2012年10月 アーカイブ

【レビュー】「満員御礼!」二期会ゴールデンコンサート~テノールの日

「二期会ゴールデンコンサートin津田ホール Anniversary60 ~ テノールの日」
爽やかな秋晴れとなった10月20日(土)に開催され、売切満席となった場内は大盛況の熱気あふれるコンサートとなりました。
普段共演することがほとんどない、日本全国で主役を張る新人からベテランまで、二期会60周年を記念して一堂に会した精鋭15名の渾身の一曲。
それぞれの人生を投影するかのような一曲勝負にお客さんも大興奮、ゴールデンコンサートの歴史に新たな足跡が刻まれました。
打って代わって、アンコールは15人揃っての「女心の歌」と「オ・ソレ・ミオ」を交互にそして共に歌い、場内を沸かせました。
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15人のテノールが勢揃い!
二期会創立60周年記念公演となる今年度のゴールデンコンサートのシリーズは、2013年1月に「メゾソプラノ・アルトの日」、3月に「バリトン・バスの日」を開催しますが、おかげさまでチケットは早々に完売いたしております。
還暦を迎えた二期会は、これからも心に刻まれる音楽をさまざまなシーンでお届けできるよう精進してまいります。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
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終演後の楽屋通路にて
▼出演者コメントとプログラムはこちらからご覧いただけます
二期会ゴールデンコンサートat津田ホール Anniversary 60「テノールの日」 - 二期会21
【お客様アンケートより】
◆テノールと言ってもいろいろな声質の方がいらして個性も色々。それも一度に楽しめてとても良かった(50代女性)
◆それぞれの想いのある曲を丁寧に歌って下さったのでとても良かった(40代女性)
◆感動を与えてくれました(60代女性)
◆全員の熱唱 アンコール2曲 にじゅうまる(70代男性)

▼ゴールデンコンサートAnniversary60シリーズ全公演情報
二期会ゴールデンコンサートat津田ホール Anniversary 60
※2013年1月26日に「メゾソプラノ・アルトの日」、3月16日に「バリトン・バスの日」の開催を予定しておりますが、両公演ともチケットは既に完売しております。予めご了承ください。

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宮本亜門氏の新演出による『マダム・バタフライX』。蝶々夫人役の嘉目真木子が、tvk「カナフルTV」に出演します。

神奈川芸術劇場(KAAT)が贈る、この秋注目の公演『マダム・バタフライX』。
KAATの芸術監督を務める宮本亜門氏が挑む本作品は、プッチーニの『蝶々夫人』をいろいろな角度から考え、解体し、新たなジャンルを超えた『マダムバタフライX』と題して創作したもので、「X」とは未知を示す記号、あるいはある値を導くための記号です。
歌、演劇、朗読、映像、写真、アートと《オペラ》が絡む 新たな《オペラ的演劇》に、二期会の6人の歌手が挑んでいます。
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宮本亜門氏(右)の演出指示を受ける、嘉目真木子(中央前)と大沼 徹(左)
(写真提供:神奈川芸術劇場)
連日KAATにて行われている稽古場にTVカメラが入り、主役の蝶々夫人を務める嘉目真木子がインタビューを受けました。その模様がtvk(テレビ神奈川)で放送されますので、ぜひご覧下さい。
◆◆放送予定◆◆
「カナフルTV」
特集:宮本亜門演出「マダムバタフライX」徹底解剖~オペラって凄く面白いぞ―!!!~

放送日時:10月28日(日) あさ9:30~10:00
放送局:tvk(テレビ神奈川〈神奈川県全域と隣接都県の一部で視聴可〉)
▼番組ホームページはこちら
カナフルTV - tvk

■■公演情報■■
神奈川芸術劇場公演 ネオ・オペラ『マダム・バタフライX』
公演日時:
 2012年11月10日(土)、11日(日)、14日(水)、17日(土)、18日(日)
 いずれも15:00開演
会場:神奈川芸術劇場 ホール
【構成・演出】宮本亜門
【キャスト】
 蝶々夫人:嘉目真木子
 ピンカートン:与儀 巧
 スズキ:田村由貴絵
 シャープレス:大沼 徹
 ゴロー:吉田伸昭
 ケイト:鈴木純子
▼公演詳細はこちらをご覧ください
『マダムバタフライX』~プッチーニのオペラ「蝶々夫人」より - KAAT 神奈川芸術劇場
▼嘉目真木子が表紙になった「神奈川芸術プレスVol.108」が、こちらでご覧頂けます!
アーツプレス 2012 - KAAT 神奈川芸術劇場

