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二期会ゴールデンコンサート「中山悌一 一周忌特別演奏会」(10月2日公演)から

二期会創立者のひとりであり、長年にわたり二期会総監督として日本の楽壇をリードし、我が国オペラ界の隆盛の基を築いたバリトン歌手中山悌一。その芸術的業績を偲び、継承するドイツ歌曲の演奏会が、二期会会館にほど近い千駄ヶ谷の津田ホールで行われ、オペラ、コンサートの両方の分野で活躍する新旧スターが、魂のこもった演奏で魅了しました。
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アンコール曲 シューベルト「音楽に寄せて」を歌い終え晴れやかな笑顔の出演者たち
左から大槻孝志、釜洞祐子、曽我榮子、森島英子、中村健、蔵田裕行、伊原直子、
多田羅迪夫、永井和子、池田直樹、林美智子、平野忠彦

第一部の冒頭でシューマン「詩人の恋」より“美しい五月になって”、第二部で、ヴォルフ“皆さま方にセレナーデを”の中山悌一の録音演奏が流れると、その凛々しい美声とディクションの素晴らしさに、会場からは思わず溜め息が漏れていました。
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シューベルト作曲「冬の旅」全曲を演奏中の中山悌一
1965年10月21日
会場 東京文化会館
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
二部のはじめには、関西二期会理事長で中山悌一の愛弟子でもあるバリトンの蔵田裕行氏が京都より駆けつけ、生前の知られざるエピソードなどを披露。混迷する時代にあって今なお、中山悌一が我が国音楽界に刻んだ芸術の真髄は、かけがえのない財産であり、ドイツリートの豊かな世界を体現したコンサートは、“未来へ語り継ぎ、そして歌い継ぐ”という出演者たちの想いとともに、深く心に残るコンサートとなりました。
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お蔭様で満席となり、ご来場のお客様からは「中悌先生のすばらしさを再認識しました」「こんなに間近で聴けてピアノ伴奏も良くドイツ語の発音、感情も良く堪能しました」「悌一先生の業績を顕彰する会になりました。これだけの歌手の皆さんの歌を聴ける機会はまずないでしょう。」等々、沢山のあたたかいお声を頂きました。
一同深く感謝申し上げます。
▼コンサートの内容はこちら
二期会ゴールデンコンサートVol.30「中山悌一 一周忌特別演奏会〜ドイツリートの継承〜」- 株式会社二期会21

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