タグアーカイブ: 大網かおり

1/24(木)「二期会サロンコンサート 2018-2019シーズン」 Vol.198 うたの福袋 ~華麗なるソプラノデュオの世界~ 出演者メッセージ

カワイ表参道コンサートサロン パウゼにて、毎回大好評の「二期会サロンコンサート」シリーズ。新春を寿ぐ2019年の初回は、二期会期待の若き二人のソプラノ、大網かおり(おおあみ かおり)と渡邊仁美(わたなべ ひとみ)が息もぴったりに、選りすぐりの名曲の数々をお届け致します。
ピアノは、14回ショパン国際ピアノコンクール アジア大会 一般部門金賞受賞、演奏活動の他、多数の演奏会に楽曲提供など、積極的に作曲・編曲活動をしている飯田彰子(いいだ しょうこ)です。


左からソプラノ大網かおり、ピアノ飯田彰子、ソプラノ渡邊仁美

ここで、今回出演の大網と渡邊からのメッセージをご紹介します。

     *     *     *

みなさんこんにちは!
ソプラノの大網かおりです。二期会のサロンコンサートには初めて出演させていただきます。お客様との距離が近いサロンコンサートなので、アットホームな雰囲気で皆様に楽しんでいただけたらと思います。
アンサンブルは私の原点。合唱や重唱をするのが好きで、渡邊さんとは大学のころから色々なステージで重唱やコンサートで共演してきました。普段のソロのコンサートとは違う、ソプラノデュオならではの響きの重なりを沢山の人に楽しんでもらえたらと思います。皆様、是非お誘い合わせの上、ご来場下さいませ!

     *     *     *

ソプラノの渡邊仁美です。この度、第198回二期会サロンコンサートに出演させていただきます。
今回のコンサートは副題の「うたの福袋」のとおり、色々な曲をお届けいたします。そのほとんどがソプラノデュオです。ショーソンやドビュッシー、日本の曲、そしてピアニスト飯田彰子さんによるオリジナルアレンジの曲なども演奏いたします。
共演のソプラノ大網かおりさんは大学の同級生で、これまでにも何度も一緒に演奏してまいりました。 息の合ったアンサンブルで、笑いあり涙ありのバラエティ豊かな内容になっております。新年最初の二期会サロンコンサート、皆様と楽しい時間を過ごせましたら幸いです。ご来場心よりお待ちしております。

     *     *     *

どうぞお楽しみに!
 


チラシ(PDFファイル)
■■■ 公演情報■■■
二期会サロンコンサート 2018-2019 シーズン
Vol.198 うたの福袋 ~華麗なるソプラノデュオの世界~

日時:2019年1月24日(木) 19:00開演(18:30開場)
会場:カワイ表参道コンサートサロン パウゼ
料金:全自由席 3,500円(二期会オペラ愛好会会員割引あり)
出演:大網かおり(ソプラノ)、渡邊仁美(ソプラノ)、飯田彰子(ピアノ)
予定演奏曲目:
 ショーソン 2つのデュエットOp.11「夜」「目覚め」
 サン・サーンス 「アヴェマリア」
 スコットランド民謡 「広い河の岸辺」
 見岳 章 「川の流れのように」
              ほか

▼コンサート概要ページはこちら
二期会サロンコンサートVol.198 うたの福袋 ~華麗なるソプラノデュオの世界~ - 東京二期会

●お問合せ・ご予約:二期会チケットセンター 03-3796-1831
   (月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日祝 休)
 
 

Page Top

人生のはかなさと愛のうつろい…『ばらの騎士』
東京から、愛知、大分へ

チームばらの騎士、再集結!――
7月に東京文化会館で上演致しました、共同制作公演R.シュトラウス『ばらの騎士』。
東京での4日間の公演はお蔭様で大好評をいただき幕を下ろすことが出来ました。あれから3ヶ月、10月28日・29日の愛知県芸術劇場、11月5日の大分・iichiko総合文化センターでの公演に向け、再びリハーサルを重ねています。

本プロダクションはイギリス・グラインドボーン音楽祭との提携公演。
演出家リチャード・ジョーンズが描く洗練された人間模様と人生に対する深い洞察。そして、ウィーンの20世紀を代表する作曲家リヒャルト・シュトラウスの美しい音楽が心に残る舞台です。

それでは愛知、大分公演のプレミエに向けて、東京公演の舞台を写真で振り返ってみましょう。
◇印の写真は7月26日、29日組/◆印の写真は7月27日、30日組
(撮影:三枝近志)

