2018年5月、二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『アルチーナ』ブラダマンテで二期会デビューを果たすと、プッチーニ「三部作」(『修道女アンジェリカ』)、『金閣寺』と続けて出演。今年8月『ルル』でも劇場の衣裳係/ギムナジウムの学生で出演しました。日生劇場では2019年にNISSAY OPERA『ヘンゼルとグレーテル』ヘンゼルで主演を果たしています。
今回の大役を前に意気込みを聞きました。
郷家暁子
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――オルロフスキー役は、目標とする役のひとつだったのではないかと思います。今の心境をお聞かせください。
郷家: 藝大生の頃から二期会のオペレッタは大好きでした。その二期会のオペレッタにメゾの役として最も有名なオルロフスキーで出演できる事は最高の名誉だと思っております。
2018年9月プッチーニ 三部作『修道女アンジェリカ』より 修練女長役(写真中央/撮影 三枝近志)
――オルロフスキーはどのような人物でしょうか。演じる立場として、オルロフスキーはどのような性格だと考えていますか?
郷家: とても難しい質問ですね(笑)
性格と言える物ではないかもしれませんが…テキスト通りなら、贅の限りを尽くして、もう楽しい事はなく、若くして世捨て人の様になった青年…ということでしょうか。
私が演じる際に必ず気をつけているのは、彼はどこまでも品があって美しい男性だという、この一点です。一つ一つの所作や視線にも何より品があるべきだと思っております。
少しタイプは違いますが、『ばらの騎士』のオクタヴィアンとも似ているように思います。
――オルロフスキーの見どころ、聴きどころを教えてください。
郷家: なんといってもオルロフスキー登場すぐのクプレ「十人十色」ではないでしょうか。
それ以外にもアンサンブルの中では、彼の品格と美しさの特徴を表すように、とても美しいメロディーを担っているので…見どころも聴きどころも全てです!
2019年2月『金閣寺』より 娼婦役(写真右/撮影 三枝近志)
――小さい頃は宝塚の男役に憧れていたとか。今はメゾソプラノとして、女性役と男性役、どちらがお好きですか?
郷家: 昔は男性役が大好きで、女性役は苦手でした。学生時代、私が男性役をすると「好きになりそう!」と女性の友人から感想を頂いたりしていました(笑)
今はどちらの役もそれぞれの面白さをとても感じていて、どちらも大好きです。
――ところで、郷家さんは、たくさん「趣味」や「特技」がおありとか。
郷家: 趣味や特技は沢山あります。
昔から手芸や料理が大好きで、稽古が立て込んできて疲れると、夜中にお菓子作りや刺繍をしたりしてストレス発散します。
最近は大学院生の頃までやっていたクラシックバレエを復活しまして、週に2回ほど通っています。
――オペラでも生かされることはありますか。
郷家: バレエは大学の授業でもありましたし、舞台人にはとても必要な要素を沢山学べます。
でも一番鍛えられるのは短い時間で振り付けを覚えて踊るという短期記憶というもので、こちらは暗譜に役に立っているなと感じます。
――最後に、お客様へ向けて『こうもり』の魅力をお願いします。
郷家: 二期会がお送りするオペレッタ「こうもり」、もうこれだけで楽しいに決まっています!
美しい音楽に楽しいお芝居、一晩の夢を(或いは四晩?!)観にお越しくださいませ。
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▼『こうもり』公演情報ページはこちら
・2021年11月公演 J.シュトラウスII世 オペレッタ『こうもり』 - 東京二期会オペラ劇場
2021年11月25日(木)18:30*、26日(金)14:00、27日(土)14:00*、28日(日)14:00 日生劇場
指揮:川瀬賢太郎/演出:アンドレアス・ホモキ/管弦楽:東京交響楽団
*…オルロフスキー 郷家暁子 出演日
●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
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