今度12月9日(月)は、「二期会レコメンド」と冠し、東京二期会オペラ本公演のキャストによるコンサートをお届けします。
去る11月公演『天国と地獄』ヴィーナス役で二期会オペラデビューを飾ったソプラノ中野瑠璃子と、来る2020年4月『サムソンとデリラ』に老ヘブライ人役で出演予定のバスバリトン狩野賢一によるデュオ・ステージ。同じ群馬県出身の二人ですが、共演はこれが初めて。ピアノには清水 新が出演します。
出演の二人にオペラ公演のことと今回のステージについて、話を聞きました。
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まずは、デビューを果たしたばかりの中野瑠璃子から。
――中野さん、『天国と地獄』の舞台はいかがでしたか?
ソプラノ 中野瑠璃子 |
中野: 正直に申し上げまして、「天国と地獄ロス」です。 楽しい稽古場、音楽、演出、全て恋しいです。上演中は、お客様方の笑い声、拍手が耳に届くたび、喜びを感じていました。お笑いであるオペレッタですから、お客様に沢山笑っていただいて、とても嬉しかったです。最後の「運動会の曲(ギャロップ)」では、会場が一体となって盛り上がって、最高でした。ご来場いただきました皆さま、本当にありがとうございました。 |
――狩野さん、公演にむけての意気込みを。
バスバリトン 狩野賢一 | 狩野: 妻屋さんは僕にとって、学生時代からの憧れの人であり、舞台上のスターであり、はるか遠い存在でした。妻屋さんと初めてご一緒させていただいたのは、2015年の『魔笛』公演でした。そのときは稽古で一緒になることも少なく、なかなかお話しできる機会もなかったのですが、2017年『ばらの騎士』東京公演でカヴァーを務めさせていただいた際には色々なお話をさせていただき、第一線のバスとして活躍されている「生のアドヴァイス」を沢山いただけました。僕自身はカヴァーとしての役割を上手く果たせずご迷惑をお掛けしっ放しだったのですが、そんな中でも親身にお声を掛けて下さり、本当に有り難かったです。 そして、『ノルマ』では初めてダブルを組ませていただき、今回『サムソンとデリラ』で再び……数年前から考えてみると本当に夢のようで、大変光栄に感じています。 あまりにも偉大な先輩とダブルを組ませていただくのには難点もありまして、どうしても比べられてしまうのです。妻屋さんは常人離れした身体と能力を持っておられるので、常人の僕には「そんなの無理、無理!」と思うことも多々あります…が、今回もよーく観察して沢山盗みたいと思っています。 |
中野: 狩野さんはバスバリトン、私はソプラノ・リリコのレパートリーを中心にお届けします。この組み合わせは私自身も初めてで、今から楽しみです。今日だけはオトナNightとの副題通り、バスバリトンとソプラノ・リリコ、オトナな渋い魅力を堪能していただきたく思っております!
狩野: 中野さんとは今回初めてご一緒させて頂きます。大変舞台映えのする容姿をお持ちの方で、このように優れた歌い手が同郷から出て来るということは大変嬉しいことですし、心強いです。良い意味で群馬県人らしからぬ(?)華やかさを、是非お楽しみ頂きたいです。そして僕の健気な引き立てっぷりもお見逃しなく(笑)!
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■■■ 公演情報 ■■■
アルテリーベ東京 月曜フレッシュコンサート
【二期会レコメンド】急遽結成!瑠璃&賢~今夜だけはオトナnight~
日時:2019年12月9日(月) 18:00開店
第1ステージ 19:00頃/第2ステージ 20:00頃
会場:アルテリーベ東京(JR「新橋駅」日比谷口より徒歩5分)
料金:5,600円(ビュッフェ形式・飲み放題・音楽料込)
出演:中野瑠璃子(ソプラノ)、狩野賢一(バスバリトン)、清水 新(ピアノ)
演奏予定曲:
第1部
瑠: ツィーラー『観光案内人』より「愛する、美しいドナウの町」
賢: ブラームス〈5つの歌〉より 「アルテ・リーベ 昔の恋」
瑠: ドニゼッティ『ランメルモールのルチア』より「あたりは静けさに包まれ」
賢: モーツァルト『フィガロの結婚』より 「もう飛ぶまいぞこの蝶々」
瑠&賢:ベッリーニ『清教徒』より「おお、愛する叔父さま」
…第2部につづく
さあ、「月曜日は、新橋で、オペラ」!
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・アルテリーベ東京 TEL 03-3519-7007