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メゾソプラノ加納悦子のゴールデンコンサートが、NHK-FMで放送されます&リサイタル情報

昨夏開催の「二期会ゴールデンコンサートin津田ホールVol.33加納悦子」が、NHK-FMラジオ「ベストオブクラシック」で再放送されます。
◆◆放送情報◆◆
ベストオブクラシック・セレクション
-加納悦子 メゾ・ソプラノ リサイタル-

放送局:NHK-FMラジオ
放送日時:2012年10月23日(火) 19:30~21:10
(2011年7月16日(土)津田ホールにて収録)
▼番組内容詳細は放送局のホームページをご覧ください
ベストオブクラシック・セレクション  -加納悦子 メゾ・ソプラノ リサイタル- - NHK番組表

このリサイタルについて当時、ミリオンセラー作家の樋口裕一さんが氏のブログにて感想をお書きくださっています。
 ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■
7月16日、津田ホールで加納悦子のメゾソプラノ・リサイタルを聴いた。二期会ゴールデンコンサートin津田ホールの第33回のコンサートにあたる。ピアノ伴奏は長尾洋史。曲目は、ベートーヴェンの「アデライーデ」に始まり、ハイドン、メンデルスゾーン、ベルク、シェーンベルクに至るドイツ歌曲が中心。
 一言でいって、素晴らしかった。
「アデライーデ」の最初の一声を発した途端、会場の空気が一変したのを感じた。
しっかりとした強い声。音程もいい。歌い回しも見事で、細かい処理にも神経が行き届いている。そして何よりも、声による演技力が素晴らしい。第二部では、「ヴォツェック」のマリーの歌が演奏されたが、品が悪く、人生に不満を持った女マリーが声の力で現れた。キャバレーソングでは、色気にあふれた女性が現れ、メンデルスゾーン(「新しい恋」と、アンコール「歌の翼に」)では、格調高く気品にあふれた姿が現れる。大向こうをうならせるというよりは、しっかりとした歌でしみじみと味わいを聴かせてくれる。まさに、ドイツリートにふさわしい歌唱。
 私は、とりわけベルクの初期の歌曲に惹かれた。ずっと昔、レコード(誰の演奏だったのかよく思い出せない)で聴いていた曲だったが、初々しい抒情と鮮烈な音に酔った。長尾洋史のピアノも美しい。後半の初めにベルクのピアノソナタ作品1が演奏されたが、これも素晴らしかった。情緒を排して音の世界をダイナミックに構築しているように見えて、その音の積み重ねの中に抒情が見えてくる。これがベルクの醍醐味だと思った。
 それにしても、日本人にこれほどリートを歌える人がいるというのは、驚異だと思った。加納さんのリートは初めて聴いたが、もっと演奏してほしいものだ。
(2011年7月16日)
 ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■
そして今秋、加納悦子のリサイタルがオール・モーツァルト・プログラムで津田ホールに帰って参ります!感動を呼ぶ、加納の生演奏をお聴きいただけるチャンス。是非ご来場ください!
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■■リサイタル情報■■
WILPFコンサート2012 加納悦子メゾ・ソプラノ リサイタル
「今まさに円熟の時を迎えた加納悦子が歌う、モーツァルトの珠玉の歌曲!」
出演:加納悦子(メゾソプラノ)、松川 儒(ピアノ)、笹崎 譲(マンドリン)
日時:2012年11月10日(土) 14:00開演
会場:津田ホール(JR千駄ヶ谷駅前、地下鉄大江戸線国立競技場駅A4出口前)
料金:全席自由 5,000円
お申込み・お問い合わせ:
 ・二期会チケットセンター 03-3796-1831
  (月~金10:00~18:00・土10:00~15:00)
主催:婦人国際平和自由連盟(WILPF)日本支部

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二期会マイスタージンガー ~歌の花束コンサート~

オペラや声楽の醍醐味、素晴らしさ、そして何よりもその楽しさを、比較的低廉な予算でお客さまにお届けしたい... 
ある地方ホールの事業ご担当者のご要望を叶えたのが、2000名を数える二期会メンバーの中から選ばれた声楽アンサンブル・グループ。それが「二期会マイスタージンガー」です。
おなじみの世界の歌や日本の歌、ポップス、オペラの名曲の数々と楽しいプログラムを、美しいハーモニーとともに「歌の花束」にしてお届けします。

