2009年04月 アーカイブ

福井敬、NHK-FM「気ままにクラシック」にゲスト出演

ソプラノの幸田浩子が笑福亭笑瓶さんとパーソナリティを務めるNHK-FM「気ままにクラシック」(毎週金曜ひる14:00〜15:55/再放送:毎週月曜あさ7:20〜9:15)で、初めて迎えるスタジオゲストとしてテノールの福井敬が出演致しました。
音大入学時のエピソードや彼が選んだ≪この1曲≫など、福井敬の素顔が垣間見られる楽しいひとときが繰り広げられました。
笑瓶さんとのトークは大いに盛り上がり、瞬く間に「笑瓶ちゃん、敬ちゃん」の仲に…。
幸田も憧れの先輩を迎え、熱心なリスナーと成り代わって聞き入っておりました。
放送は、5月8日(金)14:00から。(再放送は5月11日(月)7:20から)
是非、お聞き逃しのないように!
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写真左から、幸田浩子、福井 敬、笑福亭笑瓶さん

▼番組ホームページ
気ままにクラシック - NHKオンライン

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平野忠彦、『ジャングル大帝』主題歌を40年ぶりに熱唱!

毎年この時期恒例の、NHK「アニメ主題歌大全集」。時代を超えて愛されるアニメの名曲をお送りするこの番組に、今年はバリトンの平野忠彦が登場。
歌うは勿論!昭和40年放送の手塚治虫作品『ジャングル大帝』の主題歌。
富田勲作曲の壮大なテーマソングが、時を超え平成の今、平野自身のオリジナル演奏で甦ります!
番組名:BS永遠の音楽 アニメ主題歌大全集
放 送:NHK-BS2 5月2日(土)20:00〜21:59
出 演:石川進、熊倉一雄、ささきいさお、しまざき由理、
    たいらいさお、デューク・エイセス、ドリーミング、
    平野忠彦、弘田三枝子、堀江美都子、前川陽子、水木一郎、
    森口博子、森本英世、山本正之 ほか(五十音順)
司 会:中川翔子、藤崎弘士(NHKアナウンサー)
*局の都合により変更が生じる場合があります。
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写真:司会のしょこたん(中川翔子さん・右)と平野忠彦

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バリトン/オペラ訳詞家 宮本益光リサイタル
いよいよ明日本番!!

24日の本番に向けて連日リハーサルが続いている宮本益光リサイタル。
オペラをもっと身近に愉しんでいただきたいと、現代的センス溢れる宮本益光の妙訳で、「魔笛」「地獄のオルフェ」「愛の妙薬」「利口な女狐の物語」の名場面と、後半にはぺルゴレージ「奥様は女中!?」(全曲)を上演します。
090423reh_042.jpg リハーサル中!
ナレーションと「奥様は女中!?」には俳優の長谷川初範さんが登場。絶妙な語りと演技でドラマを盛り上げます。
共演は美声と演技力を併せ持つ旬のソプラノ鵜木絵里とテノールの鈴木准。
ヤナーチェク「利口な女狐の物語」にはカエル役(栗田翼早君)と小狐役(田所倫実ちゃん)
も登場。
当日券若干有。子どもから大人まで老若男女、幸せな気持ちになれるリサイタル。どうぞお楽しみに。
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(左より) 石野真穂(ピアノ)、宮本益光、鵜木絵里、長谷川初範さん、
      鈴木准、成瀬一裕さん(照明)
●○●○●○● 公 演 情 報 ●○●○●○●○
《バリトン/オペラ訳詞家 宮本益光リサイタル》
 〜日本語訳詞で聴くオペラ名場面集〜
2009年4月24日(金)19:00 津田ホール(JR千駄ヶ谷駅前)
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出演:
宮本益光(バリトン・日本語訳詞)
石野真穂(ピアノ)
鵜木絵里(ソプラノ)
鈴木准(テノール)
長谷川初範(語り・黙役)
   クリックするとチラシをダウンローでできます(PDF形式)→
プログラム:
第1部
 モーツァルト:『魔笛』より
  オイラは鳥刺しパパゲーノ    
 オッフェンバック:『地獄のオルフェ』より
  奥に潜むネズミには
  そこのけ僕のメルキュール
 ドニゼッティ:『愛の妙薬』より
  戦う神様は・・・
  皆さん、聞いて〜二重唱
 ヤナーチェク:『利口な目狐の物語』より
  やっぱりだ!こりゃ見事なキノコ
第2部
 ベルゴレージ:『奥様は女中!?』全曲

