二期会を代表するアーティストによる真っ向勝負のステージ「二期会ゴールデンコンサート」は、津田ホールとの共催となって10年、昨年度でついにシリーズ40回を数えるまでに至りました。
秋の気配が感じられるこのごろ、芸術の秋の到来を告げるように、今月28日(土)今シーズンの「ゴールデン」が開幕。
ソプラノ鵜木絵里がシーズンの先頭を切って登場します。
チラシ(PDFファイル) |
■■■公演情報■■■ 〈二期会ゴールデンコンサート at 津田ホール 2013/14 SEASON〉 Vol.41 鵜木絵里ソプラノ ピアノ:多田聡子 スペインの風景とシェイクスピアに魅せられた 華あるソプラノの新境地 日時:2013年9月28日(土) 16:00開演(15:30開場) ▼予定プログラムなどの詳細はこちらをご覧ください |
さて、今回の鵜木絵里。
清潔感あふれる歌い口と、確かな音楽性が持ち味で、日生劇場のアリス・シリーズや宮本亜門演出『コジ・ファン・トゥッテ』でのデスピーナ役など、キュートなキャラクターを得意として、老若男女誰にも好かれるソプラノ、といったイメージでしょうか。
今回のゴールデンでは、アーティスト鵜木絵里の心の中にひろがる風景を、ご覧いただくことになるのかもしれません。
第1部はスペイン歌曲集。
フェデリコ・モンポウ、ガルシア・レオス、ホアキン・ロドリーゴといった近代スペインを代表する作曲家の作品がならびます。彼らが「スペイン歌曲」として、ドイツやフランスのそれと並ぶ芸術作品までに結晶させ、昇華させたのは、ほかでもない、スペイン伝統の風土に育まれてきた民族音楽、舞踊の旋律、リズム、テンポ、言語感性。
鵜木が「抑制された情熱」と表現するスペイン独特の抒情。それが彼らの作品にはみなぎっており、これら作品群をとおして、彼の地の風景を一望にすることでしょう。
第2部はシェイクスピア。
中学生のときに演劇部で取り組んだ「冬物語」が、シェイクスピアとの最初の出会いでした。
以来、その人間の本質に迫る言葉の力や美しさに魅了されつづけ、時にイギリスの劇場文化の奥深さに感嘆しながら、いつしか自分も歌手としてオペラの舞台を得た鵜木。「冬物語」はまさしく運命的な出会いでした。
「声楽を始めてからは『読む、観る、聞く』のみだったシェイクスピアに、『歌う』という喜びが加わり、私の世界を大きく広げてくれた」と語る鵜木。
思えば、シェイクスピアの詩や劇に音楽を描いた作曲家たちも、その世界に惹かれたひとりひとり。
鵜木もまたその楽譜を通じて、彼らの感動を今に甦らせてくれることでしょう。
シェイクスピアの風景は、鵜木の歌から、何人もの偉大な作曲家とつながり、ついにはシェイクスピア自身にまで続いていく、広大で深淵な世界です。
皆様にも、きっと新しい風景を心の中にお持ち帰りいただけるコンサートになると思います。
「お持ち帰り」といえば。
今回「Vol.41鵜木絵里」では特別に「お口の恋人」ロッテの提供で、ご来場のお客様先着300名様に「ロッテキシリトールガム」を進呈いたします。
「ロッテキシリトールガム」は、特定保健用食品(トクホ)。美しい声は、美しい口元から!
いつまでも、丈夫で健康な歯でいたいものですね。当日はぜひお早めにご来場ください。
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今シーズンの〈二期会ゴールデンコンサート at 津田ホール〉は、今月の鵜木絵里を皮切りに、全4回開催いたします。以降のラインアップは次の通り。
◆2013年11月30日(土) 16:00開演
Vol.42 井ノ上了吏テノール (ピアノ高木由雅)
ラテンの情熱溢れるテノールリリコ
“我が歌!イタリア、スペインへの想い”
◆2014年1月18日(土) 16:00開演
Vol.43 竹本節子メゾソプラノ (ヴァイオリン荒井英治/ピアノ大島義彰)
多くの世界的指揮者から絶大な信頼を得ているメゾソプラノ
馥郁たる歌唱に心潤されるひととき
◆2014年3月21日(金・祝) 16:00開演
Vol.44 小森輝彦バリトン (ピアノ服部容子)
日本人として初めてドイツ“宮廷歌手”の称号を得たバリトン
ノーブルな響きで導かれる音楽の真髄
料金(全指定席):
シーズン4回通し券12,000円/2回セット券7,000円※/1回券4,000円/学生券2,500円
※…2回セット券は、今シーズン4公演の中からお好きな公演を2つお選び頂けます。
お申込み・お問い合わせ:
二期会チケットセンター TEL.03-3796-1831
▼くわしくはこちら
・二期会ゴールデンコンサート at 津田ホール 2013/14 SEASON - 二期会21
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