ウィーンで活躍中の甲斐栄次郎が、ヴェルディ『シモン・ボッカネグラ』(4月7、10、14、17、20日の5回公演)に要となる悪役パオロで出演し、生き生きとしたドラマティックな演唱で大好評を博しました。
邦人歌手が出演していたとは知らずに公演をご覧になった方々からも「演奏が終ってプログラムを見るまで邦人だったとは気付かなかった。すばらしい存在感。素晴らし演唱!」との声が二期会宛に寄せられています。
ウィーン国立歌劇場専属のため、なかなか帰国が叶いませんが、今年の夏は8月にトッパンホール(東京)でのコンサートのため帰国予定。やはり内外で活躍するソプラノの大村博美との共演が楽しみです。
指揮:ニコーラ・ルイゾッティ
シモン:トーマス・ハンプソン
フィエスコ:フェルッチョ・フルラネット
ガブリエール:ジュゼッペ・サッバティーニ
アメーリア:タマール・イヴェリ
パオロ:甲斐栄次郎
ピエトロ:ダンポール・ドゥミトレスク (20日はゴーラン・シミッチ)
アメーリアの侍女:ジュリエット・マーズ
詳細→ウィーン国立歌劇場Wiener Staatsoper
カーテンコールの写真は、左から甲斐、フルラネット、ハンプソン、イヴェリ、サッバティーニ、マーズ、シミッチ
(甲斐栄次郎 出演予定)
2007/8/11(土) 18:00開演 大村博美&甲斐栄次郎 オペラ・アリアで綴る愛のかたち
詳細→トッパンホール・シーズンカレンダー
KAI Eijiro 甲斐栄次郎(かい えいじろう):二期会会員 バリトン
東京藝術大学卒業、同大学院修了。“第29回イタリア声楽コンコルソ”シエナ大賞、“第4回 藤沢オペラコンクール”第3位、“第8回リッカルド・ザンドナイ国際コンクール”第3位、“第10回ティト・スキーパ国際コンクール”第1位。平成14年度五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。
二期会オペラスタジオ第39期マスタークラス修了(最優秀賞、川崎靜子賞受賞)。オペラ研修所第11期修了。文化庁在外研修員としてニューヨークへ、五島記念文化財団の助成によりボローニャへ留学。イスラエル、イタリア、フランス等で開催されたオペラプログラム“IVAI”に参加し、“セヴィリアの理髪師(パイズィエッロ)”、フィガロの結婚”のタイトルロールを務める。02年、二期会創立50周年記念公演“フィガロの結婚”にタイトルロールで出演。小澤征爾音楽塾“ドン・ジョヴァンニ”タイトルロールのカヴァーを務め、特別演奏会に出演。03年、小澤征爾オペラプロジェクト“ジャンニ・スキッキ”にベット役で出演。04年、市川團十郎演出“鳴神”鳴神上人役で新国立劇場デビュー。第九、メサイア、ドイツ・レクイエム等のソリストも務めている。
2003年9月よりウィーン国立歌劇場専属ソリストとしての活動も4シーズン目を迎え、エンリーコ、マルチェッロ、ベルコーレ、レスコー、メルキューシオ、パオロをはじめとする30役以上に出演して国際的評価を得ている。二期会会員