東京二期会オペラ劇場11月公演『ドン・ジョヴァンニ』は、連日、緊張感の高い、充実した稽古をしています。
ライン・ドイツ・オペラとの共同制作になる本公演の演出、オーストリア出身のカロリーネ・グルーバーは、現在ヨーロッパでもっとも充実した活動をしている女性演出家と言っても過言ではないでしょう。
2005年には母国ウィーン国立歌劇場で、ホセ・クーラ主演でプッチーニの『妖精ヴィッリ』、ドレスデン国立歌劇場でハッセ作曲の『クレオフィデ』と次々に名門歌劇場での演出デビューを飾り、同年の「オーパン・ヴェルト」誌選定年間最高演出家にノミネートされました(00、03年にもノミネートされています)。
ライン・ドイツ・オペラでは、今年1月にラモーの『プラテエ』を演出=写真=して好評を博し、11月の東京二期会オペラ劇場での新制作ワールド・プレミエに続き、来年2012年6月22日初日のデュイスブルクで『ドン・ジョヴァンニ』を演出します。
▼デュイスブルクの公演紹介はこちら
・Wolfgang Amadeus Mozart- DON GIOVANNI (premiere) – Deutsche Oper Am Rhein (THEATER DUISBURG)
▼ライン・ドイツ・オペラ総裁のクリストフ・マイヤー氏のインタビューもご参考に。
・「オペラを楽しむ〜《音楽劇場は国境を超える》」 - 東京二期会
来年1月には、ハンブルク州立歌劇場でライマンの『リア』を演出する事になっており、音楽総監督のシモーネ・ヤングの指揮との女性同士によるプロダクションが、ヨーロッパでは話題になっているそうです。
▼ハンブルクでのライマン『リア』公演情報はこちら - hamburgische-staatsoper
今回の『ドン・ジョヴァンニ』では、とにかく東京でワールド・プレミエを迎えるとあって、10月11日には日本の稽古に参加するという異例の長期滞在。盟友である装置家ロイ・スパーン氏、衣裳デザイナー、メヒトヒルト・ザイペル氏もほぼ同時期に到着し、万全の稽古体制で臨んでいます。
ザイペル氏による衣裳は、合唱のひとりひとりまですべてオートクチュール!
美しい舞台が期待されます。どうぞお楽しみに!
▼ワールド・プレミエの東京公演はこちら
・二期会創立60周年記念公演 2011年11月『ドン・ジョヴァン二』 - 東京二期会オペラ劇場
ZEN