タグアーカイブ: 橋爪ゆか

「第17回 二期会研究会駅伝コンサート《恋愛》【8/29 (木)公演】」
出演研究会紹介(1):ロシア歌曲研究会・ロシア東欧オペラ研究会
二期会研究会YouTubeチャンネルも必見!!

二期会研究会による毎夏の風物詩「二期会研究会駅伝コンサート」、今年は二期会の11の各研究会が出演いたします。今年のテーマは「恋愛」。それぞれの研究会が「恋愛」にまつわるプログラミングで準備を進めており、プログラム最後には、出演研究会合同で「第九」を高らかに歌いあげます。
また、今年は東京文化会館 小ホールへ会場を移し、ホールロビーでは各研究会の充実したブースが設置され、演奏だけでなく各研究会のブースでもお楽しみいただく予定です。 途中曲間での出入りはご自由ですので、お客様の“ペース”でお楽しみください。

そして、このたび各研究会の活動を多くの方に知っていただくため、二期会研究会のYouTubeチャンネルが開設されました!

▼YouTube二期会研究会チャンネルはこちらから!
二期会研究会 - YouTube

二期会Blogでは、駅伝コンサートに向けて、各研究会の動画メッセージもとともに、出演研究会をご紹介してまいります。
初回は、二期会研究会議長の岸本力と二期会研究会駅伝コンサート実行委員長の黒田晋也との対談動画に合わせ、岸本力が代表を務める「二期会ロシア歌曲研究会」「二期会ロシア東欧オペラ研究会」をご紹介いたします。

*      *      *



研究会紹介「ロシア歌曲研究会・ロシア東欧オペラ研究会」(二期会研究会チャンネルより)


<出演予定時刻 16:20~>
☆ロシア歌曲研究会 《哀愁あふれるロシア歌曲の数々》
[出演]河野真剛、金原聡子、渡部智也
[ピアノ]小笠原貞宗

ダルゴムイシスキー 「私は悲しい」
チャイコフスキー
   「星はおだやかに光り」Op.60-12
   「憧れを知る者のみが」Op.6-6
   「ミニヨンの歌」Op.25-3
シェレメチイェフ 「私はあなたを愛していた」
ロシア・ロマ歌謡 「黒い瞳」

今回の当研究会は「哀愁あふれるロシア歌曲の数々」と題しまして駅伝コンサートに出演させていただきます。ロシアの「愛」にはもの哀しい歌が多くあります。バリトン河野真剛氏によるダルゴムイスキー作曲「私は悲しい」他、ソプラノ金原聡子氏によるチャイコフスキー作曲「憧れを知る者のみが」他、バス渡部智也氏によるロシア・ロマ歌謡「黒い瞳」他が歌われます。どうぞ哀愁あふれるロシア歌曲の魅力を味わって下さい。
また今年の9月2日には、東京文化会館小ホールにおきまして「ロシア歌曲研究会第26回定期演奏会」 でロシアの民謡を演奏させていただきます。そちらも是非お越しください。

二期会ロシア歌曲研究会代表 岸本 力    


202406_russiakakyoku.jpg
「今年2月に開催された二期会ロシア歌曲研究会 第25回記念定期演奏会より」



<出演予定時刻 17:00~>
☆ロシア東欧オペラ研究会 《ロシア・アリアの恋の調べ》
[出演]橋爪ゆか、古川精一、金子みどり
[ピアノ]小笠原貞宗

リムスキー=コルサコフ『サトコ』より "リュバーヴァのアリア"
チャイコフスキー『エフゲニー・オネーギン』より "オネーギンのアリア"
ボロディン『イーゴリ公』より "ヤロスナーヴナのアリア"

当研究会の駅伝コンサートは「ロシア・アリアの恋の調べ」と題しまして、メゾソプラノ橋爪ゆか氏のリムスキー・コルサコフ作曲『サトコ』より"リューヴァのアリア"、バリトン古川精一氏のチャイコフスキー作曲『エフゲニー・オネーギン』より"オネーギンのアリア"、ソプラノ金子みどり氏にはボロディン作曲『イーゴリ公』より"ヤロスナーヴナのアリア"を演奏していただきます。どうぞロシアの名曲のアリアをご堪能下さい。
また、当研究会は、去る5月18日(土)に二期会会館第1スタジオに於いて、「第104回特別例会」として、演奏会スタイルでオペラのアリア、重唱を上演させていただきました。どうぞ当研究会にいらしてご一緒に勉強しませんか?

