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平井 香織

ヒライ カオリ
ソプラノ
会員
 

コロラトゥーラの華やかさとリリックな役柄などに相応しい
柔らかな色彩を兼ね備えた逸材


富山県生まれ。国立音楽大学卒業。同大学院リートコース(ドイツ歌曲専攻)修了。二期会オペラスタジオ修了。修了時に優秀賞受賞。第4回富山県新人演奏会出演。北日本新聞奨励賞受賞。
東京文化会館推薦音楽会オーディション合格。
『奥様女中』のセルピーナでオペラデビュー。以後『フィガロの結婚』のスザンナ、『魔笛』の夜の女王、『小さな煙突そうじ屋さん』(ブリテン)のジョン、『ヴェニスに死す』イチゴ売り、『トスカ』の羊飼いの少年、『カルメン』ミカエラ、『夕鶴』のつう、『ヘンゼルとグレーテル』の露の精、『サウンド・オブ・ミュージック』のリーズル等を演じる。
近年は2002年より新国立劇場『ニーベルングの指環』に出演、5月同公演『トスカ』、9月新国立劇場小劇場オペラ『なりゆき泥棒』に出演。その他、小澤征爾指揮「ファウストの劫罰」(ベルリオーズ)、井上道義指揮「ミサ」(バーンスタイン)、大野和士指揮「3部作ヌシュ・ヌシ」(ヒンデミット)、現田茂夫指揮「ペール・ギュント」(グリーク)、岩城宏之指揮「アルテンベルク歌曲集」(ベルク)、東フィル「ドン・カルロ」<演奏会形式>にテバルドで出演。
2004年7月、2005年8月と新国立劇場『ジークフリートの冒険』にブリュンヒルデ役で出演。2005年4月の東京都交響楽団 飯守泰次郎指揮『ニーベルングの指輪』<演奏会形式>にヴォークリンデで出演、また同年11月には東京シティフィル 飯守泰次郎指揮『パルジファル』<演奏会形式>に花の乙女で出演し好評を博した。2006年若杉弘指揮東京二期会『ダナエの愛』<演奏会形式>や2007年同『ダフネ』など、R.シュトラウスのオペラの日本初演に携わり、公演の成功に貢献している。
2010年2月、新国立劇場『ワルキューレ』(ダン・エッティンガー指揮 キース・ウォーナー演出)ヘルムヴィーゲでも好評を博し、2009/2010シーズンには5月に新国立劇場『影のない女』(新制作)宮殿の門衛にも出演。
コンサートにおいては、モーツァルト「戴冠ミサ」「レクイエム」、ヘンデル「メサイア」、ハイドン「ネルソンミサ」、ベートーヴェン「第九」、コダーイ「ミサ・ブレヴィス」、フォーレ「レクイエム」、プーランク「グローリア」、メンデルスゾーン「詩編42」等のソリストとして活躍している。
2010年4月、ダン・エッティンガー常任指揮者就任新シーズンマーラー「復活」のソリストに抜擢され出演。
声質はソプラノ・リリコ・レジェーロであるが、コロラトゥーラの華やかさと共に、フランス・オペラのリリックな役柄などに相応しい柔らかな色彩を兼ね備えている。レパートリーは古典から現代曲まで幅広く、特にベッリーニの叙情的な役柄では独特の雰囲気を醸し出す音楽性の持ち主である。日本初演作品の出演も多い。 二期会会員
(2010年9月現在)

 
 
 
 
 
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