料金:4,500円(当日券若干あります!)
お問い合わせ:二期会チケットセンター 03-3796-1831
▼リサイタル関連情報
コンサートラインアップ「バリトン/オペラ訳詞家 宮本益光リサイタル」- 東京二期会
ピックアップ・アーティストVol.10「宮本益光の今」- 二期会21
バリトン:宮本益光オペラ&コンサートに八面六臂(はちめんろっぴ)の活躍!
オペラ訳詞家として日本語訳で歌うオペラを!
- 4月1日|クラシックニュース
インタビュー動画もご覧いただけます→宮本益光インタビュー - インタビュー@クラシック

 
●鵜木絵里&鈴木准 出演情報●
二期会Week in サントリーホール 愉しみの刻2009
第6日「Concert for KIDS 3歳からのクラシック® クラシック・コンサートへの旅立ち」
ソプラノ:鵜木絵里 ほか
2009年6月20日(土) 11:00開演/14:00開演(2回)
サントリーホール ブルーローズ(小ホール)
 ▼詳しくはこちらをご覧ください
 二期会Week in サントリーホール「愉しみの刻2009」- 主催・制作コンサート|二期会21
第16回神奈川国際芸術フェスティバル オペラ『愛の白夜』
ヨーニス役:鈴木准、ソリー・ガノール少年役:鵜木絵里 ほか
2009年5月8日(金)19:30開演/10日(日)15:00開演
神奈川県民ホール 大ホール
 ▼詳しくはこちらをご覧ください
 オペラ|愛の白夜 - 神奈川県民ホール

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二期会オペラ講座 ブルーアイランド音楽辞典
今回も満場のお客様を魅了しました!

毎回、会場があふれるほど人気の青島広志センセイによるオペラ講座。春の陽気に恵まれた土曜日、講座タイトルを「もしもロマ族がいなかったら・・・〜カルメンって本当にジ××—?〜」として、2回公演を開催しました(4月11日)。弾丸トークの青島センセイにやや押され気味だった!?賛助出演の歌手たちも、実力発揮、盛りだくさんのプログラムを熱く聴かせました。
kouza_0038.JPG 青島広志氏
今回は、7月の『カルメン』公演を前に、あらためて、このポピュラーな作品の魅力に迫るもの。自由奔放に生きるカルメンに、純朴な若い兵士ホセが誘惑され、カルメンのいる盗賊の一味に加わり、堕落した挙句、カルメンには振られ、そして殺してしまう─というのが一般的なオペラ『カルメン』のイメージですが、カルメンとはそもそも、どのような女性であったのか。ホセの故郷から母親の便りを伝える聖女ミカエラは、ホセと別れた後どうなったのかなど、オペラファンならずとも興味を引かれる深い話もあって、会場は笑いに包まれました。
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現在ではロマ族といわれる民族独特のリズムを、分かりやすく解説。スペイン、イタリアが発祥といわれるハバネラのリズム、またアルゼンチンに渡ってタンゴとなったいわれを、分かりやすく解説。また、そのリズムに魅せられたヨーロッパの作曲家たちが、どのように作品に取り入れたのか、ピアノを弾きながら、楽しくレクチャーしてくれました。
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この日は、ヴァイオリンの中島ゆみ子さんが賛助出演してくださり、名曲チャルダーシュや、サラサーテのハバネラなどを披露してくださいました。オペラ講座は、実力のある二期会の歌手が惜しみなく、その歌唱を聴かせてくれるのも魅力。端正で艶のあるバリトン 友清 崇 が凛々しいエスカミーリョの「
闘牛士の歌」を聞かせれば、熱く張りのあるテノールで 大川信之 がホセのアリア『お前が投げたその花は』、そして 杉野麻美 がメゾ・ソプラノならではの色気と深い声で、満場のお客様を魅了。息の合ったステージで、楽しませてくれました。『カルメン』って奥が深い! 是非、7月の東京文化会館にもお越しください。
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▼二期会オペラ講座のご案内はこちらをご覧ください。
オペラを楽しむ - 東京二期会(次回、第27回(11月3日開催)のご案内は4月24日頃掲載予定)
▼2009年7月公演『カルメン』の公演詳細はこちらをご覧ください。
佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2009『カルメン』(東京公演) - 東京二期会