第1幕


◆元帥夫人マリー・テレーズ(森谷真理)は、元帥の留守中、若い愛人の青年貴族オクタヴィアン(澤村翔子)と朝食を楽しみます。


◇そこへ、レルヒェナウの領主で従兄弟のオックス男爵(妻屋秀和)がやってきます。
オックス男爵は、武器商人で資産家のファーニナル家の娘、ゾフィーと婚約のため、元帥夫人(林 正子)に、貴族の結婚のしきたりとして、婚約申込の「ばらの騎士」を選んでほしい、と頼みに来たのでした。


◇退出する機を失ったオクタヴィアン(小林由佳)は、小間使いの服を着て現れます。オックス男爵はその初々しさに夢中になります。


◆オックス男爵(大塚博章)は、持参金の交渉のため、公証人も紹介してほしいと頼む厚かましさ。


◇帽子屋(藤井玲奈)に動物商(芹沢佳通)、嘆願の孤児たち(大網かおり、松本真代、和田朝妃)、テノール歌手(菅野 敦)たちが元帥夫人のご機嫌伺いにやってきます。


◆大勢の人々が出入りする中、ヴァルツァッキ(升島唯博)とアンニーナ(増田弥生)がオックス男爵に近づき、「お役に立ちますよ」とささやきます。


◆髪を結い、人払いをして、ようやく一人になった元帥夫人は、物思いにとらわれます。

自分も、修道院から出たかばかりで結婚をするように命じられた。
「その娘は今はどこへ行ってしまったのだろう。」
「まるで去年の雪を探すようなものだわ。」


◆やがて、オクタヴィアンが戻ってきます。
でも若く青春の真っただ中にいる彼には、「時は過ぎ去る」というマルシャリンの言葉を理解することはできないのでした。

「今日か明日か、また明後日か。あなたは私から去っていくでしょう。」


◇オクタヴィアンは退出します。マルシャリンが呼び戻そうとしたときには、馬にまたがり風のように去った後でした。
 
 
第2幕


◇オクタヴィアンは、オックス男爵の婚約の使者として、銀のばらを手にファーニナル家を訪れます。ファーニナルの美しい一人娘、ゾフィー(幸田浩子)は緊張の面持ち。


◆オクタヴィアンは、初々しいゾフィー(山口清子)の姿に心を奪われます。


◇やがて現れた花婿、オックス男爵は、ゾフィーをテーブルに乗せ、品定め。その品のなさと不躾な態度に、ゾフィーは驚き、怒ります。


◆部屋を抜け出し、「助けてください」というゾフィー。


◇オクタヴィアンも答えます。
「私たち二人のために。」
そしてお互いの愛を確かめるのでした。


◆ゾフィーが婚約を断り、オクタヴィアンがオックス男爵に剣を抜き、屋敷は大騒ぎ。


◇オックス男爵が、手当を受け、極上のワインを飲んでいたところに、召使いマリアンデルから手紙が来て機嫌を直します。憎めないオックス男爵のワルツ。
 
 
第3幕


◆曖昧屋のようなところでくつろぐ、オックス男爵。しかしこれは、オクタヴィアンのいたずらで、酔いがまわるにつれ、ヘンな化け物が出たり、オックスをパパと呼ぶ子どもたちがまとわりついて、彼の妻と名乗る女も現れる。


◆その騒ぎの最中、呼び出されたファーニナル(清水勇磨)が、あられもない婿殿の姿にあきれ顔。


◆警察沙汰になったところへ元帥夫人が登場。オックス男爵に、潔く、身を引くように迫るのでした。
「すべては終わったのですよ。」
元帥夫人もオクタヴィアンとの恋の終わりを、自ら示したのでした。


Heut oder morgen oder den ubernachsten Tag.
◆「今日か明日か、それとも明後日か。その時が来たのだわ。」
美しい三重唱。ゾフィーにはゾフィーの言葉が、元帥夫人には彼女の音楽が、そしてオクタヴィアンにも。


◇元帥夫人が去った後、ゾフィーとオクタヴィアンの二重唱。
「あなただけを感じています」

・・・終幕

美しい舞台の中に、単なるファンタジーではない、現代を生きる私たちに通じる、慕わしさや哀しみが描かれています。

愛知公演、大分公演でお待ちしています。

▼愛知公演の詳細とお問合せ・ご予約はこちら
R.シュトラウス作曲 オペラ『ばらの騎士』(全3幕、ドイツ語上演)|主催事業|イベント情報 - 愛知芸術文化センター
2017年10月28日(土)14:00開演/29日(日)14:00開演 愛知県芸術劇場大ホール
指揮:ラルフ・ワイケルト 管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団

▼大分公演の詳細とお問合せ・ご予約はこちら
オペラ『ばらの騎士』|財団主催・共催事業 - iichiko総合文化センター
2017年11月5日(日)13:00開演 iichiko総合文化センター iichikoグランシアタ
指揮:ラルフ・ワイケルト 管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団
 
 