二期会ロシア東欧オペラ研究会代表 岸本 力    


202406_russia_easteurope.jpg
「今年5月に開催された二期会ロシア東欧オペラ研究会第104回特別例会より」



*      *      *


240829ekiden_thumb.jpg 公演チラシ(PDF)■■■ 公演情報 ■■■
第17回 二期会研究会駅伝コンサート
「恋愛」

日時:2024年8月29日(木)
   15:30開演(15:00開場)
会場:東京文化会館 小ホール
(JR「上野駅」公園改札より徒歩1分)
料金:(全自由席・税込)  一般¥4,000、学生¥2,000
 《チケット発売中》
予定時刻と出演研究会:
・15:30~ オペレッタ・ミュージカル研究会 《ウィーン発!! ミュージカル》
・15:50~ 英語の歌研究会 《Love! Love!! Love!!!》
<休憩10分>
16:20~ ロシア歌曲研究会 《哀愁あふれるロシア歌曲の数々》
・16:40~ イタリアオペラ研究会 《イタリアオペラの「さまざまな愛」
17:00~ ロシア東欧オペラ研究会 《ロシア・アリアの恋の調べ》
<休憩15分>
・17:35~ フランス歌曲研究会 《ガブリエル・フォーレ没後100年~愛の調べ~》
・17:55~ 日本歌曲研究会 《恋衣》
・18:15~ ドイツ歌曲研究会 《リヒャルト・シュトラウス生誕160周年に寄せて》
<休憩15分>
・18:50~ バッハ・バロック研究会 《ヘンリー・パーセルのイギリス歌曲》
・19:10~ イタリア歌曲研究会 《ロマンヅァとナポレターナ》
・19:30~ スペイン音楽研究会 《Los majos enamorados ~恋するマホたち~》
・19:50~ 合同演奏「第九」
<終演予定 20:00>

*やむを得ぬ事情により出演者・演奏内容が一部変更になる場合がございますので予めご了承下さい
*記載の時刻はあくまでも予定ですので、お早めのご来場をおすすめします
*未就学児のご入場はお断り申し上げます


▼出演者・演奏曲等、コンサート概要ページはこちらから
第17回 二期会研究会駅伝コンサート「恋愛」 - 東京二期会
主催:公益財団法人東京二期会
企画・構成:二期会研究会駅伝コンサート実行委員会

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!

*未就学児のご入場はお断り申し上げます
*やむを得ぬ事情により出演者・演奏内容が一部変更になる場合がございますので予めご了承下さい


Page Top

7月公演 ワーグナー『パルジファル』~クンドリ役 橋爪ゆかインタビュー「ワーグナーには、大自然のような偉大さを感じます」

二期会創立70周年記念公演ワーグナー『パルジファル』にクンドリ役で出演するメゾソプラノ橋爪ゆか。
同役は2012年の二期会創立60周年記念公演(飯守泰次郎指揮/クラウス・グート演出)に続いての出演となります。もちろん『パルジファル』のほか、『さまよえるオランダ人』ゼンタ、『ワルキューレ』ジークリンデ、『ジークフリート』ブリュンヒルデなど多くのワーグナー作品でキャリアを重ねてきました。
その芳醇な響きの歌声で、ロシア歌曲にも造詣を深めています。公演に向けて話を聞きました。

202205_hashizume_yuka_01.jpg
2008年2月 東京二期会オペラ劇場『ワルキューレ』より ジークリンデ役

――これまで幾度もワーグナー作品に出演してきた橋爪さんは、ワーグナーの音楽や世界についてどのように感じているでしょうか。

橋爪: ワーグナーの作品はとにかくスケールが大きい。自分の手中には到底入れることのできない、大自然のような偉大さを感じます。自然だけでなく動物も出てきますし、ワーグナーは動物好きだったようですね。上演時間はとても長いですが、それをも忘れさせてしまうような、時間や空間の枠のない、知らず知らずに虜にさせられてしまう不思議な魔力が、ワーグナーの作品にはたくさん詰まっているところでしょうか。
私はすっかりワーグナーの世界に魅了されています。
普段から、庭で花や野菜を育てたり、生き物も好きで飼育したり、木が好きで木工をしたり……ちょっと変ですが、それが至福の時でして。だから、ワーグナーの、森や木のような音を感じる音楽が好きなのかなと思っています。

