二期会にはそれぞれの研究テーマをもって個々に研鑽を積み、活動している12の「研究会」があります。毎年夏にその中から多くの研究会が一堂に会する「駅伝コンサート」を開催しています。
11回目となる今年のコンサートは8つの研究会が出演。およそ5時間弱をかけ、駅伝のように歌の“たすき”を繋げていきます。
今年も出演する研究会ごとにスポットを当て、順にご紹介してまいります。
今回は「ロシア東欧オペラ研究会」から届きましたメッセージをご紹介します。
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【ロシア東欧オペラ研究会】 ~プーシキンの戯曲によるオペラ・アリア~
アレクサンドル・プーシキン(1799~1837)は、ロシア近代文学の父であり、近代ロシア文語を確立したロシア最大の詩人である。
プーシキンの500あまりの作品も素材に、今まで1000人以上の作曲家が3000以上の作品を書いている。その中心はオペラと歌曲であり、130以上のオペラやオペレッタの作品がある。中でも、愛や友情の挫折を描いた抒情的なオペラ「エフゲニ・オネーギン」(1878年原作)。ジプシーの物語詩のオペラ「アレコ」(1892年原作)。帝国の滅亡を風刺的お伽噺「金鶏」(1907年原作)。歴史劇としてロシアオペラの代表作「ボリス・ゴドノフ」(1869~72年原作)。愛の悲劇をドラマチックに描いた「スペードの女王」(1890年原作)。民話詩を題材にした「サルタン」(1900年原作)らは、特異である。
今日は、偉大なるプーシキンのロシアの魂、ロシア・オペラを味わってくださればありがたいです。
―― 二期会ロシア東欧オペラ研究会代表 岸本 力
2016/5/25 渋谷区文化総合センター伝承ホールで開催の演奏会より
<出演者・演奏予定曲>
牧野舞子 (ソプラノ)
・チャイコフスキー 『エフゲニ・オネーギン』より タチヤーナの手紙のシェーナ
堺 裕貴 (バスバリトン)
・ラフマニノフ 『アレコ』より アレコのカヴァティーナ「すべての天幕は寝静まった」
野上結美 (ソプラノ)
・リムスキー=コルサコフ 『金鶏』より シェマハの女王の歌
渡部智也 (バス)
・ムソルグスキー 『ボリス・ゴトノフ』より ボリスの時計の場
増永郁子 (ソプラノ)
・チャイコフスキー 『スペードの女王』より リーザのシェーナとアリオーソ「もう真夜中近い」
金子みどり (ソプラノ)
・リムスキー=コルサコフ 『サルタン王物語』より 白鳥のアリア「皇子様、私の救い主」
ロシア東欧オペラ研究会、ロシア歌曲研究会出演者(合唱)/岸本 力(指揮)
・リムスキー=コルサコフ 『サルタン王物語』より 終幕の合唱
ピアニスト:小笠原貞宗
公演チラシ(PDF) |
■■■ 公演情報 ■■■ 第11回 二期会研究会駅伝コンサート 日時:2016年7月31日(日) 15:30開演(15:00開場) 会場:東京文化会館 小ホール (JR上野駅・公園口前) 料金:一般¥4,000、学生¥2,000 全席自由・出入り自由 (学生券は二期会チケットセンターのみ発売) 出演研究会・予定時刻: 15:30~ オペレッタ研究会 15:55~ ロシア東欧オペラ研究会 16:25~ オペラワークショップ研究会 <休憩15分> 17:10~ フランス歌曲研究会 17:40~ ドイツ歌曲研究会 18:10~ ロシア歌曲研究会 <休憩15分> 18:55~ 日本歌曲研究会 19:35~ イタリア歌曲研究会 <終演予定 20:15> |
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・第11回 二期会研究会駅伝コンサート - 東京二期会