2015年09月18日のエントリー

9/30(水)は、恋人役どうしで贈る、ラリアンス・オペラ・コレクション

本格的なフレンチと本格的なオペラの歌声をお楽しみいただくシリーズ・コンサート、ラリアンス・オペラ・コレクションは、来る9月30日(水)の開催でちょうど10回目を迎えます!
今回は、11月公演『ウィーン気質』のキャストから、ペピ役のソプラノ守谷由香と、ヨーゼフ役のテノール升島唯博が出演。ふたりは舞台上では恋人どうし。本公演さながらの息の合ったステージをお届けしたいと思います!

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ソプラノ守谷由香
201509_masujima_tadahiro.jpgテノール升島唯博

コンサートと11月の本公演にむけて、二人に意気込みを伺いました。
――『ウィーン気質』でのお二人の役について
升島: ヨーゼフは、ドイツの小国、ロイス・グライツ・シュライツ国からウィーンに大使として派遣されているツェドラウ伯爵の部下です。大使や本国の侯爵との連絡役から雑用なども引き受けて、伯爵の右腕として働いています。
守谷: その恋人がお針子のペピです。彼女は底抜けに明るく無邪気で朗らかな女性ですがヤキモチ焼きで、ヨーゼフがつれないと腹いせにツェドラウ伯爵のお誘いにのってしまうという・・・なんとも可愛らしい?! 気の強い女性です。
――お二人は、どんな場面で活躍するのですか?
升島: このオペレッタの一番はじめにアリアを歌うのがヨーゼフです。王子様の歌うようなリリックなアリアではありませんが、軽快に歌われます。
その後も、物語の合間合間に登場しては、彼の仕事と同じように色んな状況を上手に取り繕っていきます。
守谷: 第3幕はヒーツィングのお祭り会場になりますが、ペピは第1幕からずーっとお祭りのことで頭がいっぱいです。お祭りデートの約束をヨーゼフにドタキャンされて代わりに伯爵を追いかけるときも軽快なポルカのリズムで歌います。嬉しい時や怒っているときはポルカ、悲しい時や困っているときはワルツ。華やかで明快なシュトラウスの音楽はペピのキャラクターを表していると思います。もちろんオペレッタですので歌唱だけでなくこれらの舞曲のリズムに乗せたダンスも大きな見どころです!!

――今回の、ラリアンス・オペラ・コレクションにむけて
升島: 共演者の守谷さんは、本公演でも私と同じ組のペピ役を歌うソプラノです。オペレッタの舞台の前に、こうして一緒のステージを作ることをとても楽しみにしています。
守谷: 素敵なラリアンスで升島さんとともに演奏させていただけることとても光栄に思います!升島さんは10年以上ドイツにご留学なさっていてドイツ語もとても堪能ですし本場でオペレッタ出演もなさった方です。たくさんの刺激やヒントをいただけそうで本当に楽しみです。
升島: 今回はオペレッタの曲を多く取り入れたプログラムとなっています。
そして『ウィーン気質』の曲も少しだけご紹介します。息の合った恋人同士のアンサンブルを是非お楽しみください!
守谷: オペレッタならではの軽快な音楽でみなさまと楽しいひとときを過ごせたらと思います。どうぞお越しください。

■■■ イベント情報 ■■■
《ラリアンス オペラ・コレクション with 二期会 VOL.10》
~ラリアンスで迎えるオペラ開幕の秋、音楽の都ウィーンを中心に~

日時:2015年9月30日(水) 18:00開店
    第1ステージ 19:30~/第2ステージ 20:30~
    ※ご予約はお好きなお時間で承ります
会場:神楽坂「ラリアンス」
    (「飯田橋駅」JR西口より徒歩2分・地下鉄B3出口より徒歩1分)
コースと料金:(ステージ・サービス料・税込)
    ・ムニュ"神楽"コース 8,500円~
    ・シェフ"大堀"コース 13,500円~
    ※ミュージックチャージ等の特別料金は一切かかりません
出演:守谷由香(ソプラノ)、升島唯博(テノール)、高田恵子(ピアノ)
予定プログラム:
    <第1部>
    ヴェルディ 『椿姫』より 乾杯の歌
    バーンスタイン 『キャンディード』より 着飾ってきらびやかに
    モーツァルト 『後宮からの逃走』より さあ、闘いだ!
    J.シュトラウスII 『こうもり』より 乾杯の歌
    <第2部>
    レハール 『微笑みの国』より 君は我が心
    J.シュトラウスII 『こうもり』より 侯爵様、あなたのようなお方は
    J.シュトラウスII 『ウィーン気質』より おはよう、私のヨーゼフ
▼詳細・ご予約・お問合せはこちらから
ラリアンス・オペラ・コレクション with 二期会 - 神楽坂ラリアンス
 東京都新宿区神楽坂2-11 電話:03-3269-0007
▼オペレッタ『ウィーン気質』~守谷由香と升島唯博は、本公演でも同組で共演します!
東京二期会オペラ劇場2015年11月公演 J.シュトラウスII世:オペレッタ『ウィーン気質』 - 東京二期会

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『ダナエの愛』ミダス役、テノール福井 敬からのメッセージ

『ダナエの愛』舞台上演日本初演まで、ついにあと2週間!
今日は、主役ミダスを演じるテノール福井 敬のメッセージをお届けいたします!
歌うときと同じようなエネルギーを、言葉ひとつひとつに込めるような仕方で語りかける福井。どうぞご覧ください。