――ワーグナーの音楽には、大きな自然讃歌のような魅力があるのですね。今回橋爪さんが演じるクンドリはどのような人物でしょうか。

橋爪: クンドリは「呪われた女」と言われていますが、謎の多い女です。どこから来たのか、どこへ行くのか、クンドリ自身も自分は何者なのか、最後までわからないのかもしれません。
しかし唯一、闇と光の2つの世界を知っている。最後に死をもって浄化されるクンドリですが、魂が浄化されていくことを考えると、人間の体を持った「何か」なのかもしれません。

――クンドリ役の見どころ、聴きどころについて教えてください。

橋爪: 2012年の二期会創立60周年記念公演『パルジファル』でクンドリ役をいただいたときにも感じましたが、クンドリは感情的に大変入り組んだ役で、今回久しぶりに楽譜を開き、また改めてクンドリの多彩な役に身の引き締まる思いであり、同時にまたワクワクもしています。1幕、2幕3幕と別人のように変化していくクンドリと気持ち新たに向き合いたいと思います。各幕ともに、音楽に沿って様々に染まっていくクンドリを楽しんでいただけたら幸いです。

202205_hashizume_yuka_02.jpg
2012年9月 東京二期会オペラ劇場『パルジファル』より クンドリ役

――幕ごとに人物像がどんどん変化するのがクンドリならではの難しさであり、やりがいと感じられているのかと思いました。『さまよえるオランダ人』のゼンタや、『タンホイザー』のエリーザベト、『トリスタンとイゾルデ』のイゾルデなど、他のワーグナー作品にあらわれる女性像とは少し異質な感じがします。橋爪さんは、どのようにお感じになられているでしょうか。

橋爪: ゼンタ、エリーザベト、イゾルデともに、自分の意志があり、それをはっきり示すことのできる女性たちであるとするならば、クンドリは抗うことのできない渦の中で、自分の意志とは無縁の女性だと感じます。因縁の渦中とも言いますか、どんなに奉仕をしても救われることのない姿には、深い苦しみが感じられますが、しかし思うに、クンドリは深いところではとても清らかな女性ではないかと思っています。

――奥深いところにクンドリ本来の清らかさがある。その話を聞いて、クンドリは、何か様々な情報に忙殺され我を失いそうになる現代人の写しでもあるような気もしました。最後に、本公演に向けて、ファンの皆様にメッセージをお願いします。

橋爪: 今回の公演は指揮セバスティアン・ヴァイグレさん、演出宮本亞門さん、そして2012年の時と同じく読売日本交響楽団。どのような音楽とどのような演出に、どのような『パルジファル』ができ上がっていくのか、今からとても楽しみです。初めての方にも、何度もワーグナーの作品に足を運ばれている方にも、本公演の『パルジファル』をワクワクドキドキしながら楽しんでいただけたら、ワーグナーの世界に魅了されていただけたら、とても嬉しいです!!

*     *     *


▼『パルジファル』公演情報ページはこちら
2022年7月公演 R.ワーグナー『パルジファル』 - 東京二期会オペラ劇場
2022年7月13日(水)17:00、14日(木)14:00*、16日(土)14:00、17日(日)14:00* 東京文化会館 大ホール
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ/演出:宮本亞門/管弦楽:読売日本交響楽団
*…クンドリ 橋爪ゆか 出演日

●公演のご予約・お問合せは《発売中》
二期会チケットセンター 03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
Gettii←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


Page Top

「二期会サマーコンサート2018」豪華キャストによる2夜連続公演 公演迫る!

