2012年06月 アーカイブ

二期会WEEK@サントリーホール2012、閉幕。

二期会WEEK@サントリーホール2012、全日程終了しました。ご来場の皆様ありがとうございました。
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最終日は、亀山勝子&法男の昭和歌​謡とクラシックのコンサートでありました。最初の曲「浜辺の/荒城の、歌/月」(〈浜辺の歌〉と〈荒城の月〉を同時に演奏する)から、亀さんワールド全開。クラシックの名曲に、昭和の歌謡の名メロディーが顔を出したり、引っこめたりするオリジナル・アレンジによる唯一無二のプログラム!お客様には、青春を思い出させてくれる懐かしいひとときを過ごしていただけました。

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「自然」をコンサートのモチーフにお贈りした1週間。
ホッキョ​クグマの保全活動を行っているNPOポーラーベアーズイ​ンターナショナル(PBI)への活動支援募金箱をロビーに設置し、77,829円の寄付金をお客様からお預かりしました。寄付金は、PBIの活動を支援しているフォルクスワーゲン・ジャパンを通じてPBIにお送りしました。多くの方のご協力、まことにありがとうございました。
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この団体の調査によれば、地球温暖化の影響により北極圏の海氷が減り、ホッキョクグマの餌​場や巣穴の場所が急激に失われているそうです。餌が取れず巣穴もなければ、子育てをすることができず(40%のホッキョクグマが生まれて1年以内に命を失うという調査も出ているそうです)、2040年までに世界の3分の2のホッキョクグマが姿を消すと予測されています。私たち芸術団体が地球規模の問題についてできることなどほとんどないのですが、私たちは「想像力」を働かせ、それをお客様と共有することはできます。

熱い想いを太陽にたとえ
木陰にやすらぎをおぼえ
暗い夜、遠くにきこえるナイチンゲールの声に
恋人の声をかさね
春の風にその人への便りをたくす
絶望さえ、星の輝きにてらして
夕映えに生涯をふりかえる
人間の美しい感情のそばには
いつも美しい自然の姿がありました
私たちが伝えようとする歌には
自然と人間が美しくつながってきた証が
たしかに刻まれています
失いえぬものと思うからこそ、
これからも歌いついでいきたいのです
自然と共に生き、共鳴しあう歌を、みなさまに
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二期会WEEK、来年は2013年6月17日(月)~23日(日)の開催です。

zen

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二期会WEEK@サントリーホール2012 最後の夜は亀さん夫妻の楽しい夕べ!

いよいよ今年の二期会WEEKも最後となってしまいました。
最後の夜は亀さん夫妻による楽しいリサイタル。まもなく開演です!

■6月24日(日)17:30開演
【第七夜】
「亀山勝子&法男のリサイクル・リサイタル!」

チャーミングで超人気キャラクター:ソプラノ亀山勝子
心のヒダを歌い上げる絶唱と、変幻自在の裏技ピアノ、驚異の(セクシーな)裏声、作編曲ピアノ歌:亀山法男
しなやかな抒情性、軽妙なトークでつづる、日本に類例のない音楽パフォーマンス。
その‘質’の良さと‘品’の良さは裏打ちされた裏の裏の表芸!
存分にお楽しみ下さい…

▼第七夜の公演情報
「亀山勝子&法男のリサイクル・リサイタル!」 - 二期会21
 ※若干数の当日券のご用意がございます。

《二期会WEEK@サントリーホール2012》みんなに、うた。~創立60周年を迎えた二期会の歴史に新たなページを刻み、感動をわかちあえるステージとなりますように。

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二期会WEEK@サントリーホール2012 第六夜は、至極のモーツァルト!

