音楽専門・衛星ラジオのミュージックバードにおいて、トッパンホールで開催されたコンサートの模様が次の通り放送されます。どうぞお楽しみに!
『ミュージックバード トッパンホール・トライアングル』
トッパンホール<ランチタイム・コンサート三題>
佐藤朋子(P)与那城敬(Br)北村朋幹(P)
放送日:
2008年8月31日(日)22:00〜24:00/(再放送)9月5日(金)16:00〜18:00
内 容:
■「ランチタイム・コンサートVol.33 佐藤朋子(ピアノ)」2008年2月21日(木)
■「ランチタイム・コンサートVol.34 与那城敬(バリトン)」2008年4月24日(木)
■「ランチタイム・コンサートVol.32 北村朋幹(ピアノ)」2007年12月11日(火)
※放送日や内容については、予告なく変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
トッパンホール・トライアングル 特設サイト
【試聴方法・番組についてのお問い合わせ】
*ミュージックバード 03-3261-8180
2008年08月 アーカイブ
The JADE(ザ・ジェイド)公式サイト開設!&TV出演(9/5)情報
city belleプロジェクトとして発足した、4人の男性オペラ歌手によるユニット「The JADE(ザ・ジェイド)」 の公式サイトがオープンしました。
オリジナル曲などのCD制作中で、着々と活躍の場を広げています。
また、9月5日(金)にはNHK総合「こんにちは いっと6けん」にThe JADEのメンバーが生出演、スタジオでオリジナル曲「手紙」を熱唱致します。(当初8月29日出演予定でしたが、放送局の都合により変更となりました)
ウェブサイトとあわせて是非ご覧ください。
■「The JADE」公式ウェブサイト
■TV出演情報
NHK「こんにちは いっと6けん」(関東地区で放送)
9月5日(金)11:05〜11:54(当初8月29日出演予定でしたが、放送局の都合により変更となりました)
■二期会ブログ過去記事
ヴェールを脱いだcity belle 「The JADE」CD発売へ(2008年7月30日)
コンヴィチュニー登場で『エフゲニー・オネーギン』の稽古ますます佳境に入る
コンヴィチュニー氏(右)とアニシモフ氏(左) ©広瀬克昭
去る8月1日から始まっている立ち稽古は、当初ライプツィッヒ歌劇場第一演出助手のヴェレーナ・グラウプナー女史によってスタートしましたが、コンヴィチュニー氏が指揮者のアニシモフ氏とともに登場したことでますます活気を呈しています。顔見せ当初、出演者全員に演出意図を詳しく説明したあと、一通り全体を通すように指示。終わって最初のひと言が「来なくても良かったようだ」。しかしそれがジョークであることはすぐに分かりました。「指示されたとおりに動くのは操り人形と同じ。自分の意志で動くことが大切だ」とコメントして、早速各場毎にきめ細かいダメ出しをして行きました。
一動作ずつ区切って、最初は皆に任せてやらせてみて、いいところは大きな声と動作で素晴らしいと誉め、演出家の意図と少しでもずれていれば、その場の人間関係とそれぞれの人物の感情や相互の関係を歌手と確認しながら、何度も確認しながら修正していくのです。驚いたことに、そうする内に皆の動きは魔法をかけたようにみるみる生き生きとしてくるのでした。
写:KN
稽古が終わり、マエストロ・アニシモフから、「色々な国でロシア語のオペラを振ってきたけれど、このチームが一番ロシア語になっている」とコメントがあり、声楽家出身の山下健二氏による言語指導が如何に優れたものかを全員が納得することとなりました。
オリジナルの演出は、日本人出演者の持ち味を生かしながら新たな進化を続けており、本番まで3週間残した現時点での充実した稽古を見ていると、本番ではどんなすごいものが出てくるのかと、期待が膨らむ毎日です。(常務理事 中山欽吾)
"待望のセカンド・アルバム"いよいよ8月20日全国のCDショップで発売!