長年に亘り、好評を頂いている「二期会サマーコンサート」。
今年はヴァージョンアップして、二期会ならではの豪華キャストが勢ぞろい。わが国オペラ界を牽引してきた著名な歌手から次代を担う新星まで、2夜連続で公演します。

8月23日(木)第一夜は、イタリアオペラからアリアと重唱、8月24日(金)第二夜は、ドイツ・オペラとフランスオペラのプログラム。福井 敬が歌う「誰も寝てはならぬ」(オペラ『トゥーランドット』より)さながらに、重鎮たちの名演奏や重唱に酔いしれ、選ばれし旬の若手たちと出会える歌合戦の会場は、まるで歌の殿堂のよう。

今回の出演者の中から、三人のフレッシュなアーティストに、自身の演奏曲について解説していただきました。

【8月23日出演】 テノール 市川浩平
「ドニゼッティ『愛の妙薬』より “人知れぬ涙”」
ドニゼッティのオペラの中で、特に有名な『L'elisir d'amore(愛の妙薬)』。主人公のネモリーノが恋するアディーナの涙をみて歌う愛のアリア、「Una furtiva lagrima(人知れぬ涙)」は、珠玉のオペラアリアとして有名です。『愛の妙薬』という題名ですが、ネモリーノが、恋がかなう愛の妙薬(惚れ薬)と信じて、アディーナを射止めようと、高値で買った秘薬で、実は安ワイン。それでも結末はハッピーエンド!
そして、私はワインが大好き。中でも畑の個性、作り手の哲学を感じるワインは格別!最近醸造技術の進歩で最近は、味わいが均一化されつつあるようですが、昔の歌手は一声聴くだけで「この声はっ!」とわかる歌手も多かったですね。私も、この声・音楽は「市川浩平だ!」とわかっていただけるような演奏が出来るよう日々精進を重ねて参ります。
 
【8月24日出演】 ソプラノ 朝倉春菜
「J.シュトラウスII世『こうもり』より “田舎娘の姿で”」
オペレッタ『こうもり』の中で女優志望の女中アデーレによって歌われるアリアです。前日の舞踏会で、自分のパトロンになってくれると言った刑務所長のフランクの元へ、本当にパトロンになってくれるようフランクの仕事場まで押しかけます。「私にはこんなに女優の才能があるの!」と、アデーレは色々な役を演じてみせます。ある時は純朴な田舎娘、ある時は偉大な女王様、そしてある時はパリのマダムが若い男と浮気してるところへ突然ダンナが帰って来て見つかってしまう、でも最後には許してもらうの!という一場面まで。「私の才能を見たら女優にするしかないでしょう!?」と、フランクを口説きます。
アデーレはとても愛すべきキャラクター。そのちゃっかりさにいつも楽しまされる、私の大好きな役です。
 
【8月24日出演】 テノール 隠岐速人
「マスネ『ウェルテル』より 春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか」
マスネが2年の歳月をかけて制作したものの、ヒットまで時間のかかった名作オペラ《ウェルテル》は、ゲーテの実体験を基にした小説『若きウェルテルの悩み』が原作となっています。この小説は当時の若者たちを虜にし、主人公ウェルテルの生き様を模倣して失恋して自殺する若者が出るほど人気を博しました。
第3幕で歌われるこのアリア「春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか?」は、若く純粋な青年ウェルテルの悲痛な叫びです。ウェルテルはシャルロッテに一目惚れしたのですが彼女にはすでに婚約者がいました。その後結婚したシャルロッテと再会したウェルテルは再び思いを告げますが、断られてしまいます。ウェルテルはそれでも諦めきれずその思いをオシアンの詩に託します。

出演者一同、ご来場をお待ち申し上げております。
両日とも良いお席が少なくなっておりますので、ご予約はお急ぎください。

■■■ 公演情報 ■■■
二期会サマーコンサート2018 ☆2夜連続公演☆

<第一夜>イタオペ三昧パートII ~イタリアオペラよりアリア重唱~
日時:8月23日(木) 18:30開演(18:00開場)
出演:【ソプラノ】大倉由紀枝、大山亜紀子、清野友香莉、谷原めぐみ、中村真紀、山口清子、横山恵子、吉田愼知子/【メゾソプラノ】森永朝子/【テノール】市川浩平、城 宏憲、福井 敬、星 洋二、吉田 連/【バリトン/バス】大井哲也、佐藤泰弘、友清 崇、成田博之、増原英也/【ピアノ】鳥井俊之