心配された雨が止んだ第五夜。3人のテノールが登場する夜会にふさわしく、熱気あふれる夜となりました!テノール・リリコの井ノ上了吏、リリコ・レッジェーロの上原正敏、エローイコの松村英行と、まったく違う種類のテノールを一夜にしてお楽しみいただける企画とあって満員御礼。上原の軽妙かつ核心をとらえた司会も好評、ピアノ北村晶子、ヴァイオリン川口静華、チェロ荒庸子のトリオもきらびやかな音色で、ステージに音楽の花を咲かせました。
また、松村英行から、フォルクスワーゲンが支援するホッキョクグマの保全活動団体「NPOポーラー ベアーズ インターナショナル」への募金を呼び掛け、終演後、多くのお客様からご協力をいただきました。
なお、二期会でのこちらの募金活動は、二期会WEEK最終日まで、サントリーホールブルーローズ会場内にて行っております。会期終了後、募金額をご報告いたします。
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楽屋通路にて。左から松村、北村、川口、荒、井ノ上、上原
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舞台袖に用意されたスペシャルウォーター
さて、いよいよ二期会WEEKも残り2日。今夜の公演をご案内します。

■6月23日(土)19:00開演
【第六夜】
「林 美智子の90分の『コジ』!」

アンサンブル・オペラの極みともいえるモーツァルトのオペラ『コジ・ファン・トゥッテ』をアンサンブル曲だけにしぼり、人気メゾソプラノ林美智子によるオリジナル日本語台本でつなげて、軽快に展開する90分(休憩いれると110分)。2006年にサントリーホール小ホールで初演、昨秋には北九州でも公演し、今や全国展開中の「みちコジ」がふたたびサントリーホールに帰ってきました。
▼第六夜の公演情報
「林 美智子の90分の『コジ』!」 - 二期会21
 ※本公演はチケット予定販売数終了となりましたので、当日券の発売はございません。何卒ご了承ください。

《二期会WEEK@サントリーホール2012》みんなに、うた。~創立60周年を迎えた二期会の歴史に新たなページを刻み、感動をわかちあえるステージとなりますように。

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ミラノで活躍の板波利加 近況

昨年2月に二期会オペラ『サロメ』ヘロディアス役で華やかな舞台姿で好評を博し、本年2月には同『ナブッコ』アビガイッレ役でもドラマティック・ソプラノとしての高い評価を得た板波利加が、去る5月12日にミラノ・アルチンボルディ劇場でコンサートに出演した近況をお伝え致します。
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「アルチンボルディ劇場でのコンサートは2000席満席となり、大盛況でした。この劇場はスカラ座が一時使っていた所でとても有名です。出演者は、オペラ歌手だけでなく、オペレッタ、ロック、フォーク、バレエ、コンテンポラリーダンス、など幅広かったです。」(板波)
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この劇場はミラノ市民なら誰でも知っている有名な劇場だそうで、日本人としては唯一の出演ではありましたが、客席からも大喝采を頂いたようです。
そんなミラノでも活躍する板波利加、今月末には板波の育った横浜・みなとみらいホールでリサイタルを予定しております。日本での初リサイタルに気合もひとしおです。
■■リサイタル情報■■
板波利加 ソプラノリサイタル「Cerca la Pace~平和を求めて」

ピアノ:ジェームズ・ヴォーン
2012年6月27日(水) 19:00開演 横浜みなとみらいホール(小ホール)
▼リサイタル詳細はこちらをごらんください
板波利加 ソプラノリサイタル「Cerca la Pace~平和を求めて」 - 東京二期会
▼公式サイトではアルチンボルディ劇場でのコンサート動画もご覧になれます。
板波利加オフィシャルサイト

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二期会WEEK@サントリーホール2012 第五夜~3人のパイレーツ・テノールがハートを熱くする!

