期待の若手歌手の演奏と、美味しいお料理でおもてなしする、新橋の音楽レストラン・アルテリーベ東京の「月曜フレッシュコンサート」。
次の二期会New Face登場回は9月3日(月)。共に国立音大卒、東京音大大学院修了、二期会オペラ研修所でも同期という、ソプラノ田中優里とバリトン児玉興隆の二人によるスペイン音楽を中心としたプログラムをお楽しみください。
コンサートに向けて、出演の二人から抱負とメッセージが届いておりますので、ご紹介いたします。
* * *
ソプラノ 田中優里 |
――声楽の道を志すきっかけ等、自己紹介をお願いします。 はじめまして。ソプラノの田中優里(たなか ゆり)です。 私は子供の頃はエレクトーンやピアノを習い、音楽が大好きな子供でした。そんな中、小学生の頃にミュージカルを見たことがきっかけで歌が大好きになりました。 高校生の時、自分の進路を考える時期になり、「音楽が大好きだから音楽大学に行きたい!」という漠然とした考えで進路を決めました。さてどの楽器で音楽大学に入ろうかと考えた時に「綺麗な歌声が出せるようになりたい」というさらに漠然とした考えで声楽科を目指すことになりました。(笑) 無事に国立音楽大学に入ることができ、大学二年生の時に見た二期会の「蝶々夫人」でその美しい舞台、所作、何よりも素晴らしい声に感動し、そこからオペラが大好きになりました。そのまま大学を卒業してもオペラ研修所へ通い、沢山のオペラについて勉強ができたのは自分の財産となりました。 |
――声種やレパートリー、目指している役や舞台、ステージについて教えて下さい。
私の声種はソプラノ・リリコ・レッジェーロと認識しています。
研修所では、グノー作曲の「ロメオとジュリエット」のジュリエットや、「椿姫」のヴィオレッタを勉強させていただきました。一本通してやってみたい役は、やはりジュリエット、ヴィオレッタ、そして「夕鶴」のつうです。
――今回のコンサートのテーマ、選曲のポイントについて。
今回、アルテリーベへの出演が決まり、児玉さんと一緒にできる演目はスペインものしかないと思っていました!
スペインの歌曲やサルスエラ(スペイン風のオペレッタ)、そしてスペインのポップスなども取り上げたいと思っております。
――共演者をご紹介下さい。
児玉さんとは二期会のスペイン音楽研究会で出会いました。共に国立音楽大学卒業で、東京音楽大学の大学院修了なので共通点も多いです。もちろん二期会の研修所では同期ではあったのですが、同じクラスになったことはなかったので今回共演することができて嬉しいです!
新橋にスペインの風を吹かせられるよう頑張ります♪
* * *
バリトン 児玉興隆 |
――自己紹介をお願いします。声楽の道に決めたきっかけはどんなものでしょうか? はじめまして。バリトンの児玉興隆(こだま こうりゅう)です。 僕は、家が寺院で、両親は二人とも僧侶という環境に生まれました。ただ、小さいときにピアノや習い事をいくつか習わせてくれて、その時は何が好きかまだ良く分かりませんでしたが、成長していくなかで小学2年生の時にある出来事がありました。 クラシックが好きだった母に連れられて、家族でウィーン少年合唱団の日本公演を観に行ったことです。その後から、ボーイソプラノの声を真似してずっと歌っていたそうで、これでは喉を壊すのでないかと心配した両親が声楽の先生の教室に連れて行ってくれて、声楽とピアノだけは決してやめませんでした。大学受験の時に、やりたいことは音楽しかないと断言し、小さいときから目指していた国立音大に合格出来ました。そして、井ノ上了吏先生と出会い、東京音大大学院、二期会オペラ研修所を修了(2年間研修所を休学、修行し、僧侶資格を取得しました)し、現在に至ります。 |
――自身の声種、レパートリー、目指している役や舞台、ステージは?
声種はバリトン(ハイ・バリトン)です。
レパートリーは、ドニゼッティ「愛の妙薬」ベルコーレ、「ドン・パスクアーレ」マラテスタ、ロッシーニ・モーツァルトのフィガロ役、プッチーニ「ラ・ボエーム」マルチェッロ役など明るく若いバリトンの役。今年4~7月に渡伊し、師匠マウロ・アウグスティーニ氏(バリトン)より、今一番合うのは上記などだが、テクニックを正しく習得したら、ヴェルディ「椿姫」ジェルモン、「イル・トロヴァトーレ」ルーナ伯爵、「リゴレット」タイトルロールなど、何でも歌えると言って頂いたので、このまま研鑽を積み、二期会の大舞台でこのような役を演じることを目指します。
――今回のコンサートのテーマ、選曲のポイントについてお教え下さい。
今回、アルテリーベ出演のお話を頂き、あまり人が取り上げていないことをしたいと思いました。そこで、大学の時に師匠の導きにより始めたスペイン音楽を誰かと出来ないかと思い、唯一研修所同期でスペイン音楽を勉強している田中さんを誘い、このテーマにしました。
スペイン音楽は、イタリア・ドイツ・フランス音楽などに比べたらまだまだ浸透が薄いように感じますが、いい曲がたくさんあります。歌曲、サルスエラ(スペイン風オペレッタ)、ポピュラー音楽、スペインが舞台になったオペラなど幅広く取り上げ、ご紹介できればと思います。
――共演者をご紹介下さい。
田中さんとは大学から二期会オペラ研修所までの経歴が全て一緒で、驚くほどの共通点ですが、大学院を修了してから知り合ったり、研修所も同期であるがクラスが違ったり、一緒に演奏する機会は全くありませんでした。オペラ研修所が足掛け5年で修了というところまで一緒です。(笑)
* * *
アルテリーベ東京の「月曜フレッシュコンサート」は、ビュッフェスタイルのお料理&フリードリンクとともにお楽しみいただいております。
是非ご予約はお早めに!一同、皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。
■■■ 公演情報 ■■■
アルテリーベ東京 月曜フレッシュコンサート
第209回【二期会New Face】Pasión 〜スペインの風〜
日時:2018年9月3日(月) 18:00開店
第1ステージ 19:00頃/第2ステージ 20:00頃
会場:アルテリーベ東京(JR「新橋駅」日比谷口より徒歩5分)
料金:5,500円(ビュッフェ形式・飲み放題・音楽料込)
出演:田中優里(ソプラノ)、児玉興隆(バリトン)、相田久美子(ピアノ)
演奏予定曲:
ホセ・ラカジェ作曲 アマポーラ
チャピ作曲 サルスエラ『人騒がせな女』より 二重唱
ロッシーニ作曲 オペラ『セビリアの理髪師』より 私は街の何でも屋さん
ほか
さあ、「月曜日は、新橋で、オペラ」!
▼ご予約・アクセスはこちら
・アルテリーベ東京 TEL 03-3519-7007