<第二夜>重厚華麗な独仏オペラ ~ドイツ、フランスオペラよりアリア重唱~
日時:8月24日(金) 18:30開演(18:00開場)
出演:【ソプラノ】朝倉春菜、熊谷美奈子、品田昭子、田崎美香、橋爪ゆか、藤井玲南、増田のり子、松田昌恵/【メゾソプラノ】磯地美樹、押見朋子、杉山由紀/【テノール】隠岐速人、金山京介、菅野 敦、成田勝美/【バリトン/バス】青戸 知、石崎秀和、大塚博章、小森輝彦、鹿野由之/【ピアノ】山田武彦

司会:大野徹也(両日)
会場:渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
   (「渋谷駅」JR西口より徒歩5分)
料金:全席指定・各夜 A席4,500円、B席4,000円(税込)
   ※二期会オペラ愛好会会員割引あり

▼両日の演奏曲や順序はホームページでご確認いただけます
二期会サマーコンサート2018【2夜連続公演】 - 東京二期会

●ご予約・お問合せ
 二期会チケットセンター 03-3796-1831
 (月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)

Gettii ←24時間受付、予約&発券手数料0円、セブン-イレブン店頭でお受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」でもお求めいただけます!!

 
(8月22日:隠岐速人の演奏曲解説を追記しました)
 
 

Page Top

ブログで繋ぐ「第12回 二期会研究会駅伝コンサート」7/23(日)~出演研究会紹介
[1]ロシア東欧オペラ研究会

二期会にはそれぞれの研究テーマをもって個々に研鑽を積み、活動している12の「研究会」があります。毎年夏にその中から多くの研究会が一堂に会する「駅伝コンサート」を開催しています。12回目を迎える今年のコンサートは11の研究会が出演。5時間をかけ、駅伝のように歌の“たすき”を繋げていきます。 また今年度は「一押しコーナー」として、途中にPart1、Part2の新コーナーも登場します。今年も完売が予想されます。ぜひ貴重なチケットをお早目にゲットしてください。
それでは、各研究会ごとにスポットを当て、順にご紹介してまいります。
まずは「ロシア東欧オペラ研究会」からのメッセージをご紹介します。
      *      *      *      *      *
【ロシア東欧オペラ研究会】 ~ロシア革命から100年~
出演:橋爪ゆか(ソプラノ)、堺 裕貴(バリトン)、岸本 力(バス)、小笠原貞宗(ピアノ)
「ロシア革命から100年」と題しまして、当研究会は、企画させていただきました。
ロシア革命(1917年)により、多くの芸術家達が生死を彷徨い、苦悩の中で自分らしく生きる道を探し求めたのです。
作曲家 セルゲイ・ラフマニノフ(1873~1943)も革命の年に亡命し、家族と共にロシアを離れ、翌年アメリカに移住します。祖国(ロシアの魂)を失ったラフマニノフは故郷・ロシアを想いながら、1943年第二次世界大戦のさなか、カリフォルニアのビバリーヒルズで永眠。
作曲家 セルゲイ・プロコフィエフ(1891~1953)もまた、革命の年(1917年)にシベリアから日本、ハワイ経由でアメリカに移住する。後に1923年にパリに移り、1936年にソ連に帰国するが、当時のスターリン体制下で作曲家として生きるのに板挟みになり、苦悩し葛藤し、1953年に永眠。
どうぞ、彼らの「生きざま」を心にとめ、ラフマニノフとプロコフィエフの作品をお楽しみください。
 代表 岸本 力(バス)
201705_ekiden_01.jpg
201705_ekiden_02.jpg
2017年4月21日(金) 二期会ロシア東欧オペラ研究会第13回定期演奏会
会場:渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール (公演詳細
後半は字幕付きで『ボリス・ゴトノフ』(1872年版:本邦初演)よりを演奏致しました。
「音楽の友」誌(2017年6月号)岸 純信氏によるコンサート・レビューでも高い評価を得ております。

