去る2月6日と7日、ベトナムのハノイ・オペラ・ハウスにて、日越合同キャスト・スタッフによるオペラ『竹取物語』(沼尻竜典氏作曲、2014年1月横浜みなとみらいホール初演)が上演されました。
二期会からは、かぐや姫役に幸田浩子、翁役に福島明也、そして媼役に加納悦子の3名が出演。
ベトナム政府から文化功労章を授与されている本名徹次氏指揮によるベトナム国立交響楽団がピットに入り、日本人(三浦安浩氏)とベトナム人(レ・フン氏)の二人が共同演出を務めるという異例の編成ながら、約一カ月にわたり共に稽古を重ねる中、両国のアーティストはお互いをリスペクトしながら作品を作り上げていき、気持ちを一つにして公演の成功に邁進しました。
終演後は客席から惜しみない拍手が送られ、両国の友好関係がより深まる成果を果たし、その模様はNHK総合のニュースでも取り上げられました。
「かぐや姫役の幸田浩子」
「翁役の福島明也と媼役の加納悦子」
「カーテンコールより」
尚、リハーサル、本番の合間には、日越パートナーシップ・プロジェジュクトの一環として、ハノイの高校2校と現地のベトナム日本文化交流センターにてミニコンサートが開かれ、二期会からはかぐや姫カヴァーとして参加した鈴木愛美が出演。「からたちの花」や「浜辺の歌」などの日本の歌や、『竹取物語』をハイライトで披露し、真剣な表情で聴き入るハノイの高校生や市民に大きな感動を与えていました。
「ヴィエット・ドゥック高校で歌う鈴木愛美」