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二期会初演!2022年4月プッチーニ『エドガール』~グァルティエーロ役清水宏樹にインタビュー「息子フランクとエドガールの争いの場面に」

4月公演、東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ第4弾プッチーニ『エドガール』。キャスト紹介2人目に登場するのはバス清水宏樹です。これまで東京二期会では『トスカ』、『椿姫』のイタリアオペラのほか、『ローエングリン』『魔弾の射手』といったドイツオペラでも出演を果たしてきました。特に2018年ペーター・コンヴィチュニー演出『魔弾の射手』では、カスパール役を好演しています。
今回の役は、グァルティエーロ。主人公エドガールの恋人フィデーリアと、フィデーリアの兄フランク、その兄妹の父です。グァルティエーロは、さらに、ムーア人の両親に捨てられた娘ティグラーナを養い、フィデーリアの姉妹のように育てました。
妖艶な美を放つティグラーナに、あろうことか想いを寄せる兄フランク。しかし、ティグラーナは、フィデーリアの恋人エドガールを誘惑、ついに篭絡に成功してしまいます。そして、事件は、ある日の教会の祈りの時間に起きてしまいます・・・オペラ『エドガール』の悲劇は、つまり、グァルティエーロ家の中で醸造されてきた、といえるのです。

202202shimizu_hiroki_00.jpg 清水宏樹

――グァルティエーロは、どのような役、人物でしょうか?

清水: バスの役は、比較的高齢で、聖職者や王様、誰かの後見人などが多いですが、グァルティエーロはフランクの父親という役どころです。

――グァルティエーロの登場シーンを教えてください。

清水: 第1幕、教会で息子フランクとエドガールの争いの場面に割って入るところが唯一の出演シーンとなります。歌唱箇所は少ないですが、合唱を含めた出演者(村人たち)が多い、とても迫力のある場面です。

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2018年7月 東京二期会オペラ劇場『魔弾の射手』より カスパール役

――二期会が『エドガール』を取り上げるのはこれが初めてとなります。他のプッチーニ作品と比べて、どのような印象を持たれましたか。

清水: プッチーニの中ではマイナーな作品ですが、旋律の美しさやスケール感は他の作品に引けをとりません。上演されることが少ないので、この機会に是非足をお運びださい。

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2020年2月 東京二期会オペラ劇場『椿姫』より グランヴィル役(写真後方)

――渋谷で清水さんおすすめのスポットがあれば教えてください。

清水: オーチャードホールのすぐ近くにある「VIRON」というパン屋さんです。フランスパンのサンドイッチが特にオススメで、味とボリュームに大満足です。パンの食感が硬いのが特に好きなところです。少し値が張りますが、価値があると思います。

――清水勇磨さんに続いての連続票!ぜひ行ってみたくなりますね。最後に、ファンの皆様に向けてメッセージをお願いいたします。

清水: 舞台の成功に向けて、日々練習に取り組んでおります。ホールでお会いすることを楽しみにしております。

*     *     *


▼『エドガール』公演情報ページはこちら
2022年4月公演 G.プッチーニ『エドガール』<セミ・ステージ形式上演> - 東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ
2022年4月23日(土)17:00、24日(日)14:00* Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
*…グァルティエーロ 清水宏樹 出演日

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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11/11(月)、神楽坂ラリアンスで東京二期会『椿姫』プレ・ハイライト特別ディナー開催!~「第9回 ラリアンス・ワインとオペラを愛でる会」

神楽坂のフレンチ・レストラン「ラリアンス」でついに実現しました。
2月公演『椿姫』キャストによるプレ・ハイライトをラリアンスのフルコース料理、そして厳選のワインとともにお愉しみいただける特別なディナーが11月11日(月)に開催されます。