170723ekiden_thumb.jpg
公演チラシ(PDF)
■■■ 公演情報 ■■■
第12回 二期会研究会駅伝コンサート
~歌・うた・唄~

日時:2017年7月23日(日) 15:30開演(15:00開場)
会場:東京文化会館 小ホール
   (JR上野駅・公園口前)
料金:一般¥4,000、学生¥2,000 全席自由・出入り自由
   (学生券は二期会チケットセンターのみ発売)
予定時刻と出演研究会:
 15:30~ オペレッタ研究会
 15:50~ スペイン音楽研究会
 16:10~ ロシア東欧オペラ研究会
 16:30~ <一押しコーナー Part1>
  <休憩15分>
 17:00~ フランス歌曲研究会
 17:20~ ロシア歌曲研究会
 17:40~ ドイツ歌曲研究会
  <休憩15分>
 18:15~ イタリアオペラ研究会
 18:35~ イタリア歌曲研究会
 18:55~ 英語の歌研究会
  <休憩15分>
 19:30~ <一押しコーナー Part2>
 19:50~ バッハ・バロック研究会
 20:10~ 日本歌曲研究会
  <終演予定 20:30>

▼出演者・演奏予定曲等 公演詳細、チケットご予約はこちらから
第12回 二期会研究会駅伝コンサート - 東京二期会

Page Top

表参道のクリスマスを彩る、豪華キャストによる「二期会サロンコンサート」

第182回目となります、「二期会サロンコンサート」がいよいよ本番を迎えます!
来年3月に行われる共同制作『さまよえるオランダ人』びわ湖ホール・神奈川県民ホール公演でゼンタ役を務めるソプラノ橋爪ゆか、今年7月に行われた二期会オペラ『魔笛』侍女II役での活躍も記憶に新しい、若手実力派メゾソプラノ宮澤彩子、そして来年2月に行われる二期会オペラ『イル・トロヴァトーレ』のルーナ伯爵役で出演するバリトン成田博之と、いずれも豪華な歌手たちが表参道のクリスマスを華やかに彩ります。

201512_hashizume_yuka.jpg
ソプラノ
橋爪ゆか
201512_miyazawa_ayako.jpg
メゾソプラノ
宮澤彩子
201512_narita_hiroyuki.jpg
バリトン
成田博之

二期会オペラを始め、これまでに数々のオペラやコンサートで輝かしい活躍を魅せるこの3人。二期会サロンコンサートでは今回が初となる共演に、自然と期待も高まります。
そんな中、本番に向けて準備を着々と進めるメゾソプラノの宮澤彩子より、素敵なメッセージが届きましたのでご紹介いたします。
「街を歩けば綺麗なイルミネーションが一層クリスマス気分を高めてくれる季節になりました。今回の二期会サロンコンサートは、奏でるハーモニー~ホワイトクリスマス~と題しまして、クリスマスソング、有名なオペラのデュエットやアリア、ミュージカルソング、日本歌曲など、様々なジャンルよりお届け致します!
表参道のクリスマスイルミネーションと共に皆様との素敵なひとときを、出演者一同楽しみにしております。皆様の御来場を心よりお待ち申し上げます。   ―メゾ・ソプラノ 宮澤彩子」
きらびやかに輝く表参道のイルミネーションをバックに、最高に贅沢な二期会サロンコンサートを、皆様どうぞお楽しみください!

salon182_thumb.jpg
PDFちらし
■■■ 公演情報 ■■■
《二期会サロンコンサート 2015-2016シーズン》
Vol.182 奏でるハーモニー ~ホワイトクリスマス~

日時:2015年12月17日(木) 19:00開演
会場:カワイ表参道コンサートサロン パウゼ
料金:全席自由 3,500円(税込・ワンドリンク付き)
出演:橋爪ゆか(ソプラノ)、宮澤彩子(メゾソプラノ)、成田博之(バリトン)、
    髙木由雅(ピアノ)
予定演奏曲:
  レオンカヴァッロ 〈オペラ〉『道化師』より「鳥の歌」
  ヴェルディ 〈オペラ〉『ドン・カルロ』より「私は死ぬ」
  マスネ 〈オペラ〉『ウェルテル』より「手紙の歌」
  ロッシーニ 〈オペラ〉『セヴィリアの理髪師』より
            フィガロとロジーナの二重唱
  ヴェルディ 〈オペラ〉『イル・トロヴァトーレ』より
            レオノーラとルーナ伯爵の二重唱
  「クリスマスソングメドレー」  ほか

▼お問合せ・チケットご予約は
二期会チケットセンター TEL 03-3796-1831 へ
 (月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00)