連夜開催中の「二期会WEEK@サントリーホール2012」
第四夜は前半には日本歌曲をたっぷりと。そして後半はふたりの面白トークに花が咲き、宝石箱のようなオペラメドレーで場内は大変盛り上がりました。
終演後、会場からお客様がみな笑顔で出ていらしたのが印象的でした。
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終演後、楽屋通路にて。
左から菊地美奈、小林由佳、山田武彦、一節だけ美声を披露してくださった“譜メクリストさん”
さて、これからが二期会WEEK後半戦。後半も濃いメンバーが登場します。

■6月22日(金)19:00開演
【第五夜】
「パイレーツ オブ ブルーローズ」

「オペラはやっぱりテノールが一番面白い!」ということで、井ノ上了吏、上原正敏、松村英行の3人のテノールと美人ピアノトリオによる贅沢なコンサート。
熱いだけじゃない!「ほろり」もあるよ!
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▼第五夜の公演情報
「パイレーツ オブ ブルーローズ」 - 二期会21
 ※本公演はチケット予定販売数終了となりましたので、当日券の発売はございません。何卒ご了承ください。

《二期会WEEK@サントリーホール2012》みんなに、うた。~創立60周年を迎えた二期会の歴史に新たなページを刻み、感動をわかちあえるステージとなりますように。

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二期会WEEK@サントリーホール2012 第四夜~みな&ゆかのせかい

連夜開催中の「二期会WEEK@サントリーホール2012」
第三夜はコンサート冒頭にフィンランド語で「サントリーホール ブルーローズに森の精霊がやってきた」とナレーションがあり、森の精霊らに包まれた空間となったブルーローズで北欧の歌曲をお楽しみいただきました。
“二期会でも、北欧ものはこれまでほとんど取り上げられることがありませんでしたので、今宵は画期的な「出発」の一夜になったのではないかと思います。”(公演担・談)
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終演後、楽屋通路にて。左から前川朋子、渡邊 史、星野恵里、大久保光哉、新田ユリ、水月恵美子
今日は夏至、季節の折り返し。今年の“二期会WEEK”もちょうど折り返しとなりました。では今夜の演奏会をご案内いたします。

■6月21日(木)19:00開演
【第四夜】
「みなゆかいなせかい」 ~とっておきの愛をあなたに

菊地美奈と小林由佳。同い年の仲良しのふたりが蔵出しトーク満載で半生を語りながら、前半は日本歌曲(新しい日本の歌もあり)を、後半はそれぞれのお気に入りソングをお贈りします。
ふたりが子どもの頃大流行したアレなんかも飛び出すかも…!?
掛け値なしにお楽しみいただきましょう!

▼第四夜の公演情報
「みなゆかいなせかい」 ~とっておきの愛をあなたに - 二期会21
 ※当日券のご用意がございます。18:00よりホールエントランスで発売いたします。

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二期会WEEK@サントリーホール2012 第三夜…自然とともに生きるために今、北欧から学べること

連夜開催中の「二期会WEEK@サントリーホール2012」
昨夜の第二夜は荒天の中、多くのお客様にご来場いただき、ありがとうございました。まさに嵐を呼ぶ、迫力の演奏でしたね。
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第二夜カーテンコールより
では引き続き今夜の演奏会をご案内いたします。

■6月20日(水)19:00開演
【第三夜】
「白夜の国の歌曲たち」 ~森の精霊とともに…

暗く厳しい冬、短い春、夏の柔らかな白夜の光、雄大な自然…
そんな独特の自然風土をアイデンティティとする北欧の人々。
グリーグ、シベリウスら北欧作曲家の歌曲をとおして、彼の地の文化と自然に思いを馳せてみます。北欧音楽のスペシャリスト、指揮者の新田ユリさんのお話とともにお楽しみください。

▼新田ユリ氏の公式ページにリハーサルの様子が書かれています。
ゲネプロ終了 二期会ウィーク - 森と湖の詩日記|新田ユリ公式ホームページ
▼第二夜の公演情報
二期会WEEK@サントリーホール2012 第三夜「白夜の国の歌曲たち」 ~森の精霊とともに… - 二期会21
 ※当日券のご用意がございます。18:00よりホールエントランスで発売いたします。

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二期会WEEK@サントリーホール2012 第二夜は聴けば絶対トクします!

