一緒にやりたい」という発言になっていきます。
『皇帝ティトの慈悲』に続いてコンヴィチュニーとともに『エフゲニー・オネーギン』を制作することになったのも、このような経験抜きには語ることができません。洋の東西を問わず、芸術家同士の真剣勝負は多くの果実を生みます。それがやがて歌手達自身の、そしてグループ全体の血肉となって進化していくのだと思わずにはいられません。(常務理事 中山欽吾)
「原語上演」 オペラの制作現場からーその11
オペラを作ると言っても大変な時間と手数がかかります。今回はその歌詞についてお話ししましょう。歌手達は出演が決まればそのプロダクションで指定されている楽譜の譜読みから始め、やがてコレペティトゥアによる音楽稽古に続いて、複数の出演者達によるアンサンブル音楽稽古まで済ませた時点で立ち稽古に移ります。この段階で音楽と歌詞が頭に入っていることが要求されます。
昔の二期会公演だと日本語訳詞上演が普通でしたから、自分の歌う歌詞も、相手役の歌っている内容も分かりましたが、1986年頃から字幕付き原語上演が増えて行くにつれて、原語指導が必要となってきました。オペラ歌手を目指す人たちにとっては、イタリア語、ドイツ語は上演頻度が高いためにある程度基礎的な素養が付いてきますし、特定の国のオペラを歌うために平素からその国の言葉を勉強している歌手もいます。しかし、それ以外は公演の都度覚えて歌わなければなりません。オペラがドラマである以上相手役の歌っている内容を理解しなければ、その歌に対する自分の反応を返すことはできませんから、何語で歌うにせよドラマの内容理解を深めることは演技を深めていく前提となるわけです。
今年度に予定している二期会オペラをみると、『ナクソス島のアリアドネ』はドイツ語、『エフゲニー・オネーギン』はロシヤ語、日生劇場共催公演『マクロプロスの事』はチェコ語、『ラ・トラヴィアータ』はイタリア語と4本全て使用言語が異なるという大変なことになっています。勿論専門家による原語指導をつけますが、単なる会話と歌う場合のイントネーションや発音の強調などは異なるので、人選は誰でもネイティブであれば良いとは言えないのが苦労するところです。譜読みの前に歌詞の発音とその意味の理解をコーチについて行い、音楽稽古の段階で歌い回し(ディクション)を修正して、初めて立ち稽古に臨みます。
一人で演奏するのと違い、大勢の出演者達のレベルを合わせ有機的な結びつきを強めることで、初めて素晴らしい舞台が出来上がることを思えば、この「仕込み」ともいえる事前の準備が、公演の質を高めるために不可欠のステップだとお分かり頂けると思います。(常務理事 中山欽吾)
9月公演『エフゲニー・オネーギン』いよいよチケット発売!
東京二期会オペラ劇場2008年9月公演 P.チャイコフスキー『エフゲニー・オネーギン』のチケットが、いよいよ二期会オペラ愛好会のお客様は4月3日(木)、一般のお客様は4月10日(木)のそれぞれ午前10時より一斉に発売されます。お席によっては予定数が早く終了する場合もございますので、どうぞ良いお席はお早めにお求めください。 発売の概要は次の通りです。 |
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●発売日 | 愛好会 2008年4月3日(木)10:00〜 |
一 般 2008年4月10日(木)10:00〜 | |
●ご予約・お問合せ | 二期会チケットセンター |
電話03-3796-1831 FAX03-3796-4710 | |
受付時間:平日10:00〜18:00、土曜10:00〜15:00、日・祝休業 | |
★チケットゲッティ 24時間受付 (※座席位置指定可能 ※セブンイレブン決済・受取可能) |
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銀行振込、郵便振替、各種クレジットカード取扱 | |
●プレイガイド |
電子チケットぴあ:0570-02-9990 (Pコード予約0570-02-9966[Pコード288-514]) |
ローソンチケット:0570-000-407(オペレーター対応10時〜20時) 0570-084-003(自動音声24時間[Lコード33948]) 全国ローソン店頭ロッピーでも直接購入ができます。 http://www2.lawsonticket.com/ |
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東京文化会館チケットサービス:03-5815-5452 | |
イープラス: http://eplus.jp/ |
尚、現在一般のお客様で優先予約をご希望される場合、チケットお申込と同時に愛好会ご入会申込が出来ますので、この機会に是非ご入会ください!
二期会オペラ愛好会のごあんない |チケットゲッティを使ってGet Ticket! 〜 オペラを楽しむ
『エフゲニー・オネーギン』公演詳細 〜 オペラ公演ラインナップ
「二期会チケットセンター」