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「ザ・ジェイド」デビューコンサート迫る!!

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4月15日にデビューアルバム「手紙」をリリースを控えた「ザ・ジェイド」。
デビューコンサートも東京公演(5月23日・新宿安田生命ホール)は早くも売り切れとなるなど、大変な盛り上がりを見せております。
4月25日の横浜公演のチケットも残りあとわずかです。お急ぎ下さい!!
<ザ・ジェイド デビューコンサート横浜公演>
■日時:2009年4月25日(土) 17:30 開演 / 17:00 開場
■会場:はまぎんホール ヴィアマーレ
   会場へのアクセス方法→ここをクリック(はまぎん産業文化振興財団)
   横浜市西区みなとみらい3-1-1 TEL 045-225-2173
■入場料:全席指定 5,000円(税込) ※未就学児童の入場はご遠慮願います
■予定曲:
 手紙 / 祈り〜You Raise Me Upの日本語バージョン〜 / 秋桜(コスモス)/
 Jupiter / 見上げてごらん夜の星を / 夜空ノムコウ / みんなのものだよ など
■チケットのお申し込み:
 ◎チケットウェブ≫ http://123654789.com/
  ※パソコン・携帯からお申込みができます
  ※お申込みには、会員登録(無料)をしてからメンバーズページへお進みください  
 ◎チケットぴあ   TEL 0570-02-9999(Pコード:316-644)
 ◎ローソンチケット TEL 0570-084-003(Lコード:33864)
■お問い合わせ:スーパーキャスト TEL 03-5573-2299(平日10:00〜18:00)
▼デビューアルバム「手紙」の詳細はこちらをご覧下さい。(試聴もできます)
Discography - The JADE ザ・ジェイド

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共同制作公演『トゥーランドット』大盛況の公演となりました!

昨年、好評を得た『ばらの騎士』に続く、共同制作第2弾。びわ湖ホール・神奈川県民ホール・東京二期会、日本オペラ連盟共同制作『トゥーランドット』。
さまざまな所属オペラ団体からキャスト陣が集まり、びわ湖ホール、神奈川県民ホールで、それぞれ2回の公演を打つスケールの大きいプロジェクトです。指揮は、びわ湖ホール芸術監督・沼尻竜典、演出は粟國淳。
まず3月14日に幕を開けたびわ湖ホール公演から、その熱気が伝えられました(びわ湖ホールではチケット予定枚数終了)。続く神奈川県民ホール公演も、首都圏からも多くの聴衆が駆けつけ、最高の盛り上がりを見せた公演でした。
序曲が終わると、舞台上には巨大な歯車の中で、唯々諾々、黙々と働く民衆たち。強圧的な皇帝と冷徹なトゥーランドット姫の従者・役人たちは、管をつけて、自らの思考が停止したかのような条件反射的に動きます。その動きはどこかぎこちなく、まるでロボットのよう。ただ一人リュウだけが、心の命じるままに自由に生きます。その境遇は、傍からは決して幸福とはいわれないかも知れません。しかし亡命中のタタール族のティムール王にだけ、リュウの美しさが見えるのです。
どこかユーモラスな旋律、故郷を懐かしむ歌詞、悲劇の中でほっと人間味を見せるピン・パン・ポン。3月15日のびわ湖、28日の神奈川県民ホールの舞台では、びわ湖声楽アンサンブルの若手歌手(ピン迎肇聡、パン清水徹太郎、ポン二塚直紀)が起用されました。