昨夜より「二期会WEEK@サントリーホール2012」が開幕しました!
第一夜はフラワーアーティストの竹田浩子さんによる、一夜限りの緑豊かなフラワーアレンジが華やかに舞台を彩り、千駄ヶ谷スタイルの4人によるソロ、アンサンブルをお楽しみいただきました。
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「千駄ヶ谷スタイル」の4人。左から、与那城 敬、長谷川 忍、田上知穂、高田正人
それでは、ひきつづき公演直前の各夜情報をお届けします。

■6月19日(火)19:00開演
【第二夜】
「ワーグナーからの挑戦状」 ~ワグネリアン養成講座

ワーグナー!? ワグネリアン!? この言葉で尻込みしてしまう人もいるはず。
でもそんなことはありません! 聴き方のコツさえつかんでしまえば、絶対にワーグナーが楽しくなる!ハマる!きっと!
ワグネリアン養成と言ってもマニアになることを強制するわけではありません。ワーグナーを楽しく聴くためのコツをレクチャーと演奏でやさしく伝授します。
“譜面をよーーくよーーく見ると、「この人はこういう人です」「ホントはこう思ってます」ってかなり詳しく書いてあるのがワーグナー。それがお客様にも伝わるといいなーと思ってます。”(池田香織ブログ「だらだらPiyauchen HEUTE」より)
聴けば絶対トクしますよ!
week2012_2_member.jpg リハーサル終了後に皆で揃って。
後列左から、片寄純也、城谷正博、大塚博章
前列左から、木下志寿子、池田香織
▼池田香織ブログはこちら
だらだらPiyauchen HEUTE
▼第二夜の公演情報
二期会WEEK@サントリーホール2012 第二夜「ワーグナーからの挑戦状」 ~ワグネリアン養成講座 - 二期会21
 ※当日券のご用意がございます。18:00よりホールエントランスで発売いたします。

《二期会WEEK@サントリーホール2012》みんなに、うた。~創立60周年を迎えた二期会の歴史に新たなページを刻み、感動をわかちあえるステージとなりますように。

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本日開幕!「二期会WEEK@サントリーホール2012」

いよいよ本日より、サントリーホール ブルーローズ(小ホール)での一週間連続公演「二期会WEEK@サントリーホール2012」が開幕いたします!
今年も連日お楽しみいただける多彩な企画をご用意いたしました。
公演直前となった各夜の情報をお届けしてまいりましょう。

■6月18日(月)19:00開演
【第一夜】
「千駄ヶ谷スタイル」~花鳥風月を唄う~

「千駄ヶ谷スタイル」田上知穂、長谷川 忍、高田正人、与那城 敬の4人は、スタイリッシュな舞台姿と華麗な歌唱パフォーマンスで魅了します。
さらに開場時よりフラワーアーティスト竹田浩子さんによるオープニング・パフォーマンスもお楽しみいただける、見て美しく、聴いても美しいコンサート。
そして、プログラム後半に用意されたオリジナル・アレンジの〈ネッラ・ファンタジア〉は必聴です!
▼ビデオクリップはこちら

▼第一夜の公演情報
二期会WEEK@サントリーホール2012 第一夜「千駄ヶ谷スタイル」~花鳥風月を唄う~ - 二期会21
 ※当日券のご用意がございます。18:00よりホールエントランスで発売いたします。

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眼差し「シチリアの、あるいは現代の」『カヴァレリア・ルスティカーナ』『パリアッチ』いよいよ始動!

