タグアーカイブ: 倉谷千明

テノール西岡慎介、『トゥーランドット』出演のため留学先のドイツより一時帰国中

2月公演『サロメ』出演後、再び渡独していたテノールの西岡慎介が『トゥーランドット』出演の為、帰国しています。
東京藝術大学大学院を修了し、二期会オペラ研修所マスタークラス優秀賞を受賞した後も次々と二期会オペラに起用される逸材。
磨きのかかった美声に周囲の期待も高まっています。
過日4月10日(日)には、ドイツ・フライブルク市内の語学学校(Sprachenkolleg)に併設されたホールにて開催された、東北関東大震災へのチャリティコンサート【Benefizkonzert für Erdbeben und Tsunamiopfer in Japan】にも出演し好評を博しました。
2011_5_20nishiokashunsuke.JPG
西岡慎介(テノール)と倉谷千明(ソプラノ)
この演奏会にはフライブルクを中心に活躍しているヴァイオリニスト、2009年にフライブルクで行われたレプティーン国際ピアノコンクールで優勝したピアニストに加え、テノールの西岡とやはり二期会のソプラノ、倉谷が出演致しました。
西岡慎介は2010年、Frankfurt an der Oderにて開催された、Oper Oder Spree国際音楽祭で受賞したグランプリを受賞、現地でも「しなやかで柔らかい声と、ドラマティックな歌曲解釈がひときわ輝いていた」と評され、また倉谷千明は、2011年度よりドイツ国立フライブルク音楽大学大学院アドバンスドディプロマコースの難関に合格したことなどから出演を依頼されたものです。
コンサートには満員のお客様が訪れ、日本歌曲「泊まり船」、オペラ『魔弾の射手』よりマックスのアリア“Durch die Wälder”、オペレッタ『微笑みの国』よりアリア“Dein ist mein ganzes Herz”(以上、西岡)、中田喜直作曲「さくら横ちょう」オペラ『魔弾の射手』よりアガーテのアリア“Und ob die Wolke sie verhülle”、オペレッタ『パガニーニ』よりアリア“Liebe du Himmel auf Erden...”(以上、倉谷)を演奏、さらに二人のデュエットによる『椿姫』乾杯の歌、滝廉太郎作曲「花」の演奏に盛大な拍手が送られ、収益の全額は日本赤十字社へ義捐金として送金されました。
前日には地元新聞(Badische Zeitung)にも紹介記事が掲載されています。

▼期待の高まる『トゥーランドット』公演情報はこちら
2011年7月公演『トゥーランドット』 - 東京二期会オペラ劇場

7月公演『トゥーランドット』は本当に理想的な配役で、紹介しきれないほど粒ぞろいの歌手たちが揃っていますね!
今後、少しずつご紹介して参ります。
diamond

Page Top

【受賞報告】テノール西岡慎介、「Oper Oder Spree 2010」で全部門総合第1位受賞!

2009年6月、二期会ニューウェーブオペラ『ウリッセの帰還』のエウリマコや11月『カプリッチョ』にも続けて出演し美声を聴かせたテノール会員・西岡慎介(にしおか しんすけ)がドイツ、フランクフルト・アン・デア・オーダーにて開催された国際音楽祭「Oper Oder Spree 2010」にてドイツ歌曲・オペラハイライト・オペラガラ全部門総合1位(グランプリ)を受賞いたしました。
この音楽祭は今年で20回目を迎え、7月19日〜8月8日までの3週間にわたって、事前の予備審査(音源審査と書類審査)で選抜された31名の参加者に、さらにオーディションを行い選抜されるもの。
西岡は第1回目のコンサートでシューベルト「美しき水車小屋の娘」より〈仕事を終えて〉を歌い、7月26日付Markische Oderzeitung新聞社発行のOder-Spree Journal新聞に「日本人男性、西岡慎介は、すばらしい、しなやかな柔らかい声と、ドラマティックな歌曲解釈に客席は沸きあがり、ブラボーとともに拍手喝采を受けた。」と出演者の中で唯一評されました。
続くRAGOWER MÜHLEにて行われた4回のコンサート「Oper in der Scheune」では、妻でソプラノ準会員の倉谷千明(くらたに ちあき)とともに『ランメルモールのルチア』より、ルチアとエドガルドの二重唱を演奏、7月31日付Markische Oderzeitung新聞で「2人の"ルチア"のデュエットは観客の心を大きく揺さぶった。ソプラノの曲の歴史の中でも特に難度の高いこの作品を、抜きん出た歌唱で歌った日本人の倉谷千明そして同国出身西岡慎介は、ひときわ輝いていた。」と評され、倉谷も7回のコンサート全てに出演、実力を発揮しました。
さらに続く、「Festliche Operngala」コンサートでは、西岡がオペラ「魔弾の射手」よりマックスのアリア「Durch die Walder」を歌い見事第一位(グランプリ)を受賞。
nishioka_award_certificate.jpg グランプリの賞状
8月7日の演奏会の後、授賞式が行われ、8月9日付Markische Oderzeitung新聞では「彼は1回目のコンサートでは、その柔らかい声でシューベルト作曲の歌曲を歌い上げ、嵐のような拍手喝さいを呼び起こした。そして今日はオペラ「魔弾の射手」のアリアを演奏しこの上ない最高得点を獲得した。」と評されました。
2位はドイツ人ソプラノ、3位はリトアニア人のバリトンで、日本からの2人がこの3週間を通しての
音楽祭で高い評価を得たことは国際的にも邦人歌手のレベルの高さを強く印象付けるものとなりました。
西岡はバイエルン国立歌劇場で09年にも『オテロ』や『ファルスタッフ』の新演出を手掛けた演出家の
Nico Trees氏からも格段の評価を得ています。
kuratani_nishioka_2010_08.jpg
2010年7月24日歌曲コンサート終演パーティにて
左からNico Trees氏、倉谷千明、西岡慎介
今後、西岡は東京二期会2011年2月公演『サロメ』にナザレ人役で出演します。
2人のさらなる活躍にご注目ください。

▼西岡出演予定の『サロメ』の情報はこちら
2011年2月公演R.シュトラウス『サロメ』- 東京二期会オペラ劇場
▼西岡慎介のブログ
にっしーのブログ
▼倉谷千明のウェブサイト、ブログ
ソプラノ歌手 倉谷千明オフィシャルサイト
ちむのドイツ滞在記(ブログ)

Page Top