華ある舞台姿と凛々しい演奏が際立つ俊英
静岡県出身。国立音楽大学声楽科卒業。2002年度第38回日伊コンソルソ入選。
バリトンとして『魔笛』『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』等、モーツアルトを中心としたレパートリーや『カルメン』や日本オペラに数多く出演。その後、テノール転向を機にイタリア・ボローニャに留学し、トリノ、ミラノ、ピアチェンツア、レッジョ・エミーリア、フィレンツェ等でコンサートに多数出演。フェラーラでは教会にてミサ曲のソリストを、ボローニャではリサイタルを開催し、W.マッテウッツィ氏やG.チャンネッラ氏、ヨーコ・タケダ氏、中島基晴氏から大きな薫陶を受け、テノールとしてのテクニックを学んだ。また、スウェーデンで行われたオペラ・アカデミーオーディションに合格、優秀賞を受賞し記念コンサートに出演した。
帰国後、オペラでは『二人のフォスカリ』バルバリーゴ役をはじめ、『椿姫』アルフレード、『カルメン』ドン・ホセ、『メリー・ウィドウ』(カミーユ)、『ラ・ボエーム』ロドルフォ、『魔笛』タミーノ等で次々と出演し好演。コンサートにおいても、「メサイア」(ヘンデル)、「カルミナ・ブラーナ」(オルフ)、交響曲第2番「賛歌」(メンデルスゾーン)、「レクイエム」(ベルリオーズ)でソロを務めるほかに、日本ヴェルディ協会主催「ヴェルディ・マラソン・コンサート」や作曲家青島広志氏とのジョイントコンサート、日生劇場「シリーズ音楽探検隊」等に出演し好評を得る。その他にTV朝日「新・題名のない音楽会」にも出演。
二期会では「二期会週間~花形テノール7人の侍」への出演を皮切りに、二期会オペラ公演『蝶々夫人』にピンカートン『メリー・ウイドー』カミーユ、『椿姫』アルフレード、『魔笛』タミーノなど、次々と大役を演じ好評を博してきた。
07年、新国立小劇場オペラ『フラ・ディアヴォロ』ロレンツォでは軽妙な演唱で聴衆を魅了。08年11月、日生劇場/東京二期会公演『マクロスプロス家の事』に出演し、公演の成功に貢献した。
2009年、世界的に著名なテノール、ペーター・ドヴォルスキー氏に認められ、スロヴァキア国立コシツェ歌劇場にて、『愛の妙薬』 ネモリーノ役でヨーロッパでのオペラ・デビューを果たしている。
2010年秋より、平成22年度文化庁海外研修制度特別派遣により、80日間、スロヴァキアのコシツェ歌劇場にて研修を積む。2011年、スロヴァキア国立ブラチスラヴァ歌劇場のガラ・コンサートに出演。2012年、チェコのシレジア劇場(オパヴァ)にて、ビゼー 『真珠とり』 ナディール役を歌い、成功を収めている。
コンサートにおいても、『メサイア』、『第九』、『カルミナ・ブラーナ』、交響曲第2番『賛歌』(メンデルスゾーン)、『レクイエム』(ベルリオーズ、モーツァルト)、『スターバト・マーテル』(ロッシーニ)、『ミサ・ソレムニス』(ベートーヴェン)のソロを務めた他、青島広志氏とのジョイントコンサート、日生劇場「シリーズ音楽探検隊」等に出演し好評を得る。その他、NHK-FM、テレビ朝日「新・題名のない音楽会」にも出演している。二期会会員
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