東京二期会オペラ劇場2月公演『トスカ』キャストインタビュー。いよいよタイトルロールの登場です。フランスを拠点に欧州で活躍するソプラノ大村博美が、ファン待望のトスカを演じ歌います。トスカへの想いも格別のものがあり、稽古場に向かう電車の中で、トスカの音楽を考えているうち涙があふれそうになった、と話していました。
トスカの内面に寄り添いつつ見えてきたものは、現代に生きる人々の思いでした。大村からのメッセージをどうぞ!
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「私にとってトスカという人は、ローマの人で、オペラのプリマドンナですから、もちろん華麗な人なのですけれども、同時に内面的には、神様にむかって、「困っている、苦しんでいる人のために自分は何ができるか」という、自分のためではなく誰か人のために歌を歌う、そういう歌姫なのだと思います。1幕でマリア像に跪いてお祈りをするシーンに、プッチーニが本当にきれいな音楽をつけてくれていて、トスカの人柄というか、どういう人なのかがすごくよくわかるのだと思います。今回、私は、そうしたトスカの内面を感じながら、歌わせていただきたいと思っています。
今、世の中には、天変地異やテロの犠牲になって…考えると本当に涙が出てくるようなことがたくさんあります。一生懸命、誠意をもって生きている人が、「こんなに愛をもって生きていたのに、こんなに神様を信じていたのに、どうして自分に今こんなことが降りかかるのだろう」と思われる。そうした方の思いも感じながら…」(続きは映像でご覧下さい)。
▼大村の出演日は16日(木)・19日(日)!公演詳細はこちら
・ローマ歌劇場との提携公演 G.プッチーニ『トスカ』 - 東京二期会オペラ劇場
2017年2月15日(水)・16日(木)・18日(土)・19日(日) 東京文化会館大ホール
▼チケットのお求め・お問合わせは
・二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
(月~金10:00~18:00、土10:00~15:00、日祝休)
また、この年末年始にも、大村博美の歌が聴ける機会があります。12月28日(水)・29日(木)には、東京交響楽団「第九と四季」のソリストとして出演を予定。そして、年明け1月3日(火)には、「第60回NHKニューイヤー オペラコンサート」に出演し、日本最高峰ソリストの先頭を切ってベッリーニ『ノルマ』の名曲「清らかな女神よ」を歌います。こちらもぜひお楽しみに。
▼各公演の詳細はこちらから
・「第九と四季」2016 - 東京交響楽団
2016年12月28日(水)18:30・29日(木)14:00 サントリーホール
・第60回 NHK ニューイヤー オペラコンサート - NHKプロモーション
2017年1月3日(火)19:00 NHKホール (※EテレおよびFMで生放送あり)