東京都出身。
東京音楽大学声楽演奏家コース卒業、同大学院修士課程(オペラ)首席修了。2006年よりロームミュージックファンデーション特別奨学生としてニューヨークに留学。ロレーヌ・ヌーバー、ドーン・アップショウ各師の下で研鑽を積む。
2009年バード音楽院特待奨学生修士課程(声楽)修了。
ヒューストングランドオペラ・エレノア・マッカラムコンクール、セミファイナリスト。メトロポリタンオペラ・ナショナルカウンシルオーディション、ニューヨーク地区セミファイナリスト。パームビーチオペラオペラコンクール上位入賞。2010年藤沢オペラコンクール奨励賞受賞。
オペラは、クリスティアン・アルミンク指揮新日本フィルハーモニー交響楽団定期『レオノーレ』(日本初演・演奏会形式)にマルツェリーネ役で出演。小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトでは複数回にわたりアンダースタディやカヴァーキャスト等として参加し、同プロジェクト『カルメン』では急遽フラスキータ役出演して各方面から好評を博した。2011年4月宮本亜門演出『フィガロの結婚』で二期会オペラデビュー。以降も、2012-2014年8月、サイトウ・キネン・フェスティバル松本青少年オペラ『ヘンゼルとグレーテル』グレーテル役、 2013 年 7月新国立劇場鑑賞教室『愛の妙薬』ジャンネッタ役、同年8月日生劇場『ヘンゼルとグレーテル』グレーテル役、同年11月日生劇場開場50周年『フィデリオ』(飯守泰次郎指揮)マルツェリーネ役、2014年10月新国立劇場『パルジファル』(飯守泰次郎指揮)花の乙女役、2017年7月佐渡裕プロデュースオペラ『フィガロの結婚』バルバリーナ役等を演じ、同年9月にはパーヴォ・ヤルヴィ指揮NHK交響楽団『ドン・ジョヴァンニ』(演奏会形式)ツェルリーナ役でマエストロからも高い評価を得た。
さらに2018年8月には日生劇場『アラジン』アマービレ姫役を演じ、続く10月には藤倉大のオペラ『ソラリス』ハリー役で新境地を開く。2021年4月新国立劇場『夜鳴きうぐいす』(高関健指揮/ヤニス・コッコス演出)では急遽題名役を演じ、難役を好演した。 他にも、『ラ・ボエーム』ムゼッタ役、『アマールと夜の訪問者』アマール役、『雪の女王』ゲルダ役等を演じている。
オペラ以外にも、モーツァルト「レクイエム」、「雀のミサ」、シューベルト「ミサ曲第5番 変イ長調」、ブラームス「ドイツレクイエム」、フォーレ「レクイエム」、カール・ジェンキンス「レクイエム」、アンドリュー・ロイドウェバー「レクイエム」等宗教曲のソリストとして活躍。2015年、「マエストロ・オザワ80歳バースデーコンサート」に唯一の日本人女性ソリストとして出演し、その模様はNHKでも放送された。また2016年にはセイジ・オザワ松本フェスティバルにて、ファビオ・ルイージ指揮サイトウ・キネン・オーケストラ公演マーラー「交響曲第2番 《復活》」でソプラノ・ソロを務めた。2017年現田茂夫指揮、2020年藤岡幸夫指揮九州交響楽団ニューイヤー・コンサート、2017年には小澤征爾指揮水戸室内管弦楽団定期演奏会でベートーヴェン「第九」等のソプラノ・ソロを務め、2019年には第24回宮崎国際音楽祭ではピンカス・ズーカーマン指揮マーラー「交響曲4番」のソロで絶賛された。
他にも、東京フィルハーモニー交響楽団「こども音楽館」、「午後のコンサート」にて指揮者ダン・エッティンガーの同時通訳を兼ねながらの歌唱や、「名曲アルバムコンサート」でのNHK交響楽団メンバーとの共演などがある。
海外では、2008年、デイヴィッド・ブルース作曲のオペラ『A Bird in Your Ear』の世界初演に王女役で出演。2009年にはパオラ・プレスティーニ作曲のオペラ『Oceanic Verses』のソリストとしてカーネギーホール・デビューを果たした。
放送には、NHK「リサイタル・パッシオ」「名曲アルバム」などに出演。
他にも、村上龍氏著、「日本の伝統行事 Japanese Traditional Events(講談社)」に収録されている「日本の童謡と唱歌集/坂本龍一氏監修」では、日本の童謡ならびにその英語版の楽曲に、声楽として参加。村上龍氏より「国境を越えた」声として評される。また、2021年1月にはStudio N.A.TよりCD「十人十色」を発売。
今後は2021年7月東京二期会オペラ劇場『ファルスタッフ』ナンネッタ役、8月新国立劇場『Super Angels スーパーエンジェル』エリカ役、2022年4月新国立劇場『魔笛』パパゲーナ役で出演予定。二期会会員 (2021年6月現在)
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