Page Top

【レビュー】9月公演 R.ワーグナー『パルジファル』終演

あらゆる社会的取り決めを超えて、各々が責任を負う心構えがなければ ~ 演出:クラウス・グート
ワーグナー・オペラの第一人者、飯守泰次郎氏を指揮に迎え、二期会随一の実力派の歌手が揃った『パルジファル』。
チューリッヒ歌劇場(スイス)、バルセロナ・リセウ大劇場(スペイン)との共同制作によって、プロジェクターによる映像投影をはじめ、テクニカル面でも高度な課題をクリアし、回り舞台(盆)はリセウから運ばれました。
5時間の長大な作品が内包する、壮大な物語を、単なるファンタジーではない、1913年以降の史実として、あらためて問いかける明晰な演出が、その百年後の日本に届けられたことに、深い感慨を持たずにいられません。
舞台写真とともに、公演を振り返ります。
写真撮影:三枝近志(◇…9月13・16日組、★…9月15・17日組)
<舞台写真はクリックで拡大表示します>


物語の始まり。老王ティトゥレル(大塚博章・中央)は、アムフォルタス(大沼 徹・左)を後継者に決め、もう一人の息子クリングゾル(友清 崇・右)には冷淡な態度を取る。


クンドリ(田崎尚美・右)が貴重な薬、バルサムを持って駆けこんでくる。左はグルネマンツ(山下浩司)


王アムフォルタス(左上)は、クリングゾルに聖槍を襲われ、槍の傷に苦しむ。


クンドリが長く姿を見せないとき、われわれに不幸なことが起こるのだ。
グルネマンツが語って聞かせる。


老王ティトゥレル(左)は、聖杯の儀式を行うように、アムフォルタスに迫る。右はパルジファル(片寄純也)


クリングゾルの怪しい悪の魅力。


Die Zeit ist da. (時は来た)
クリングゾルに操られるクンドリ(橋爪ゆか)。


クリングゾルの魔術によって、出現した花園と花の乙女たち。


魔性の女、クンドリが「パルジファル」と呼びかけると、たちまちにして、パルジファルは己を自覚する。


クンドリは、パルジファルにパルジファルの母、ヘルツェライデについて語る。


クンドリの誘惑が失敗したことを見てとり、クリングゾル(泉 良平)は、聖槍を振るうが、パルジファル(福井 敬)の頭上で、ぴたりと止まる。


パルジファルは、グルネマンツ(小鉄和広)のもとに帰って来る。


聖杯の騎士たちとともに、王アムフォルタスの城を目指すパルジファル。
パルジファルの歩み、騎士たちの歩みが、第一次世界大戦以後の歴史に重なっていく。


絶対的な庇護者を求めた結果について。
時はやってきて、現実となり、また過去となる。その繰り返し。
ただ苦しい状況であるからといって、決して無自覚でいてはならない。
救いがあるとしたら、それは他者への共感の中にあるのではないか、と。


カーテンコール写真。
(撮影:堀衛)

5日間で、4回の長大な公演を支え続けた読売日本交響楽団の壮大な響きは圧巻でした。
舞台装置、衣裳、小道具は再び、チューリッヒに、回り舞台はバルセロナに帰っていきました。
ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。

帆かけ舟

Page Top

知の巨人リヒャルト・ワーグナー最後の楽劇『パルジファル』ついに開幕!

二期会創立60周年記念の頂点、実に45年ぶりの上演となる、ワーグナーの大作『パルジファル』がついに姿を現しました。(チューリッヒ歌劇場(スイス)、パルセロナ・リセウ大劇場(スペイン)との共同制作)
舞台神聖祝祭劇『パルジファル』は、復活祭、聖杯、贖罪、救済、と信仰と深いかかわりのある物語ですが、演出家クラウス・グートは、多様な文化と歴史を背景に、共に生きる人類の宿命として、一人の若者の成長の姿を描きました。
本場バイロイト劇場と、この東京文化会館の響きを知り尽くしたマエストロ飯守泰次郎氏が、読売日本交響楽団と共に作り出す繊細な美しさ。
5時間という作品は、時間的には長い。けれども、「zum Raum wird hier die Zeit.(ここでは時間は空間となる)」という老騎士グルネマンツの台詞の通り、喧騒の現実を離れて、無意識の世界に降りていく。その瞬間は、やはりワーグナーの魔術というべきものなのでしょう。
舞台の写真を少しご紹介します。
par_SAE2618.jpg
白鳥を傷つけたことを叱るグルネマンツ(小鉄和広)と、無知にして純粋な少年
パルジファル(福井 敬)
par_CHK6415.jpg
先王ティトゥレル(大塚博章)と、槍の傷に苦しむアムフォルタス(大沼 徹)
par_SAE3902.jpg
魔術によって聖物の守護者の地位を狙うクリングゾル(友清 崇)
par_SAE2944.jpg
クリングゾルによって操られ、また聖なるアンフォルタスの騎士団にも仕える謎めいた女クンドリ(橋爪ゆか)
par_SAE4325.jpg
パルジファル(片寄純也)は聖なる槍を奪い返し、再びアムフォルタスの館に辿り着く・・・・