■■公演情報■■
二期会マイスタージンガー~歌の花束コンサート~
日時:2012年10月20日(土) 15:00開演
会場:大田区民ホール・アプリコ大ホール
〈予定曲目〉
・フォスター:夢路より
・成田為三:浜辺の歌
・武満徹:恋のかくれんぼ
・モーツァルト:歌劇『魔笛』より“Pa Pa Pa”
・メンケン:美女と野獣のテーマ  他
※曲目は変更になる場合がございます。
▼公演の詳細はこちらのページをご覧ください
二期会マイスタージンガー ~歌の花束コンサート~ - 公益財団法人大田区文化振興協会

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《放送予定》今年8月に開催された、「世界平和への祈り」読響特別演奏会(広島公演)の模様がテレビ放送されます

創立50周年を迎えた読売日本交響楽団が世界平和を祈念する特別公演として、今年の原爆忌に広島と長崎で「世界平和への祈り」特別演奏会を開催。モーツァルト「レクイエム」が演奏されました。
うち、広島での公演の模様がテレビ放送されます。
二期会の出演ソリストは山下牧子(メゾソプラノ)、鈴木 准(テノール)、久保和範(バリトン)。演奏の合間には広島県出身の歌手・吉川晃司さんが焦土と化した広島の街の惨状を詠んだ詩を朗読。音楽を通じて、犠牲者の鎮魂と平和への祈りを捧げました。
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(c)読売日本交響楽団
◆◆放送予定◆◆
■読響シンフォニックライブ・創立50年記念90分拡大スペシャル!
モーツァルト レクイエム

放送日時:2012年10月18日(木) 午前2:29~4:00(=17日(水)の深夜26:29~28:00) 
放送局:日本テレビ(関東地区)
▼放送内容と番組ホームページはこちら
読響シンフォニックライブ・創立50年記念90分拡大スペシャル![SS] - 番組表|日本テレビ
読響シンフォニックライブ - 日本テレビ
BS放送も予定されています!
■読響シンフォニックライブ
放送日時:2012年10月28日(日) 16:00~17:30
放送局:BS日テレ
(※放送内容は現在の予定につき、変更する可能性があります)
▼番組情報はこちら
読響シンフォニックライブ - BS日テレ

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《海外レビュー&放送予定》ブリテン生誕100年を前に ~原作とオペラの日英連続公演~ 能「隅田川」+オペラ『カーリュー・リヴァー』

今年はロンドンオリンピックに沸いたイギリスですが、2013年はイギリスを代表する20世紀の作曲家 ベンジャミン・ブリテン(1913-1976)生誕100年の記念イヤーです。
去る9月、イギリスのロンドンとオーフォードにて、テノール鈴木 准、バリトン福島明也、バリトン多田羅迪夫、バス伊藤 純が教会上演用オペラ『カーリュー・リヴァー』に出演し、大成功を収めました。(演出:デイヴィッド・エドワーズ、オルガン:ドミニク・ウィーラー、衣裳:コリン・メイ、合唱と精霊(こども)は現地歌手たちとのコラボレーション)
オーフォードはこの作品をブリテンが初演した地でもあり、作曲のイメージを得たという能「隅田川」との同時上演も話題を呼び、現地公演評などでもソリストたちの演奏は非常に高い評価を得ました。
このロンドン公演の様子が、NHK-BS1「地球テレビ エル・ムンド」で紹介されます。
どうぞご覧ください。
◆◆放送予定◆◆
NHK-BS1「地球テレビ エル・ムンド」
放送日時:2012年10月18日(木) よる23:00~23:50(50分)
・日本の能とイギリスオペラの異色コラボ!「隅田川」英国人演出家に聞く ほか
▼番組ホームページはこちら
地球テレビ エル・ムンド - NHKオンライン
NHK番組表|地球テレビ エル・ムンド - NHKオンライン
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オーフォードのSt Bartholomew前にて(左から鈴木、福島、伊藤、多田羅)
▼イギリス公演のサイトはこちら
Sumidagawa / Curlew River (英語)
▼10月28日(日)16時より東京藝大奏楽堂にて帰国公演が行われます
奏楽堂シリーズ特別演奏会 「隅田川+カーリュー・リヴァー」 - 東京藝術大学

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街に響くオペラ歌手の歌声~二期会街頭歌唱~

10月7日(日)の午後、有楽町の街に200名以上のオペラ歌手(二期会会員)の歌声が響き渡りました。
曲目は日本人の心の歌として親しまれてきた文部省唱歌「故郷」。
通りかかった一般のみなさんも加わり音楽の素晴らしさを分かち合えた素晴らしいひと時を是非ご覧ください。
121007_DSC01190.jpg 東京・有楽町マリオンにて
▼こちらのニュースサイトから動画をご覧いただけます
「有楽町にオペラ歌手240人の歌声」 News i - TBSの動画ニュースサイト

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幸田浩子、紀尾井ホールでのリサイタル迫る!