「ミダスは、もともとはロバ追いの少年、若い男の役です。
ですが、少年は、とある神から、すべてのものを黄金に変える力を授かります。」
「神から与えられたこの黄金の力を、人間ミダスはどのように使うのでしょうか。そこに、このオペラの見どころがあると思います。そして、もちろん主人公である女神ダナエとの愛の行方も」
「舞台上演日本初演にむけて、皆で新しいものを生み出していこうという気概が、この稽古場に満ち溢れているように思います」
「『ダナエの愛』は、リヒャルト・シュトラウスが書きたかった音楽、そして彼自身がイメージするドラマその全てが、120%注ぎこまられたオペラだと思います」
人間の愛とはなんだろう、という究極のところを、存分に楽しめるオペラだと思います。ぜひご覧になってください!」

確かに、私たち人間は、それが神から与えられた力かどうかはわからないとしても、全てを黄金という価値に変える力をもって、こんにちの繁栄を築いてきました。今、私たちはそれをうまく使いこなしているでしょうか。
福井の言葉どおり、人間ミダスはこの力をどのように使うのでしょう。そして、なぜその力と対置されるように、ミダスとダナエの愛が描かれるのでしょうか。
世界初演から63年。シュトラウス本人が立ち会ったザルツブルクでのゲネプロから71年。遅まきながら、今日本で初演するにあたり、このオペラのテーマはますます切実なものになってきたようです。
黄金と人間の愛と。両方の力を持っている人物は、このオペラではミダスのみ。このオペラの中心軸のような存在です。
福井 敬が演じるミダスが観られるのは、10月2日(金)と4日(日)の2日です!
▼公演詳細ページはこちら
東京二期会オペラ劇場2015年10月公演 R.シュトラウス『ダナエの愛』 - 東京二期会
 (2015年10月2・3・4日/東京文化会館大ホール)
▼10月2日と3日の公演ではプレミエ・キャンペーンを開催します!
2015年10月公演『ダナエの愛』~プレミエ・キャンペーン発表! - 二期会blog

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宮本益光バリトンリサイタル「歌劇場への誘い」~公演迫る!

本年12月の神奈川県民ホール開館40周年記念オペラ『金閣寺』でも主演が決定しているバリトン宮本益光が、ウィーン国立歌劇場で絶大な信頼を得ている音楽コーチ、マッツ・クヌッソン氏を迎え、藝大時代からの朋友、加藤昌則氏のナビゲーターとともに、皆様を素晴らしい歌劇場の世界へと誘います。
これまで様々なオペラやコンサートにおいて大役を経験し、常に注目を集めている宮本だからこそ見える何かがあり、また「今」伝えたいものがあります。
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≪リサイタルに向け、宮本からメッセージが届きました≫
「こんなことを告白すると笑われそうですが、初めてウィーン国立歌劇場のステージを見学させてもらったとき、その床に口づけしたい気持ちになりました。
自分がオペラ歌手と名乗っていいのか…日本で歌っていると、そんな想いが頭をよぎることも少なくありません。
しかし私のその衝動こそ、私がオペラの世界に、たとえ端っこでも存在する証だと感じ入った次第です。
その憧れの世界で活躍されているマッツ・クヌッツソンさんとの共同作業は、私にこれまでにないほどの音楽家としての喜びを与えてくれました。
私の道にはまだまだ続きと拡がりがある…そんな可能性を示してくれたマッツさんとの舞台こそ、今の私が立つべき場所、つまり私の歌劇場なのです。」

圧倒的な存在感と魅力をもつ、バリトン宮本益光がお贈りする午後にどうぞご期待ください!

150927miyamoto_thumb.jpg ■■■ 公演情報 ■■■
宮本益光バリトンリサイタル「歌劇場への誘い」
日時:2015年9月27日(日) 14:00開演
会場:銀座・王子ホール
料金:全席自由 ¥5,000
出演:
  宮本益光(バリトン) 
  マッツ・クヌッソン(ピアニス ト・オペラコーチ) 
  ナビゲーター=加藤昌則 (作曲家・ピアニスト)
予定プログラム:
  モーツァルト
    『フィガロの結婚』より “もう飛ぶまいぞこの蝶々”
    『ドン・ジョヴァンニ』より “窓辺のセレナーデ”/“シャンパンの歌”
  ドニゼッティ
    『愛の妙薬』より “美しいパリスが一番の美女に”
  コルンゴルト
    『死の都』より “我が憧れ、我が幻”
  ヴァーグナー
    『タンホイザー』より “夕星の歌”
  マスネ
    『エロディアード』より “幻想のアリア”    ほか

▼公演ページ・チケットのお求めはこちらから
宮本益光バリトンリサイタル|コンサートラインアップ - 東京二期会
▼会場へのアクセスはこちら
アクセスマップ - 王子ホール

宮本益光(みやもと ますみつ) バリトン
東京藝術大学博士課程修了。学術(音楽)博士。オペラ歌手として『欲望という名の電車』(日本初演)スタンリー役の好演で一躍脚光を浴び、宮本亜門演出『ドン・ジョヴァンニ』では新時代のドン・ジョヴァンニ像を演じ各方面より絶賛された。その後もびわ湖ホール『ラ・ボエーム』、二期会『ドン・ジョヴァンニ』、新国立劇場『鹿鳴館』、日生劇場『メデア』(日本初演)など話題作に次々と登場。2012年には会津白虎隊をテーマとしたオペラ『白虎』で台本を担当し高い評価を得た。元スカラ座首席フルート奏者率いるアンサンブルとイタリア各地での演奏を重ねている。
また、今年12月には神奈川県民ホールでオペラ『金閣寺』に主演が決まっている。
著書に『宮本益光とオペラへ行こう』『もしも歌がなかったら』、作詞作品に『あしたのうた』『歌いたがりの歌の歌』(加藤昌則作曲)、『うたうたう』(信長貴富作曲)などがある。
二期会会員
公式サイト:Masumits Miyamoto Website

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