出演者は、2月公演『椿姫』の豪華キャストが揃いました。ヴィオレッタ谷原めぐみ、アルフレード前川健生は、本公演でも共演を果たすフレッシュなプリマ、プリモ。今回の公演で「主演デビュー」を果たす注目の二人の歌声をどこよりも早くお届けいたします。
長年、東京二期会とのコラボ・ディナーを開催してきたラリアンスだからこそ可能となった特別な一夜に、ぜひお越しください。

ヴィオレッタ 谷原めぐみ

アルフレード 前川健生

ジェルモン 米谷毅彦

アンニーナ 磯地美樹

医師グランヴィル 清水宏樹

ピアノ 三澤志保
■■■ イベント情報 ■■■
〈ラリアンス特別企画〉
第9回 ワインとオペラを愛でる会

日時:2019年11月11日(月) 19:00開宴(18:30開場)
会場:神楽坂「ラリアンス」メインダイニング
  (「飯田橋駅」JR西口より徒歩2分・地下鉄B3出口より徒歩1分)
料金:おひとり様 25,000円
   お料理フルコース・ワイン4杯・音楽料(消費税・サービス料込)
出演:
  ヴィオレッタ 谷原めぐみ
  アルフレード 前川健生
  ジェルモン 米谷毅彦
  アンニーナ 磯地美樹
  医師グランヴィル 清水宏樹
  (ピアノ)三澤志保

▼ラリアンス イベント情報はこちら
第9回 ワインとオペラを愛でる会|イベント・限定メニュ・お得情報 - 神楽坂 フレンチレストラン ラリアンス

●お問合せ・ご予約は
ラリアンス TEL03-3269-0007(フロント)まで

▼2020年2月公演 G.ヴェルディ『椿姫』本公演の情報はこちら
G.ヴェルディ『椿姫』|オペラ公演ラインアップ - 東京二期会オペラ劇場
 2020年2月19日(水)18:30、20日(木)14:00、22日(土)14:00、23日(日・祝)14:00 東京文化会館 大ホール
 《チケット好評発売中》良い席、ご予約はお早目に!

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【『魔弾の射手』キャスト・インタビュー】 カスパール清水宏樹「悪役にワクワク」&加藤宏隆「ディスカッションを重ねて役作り」

二期会blogではキャスト・インタビューを通じて『魔弾の射手』の主要登場人物を紹介してきました。
射撃の名手でありながらもスランプに苦悩する猟師マックス、森村の娘として家柄としきたりと運命に従うヒロインのアガーテ。誰よりも自由な感情を発露させアガーテを励ますエンヒェン。
そして、今回はマックスの猟師仲間カスパールを演じる、清水宏樹と加藤宏隆に話を聞きました。悪魔ザミエルに魂を売ってしまい、明日までの命となったカスパール。自分の身代わりを探しているところに、不安な表情のマックスを見つけます。

     *     *     *


清水宏樹

Q.『魔弾の射手』カスパールは、どのような役でしょうか?

加藤: カスパールは悪魔に魂を売っている若い猟師です。同僚のマックスをそそのかし、マックスを悪魔ザミエルへの生け贄にしようと画策する、いわばこのオペラの一番の核となるキャラクターです。

清水: いわゆる「悪役」でしょうか。
人がつい足を踏み入れてしまう禁断の世界にどっぷりはまってしまっています。
根っからの悪人というより、自分が生き延びるために必死に生きている気がします。
ある意味、魅力的な人物と言えます。

加藤: カスパールがなぜ悪魔に魂を売るに至ったのかということを想像するところから役作りが始まるような気がします。カスパールのようなキャラクターは我々にとっても非常に身近であると思います。何かのきっかけで開き直り、破滅的な人生に自ら傾いていってしまった人間が誰の周りにも1人や2人居るはずです。カスパールの死は自業自得と言えなくもないのですが、同時に不条理なものとして捉えたい気もします。カスパールが改心する機会がこのオペラの中で与えられていないことで、何となく私の心がすっきりしないのは、私のカスパールへの思い入れが強くなってきているからでしょうか。このあたりのことをコンヴィチュニーさんと共にディスカッションして作り上げることが楽しみで仕方がありません。
 
