東京二期会オペラ劇場2009年11月公演 R.シュトラウス『カプリッチョ』の公演が迫りました。
本公演の演出家ジョエル・ローウェルスからのメッセージがあります。
撮影:広瀬克昭 |
演出ノート 1942年。ナチス政権の勢力が頂点に達していた頃、80歳のリヒャルト・シュトラウスは自身最後のオペラ『カプリッチョ』に取り組んでいた。 言葉と音楽、オペラそのもの、さらには芸術全般を風刺したオペラである。 もちろん音楽作品として価値のある遺産であることに間違いはない。しかし私は、演出家としてこの作品の中にもっと普遍的な足跡を見つけ出したいと思った。 言葉と音符の中に単なる芸術表現ではなく、より人間的なメッセージが隠されてはいないだろうか? 1942年という年の政治状況を鑑みれば、シュトラウスにとって作曲活動は困難を極めたはずである。またこの年には旧友のシュテファン・ツヴァイクがヨーロッパの未来に絶望して自らの命を絶つという傷ましい出来事もあった。 リヒャルト・シュトラウスは熟練に達した80歳という年齢において、私達に人生の遺産を残そうとしたのではなかったか。 私が探りたかったのはそこである。 演出・装置 ジョエル・ローウェルス |
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『カプリッチョ』公演詳細ページ −東京二期会