愛知県立芸術大学音楽学部声楽専攻卒業及び同大学院修了。卒業時に桑原賞受賞。新国立劇場オペラ研修所第6期生修了。
2006年文化庁新進芸術家留学生としてボローニャ、2008~2010年(公財)ロームミュージックファンデーション特別研究生に選出されミュンヘン及びウィーンに留学。
2010年オーストリア・シュタイヤー音楽祭にて『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・アンナ役でヨーロッパオペラデビュー、《見事なまでのオーラを感じさせる歌唱で難役を演じ切った非の打ちどころのないソプラノ》と各紙から絶賛された。
2012年小澤征爾音楽塾『蝶々夫人』(関係者公開公演)では外国人キャスト初日公演降板の為、急遽タイトルロールで舞台を務め、小澤氏から賛辞を得た。
2015年新国立劇場高校生のための鑑賞教室『蝶々夫人』タイトルロール、及び2021年7月の同鑑賞教室オペラ『カルメン』ミカエラ役では卓越した歌唱と深遠な楽曲解釈により好評を得た。
ファビオ・ルイージ、チョン・ミュン・フン、ユーベル・スダーン、アンドレア・バッティストーニ各氏をはじめとする世界的指揮者との共演を重ね、2016年10月ズービン・メータ指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団サントリーホール30周年記念「第九」、2017年3月ウィーン楽友協会に於ける「第九」共にソリストに抜擢され、その重責を果たし賞賛された。
2017年サントリーホールRe・オープニングコンサート、ロッシーニ「ミサ・ソレムニス」では、繊細かつ豊かな表現で観客を魅了。その歌唱は日本人離れした深い音色と音楽性、慈悲深い歌唱と称賛され、ヨーロッパの批評サイトBacktrackにおいても《圧巻かつ完璧なハーモニーと美声、最も記憶に残ったソリスト》と評された。また、2018年12月サントリーホールジルヴェスターコンサート喜歌劇『こうもり』では主役外国人歌手が前日夜にキャンセルし、急遽ロザリンデ役として舞台を務め上げた。
2019年8月にはPMF札幌に2回目の出演を果たし、クリストフ・エッシェンバッハ指揮、マーラー交響曲第8番「千人」の第2ソプラノとして高い評価を受ける。同年10月には日中友好記念・上海フィル・ベートーベン「第九」にソリストとして抜擢、その後も様々なオーケストラで「第九」ソリストとしての出演を重ねている。
小澤征爾音楽塾、サイトウキネンフェスティバル松本、新国立劇場、日生劇場、PMF札幌、サントリーホールオペラアカデミーゲスト、東京・春・音楽祭イタリア・オペラ・アカデミー『仮面舞踏会』等で活躍し、モーツァルトの諸役からフランス・イタリア・ドイツオペラ、歌曲、宗教曲に渡るまでレパートリー多数。
第6回静岡国際オペラコンクール最高位、及び三浦環賞受賞。第12回岩城宏之音楽賞受賞。
二期会会員
(2023年4月)
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