 
Q.カスパールは、各幕それぞれに登場シーンがありますが、その見どころ、聴きどころを。

清水: 音楽的には1幕のアリアと軽いリートが中心でしょうが、物語の中では マックスを魔弾の世界に引き込むためのやり取りが肝だと思います。
狼谷での魔弾鋳造の場面やザミエルを呼び出す場面などは、緊張感があって楽しめると思います。

加藤: カスパールがらみの最大の見どころは、やはり「狼谷」のシーンだと思います。ここは本当に私の好きな場面です。実はこの場面、カスパールはザミエルに懇願する最初の部分以外は歌わず、言葉と演技だけで舞台に居るのですが、それ故か不気味な雰囲気と独特な緊張感が高まり、息をのむたまらない場面だと思います。
1幕のアリアは、カスパールのニヒルな喜びを伴ったスピード感が好きなのですが、カスパールの下卑た笑いを描写するメリスマなど、技巧的に難しい箇所も多く、歌い甲斐のあるアリアです。


加藤宏隆

Q.『魔弾の射手』本番に向けて、意気込みを。

加藤: カスパールを歌うことは長年の夢でありました。日本はもとより、私が留学していたアメリカでも、この『魔弾の射手』はなかなか上演されることの少ない作品ですので、今回歌う機会を頂けたことで、とても気合いが入っています。疑問に思う箇所や技術的に弱いところは、全て腑に落ちるまで練り込み、解釈に一点の曇りもないように歌いたいと思っています。多くの方にご来場いただきたいと思います。よろしくお願いします!

清水: 個人的に、正義の味方やヒーローより、悪役を演じるほうがワクワクします。
今回の舞台では、嫌われて蔑まれることが目標です。そうすれば、他の登場人物がより幸せに見えるはず。お楽しみいただければ幸いです。
 
 
Q.ありがとうございました。
コンヴィチュニーも来日して、連日緊張感のある稽古が重ねられていますが、リハーサルや本番の合間の気晴らし、趣味がありましたら教えてください。

加藤: 私の家族は浜松に住んでおり、私はいわば単身赴任生活を送っているので、たまに会う家族との時間が一番の気晴らしです。
あとは繁華街の立ち飲み屋のハシゴと、休日のB級グルメの料理の勉強。方々散歩しながらの散策も好きです。散策の途中で住宅の外観を眺めたり、良さそうなカフェがあれば入って本を読んだりします。また毎朝自分で豆を挽いてコーヒーを飲んでいますので、美味しい豆屋さんを発掘するのも好きです。あと古着屋巡り。学生の頃より長年通っていますので、ある程度の目利きができます。笑 値段の割にクオリティの高い古着を見つけた際には、すかさず購入しています。

清水: そうですね…公言できることでと言えば、撮りためたTV番組を観るとか、スマホでゲーム、くらいでしょうか…(笑)

     *     *     *

『魔弾の射手』の登場人物の中でもひときわ演劇性が高く、演じがいのある役といわれているカスパール。それだけに清水と加藤それぞれが作り上げている悪役像は、すでに別々の個性が光っているようです。両キャラクターの違いを見るのも、今回の見どころのひとつになるでしょう。どうぞご期待下さい!

▼『魔弾の射手』公演情報ページはこちら
《ハンブルグ州立歌劇場との共同制作》 C.M.v.ウェーバー『魔弾の射手』 - 東京二期会オペラ劇場

 指揮:アレホ・ペレス、演出:ペーター・コンヴィチュニー、管弦楽:読売日本交響楽団
 2018年7月18日(水)18:30清水、19日(木)14:00加藤、21日(土)14:00清水、22日(日)14:00加藤
 東京文化会館大ホール

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
   (月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)

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