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多田羅 迪夫

タタラ ミチオ
バリトン・バス
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格調高く豊麗な美声と秀でた音楽性で数々の成功を収めている名歌手


香川県出身。東京藝術大学卒業、同大学院修了。在学中に安宅賞受賞。第16回ジロー・オペラ賞受賞。伊藤亘行、中山悌一等に師事。ミラノに留学しカンポガリアーニ氏(Ettore Campogalliani)に師事。1975年よりドイツ・ハイデルベルク市立歌劇場専属歌手。1977年より1981年までドイツ・ゲルゼンキルヒェン市立歌劇場専属歌手。ドルトムント歌劇場等にも出演を重ね、その間、M.フレーニ、R.パネライ、F.ボニソッリ等と共演。
1981年帰国。「第九」や宗教曲、特にバッハ『ヨハネ受難曲』『マタイ受難曲』イエスの演奏では第一人者と評されている。N響、東フィル、読響、シティフィル等、国内主要オーケストラとも多くの共演で実績を残し、その演奏は朝比奈隆、小澤征爾、若杉弘、飯守泰次郎、大野和士等の諸氏からも信望を得てきた。ベートーヴェン「第九」(スヴェトラーノフ指揮 N響、ロストロポーヴィチ指揮 新日フィルなど)をはじめ、ヴェルディ「レクイエム」(ジェルメッティ指揮 N響)、バッハ「ヨハネ受難曲」イエス役(鈴木雅明指揮 バッハ・コレギウム・ジャパン、N響 サヴァリッシュ指揮)、バッハ「ミサ曲ロ短調」(シュナイト指揮 東京フィル)、マーラー「千人の交響曲」、ブラームス「ドイツ・レクイエム」(ジェルメッティ指揮 日本フィル)、バッハ「マタイ受難曲(メンデルスゾーン版)」イエス役(鈴木雅明指揮 読響)メンデルスゾーン「聖パウルス」パウルス役(黒岩秀臣指揮 シティフィル)、バッハ「マタイ受難曲」イエス役(ボッセ指揮、新日フィル)、「青髭公の城」青髭公(スローン指揮 都響)等枚挙に暇がない。オペラでは、帰国直後より、小澤征爾指揮・新日フィル『ヴォツェック』タイトル・ロール、朝比奈隆指揮『ラインの黄金』アルベリッヒで脚光を浴び、以後、小澤征爾ヘネシーオペラ『さまよえるオランダ人』にホセ・ヴァン・ダムとダブルキャストで主演。東京二期会『ワルキューレ』(大野和士指揮)ヴォータンで好評を博す。02年、東京二期会50周年記念・ベルギー王立モネ劇場との共同制作『ニュルンベルクのマイスタージンガー』ハンス・ザックスは「多田羅の演奏は劇の要となり絶頂期のテオ・アダムを想起させる格調が備わっていた」と絶賛され公演を成功に導いた。 ロッシーニやプッチーニなどのイタリア・オペラでもカルタンバック指揮『チェネレントラ』のアリドーロ、『蝶々夫人』のシャープレス、モーツァルトのドン・ジョヴァンニ、フィガロ、アルマヴィーヴァ伯爵、グリエルモ、ドン・アルフォンソ、ヴェルディのリゴレット、ドビュッシー『ペレアスとメリザンド』ゴローなど、印象に残る当り役は多い。フィンランドのサヴォンリンナ音楽祭『蝶々夫人』シャープレスは地元各紙で絶賛された。
『俊寛』『袈裟と盛遠』『修禅寺物語』『舌を噛み切った女』『有間皇子』など邦人作品でも絶賛を浴びている。近年ではR.シュトラウス『インテルメッツオ』(日本初演)ロベルト・シュトルヒ役、『魔笛』のパパゲーノと弁者、都響『青ひげ公の城』青ひげ公、ハノーファー州立歌劇場との共同制作『さまよえるオランダ人』タイトル・ロールで好評を博している。音楽プロデューサーとしてもケルン州立歌劇場との共同制作『ばらの騎士』、)、ハンブルク歌劇場との共同制作『皇帝ティトの慈悲』(日本初演)など成功へ導いている。
東日本大震災以降、チャリティコンサートなどにも頻繁に出演、2012年に国連合唱団とともに広島、長崎、沖縄で平和と慰霊のコンサートに出演したり、2013年6月、東北大学交響楽団第160回定期演奏会(仙台ヴェルディ合唱団)では、震災犠牲者への鎮魂と復興への祈りを込めたヴェルディ「レクイエム」で深々と包み込むような存在感ある演奏で感動をもたらしたほか、以後も毎年各地でチャリティ公演に出演するなどの活動も続けている。
2012年1月、西安と北京にて『ドン・ジョヴァンニ』レポレッロ、2012年7月、英国にてブリテン『カーリュー・リヴァー』(ディヴィッド・エドワード演出・ドミニク・ウィラー指揮)旅人等、活躍を続けている。2014年6月、二期会ウィーク、205年3.11二期会ゴールデン・チャリティ・ガラコンサートでも絶賛を浴びた。CDに「奏楽堂ライブドイツ歌曲の夕べ」レコード芸特選盤等がある。
近年もモーツァルト「レクイエム」、フォーレ「レクイエム」、ブラームス「ドイツ・レクイエム」、ヴェルディ「レクイエム」等で活躍。ベートーヴェン「第九」、バッハ・カンタータ・フェラインとのメンデルスゾーン「聖パウロ」パウロ等でも豊麗な美声と優れた音楽性で好評を博している。2015年9月、俳優座劇場に於いてオペラシアターこんにゃく座のモーツァルト歌芝居『魔法の笛』(林光訳詞)ザラストロ役で、全12公演に客演し、格調高く存在感ある演唱で絶賛を博した。2016年11月日生劇場にて、東京二期会・ライプツィヒ歌劇場との提携公演:リヒャルト・シュトラウス『ナクソス島のアリアドネ』執事長に全日出演し絶賛を博した。
今後もヘンデル「メサイア」、2016年6月、新日本フィル定期演奏会・鈴木秀美指揮によるハイドンのオラトリオ「天地創造」、バッハ「ロ短調ミサ」「マタイ受難曲」等への出演が予定されている。
2017年7月東京二期会・グラインドボーン音楽祭との提携公演となるR.シュトラウス『ばらの騎士』では、公演監督を務める。
CD「奏楽堂ライブドイツ歌曲の夕べ」(レコード芸術誌の特選盤)。2014年香川県文化功労者。東京藝術大学名誉教授。二期会会員 
多田羅 迪夫紹介ブログ
(2016年12月現在)

 
 
 
 
 
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