気鋭の演出家、田尾下 哲が拓く、新しいオペラの可能性。
歌手たちはすでに音楽稽古、アンサンブル稽古と準備を積み、立ち稽古が行われています。
この数日前に、演出家自ら行ったワークショップから、近況を少しお伝えしましょう。
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ワークショップは、舞台の稽古の場でしばしば行われます。
出演者と役や作品について自由に意見交換を行ったり、さまざまなアプローチやシチュエーションを試したり、研究したり、ミュージカルや芝居の経験も多い田尾下氏は、ワークショップというスタイルを好むようです。
原作は、『カヴァレリア・ルスティカーナ』はイタリアのシチリア島、『パリアッチ』はイタリア南部のカラブリア地方を舞台にしています。この二本立てとすることは多いのですが、組み合わせというのは“奇妙なもの”でもあります。
装置や空間、といった舞台上の制約もさることながら、一晩で演じられ、お客様が2つの作品を続けて観る、という物語の時間と、現実の時間の一次的、二次的な設定が、演出家の腕の見せどころ、ともなります。
ましてや、『パリアッチ(道化師)』は、劇中劇。
田尾下氏は、“視られている”という状況が、人の行動や考えを制限したり、あるいは操るもの、と考えました。
では視ているのは誰か。
『カヴァレリア・ルスティカーナ』の場合は村人たちの眼。
シチリアでは、殺人事件の目撃者はいない、等と言われるくらい、コミュニティの結束が強く、文学や映画の舞台にもなるわけです。厳しい気候、貧しい土、家族、宗教、政治が絡み合う密接で複雑な人間関係、今回の舞台に、これらを具体的に舞台上に表す、ということではないのですが、登場人物の関係性の根拠として重要です。
サントゥッツァの恋人、トゥリッドゥは軍隊に行く前は、ローラと付き合っていました。トゥリッドゥが除隊して戻ってきた時、ローラは村の有力者、馬車屋のアルフィオと結婚していました。しかし、トゥリッドゥは再び、ローラと密会するようになります。この一部始終を、村の人々が見る、噂になる、皆が知っている、という状況。
これが、トゥリッドゥの運命を決定づける“第三者の眼”の意味です。
では、『パリアッチ』の場合は?こちらは幕が開くまでの楽しみ、としておきましょう。
『パリアッチ』は、道化師カニオが率いる一座の女優ネッダが、若者シルヴィオと恋に落ちることから始まる悲劇。座長の妻であり、一座の花形女優のネッダですが、彼女は決して、自分の境遇に満足していません。
ネッダが歌うアリア「鳥の歌」。
Stridono lassù, liberamente lanciati a vol,
大空を自由に飛ぶ鳥を見て、“ここではない何処か”に憧れがあふれ出るのです。
田尾下氏は、“美しい人は、美しいと人に思われていることを知っている”と語ります。
女優を演じる、ということはどういうことか。
ネッダの夢とは何であったのか。
公演まで、1ヶ月。どうぞお楽しみに。

帆かけ舟

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国連合唱団来日によるチャリティコンサート

今年創立65周年を迎えた「国連合唱団」が親善大使としてニューヨークより来日し、先月後半に広島、長崎、沖縄で平和と慰霊のコンサートが東日本大震災と福島原発被害者支援のチャリティ事業を兼ねた催しとして盛大に行われました。
主催は国連合唱団東アジア公演実行委員会、共催NHKインターナショナル、NPO法人友好協会など。
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写真左手前から5番目が多田羅
国際ソロプチミストや地域住民、地元合唱団などの協力と歌手の加藤登紀子さん(加藤さんは広島・長崎に出演、沖縄でのゲストは沖縄出身の新垣勉さん)、二期会バリトンで国連合唱団東アジア公演実行委員会実行副委員長の多田羅迪夫、古筝演奏の毛丫さん、久石譲さんの娘の麻衣さんなどの特別出演も話題を呼び、チケットはほぼ即座に完売。どの会場にも多くの聴衆がつめかけました。
民族衣装をまとった25カ国のメンバーは、第二次世界大戦の犠牲者と東日本大震災で命を落とした人々への慰霊や平和への祈りを込め世界で歌い継がれる歌を各国の言葉で熱唱、日本語の歌や地元合唱団とともに「大地讃頌」等も演奏し、会場中が観衆総立ちの拍手喝采の嵐に包まれました。
音楽を通じて参加者の心に直接訴えかけた文化交流が地域や日常の中にもっと根付いてゆくと日本はもっと元気になるのかもしれません。