トゥーランドット姫は、横山恵子と並河寿美。高度に張り詰めた存在感、残酷さ、高貴な美しさで、
粟國演出の核となりました。この役はプッチーニオペラの中でも格別な存在ですが、非常に深い表現を秘めた歌声に、聴く人は心動かされたことでしょう。
左:トゥーランドット姫=並河寿美 右:リュウ=高橋薫子

総勢70名の合唱。ステージ上でも、裏でも出番が多い作品ですが、透明な高音、非常に分厚い響きで緊張を保ち、クオリティーの高さを示しました。
 
金属的で硬質な舞台装置は、トゥーランドット姫の閉ざされた城砦でもあり、囚われた心にも見えます。
照明は、劇中の重要な場面で、音楽とともに変容し、緊張感を高めてゆきます。トゥーランドット姫に挑むカラフ役は、福井敬と水口聡。気迫に満ちた王子カラフの熱唱、演技は、評論家からも注目され、各紙で絶賛されました。

皇帝アルトゥム(田口興輔)が君臨する壮大な皇国。

権力、冨、愛、いずれもが現代まで、解き明かされることのない欲望ではないでしょうか。
トゥーランドット姫の謎かけが、続いているかのような幕切れです。

写真提供:びわ湖ホール
(写真をクリックすると拡大してご覧いただけます)
▼出演者などの詳細はこちらをご覧ください。
共催オペラ公演「トゥーランドット」- 公演記録|東京二期会

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バリトン石崎秀和、ウィーン留学から帰国後 初のリサイタル!

07年度文化庁派遣芸術家在外研修員としてオーストリア(ウィーン)に留学し、将来嘱望されている俊英・石崎秀和が、09年4月24日に帰国後初のリサイタルを開き、研鑽の成果を披露します。
石崎は東京藝大博士課程を経て、ウィーン国立音楽大学リート・オラトリオ科を修了、オーストリア、バーデン市にてドナウレンダー国際夏期アカデミーコンクール第1位に輝きました。今回はノーブルな持ち声を活かしたドイツ歌曲とバラードでの充実したプログラム。歴史を超えて現代人の琴線に触れる偉大な作曲家たちの優れた音楽に宿る馥郁たる世界の広がりと、丹念に磨かれた瑞々しい歌声をご堪能ください。
<本人からのコメント>
「今回はゲーテとハイネの詩によるドイツ歌曲とバラードのリサイタルです。プログラムにはおなじみの曲から、あまり日本で演奏されることがなくとも非常に興味深い曲まで取り入れてみました。1年間の文化庁在外研修を終えて、帰国後初のリサイタルということもあり、今から自分が好きなジャンルを発信できる喜びと楽しみ、緊張感が入りまじっておりますが、私の持てる力を最大限に発揮し、全力で演奏に臨みたいと心に誓っております。」

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 石崎秀和バリトン・リサイタル
 ドイツ歌曲とバラードの世界
 −ゲーテとハイネの詩による−
 日時:2009年4月24日(金) 19:00
  I.ゲーテの詩による歌曲・バラード
   ベートーヴェン、レーヴェ、ヴァーグナー、
   シューベルト より
  II.ハイネの詩による歌曲・バラード
   シューマン、メンデルスゾーン、フランツ、
   ヴォルフ、ヴァーグナー より
 ピアノ:朴 令鈴
 会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」
 料金:¥3,000(全自由席)
 お問合せ:03-3409-2511 カワイ表参道
 画像クリックでチラシ(PDF形式)をダウンロード

