新潟県出身。
東京学芸大学中等教員養成課程音楽科声楽専攻卒業、同大学大学院音楽教育専攻音楽コース修了。東京藝術大学大学院修士課程独唱専攻修了。二期会オペラ研修所第56期マスタークラス修了時に奨励賞、優秀賞受賞。第27回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞を機にウィーンへ留学。明治安田クオリティオブライフ文化財団、ロームミュージックファンデーションの助成を得て研鑽を続けている。
2015年5月、二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『ジューリオ・チェーザレ』(鈴木秀美指揮、菅尾友演出)クレオパトラで華々しくデビューする。同年7月東京二期会・リンツ歌劇場共同制作『魔笛』(デニス・ラッセル・デイヴィス指揮、宮本亜門演出)夜の女王、同年11月東京二期会『ウィーン気質』(阪哲朗指揮、荻田浩一演出)ペピに相次いで抜擢、いずれも好評を博す。
続く2016年7月東京二期会『フィガロの結婚』(サッシャ・ゲッツェル指揮、宮本亜門演出)スザンナで出演、コケティッシュな演技と歌唱で聴衆を魅了した。同年9月あいちトリエンナーレ『魔笛』(ガエタノ・デスピノーサ指揮、勅使河原三郎演出)夜の女王では、堂々とした立ち振る舞いと精緻で表現力のある歌唱と評された。同年11月東京二期会・ライプツィヒ歌劇場提携公演『ナクソス島のアリアドネ』(シモーネ・ヤング指揮、カロリーネ・グルーバー演出)ツェルビネッタでは、複雑な心情と軽快かつ色気のあるキャラクターを見事に表現し、超絶技巧を駆使した長大なアリアでは喝采を浴びた。
2017年には神奈川県民ホール『魔笛』(川瀬賢太郎指揮、勅使河原三郎演出)夜の女王で出演、大役の出演が続く。2017年以降はウィーンに渡り、Grandi voci オペラコンクール入賞をきっかけにザルツブルグにてOper im Berg Festival『魔笛』夜の女王で出演。Ljuba Welitsch国際声楽コンクール第3位。Hariclea Darclée国際声楽コンクール入賞。ルーマニア・ブラショフ・フィルハーモニー交響楽団のコンサートにゲストとして出演する等、欧州に活躍の場を広げる。
2019年11月東京二期会『天国と地獄』(大植英次指揮、鵜山仁演出)ユリディスで出演し、「現実離れした歌唱力」「音楽的な要」と評された。2020年11月『ランメルモールのルチア』を翻案とした日生劇場『ルチア〜あるいはある花嫁の悲劇〜』(柴田真郁指揮、田尾下哲演出)ルチアを一人芝居で演唱し絶賛された。2021年7月には兵庫県立芸術文化センター佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2021 喜歌劇『メリー・ウィドウ』(佐渡裕指揮、広渡勲演出)ヴァランシェンヌを好演。卓越したテクニックと華やかな舞台姿で聴衆を魅了している。
ソリストとして、ヴィヴァルディ「グローリア」、バッハ「コーヒー・カンタータ」、ヘンデル「メサイア」、モーツァルト「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」、ベートーヴェン「第九」、マーラー「交響曲第4番」、シェーンベルク「月に憑かれたピエロ」等に出演。コンサートでも読売交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団等、国内主要オーケストラと共演を重ねている他、NHK「ららら♪クラシック」、同「リサイタル・パッシオ」、テレビ朝日「題名のない音楽会」等のメディアにも登場。
今後は、2021年9月東京二期会『魔笛』夜の女王、10月五島記念文化賞オペラ新人賞研修成果発表リサイタル、11月東京二期会『こうもり』アデーレ等に出演し、さらなる活躍に注目を集めている。二期会会員
公式HP:SOPRANO YUI TAKAHASHI - 高橋 維 OFFICIAL SITE
(2021年9月現在)
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