林 美智子「地球はマルイぜ −武満徹:SONGS−」
ファースト・アルバム「赤と黒」(ビクターエンタテインメント)リリースより早2年、メゾ・ソプラノ林 美智子がこれまでに数多くのステージで歌い、聴衆の感動を呼び起してきた武満 徹のSONGSに、「MI・YO・TA」を加えレコーディング。武満 徹の歌の完全版アルバムです。
ライフワークとして日本語の歌を、武満 徹の歌をうたい続けたいと切に願う林 美智子のヴォイスを通して、現代人に送る歌のメッセージです。
「地球はマルイぜ−武満徹:SONGS−」 武満 徹による歌曲全20曲に加え、ボーナスとして〈MI・YO・TA〉の計21曲を網羅! VICC-60659 ¥3,000(税込) ビクターエンタテインメントより2008年8月20日発売! <主な収録曲>小さな空、○(マル)と△(三角)の歌、死んだ男の残したものは、翼、明日(アシタ)ハ晴レカナ、曇リカナ 他 <編曲>野平一郎、野平多美 <アーティスト>林 美智子(メゾ・ソプラノ)、野平一郎(ピアノ)、大萩康司(ギター)、松野弘明(第1ヴァイオリン)、篠原智子(第2ヴァイオリン)、篠崎友美(ヴィオラ)、木越 洋(チェロ) |
〜ライナーより〜 武満眞樹 父はピアノを弾きながら歌を口ずさむのが大好きでした。父がこのアルバムを聴いたらこう言うと思います。 「なんだか申し訳ないな、僕の歌なんかで・・・。でもこんなことならもっと歌を作っておけばよかった。」 |
レコーディング中の林 美智子(写真奥は野平一郎氏) |
収録曲一覧とネット通販はこちらから
林 美智子|地球はマルイゼ〜武満 徹:SONGS〜 - ビクターエンタテインメント
収録曲の試聴、インタビューやフォトギャラリーなどがお楽しみ頂けます
ピックアップ・アーティストVol.7「林 美智子の今」 - 二期会21
ニュー・アルバムリリース記念として9月5日(金)にリサイタルを行います。 CDリリース記念リサイタル「林美智子SINGS武満徹SONGS」 ■日時:2008年9月5日(金)19:00開演 18:30開場 ■会場:東京オペラシティリサイタルホール ■料金:全席自由5.000円(税込) ■出演:林美智子(メゾ・ソプラノ)、野平一郎(ピアノ) ■主催:株式会社二期会21 ■協力:財団法人東京オペラシティ文化財団 コンサート詳細、お問合せはこちらから↓ CDリリース記念リサイタル「林美智子SINGS武満徹SONGS」 - 主催・制作コンサート(二期会21) |
テノール福井敬、ラジオ日本「クラシック1st」出演
テノールの福井 敬が、ラジオ日本(1422KHz)の「クラシック1st」(音楽界からゲストを迎えてのトーク番組)に出演致します。
番組内では福井 敬のCDより、「君を愛す(グリーク)」「誰も寝てはならぬ‐歌劇『トゥーランドット』(プッチーニ)」「魔王 (シューベルト)」を聴きながら、福井 敬の近況や音楽への想いなど楽しくも深いお話をお聴きいただけます。
○放送日時= 8月14日(木)、21日(木)23:00〜23:30(2週連続)
収録スタジオにて
福井 敬:今後の予定はこちらのスケジュールをご覧ください - 福井敬net
番組関連サイト:
ラジオブログ(過去の放送がお聞き頂けます) - CLASSIC 1st クラシックファースト
『CLASSIC1st』(あまり情報が更新されていません・・・) - AM1422KHz ラジオ日本
メゾ・ソプラノ谷口睦美がテレビ東京「輝きの法則」に登場!
さまざまなジャンルで活躍する女性たちの“輝きの秘訣”を特集しているTV番組「輝きの法則」(テレビ東京系・毎週水曜22:48〜22:54)にメゾ・ソプラノ会員の谷口睦美が登場します!
彼女の輝きの秘訣はいったいなんでしょうか?