石崎 秀和(いしざき ひでかず)バリトン
東京都出身。日本大学芸術学部音楽学科声楽コース卒業。東京藝術大学大学院修士課程(独唱専攻)及び博士後期課程修了。2005年博士号(音楽)を取得。ウィーン国立音楽大学リート・オラトリオ科修了。2000年イタリア、フィナーレ・リーグレ市にて《Palma d'Oro》国際コンクール第3位、及び課題曲特別賞。2007年より一年間、文化庁派遣芸術家在外研修員としてウィーンに留学。オーストリア、バーデン市にてドナウレンダー国際夏期アカデミーコンクール第一位。ウィーンにてモーツァルト「レクイエム」、フォーレ「レクイエム」のソリストを務めた。日本での実績としてバッハ「マタイ受難曲」、モーツァルト「ヴェスペレ」、ベートーヴェン「第九」のソリストなどを務める。『サロメ』『友人フリッツ』『アンドレア・シェニエ』『オルフェオとエウリディーチェ』、読響定期ヘンツェ『午後の曳航(世界初演)』、『道化師』シルヴィオ、びわ湖ホール・プロデュースオペラ『シチリア島の夕べの祈り(日本初演)』『十字軍のロンバルディア人(日本初演)』、東京室内歌劇場『卒塔婆小町』詩人、『インテルメッツォ(日本初演)』、『オルフェーオ』、『カルメン』、『魔笛』、三枝成彰『Jr.バタフライ』等に多数出演。伸びやかな高音をもつハイ・バリトンとして、今後の活躍が期待されている。二期会会員

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林美智子、堀正文&N響室内合奏団と共演

今夏『カルメン』タイトル・ロールが控えている林美智子。
その稽古突入前に出演する最後のコンサートは、ソロ・コンサートマスターであり日本を代表するヴァイオリニストの堀 正文さん、及びNHK交響楽団の名手の方々との共演による、選りすぐりの名曲を披露する贅沢なコンサートです。
R.シュトラウスの「あした」をはじめ、林の得意とするモーツァルト、及び武満徹を歌います。
魅惑的な曲目の数々、是非ご来場ください!
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●公演名 ダイナースクラブ・スプリングコンサート2009
●日時 2009年4月25日(土)14時開演
●会場 東京オペラ・シティ コンサートホール
●出演 堀正文(NHK交響楽団ソロ・コンサートマスター)&N響室内合奏団
●ゲスト 林 美智子
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▼コンサート詳細はこちらをご覧ください
ダイナースクラブ・スプリングコンサート - ダイナーズクラブカード
お申し込み、お問合せは、ダイナースクラブ・プレイガイドまで
TEL 03-5564-9999(平日9:30〜17:00、土・日・祝日休)

▼林美智子タイトルロールで東京、神戸、名古屋の3都市にて一挙公演!!
佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2009『カルメン』 - 公演詳細

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みろくただし イタリア日記(2)
 〜イタリアからゴールデンコンサートへ

カウンターテナー彌勒忠史のイタリア日記後半です。
5月10日(日)「二期会ゴールデンコンサートin 津田ホールvol.25彌勒忠史×アントネッロ」への意気込みもつづっています。

