9月15日に閉幕した東京二期会オペラ劇場『イドメネオ』。
ご来場誠にありがとうございました。ご来場いただけた方も、あいにくご覧になれなかった方も、記念となる今回の公演プログラムはいかがでしょうか?
二期会のオペラ公演では過去の公演プログラムをアーカイヴ販売しています。
作品解説は、安田和信氏。譜例をもって綿密かつ読みやすい『イドメネオ』解説は、まさに保存版!
「『イドメネオ』」は、通奏低音の伴奏による「レチタティーヴォ・セッコ」の部分を最小限に留め、オーケストラ伴奏による「レチタティーヴォ・アッコンパニャート」の多用が顕著であり、これも当時の最先端の様式へと接近を試みたものと言える。オーケストラが雄弁に振る舞うことで、歌手たちの言葉や感情は音楽的にさらに表現を持つことができるのである」
また、演出面では、現代演出に造詣の深い森岡実穂氏が、ミキエレット演出を解説。これを読むと、『イドメネオ』に登場した様々なモチーフ(こども、靴、アウトドア用品など)が、他の作品の世界とつながっていることが分かります。
「本作(プッチーニ三部作)では三作品をつなぐ重要な小道具として子ども靴がすべての 作品に登場する。(…)女性の人生を大きく動かす要素としての「子ども」を三作品をつらぬく要素とし、最後の喜劇では希望につなげて終わる、見事な構成力である」
『イドメネオ』のテーマでもある「父と子」の関係については、臨床心理士の信田さよ子氏に寄稿していただき、父と息子、母と娘、夫婦関係と家族のあり方の変遷まで解説いただきました。
「近代家族というシステムは、親子ではなく夫婦関係が土台を支えているのだ、という自覚を、母親である女性たちはもちろんのこと、父親である男性たちにぜひとも持っていただきたい、切に願っている」
その他にも、山本浩未氏「女が男を演じる魅力」、斎藤啓介氏「素顔の準・メルクル」など読み物満載のプログラムです。
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ZEN