華麗な演唱と舞台での存在感に定評がある注目のテナー
福島県出身。東京藝術大学卒業。卒業時に松田トシ賞受賞。同大学院博士課程を修了し、博士号を取得。
第41回日伊声楽コンコルソ第3位並びに歌曲賞受賞。
二期会公演においては、『ラ・トラヴィアータ(椿姫)』(A.アッレマンディ指揮/宮本亜門演出)ガストン子爵、『イル・トロヴァトーレ』(A.バッティストーニ指揮/L.マリア―二演出)マンリーコ、『パリアッチ』ペッペ、『蝶々夫人』ピンカートン、『メリー・ウィドー』カミーユ、『ナクソス島のアリアドネ』舞踏教師、また新国立劇場においては、『オテロ』カッシオ、『沈黙』ロドリゴ、『鹿鳴館』(世界初演)清原久雄、そのほか『パルジファル』『死の都』や同鑑賞教室『愛の妙薬』ネモリーノ、佐渡裕プロデュースオペラ『カルメン』レメンダード、日生劇場開場50周年記念『リア』(日本初演/A.ライマン作曲)エドマンド等を演じる。またロームシアター京都オープニング事業『フィデリオ』フロレスタンでの力強い歌唱が絶賛を浴びる一方、新国立劇場『夕鶴』与ひょうにおける繊細な日本語歌唱も美しく、高い評価を得ている。近年では、2017年新国立劇場『ルチア』アルトゥーロ、同鑑賞教室『蝶々夫人』ピンカートン、同『椿姫』ガストン子爵、2018年二期会『ローエングリン』(準・メルクル指揮)タイトルロールでも好評を博している。
コンサートにおいてもヘンデル「メサイア」、ハイドン「ネルソン・ミサ」「天地創造」、モーツァルト「レクイエム」「戴冠ミサ」、ベートーヴェン「第九」、ロッシーニ「スターバト・マーテル」、ヴェルディ「レクイエム」、ブルックナー「テ・デウム」「ミサ曲第3番」、ドヴォルザーク「スターバト・マーテル」、マーラー「大地の歌」、ブノア「荘厳ミサ曲」、オルフ「カルミナ・ブラーナ」、ブリテン「セレナード」、ロイド=ウェバー「レクイエム」等のソリストとしても活躍。
2013年国民体育大会開会式では「君が代」及び炬火入場及び点火式に合わせ、『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ」を披露し好評を博した。
今後は東京二期会『蝶々夫人』、新国立劇場『椿姫』、オペラ夏の祭典『ニュルンベルクのマイスタージンガー』出演予定。
二期会会員 小原啓楼のテノールな日々
(2019年9月現在)
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