公演は17日(月・祝)まで。ぜひ会場でお楽しみください。
休憩は2回。25分ずつを予定しています。
会場の東京文化会館は昨年創立50周年を迎えました。設計は前川國男氏。大ホールのロビーに模型も展示されています。
日本を代表する舞台芸術の殿堂をめぐり、初秋の上野公園を眺めるのもお薦めです。
それでは、上野の東京文化会館でお目にかかりましょう。

▼公演詳細はこちら
二期会創立60周年記念公演 R.ワーグナー『パルジファル』 - 東京二期会オペラ劇場
▼公演当日のタイムテーブル(予定時刻表)はこちら
9月13日(木)開幕!『パルジファル』公演当日のごあんない - 二期会blog
▼チケットのお申し込み・お問い合わせはこちら
二期会チケットセンター TEL 03-3796-1831【『パルジファル』の電話予約は15日(土)15:00で終了
 ◆インターネット予約Gettiiなら24時間受付!しかも公演当日の開場時刻までご予約可能!
   →お近くのセブン-イレブンで決済・受取→余裕の到着!!

帆かけ舟

Page Top

ペーター・コンヴィチュニー、オペラ演出ワークショップの模様から

世界の歌劇場が注目し、東京二期会でも06年『皇帝ティトの慈悲』や08年『エフゲニー・オネーギン』を演出し大成功を収めたP.コンヴィチュニー氏によるオペラワークショップが、2009年6月2日から7日まで昭和音楽大学と東京藝術大学で行われました。(公開講座=8日 びわ湖ホール)
このワークショップは、東京藝術大学、ドイツ文化センター、昭和音楽大学の連携で、次代を担う若手アーティストやオペラ演出家、スタッフの育成を目的に開催されましたが、国際的に権威あるオペラ専門誌『オーパンヴェルト』の「年間最優秀演出家」をはじめ数々の受賞にも輝き、現代のオペラ界を席巻するコンヴィチュニー氏の演出手法を間近に体験できるとあって、現役の学生ばかりでなく、大勢のジャーナリストや評論家、地方や海外からの参加者で、連日、会場は熱気に包まれました。
二期会からは、ヴェルディ『アイーダ』に東裕子(アムネリス)と大須賀園枝(アイーダ)、ウェーバー『魔弾の射手』に橋爪ゆか(アガーテ)と吉原圭子(エンヒェン)が出演し、素晴らしい熱演で聴衆を魅了、オペラの可能性を感じさせる画期的な試みとなりました。
▼ワークショップの様子が東条碩夫氏のコンサート日記でも紹介されています。
6・7(日)ペーター・コンヴィチュニー オペラ演出ワークショップ最終日 - 東条碩夫のコンサート日記
090607geidai_016.jpg
*写真:東京藝術大学音楽学部第6ホールにて
左から 多田羅迪夫(東京藝術大学教授)、吉原圭子(ソプラノ)、P.コンヴィチュニー、橋爪ゆか(ソプラノ)、
朴令鈴(ピアノ)
==========
【吉原圭子出演情報】
8月4日(火)12:15 TOPPAN HALLランチタイムコンサート
全席自由: 入場無料(要整理券)
▼詳細はこちらをご覧ください。
ランチタイム コンサート Vol.42 吉原圭子(ソプラノ)- TOPPAN HALL
※当日券については、トッパンホールチケットセンターまでお問い合わせください。

Page Top