二期会にはそれぞれの研究テーマをもって個々に研鑽を積み、活動している12の「研究会」があります。毎年夏にその中から多くの研究会が一堂に会する「駅伝コンサート」を開催しています。
11回目となる今年のコンサートは8つの研究会が出演。およそ5時間弱をかけ、駅伝のように歌の“たすき”を繋げていきます。
今年も出演する研究会ごとにスポットを当て、順にご紹介してまいります。
今回は「ロシア歌曲研究会」から届きましたメッセージをご紹介します。
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【ロシア歌曲研究会】 ~プーシキンの詩による歌曲~
アレクサンドル・プーシキン(1799~1837)ほどロシアで愛されている詩人はいない。
彼の作品を素材に、ロシア歌曲の父といわれるグリンカから、スヴィリドフの現代作曲家に至るまで、プーシキンはロシア・ソビエトの作曲家に霊感を与え続けた。
「プーシキンの詩的世界」は、人生の~愛、悲しみ、喜び~を表現した叙情詩が中心になっている。
そして常に、生命感に溢れ、どんなに悲劇的なテーマを歌っても、そこには「生きる喜び」があり、私達に勇気と希望を与えてくれます。
今回歌われる、プーシキンによって確立したロシア・ロマンス(叙情歌)を心行くまでお楽しみ下さい。
―― 二期会ロシア歌曲研究会代表 岸本 力
<出演者・演奏予定曲>
林 志保 (ソプラノ)
・グリンカ 「私の前で歌うな、美しい女よ」
・チャイコフスキー 「夜鶯」Op.60-4
河野真剛 (バリトン)
・キュイ 「ツァールスコエセロの彫像」
・ダルゴムイシスキィ 「若者と乙女」
・ショスタコーヴィチ 「若者と乙女」Op.46-2
清水いずみ (ソプラノ)
・グリンカ 「血は熱い思いにわきたち」
・リムスキー=コルサコフ 「たなびき流れる雲はまばらになり」
関森温子 (ソプラノ)
・ラフマニノフ 「ミューズ」Op.34-1
清水知加子 (ソプラノ)
・ラフマニノフ 「歌うな、美しい女よ」Op.4-4
岸本 力 (バス)
・メトネル 「私はあなたを愛していた」Op.32-4
・メトネル 「夜の微風」Op-36-4
ピアニスト:小笠原貞宗
公演チラシ(PDF) |
■■■ 公演情報 ■■■ 第11回 二期会研究会駅伝コンサート 日時:2016年7月31日(日) 15:30開演(15:00開場) 会場:東京文化会館 小ホール (JR上野駅・公園口前) 料金:一般¥4,000、学生¥2,000 全席自由・出入り自由 (学生券は二期会チケットセンターのみ発売) 出演研究会・予定時刻: 15:30~ オペレッタ研究会 15:55~ ロシア東欧オペラ研究会 16:25~ オペラワークショップ研究会 <休憩15分> 17:10~ フランス歌曲研究会 17:40~ ドイツ歌曲研究会 18:10~ ロシア歌曲研究会 <休憩15分> 18:55~ 日本歌曲研究会 19:35~ イタリア歌曲研究会 <終演予定 20:15> |
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・第11回 二期会研究会駅伝コンサート - 東京二期会