澄みきった美声と抜群のテクニックで将来を嘱望されるソプラノの華
東京都出身。東京藝術大学在学中に安宅賞、同声会賞受賞。東京藝術大学修士課程オペラ科修了。
伊原直子に師事。2004年飯塚新人音楽コンクール第2位受賞。
第42回日伊声楽コンコルソ第2位入賞。
二期会オペラ研修所第49期マスタークラス前期優秀賞受賞。最優秀賞および川崎靜子賞受賞。
イイノホールで開催された「二期会新進声楽家の夕べ」では、すでに完璧に完成されていると言っても過言ではない的確な技術に裏づけされた表現力豊かな歌唱を披露、会場を喝采の嵐に包み込み、久々の大器の登場を予感させた。
『フィガロの結婚』のスザンナ、『ランメルモールのルチア』のルチアや『「夢遊病の女」のアミーナなどをレパートリーとし、確かな音楽性、高度なテクニックと自己表現力、優れた舞台姿、作品に対峙する真摯な取り組み姿勢は、21世紀を担う華ある逸材として大きな注目を集めている。
2007年11月、東京二期会公演・オペレッタ『天国と地獄』のダイアナ(阪哲朗指揮・東京交響楽団 佐藤信演出 新制作)、12月には兵庫県芸術立文化センター『ヘンゼルとグレーテル』(佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ)グレーテルへの出演し好評を博した。文化庁平成19年度新進芸術家海外留学制度研修員としてローマへ留学。
2008年6月パヴィアにて『ジャンニ・スキッキ』ラウレッタで、イタリア・デビューを果たし、2009年4月ブードリオ市立歌劇場 Teatro consorziale di Budrio (Bologna)で、『ドンジョヴァンニ』ツェルリーナ役でデビューし好評を博す。2009年秋より、イタリアとオーストリアの国境の町BOLZANOの音楽院に通うこととなりさらなる研鑽を積む、2009年12月、兵庫県立文化センター『ヘンゼルとグレーテル』グレーテルへ出演の為一時帰国、引き続きイタリアを中心に活躍している。2011年7月、東京二期会『トゥーランドット』リューに出演し見事な歌唱で大好評を博した。2011年7月27日、フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 東京交響楽団オープニングコンサートにて、ユベール・スダーン指揮・ベートーヴェン「エグモント」に出演し好評を博した。
2011年5月15日、日本の震災のためのチャリティーコンサートをイタリア・南チロル、ボルツァーノのコンツェルトハウス(AUDITORIUM)で開催し、現在活躍中のバリトンG.Mastrototaro氏やオーケストラハイドンの弦楽4重奏とともに出演した。また2012年、ウーディネのフェスティヴァルや7月初めにはロッシーニ『ブルスキーノ氏』ソフィアに出演など活躍を続けている。2012年7月28日には二期会創立60周年記念「二期会ゴールデンコンサート ソプラノの日」出演の為、一時帰国。2012年11月には日生劇場『フィガロの結婚』スザンナに出演し好評を博す。2013年 トリエステ ヴェルディ劇場で『カルメン』のフラスキータ役で出演。各新聞、音楽評論家より「特別な光彩を放った輝かしいフラスキータを演じた」と大好評を博す。同年、東京交響楽団のオペラシティ『リサイタルシリーズ』にH スダーン氏と共演するために帰国、その後サマーフェスタ川崎にも招聘される。2014年はチロル音楽祭(Tirolerfestspiel)でにて、7-8 月、ワーグナーの「ラインの黄金」と「神々の黄昏」にヴォーグリンデ役で(グスタフ クーン指揮)出演予定。9月には東京二期会とアンデア・ウィーン劇場との共同制作となるモーツァルト『イドメネオ』(新国立劇場オペラパレス)にイリア役で出演する。
イタリア在住。二期会会員 photo:Yoshinobu Fukaya(aura)
(2014年5月現在)
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