【レビュー】NHKニューイヤーオペラコンサート2015

皆様、新年あけましておめでとうございます。
ブログでは新年のご挨拶がすっかり遅くなってしましましたが、本年も変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
さて新年と言えば・・・
“恋する喜び 恋する哀しみ”をテーマに年始を華やかに彩った、「NHKニューイヤーオペラコンサート2015」が1月3日(土)夜7時~9時にNHKホールで開催され、その模様が全国に生放送されました。
58回目を迎えた今回も国内外で活躍するキャストが集結し、多くのオペラの物語の核となる「恋」を高らかに歌い上げる中、二期会からも沢山のソリストと二期会合唱団が出演し、コンサートに華を添えました。ソリストの出演シーンを中心にレポート致します。
ムソルグスキー作曲『ボリス・ゴドノフ』より「ボリス皇帝に祝福あれ」の合唱で豪華絢爛に開幕し、望月哲也が『ラ・ボエーム』より「冷たい手を」で恋の始まりをしっとりと歌い上げ、『ファウスト』では妻屋秀和がメフィストフェレスに扮し迫力ある「金の子牛の歌」を熱唱。続く「逃げろ、逃げろ」では愛する人の死を前に、苦悩に満ちたファウストを山本耕平が好演。
25周年を迎えたバッハ・コレギウム・ジャパンをゲストに演奏されたバロック・オペラの傑作『リナルド』からは、愛する人を想い歌う「涙の流れるままに」を臼木あい、恋人の心変わりに復讐を誓う「私は戦いを挑み」を山下牧子がそれぞれ熱唱。
後半では、『カヴァレリア・ルスティカーナ』より、グラスを片手に恋のきらめきを賛美する、乾杯の歌「酒をたたえて」を与儀 巧が情熱的に歌い上げました。悲劇『リゴレット』からは、昨年11月のびわ湖ホール『リゴレット』の麗しいジルダ役が記憶に新しい幸田浩子が「慕わしいひとの名は」を、同じくびわ湖ホールにてマントヴァ公を演じ絶賛を博した福井 敬が、女心の歌「風の中の羽のように」を、四重唱「美しい乙女よ」では、幸田福井と共に上江隼人が、失恋に悲しむ愛娘に寄りそうリゴレットで登場。上江は同役で2月に東京二期会『リゴレット』に出演します。
フィナーレは、『椿姫』の乾杯の歌を全員で歌い、華々しくエンディングを迎えました。
満員御礼で大入り袋が配られるなど、大盛況のうちに幕を閉じた「NHKニューイヤーオペラコンサート2015」。新たな年の始まりに音楽が共にあります事に、心より感謝申し上げます。
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終演後、勢揃いしたソリスト達。
左から福井 敬、上江隼人、山本耕平、臼木あい、望月哲也、幸田浩子、山下牧子、与儀 巧、妻屋秀和。
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第58回 NHKニューイヤーオペラコンサート - NHKプロモーション
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第58回NHKニューイヤーオペラコンサート 出演者と曲目のお知らせ - NHKクラシックトピックス|NHK

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