▼多田羅のブログに演奏会のことが詳しく書かれています
オペラ歌手 多田羅 迪夫 紹介ブログ

diamond

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【レビュー】二期会ニューウェーブ・オペラ劇場公演『スペイン時間』『子どもと魔法』

快晴となった5月19日と20日、新国立劇場中劇場で『スペイン時間』『子どもと魔法』が上演されました。
出演者は二期会オペラ研修所を修了した第51期から第54期の若手歌手の中から選抜。若さとチームワークでお洒落な音楽劇を楽しませてくれました。
装置・増田寿子、衣裳・太田雅公、振付・山田うん、照明・齋藤茂男。演出は加藤 直。
写真撮影:三枝近志(◇…19日、★…20日)
<舞台写真はクリックで拡大表示します>

『スペイン時間』

時計屋の主人、トルケマダ(左・吉田伸昭)。
時計屋のオルゴール人形はダンサーたち。
時間を表して、時に踊りだします。


市役所の時計の修理に行ってしまって、店に残されたロバ曳きのラミーロ(右から2番目・門間信樹)。


主人の留守に、その妻コンセプション(中村洋美)は、恋人の詩人ゴンザルヴェ(新海康仁)を引き入れます。時間がないのに、ゴンザルヴェは詩作に夢中。


カタルーニャ式大時計に隠れたゴンザルヴェ(高柳 圭)。


もう一人の恋人、ドン・イニーゴ・ゴメス(中・佐原壮也)は大時計にお腹が挟まってしまいます。そこへトルケマダ(左・大川信之)が帰ってきました。


コンセプション(経塚果林)が皆で引っ張りますがドン・イニーゴ・ゴメス(狩野賢一)は出て来られません。


素敵な奥さんだなぁとつぶやくラミーロ(中前・佐藤 望)


最後は登場人物がオルゴール時計の人形に。ちょっと昔の映画みたいな終わり方。

『子どもと魔法』

宿題をしないので、子ども(右・澤村翔子)は、お母さん(左・遠藤千寿子)に怒られます。


中国茶碗(左・福間章子)とティーポット(右・木野千晶)。
子どもが中国茶碗を壊してしまったと言っています。


肘掛椅子(左・岩田健志)と安楽椅子(右・伊藤 光)がお喋り。


子どもの仕草、表情をよく見せて、楽しませた宮澤彩子。
柱時計は吉田侍史。


お姫様(湯浅桃子)が、絵本の中から現れます。
子ども(澤村翔子)は夢のような心持ち。幻想的で美しいシーン。


火(守谷由香)。
コロラトゥーラを駆使して、歌います。
衣裳が燃え上がるように見えました。


子どもが苦手な算数を、おかしなリズムで歌う小さな老人(右前・園山正孝)。
短いシーンですが、カラフルで楽しさいっぱい。


りす(香村寛子)。キョロキョロすばしっこく見る動きなど、とても可愛らしく、ふさふさのしっぽは、楽屋でも人気者だったとか。

ラヴェルの母親は、スペイン系の血筋をひき、バスク出身でした。
『スペイン時間』『子どもと魔法』は、母につながる想い出が散りばめられた作品ともいえます。
フランスから指揮者ジェローム・カルタンバックが来日し、東京交響楽団と共に、若手の演奏を支え、ラヴェル独特のリズム、色彩感あふれる音を繊細に聴かせました。
ニューウェーブ公演を機に、さらに大きな舞台に立ち、お客様と再び素晴らしい時を共にできますように。
ご来場、ありがとうございました。

帆かけ舟

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7月公演『カヴァレリア・ルスティカーナ/パリアッチ(道化師)』の稽古場に20名様をご招待!!