Page Top

7月公演『ばらの騎士』デビュー・キャストにインタビュー!~三人の孤児役・大網かおり「天上の音楽のような美しさに憧れ、いつかこのオペラを」

ソリストだけでもダブルキャストで総勢38名が出演する、7月二期会創立65周年財団設立40周年記念公演『ばらの騎士』。本公演でデビューを果たす二期会アーティストを紹介しています。本日は、三人の孤児役のひとり、ソプラノ大網かおりです。
「三人の孤児」は父親を戦争で亡くした貴族の娘たちの役です。第1幕の半ば、元帥夫人の朝の接見にやってきます。ちょっとしたシーンですが、「元帥」は陸軍の最高司令官で、その留守中に貴族の戦争孤児が来るわけですから、時代の斜陽感や戦争の影といえるものが喜劇的な優雅さの背景に描かれているように感じられます。

201705_ooami_kaori.jpg ■三人の孤児(7/26・29出演)
大網かおり(おおあみ かおり)
*声種: ソプラノ
*主なレパートリー: 『ラ・ボエーム』ムゼッタ、『ランメルモールのルチア』ルチア、『ジャンニ・スキッキ』ラウレッタ、ジョン・ラター《レクイエム》、フォーレ《レクイエム》
*趣味: ドラマ鑑賞、お茶
*好きな○○: 好きな「動物」→ 犬

<インタビュー>
――まずは『ばらの騎士』本公演にむけての今の気持ちを。
大網: 学生の頃、女声同士の重唱を探していたときに、このオペラの有名な"ばらの献呈のシーン"に出会いました。天上の音楽のような美しさに憧れ、いつかこのオペラを歌える歌手になりたいと思っておりました。研修所で初めて挑戦した時には、あまりの難易度の高さに苦戦したことをよく覚えています。
憧れの演目で二期会オペラにデビューさせていただけることをとても嬉しく思うとともに、緊張感で身の引き締まる思いです。この素晴らしい機会を与えて頂いたことに感謝し、全力でこの公演に臨みたいと思います!
――オクタヴィアンがゾフィーに銀のばらを渡すシーンの音楽は、ほんとうに美しいですね。大網さんが惹かれるR.シュトラウス『ばらの騎士』の魅力はどこにありますか?
大網: 何と言っても、甘美な旋律と壮大なオーケストラとが絡み合う、官能的なロココの世界観を堪能できるところではないでしょうか。
元帥夫人は原作では私と同い年だそうです。この歳で、この世を憂い、諦念し、若い恋人同士のために自分の気持ちを断ち切り、自分の居場所へ戻っていく。その決断は正しいことのように思えますが、自分を納得させることはとても辛く難しかったと思います。
若い2人が結ばれ、いわゆるハッピーエンドであるとともに、時の流れの残酷さを感じさせる内容になっているところも、普通の恋愛ドラマとは違う面白みのある作品であると思います。
――あらためて、お客様へむけて、意気込みを。
大網: 『ばらの騎士』は、本当に魅力的な作品です。
私自身も出演者でありながら、素晴らしい共演者の皆様に囲まれ、オペラファンのひとりとしても間近でこの作品に触れられることをとても楽しみにしております。
また、私にとっては二期会オペラデビューの作品になります。皆様にお楽しみいただけるよう、気を引き締めて頑張りたいと思います。
是非、オペラファンの方も、まだオペラをご鑑賞されたことのない方も、皆様東京文化会館へお越しいただき、えもいわれぬ美しい響きを生で体験していただきたいです。多くの方のご来場を心よりお待ち申し上げております!

■■■ 公演情報 ■■■
二期会創立65周年・財団設立40周年記念公演シリーズ
《グラインドボーン音楽祭との提携公演》
東京二期会、愛知県芸術劇場、東京文化会館、iichiko総合文化センター、
読売日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団 共同制作

rosen2017_thumb.jpg
PDFちらし
R.シュトラウス『ばらの騎士』 東京公演
オペラ全3幕・日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
日時:2017年7月
    26日(水) 18:00開演★(D席 売切)
    27日(木) 14:00開演(D席 僅少)
    29日(土) 14:00開演(C席、D席 売切)
    30日(日) 14:00開演(D席 売切)
    (各日とも開場は開演の60分前)
 <★26日公演ではプレミエ・キャンペーンを開催>
会場:東京文化会館 大ホール
料金:S席17,000円~D席5,000円、学生席2,000円
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
演出:リチャード・ジョーンズ
管弦楽:読売日本交響楽団

▼公演情報ページはこちら
2017年7月公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』<東京公演> - 東京二期会オペラ劇場
▼チケットのお求め、お問合せは
二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日・祝 休)

Gettii ←24時間受付、予約手数料0円、セブン-イレブン店頭決済&お受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!
Page Top