是非ご覧下さい。
■放送日時:8月13日(水)22:48〜22:54
■番組名:「輝きの法則」
■放送局:テレビ東京系全国6局ネット
テレビ東京・テレビ大阪・テレビ愛知・
テレビせとうち・テレビ北海道・TVQ九州放送
東京二期会オペラ劇場『ナクソス島のアリアドネ』より
作曲家役の谷口睦美 (左は音楽教師役の加賀清孝)
撮影:三好英輔
「輝きの法則」番組ホームページ - テレビ東京
*放送日時は予告なく変更される場合がございますのでご了承ください。
幸田浩子、2008年度エクソンモービル音楽賞奨励賞受賞
去る6月、東京二期会公演『ナクソス島のアリアドネ』でもツェルビネッタ役で際立つ存在感を示した幸田浩子が、このたび「第38回エクソンモービル音楽賞洋楽部門奨励賞」を受賞致しました。
1971年に創設された音楽賞は今年で38回目を迎え、洋楽部門では1989年より日本を代表する優れた若手音楽家を讃えるために奨励賞が設けられております。
過去、名立たる日本を代表するアーティストがこの賞を受賞しており、最近では渡辺玲子さん(2005年度)、藤村美穂子さん(2007年度)らが受賞されていらっしゃいます。
今回の幸田の贈賞理由は以下の通り。
「安定した発声とテクニック、磨きぬかれた美声、とりわけコロラトゥーラの見事さは群を抜き、超絶技巧を要する高音を音楽性豊かに歌いこなす。…幅広い人気を集め、今伸び盛り。これからも内外で大きな活躍の期待される逸材である。」
今冬の初CD「モーツァルト・アリア集」(コロムビア)に続き、早くも来冬第二弾のリリースが決定!
併せて来年2月28日津田ホールでのリサイタルも、期待の高まるところです。
詳細は、後日発表致しますので、お楽しみに。
東京二期会オペラ劇場『ナクソス島のアリアドネ』より
ツェルビネッタ役の幸田浩子(右はトゥルファルディン役の志村文彦)
撮影:三好英輔
2008年度エクソンモービル児童文化賞・音楽賞 受賞者決定のお知らせ - エクソンモービル・ジャパングループ
「演出とドラマトゥルグ」 オペラの制作現場からーその18
最近のヨーロッパでは、新演出でいわゆるト書き通りのオーソドックスな舞台が作られることはまずありません。それどころか、時代設定も話の筋を変えてしまうことすら日常茶飯事です。たまに古い制作の舞台が残っていて再演されることもありますが、それを見てホッとされる方もいる一方で、なんて古いんだ!とがっかりされる方も多いようです。
同様に、新演出を見て、「何がなにやらさっぱり分からない」と首をひねったり、「でたらめだ!」と怒るお客様がいる半面、演出家の新しい試みに心を振るわせて感動される方も確かに存在するのです。ヨーロッパでは、各地に劇場があって、何百年もかけてオペラを上演してきた歴史がありますので、このような変化に対する許容度は日本よりははるかに高いということもいわれていますが、この新しい傾向は最も保守的という折り紙付きのMETでもすでに顕著となっています。
劇場にはドラマトゥルグというポストがあり、オペラに熟知した専門家がその任に就いていて、脚本家、作曲家がそのオペラをどのような背景で作り上げたか、その時代背景など、緻密な考証を行っています。一般的にいえば、ある演目を新制作しようと計画すると、まず劇場のトップ(インテンダント)がオペラ部門の部長、ドラマトゥルグ、音楽総監督と討議しながら、どのような方向性で作るかを決め、その方向に沿って演出家を起用していくことが多いようです。
演出家の傾向は、過去の実績からおおよそは判断できますから、その時点でほぼ制作の方向性は決まったと言っても過言ではありません。ただし、あとは任せっきりというわけではなく、オリジナルを熟知した上で、それを読み替えていくという制作プロセスで、ドラマを再構築する膨大な知的作業が行われます。これがオペラという400年の歴史を持つ総合芸術を現代社会に活着させるエネルギーとなっていることは見逃せない事実です。
最近、新国立劇場で上演された『軍人たち』を演出したのは、4年前に二期会がベルリン・コーミッシェ・オーパと共同制作した『イェヌーファ』の演出もしたウィリー・デッカーですが、まるで表現方法は違っても、底を流れる「舞台上のダイナミズム」ともいうべき、登場人物間に繰り広げられるドラマの表現方法に共通点を見いだして、鳥肌が立つほど興奮しました。
このような実験的な表現を、それを知らない観客の皆様にお金を払わせてでもやるのはおかしいという意見もお聞きする一方で、博物館に入れるようなものは期待しないというお客様もいらっしゃって、我々はチャレンジとオリジナリティの間をいつも行ったり来たりの試行錯誤を繰り返しています。それによって生まれてくる何かを期待して。(常務理事 中山欽吾)