東京二期会は、7月公演『カヴァレリア・ルスティカーナ/パリアッチ(道化師)』の稽古場に抽選で20名様をご招待します。
今回の公演は、オペラだけでなくホリプロ・ミュージカル、演劇でも大活躍、情熱迸る気鋭の演出家・田尾下 哲による新制作。その全貌をどなた様よりも早くご覧いただきます!オペラの舞台を作る現場ならではの緊張感と熱気をどうぞご体感ください!

◇開催要項◇
【日時】 2012年7月2日(月)16:00集合 20:00終了予定(途中休憩含む)
【会場】 都内
【稽古の内容】 今回ご覧いただく予定の稽古は、7月14日・16日出演組(清水華澄、片寄純也ほか)による「通し稽古」です。「通し稽古」とは、原則的に音楽と演技を止めることなく、本番通りに舞台を進行させる稽古のことです。指揮、演出、キャストは本番通りの予定ですが、舞台メイクはなく、大道具、小道具及び衣裳は本番とは異なります。また、オーケストラの代わりにピアノが演奏します。字幕はありません。
状況によっては稽古を中断し、内容を変更する場合があります。予めご了承ください。
また、稽古見学に先立ちプレトーク(作品内容の解説)を開催いたします。
 
【応募方法】 お申し込みの方はこちらの「お問合わせフォーム」に、以下の項目をご記入の上、フォーム内の[送信]ボタンをクリックしてください。

お問い合わせフォーム

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  《ご自身で開設されているブログ、ホームページのURL》
  《ツイッター・アカウント》
  《フェイスブック・アカウント》
  《メルマガ配信希望》  有 ・ 無 ・ 登録済
 

【応募締切】 6月15日(金) 23:59必着
【当選発表】 当選者様へ稽古場招待詳細のご案内をもちまして、発表に代えさせていただきます。

※今回のご応募にあたってご登録いただきました個人情報は、本企画に関する必要事項および、メールマガジン配信登録を希望された方の配信設定にのみ使用させていただきます。

▼公演の詳細はこちら
2012年7月公演『カヴァレリア・ルスティカーナ/パリアッチ(道化師)』

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ウィーンで活躍の甲斐栄次郎 近況

ウィーン国立歌劇場で上演中のドニゼッティ作曲『ロベルト・デヴェリュー(Roberto Devereux)』にバリトンの甲斐栄次郎が出演し、大好評を博しています。
kai_eijiro_120526_Roberto_Devereux.jpg ノッティンガム公爵に扮する甲斐栄次郎
主役のエリザベス女王は、エディータ・グルベローヴァ。
「今年66歳ですが、その表現力は、技巧に終わることなく、観る度に深みを増し、ウィーンの聴衆を沸かせています。こうした世紀の名歌手と舞台を共にできること、幸せなことです。」と甲斐栄次郎は語っています。
甲斐は今回もノッティンガム公爵役で主要キャストの一人としての出演しており、現地評などでも非常に高い評価を得ています。
現地情報では、今回はカーテンコールも20分以上続く盛り上がりをみせています。
kai_eijiro_120531_Roberto_Devereux.jpg
▼ウィーン国立歌劇場の公演情報
Staatsoper - Suchergebnisse - Wiener Staatsoper
公演は5月26,31日と6月5,10日。
指揮:エヴェリーノ・ピド/エリザベッタ:エディタ・グルベローヴァ/ノッティンガム公爵:甲斐栄次郎/サラ:ナディア・クラステヴァ/ロベルト・デヴェリュー:ホセ・ブロス。初日の公演はラジオ収録され、6月2日19:30(日本時間3日2:30)より現地で放送されました。

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