2012年、世界の音楽シーンをリードするビルボードが、世界のクラシック音楽に輝く精鋭たちによる珠玉の演奏会シリーズをスタートさせました。
《Billboard Venus Classics》と名付けられた本シリーズは、ビルボードが選出した女性アーティストによる様々なリサイタをお贈りするもので、この10月12日には紀尾井ホールにてソプラノの幸田浩子が出演致します。
世界的名歌手からも信頼が厚い村上尊志氏のピアノに乗せて、華麗なる幸田浩子の世界をお届け致します。
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■■公演情報■■
Billboard Venus Classics 幸田浩子ソプラノリサイタル
公演日時:2012年10月12日(金) 午後7時開演
公演会場:紀尾井ホール(東京)
<<【予定プログラム】>>
ジョルダーニ:カーロ・ミオ・ベン (いとしい人よ)
パイジェッロ:うつろな心 (もはや心には感じない)
ローザ:側にいることは
A.スカルラッティ:すみれ
トレッリ:あなたは知っている
A.スカルラッティ:陽はすでにガンジス川から
トスティ:可愛い口もと
トスティ:そうだといいけれど
トスティ:セレナータ
ロッシーニ:約束
ロッシーニ:踊り
ロッシーニ:オペラ『セビリアの理髪師』より “今の歌声は”
フランク:天使の糧(パン)
バッハ/グノー:アヴェ・マリア
グノー:オペラ『ロメオとジュリエット』より “私は夢に生きたい”
オッフェンバック:オペラ『ホフマン物語』より 舟歌 <ピアノ・ソロ>
オッフェンバック:オペラ『ホフマン物語』より “森の小鳥は憧れを歌う”
トマ:オペラ『ハムレット』より “遊び仲間に入れて下さい”(オフェーリアの狂乱の場)
▼詳しい公演情報、チケットのお求めはこちらから
Billboard Venus Classics 幸田浩子ソプラノリサイタル - Billboard Classics | Billboard-CC
※2012年11月29日には名古屋の愛知県芸術劇場コンサートホールでも開催されます。

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幸田浩子、北川辰彦、ジョン・ハオがレギュラーMCで出演!
BSフジの新番組『レシピアン~音楽と料理de幸せのおもてなし~』

10月10日(水)から新しくBSフジにてスタートする新番組『レシピアン~音楽と料理de幸せのおもてなし~』にソプラノの幸田浩子、バス・バリトンの北川辰彦、そしてバスのジョン・ハオがMCとしてレギュラー出演することが決定致しました。

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幸田浩子
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北川辰彦
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ジョン・ハオ

3人が様々な業界のゲストを迎え、音楽と料理でおもてなしする音楽&トーク番組。
食べながら、飲みながらホームパーティーのような雰囲気で語り合う。
時には3人とゲストが音楽でコラボ! 
おもてなしの準備をしていく過程でゲストの意外な素顔も…!?
オペラ界と各界の夢のコラボレーションをお楽しみに!
2012092615440000.jpg 収録の様子
記念すべき第1回のゲストは日本における料理評論のパイオニア、山本益博さんです!

◆◆番組情報◆◆
新番組『レシピアン~音楽と料理de幸せのおもてなし~』
BSフジ:10月10日スタート!<毎週水曜 23:00~23:30>
▼番組ホームページはこちらから
新番組『レシピアン~音楽と料理de幸せのおもてなし~』 - BSフジ

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【レビュー】9月公演 R.ワーグナー『パルジファル』終演

あらゆる社会的取り決めを超えて、各々が責任を負う心構えがなければ ~ 演出:クラウス・グート
ワーグナー・オペラの第一人者、飯守泰次郎氏を指揮に迎え、二期会随一の実力派の歌手が揃った『パルジファル』。
チューリッヒ歌劇場(スイス)、バルセロナ・リセウ大劇場(スペイン)との共同制作によって、プロジェクターによる映像投影をはじめ、テクニカル面でも高度な課題をクリアし、回り舞台(盆)はリセウから運ばれました。
5時間の長大な作品が内包する、壮大な物語を、単なるファンタジーではない、1913年以降の史実として、あらためて問いかける明晰な演出が、その百年後の日本に届けられたことに、深い感慨を持たずにいられません。
舞台写真とともに、公演を振り返ります。
写真撮影:三枝近志(◇…9月13・16日組、★…9月15・17日組)
<舞台写真はクリックで拡大表示します>