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みろくただし イタリア日記(2)
〜イタリアからゴールデンコンサートへ
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 ルドヴィーコ・イル・モーロと言えば、後にマントヴァ侯夫人となったイザベッラ・デステの妹、ベアトリーチェ・デステが結婚したミラノのお殿様です(この辺りのお話は、塩野七生『ルネサンスの女たち』1996 中央公論新社 を読むと面白いかも)。つまりこの館はミラノのスフォルツァ家とフェッラーラのエステ家の繋がりを示す建造物である、とも言えるのですが、実際にルドヴィーコがここに滞在した、というわけではなく、彼の書記官であったアントニオ・コスタビリのものであったようです。
miroku_0650.JPG さて今回のイタリア滞在中、演奏会とレコーディング準備以外にも大事な用事、否、仕事をせねばなりませんでした。
 それは各地の図書館に赴きNHKイタリア語講座テキスト『まいにちイタリア語』用の資料を集めること。「貴族のお作法」という、ルネサンス・イタリア貴族のマナー(食事、挨拶、身だしなみ等)についての記事を今年度より連載しているので、その資料となる1500年代の文献を、古文書室に籠っては読みあさっているのです。
 私が主に利用しているのは、地元フェッラーラのアリオステア図書館、モデナのエステンセ図書館、そしてボローニャのアルキジンナズィオ図書館と市立音楽図書博物館です。
 どの図書館も素晴らしい資料を所蔵しており、さらにはそれを博物館入りさせず、生きた資料として活用しているのが本当に素敵です。イタリアが文化や伝統を自国の財産として重要視し、活用している様はうらやましい限り。5/10津田ホールにおけるゴールデン・コンサートでは、上記のような図書館で出会った17世紀イタリアのアリア、カンタータなどを集めたプログラムをお届けします。
 西洋音楽史に燦然と輝く17世紀イタリア声楽曲。日本では「イタリア古典歌曲」などと呼ばれ、初学者用声楽教材のイメージが強いですが、実際は強烈な音楽的コントラストと詩の世界をあますところなく伝える流麗な旋律、舞曲をベースとしたダンサブルなリズムによって構成され、ジャズにも似た音楽装飾と即興演奏も加わる、まことにエキサイティングな音楽なのです!
 今回は「『作品が生まれた時のスピリット』を大切に、躍動感、生命力が備わった、音楽の持つ根源的な魅力を明らかにする」ことをコンセプトに国内外で活躍するトンガリまくりの最強古楽アンサンブル、アントネッロを共演者として、思いっきりはじけたいと思います。
 乞う、ご期待!皆様、当日会場にてお目にかかりましょう!

* 写真はルゴヴィーコ・イル・モーロ館

彌勒忠史(みろく ただし) カウンターテノール◆千葉大学卒業、同大学院修了。東京藝術大学卒業。イタリア政府奨学生として渡伊。ボローニャ市立歌劇場、フェッラーラ市立歌劇場、ルーゴ・ロッシーニ劇場、ヴェローナ・ヌオーヴォ劇場等数多くの歌劇場にてオペラ、コンサートに出演。ボローニャ大学DAMSにて演出学を学んだ後、バロック・オペラを中心に数多くの作品の演出を手がける。国内でも多彩な才能を活かし、バッハ・コレギウム・ジャパン、東京オペラシティ「B→C」に出演、横須賀芸術劇場「オペラ宅配便」シリーズの企画、演出等で好評を博している。2007年フェッラーラ市、県、国立音楽院、文化財保護局及び各種団体より「在日本フェッラーラ・ルネサンス文化大使」の公式タイトルを授与される。CDに「音楽装飾されたマドリガーレ」「シレーヌたちのハーモニー」「イタリア古典歌曲集」、著作に『イタリア貴族養成講座』がある。二期会会員

◆彌勒忠史 今後の出演予定◆
プログラムが決定しました!
二期会ゴールデンコンサートin津田ホールVol.25「彌勒忠史×アントネッロ」 - 株式会社二期会21
二期会ニューウェーブオペラ劇場『ウリッセの帰還』 - 東京二期会オペラ劇場

