北海道出身。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。同大学院音楽研究科修士課程修了。二期会オペラ・スタジオ修了時に最優秀賞および川崎静子賞を受賞。
第27回イタリア声楽コンコルソ、シエナ部門大賞受賞。第29回日伊コンコルソ入選。第4回奏楽堂主催日本歌曲コンクール入選。2002年ブルージュ国際古楽コンクール第2位(声楽最高位)。
97年よりイタリア国立ボローニャ音楽院に留学。その後、イタリアを中心にヨーロッパ各国で幅広く演奏活動を行い、これまでにアカデミア・ビザンティーナ、イ・マドリガリスティ・アンブロジアーニ、イル・ジャルディーノ・アルモニコ、ヴェニス・バロック・オーケストラ、エウローパ・ガランテ、カペッラ・デッラ・ピエタ・デ・トゥルキーニ、ラ・ヴェネクシアーナ、ラ・スタジョーネ・アルモニカ、コレギウム・ヴォカーレ、スイス・イタリア放送合唱団、ラ・プティット・バンド、ローマ・サンタ・チェチーリア交響楽団など様々な団体で、オッターヴィオ・ダントーネ、ジャンルーカ・カプアーノ、ジョヴァンニ・アントニーニ、アンドレア・マルコン、ファビオ・ビオンディ、アントニオ・フローリオ、クラウディオ・カヴィーナ、セルジョ・バレストラッチ、フィリップ・ヘレヴェッヘ、ディエゴ・ファゾーリス、シギスバルト・クイケン、トン・コープマンなど多くの著名な指揮者と共演している。
国内ではヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮のNHK交響楽団をはじめ、読売日本交響楽団、新日本フィルハーモニー管弦楽団など、多くのオーケストラと共演。鈴木雅明氏率いるバッハ・コレギウム・ジャパンとは、CD録音、国内でのコンサートで共演の他、ヨーロッパ・アメリカ・オーストラリア・イスラエル等の海外ツアーにも参加している。また自らのグループ、「ラ・カンターテリア」を結成し、イタリア・バロック音楽の普及に務めている。
2004年、モンテヴェルディ作曲『ウリッセの祖国への帰還』エウリマコ役で、モンテヴェルディの生地クレモナを皮切りに、ラヴェンナ、フェッラーラ、ブレーシャなどイタリア各地で計14回の公演に出演。同作曲『ポッペアの戴冠』ルカーノ、『オルフェオ』羊飼いなど、バロックから古典派の作品をレパートリーに、オペラの舞台でも活躍している。国内では、新国立劇場公演モーツァルト作曲『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオ役で出演し大変好評を博した。93年よりサントリーホール主催のオペラ・アカデミーに継続的に参加。グスタフ・クーン、レナート・ブルゾン、ニコラ・ルイゾッティの各氏に師事し、それぞれ高い評価を受けている。
近年、ルイゾッティ指揮のサントリー・ホールオペラ公演プッチーニ作曲『トゥーランドット』ポン役で出演した他、オペラ・アカデミー公演ヴェルディ作曲『ファルスタッフ』にフェントン役で出演し、タイトルロールのブルゾン氏との共演を果たしている。
イタリア・バロック音楽の代表的作曲家ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)の没後250周年を記念したフェスティバル「「スカルラッティ音楽祭」(九段のイタリア文化会館)の企画者としても活躍。
コンサートではJ.S.バッハ/ロ短調 ミサ のソリストなどでも高い評価を得ており、バッハ・コレギウム・ジャパンによるJ. S. バッハ「マタイ受難曲」「教会カンタータ・シリーズ」等のソリストとしても活躍。2016年1月、NHKニューイヤーオペラコンサートに出演し好評を博した。東京藝術大学准教授。二期会会員
(2016年1月現在)
|