物語の始まり。老王ティトゥレル(大塚博章・中央)は、アムフォルタス(大沼 徹・左)を後継者に決め、もう一人の息子クリングゾル(友清 崇・右)には冷淡な態度を取る。


クンドリ(田崎尚美・右)が貴重な薬、バルサムを持って駆けこんでくる。左はグルネマンツ(山下浩司)


王アムフォルタス(左上)は、クリングゾルに聖槍を襲われ、槍の傷に苦しむ。


クンドリが長く姿を見せないとき、われわれに不幸なことが起こるのだ。
グルネマンツが語って聞かせる。


老王ティトゥレル(左)は、聖杯の儀式を行うように、アムフォルタスに迫る。右はパルジファル(片寄純也)


クリングゾルの怪しい悪の魅力。


Die Zeit ist da. (時は来た)
クリングゾルに操られるクンドリ(橋爪ゆか)。


クリングゾルの魔術によって、出現した花園と花の乙女たち。


魔性の女、クンドリが「パルジファル」と呼びかけると、たちまちにして、パルジファルは己を自覚する。


クンドリは、パルジファルにパルジファルの母、ヘルツェライデについて語る。


クンドリの誘惑が失敗したことを見てとり、クリングゾル(泉 良平)は、聖槍を振るうが、パルジファル(福井 敬)の頭上で、ぴたりと止まる。


パルジファルは、グルネマンツ(小鉄和広)のもとに帰って来る。


聖杯の騎士たちとともに、王アムフォルタスの城を目指すパルジファル。
パルジファルの歩み、騎士たちの歩みが、第一次世界大戦以後の歴史に重なっていく。


絶対的な庇護者を求めた結果について。
時はやってきて、現実となり、また過去となる。その繰り返し。
ただ苦しい状況であるからといって、決して無自覚でいてはならない。
救いがあるとしたら、それは他者への共感の中にあるのではないか、と。


カーテンコール写真。
(撮影:堀衛)

5日間で、4回の長大な公演を支え続けた読売日本交響楽団の壮大な響きは圧巻でした。
舞台装置、衣裳、小道具は再び、チューリッヒに、回り舞台はバルセロナに帰っていきました。
ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。

帆かけ舟

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NHK「名曲アルバム」で、福島明也、釜洞祐子の演奏が放送中!

《誰もが耳にしたことのある世界の名曲を、作品ゆかりの地の美しい映像と共にお送りする番組》であるNHKの「名曲アルバム」。
10月は、二人の二期会アーティストが登場します。
まずは、バリトンの福島明也が中山晋平の「砂山」を、そしてソプラノの釜洞祐子が熊本県民謡の「五木の子守唄」を、それぞれが美しい日本語、そして美しい声と豊かな表現力で、誰もが知る名曲を抒情性溢れる歌唱で披露しております。
是非、お聴き逃しのないように!
◆◆放送予定◆◆
fukushima_akiya20121003.jpg 「砂山」(バリトン:福島明也)
  10月2日(火) 10:25〜 Eテレ
  10月3日(水) 11:40〜 総合*
  10月7日(日) 4:20〜 総合
  10月9日(火) 10:25〜 Eテレ
  10月12日(金) 11:40〜 総合*
  10月15日(月) 10:25〜 Eテレ
  10月19日(金) 11:40〜 総合*
  10月25日(木) 10:25〜 Eテレ

kamahora_yuko20121003.jpg 「五木の子守唄」(ソプラノ:釜洞祐子)
  10月5日(金) 11:40〜 総合*
  10月8日(月) 10:25〜 Eテレ
  10月15日(月) 11:40〜 総合*
  10月16日(火) 10:25〜 Eテレ
  10月23日(火) 10:25〜 Eテレ
  10月24日(水) 11:40〜 総合*
  10月28日(日) 4:20〜 総合
  10月31日(水) 10:25〜 Eテレ

*…総合テレビ 月~金曜日 11:40からの放送は、富山、静岡、山口の3県のみでご覧頂けます。
▼くわしくはNHK番組ホームページをご覧ください
『名曲アルバム』トップページ - NHKオンライン

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