日生劇場公演『メデア』が開幕しました!
作曲家アリベルト・ライマン氏は先月末に来日。立ち会ったリハーサル初日から「自分が思い描いていた音が再現されている!」と最大の賛辞を我々日本人演奏家に贈ってくれました。
同時代の芸術作品というのは、今を生きている私たちの日常の出来事やら夢やら社会問題を孕みながら、私たちにはまだ見えていない「未来」を示してくれるものであると思います。
愛されたがゆえ、また愛したがゆえに、常軌を逸する行動に及んだメデア、世渡りに長けることでかえって、誰よりも権力に翻弄され身を滅ぼすイヤソン、そして、一音も与えられず(=一言もものを言えず)生を終えた、言葉なき子供たち。
彼ら登場人物は、私たちの時代を、おそらくはその矛盾を背負っているかのようです。
彼らは舞台の上で苦しむ姿を見せますが、その姿が私たちに気づきを与え、昇華を促し、もしかしたら解決の糸口を教えてくれているのかもしれません。
初日の終演後には「難しいと思ったけど、ドラマが分かりやすかった」「聴きやすい旋律はないのに、音楽がとてもいい」といったお客様の声を聞きました。
オペラ『メデア』は、本日、明日の3日間だけ。
ご来場お待ちしております!
▼公演詳細はこちら
・2012年11月公演 A.ライマン『メデア』- 東京二期会オペラ劇場
▼日生劇場のホームページはこちら(公演情報がご覧いただけます)
・日生劇場
※当日券は日生劇場チケット窓口で朝10:00より発売します
zen