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日本橋三越 『蝶々夫人』ハイライト・ステージ

三越と伊勢丹の合併1周年を記念して開催されるイベントステージ、4月4日(土)のザ・ジェイドに続き翌5日(日)には、来たる10月に予定されている東京二期会オペラ劇場『蝶々夫人』に先がけて、日本橋三越で同作品のハイライトを上演いたします。
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「蝶々夫人」オペラアリアコンサート
日時:4月5日(日) 第1ステージ12時30分〜/第2ステージ14時30分〜
会場:日本橋三越本店 本館1階中央ステージ
蝶々さん役には、今年の日本橋三越ニューイヤーコンサートでも表現力豊かな『椿姫』ヴィオレッタ役で話題となったソプラノの新鋭、嘉目真木子(よしめ まきこ)が、ハイライト・ステージの構成や演出も同時に手がけながら出演します。
ピンカートンは二期会プリモ・ウォーモのひとり羽山晃生が熱演。その充実したテノールの美声を披露します。
嘉目は振袖姿で、羽山は軍服姿で登場、第1ステージではアメリカ国家の旋律が印象的なピンカートンのアリアから圧倒的な感動で迫る愛の二重唱まで、第2ステージでは名曲中の名曲「ある晴れた日に」(蝶々夫人)からドラマテッィクなフィナーレまで、斬新なステージ・プランとともにお贈りします。
また、「本記事をご覧頂いた方」および「当日ご来場頂いた方」への特典として、東京二期会オペラ劇場2009年10月公演『蝶々夫人』のチケットを専用申込書でお申し込みいただくと、申し込み1件につき『蝶々夫人』公演プログラム引換券を1枚プレゼント致します。(4月19日お申込分まで)
この機会に是非、お求めください!!
▼三越のイベント詳細はこちらをご覧ください
三越伊勢丹ホールディングス 大誕生祭記念イベント - 日本橋三越本店
●東京二期会オペラ劇場2009年10月公演『蝶々夫人』
 公演日:10月9日(金)18:30/10日(土)14:00/11日(日)14:00/12日(月・祝)14:00
 会場:東京文化会館 大ホール(JR上野駅公園口前)
 ▼公演詳細はこちらをご覧ください
 オペラ公演ラインナップ『蝶々夫人』 - 東京二期会オペラ劇場
 ▼特典付きチケットお申込書(PDF形式/4月19日まで有効/FAX申込可)
 butterfly2009order_0904_thumb.jpg ←クリックでPDFファイルをダウンロード

[嘉目真木子の今後の出演予定]
タイトルをクリックして頂くと公演詳細がご覧になれます。
「これがオペラだV」 〜フィガロの結婚〜(スザンナ役)
 5月16日(土)/17日(日) 15:00開演 めぐろパーシモンホール 小ホール
二期会サロンコンサートVol.149 とっておきの歌〜イタリアを歌う
 5月20日(水) 19:00開演 カワイ表参道コンサートサロン パウゼ
二期会ニューウェーブオペラ劇場『ウリッセの帰還』(「幸運」役)
 6月6日(土) 17:00開演 北とぴあ さくらホール

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ザ・ジェイド 日本橋三越に登場!!

三越と伊勢丹の合併1周年を記念して開催されるイベントステージに、ザ・ジェイドが登場します。
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ザ・ジェイド デビューアルバム「手紙」リリース記念コンサート
4月4日(土) 12時30分〜/14時30分〜
日本橋三越本店 本館1階中央ホール
4月15日にリリース予定のデビューアルバム「手紙」のリリース記念でもあるこのステージの会場では、一般先行して、特別に同アルバムの販売予約もおこないます。
みなさま、お誘い合わせの上、是非ともご来場下さい。
▼イベント詳細はこちらをご覧ください
三越伊勢丹ホールディングス 大誕生祭記念イベント - 日本橋三越本店
▼こちらのホームページではプロモーションビデオもご覧になれます。
ザ・ジェイド - EMI Music Japan
ザ・ジェイドのこれからの活躍にますますご期待下さい!!

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