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11月公演『こうもり』フロッシュ役イッセー尾形が、11月8日のNHK「あさイチ」に出演しました!

ツイッターなどでもご案内してきたとおり、先週11月8日(水)朝8時からのNHK総合テレビ「あさイチ」に、東京二期会オペラ劇場11月公演『こうもり』フロッシュ役の俳優イッセー尾形がゲスト出演しました!みなさま、ご覧いただけましたでしょうか?

▼これまでの番組情報より
プレミアムトーク イッセー尾形|NHKあさイチ - NHKオンライン

 イッセー尾形

番組の中では、世界的に評価された映画『沈黙-サイレンス』での井上筑後守役、現在NHK放映中の時代ドラマ『アシガール』天野信茂役、そして最近の一人舞台「妄ソーセキ劇場」のシーンが主ながら、自身初挑戦となる『こうもり』フロッシュ役にむけての意気込みも語ってくれました!

「今までなら台本を読んで『こんな人物かな?』と思って現場に行くんですけれども、(今回の二期会『こうもり』は)なにせ相手がオペラなものですから、どうなるかわかりませんので、とりあえず、自分の役の人形を作って、その人形でイメージを作って、人形から教えてもらう、自分の役を。そんな方法を思いつきまして」
と言って、今回のために製作した『こうもり』の看守フロッシュの人形を披露。収録当時はまだ現場での稽古は始まっていなかったものの、イメージされつつあるフロッシュ像が垣間見られるという、とても貴重な内容でした!

それから数日後、稽古場に現れたのは、本物の看守フロッシュ。
稽古とわかっていても、二期会の歌手たちを巻き込んで笑いの渦に。第3幕の冒頭はまさにフロッシュの一人芝居で、『こうもり』のそのほかの華やかな人物たちとは一線を画した存在感を示します。

 『こうもり』の稽古場で

実はイッセーさん、NHKの収録前に二期会に立ち寄って、フロッシュ人形のごあいさつを「収録」していました。その様子がこちら。

▼東京二期会「会議室公演」から、パペット・フロッシュのごあいさつ!


それでは日生劇場でお会いしましょう!

▼イッセー尾形はこんな人 多くのNHK出演作品のアーカイブ映像がご覧になれます。
イッセー尾形 | NHK人物録 - NHKアーカイブス
 
 
▼公演詳細ページはこちらから
2017年11月<ベルリン・コーミッシェ・オーパーとの提携公演>J.シュトラウスII世『こうもり』 - 東京二期会オペラ劇場
11月22日(水)18:30(※1)/23日(木・祝)14:00/24日(金)17:00(※2)/25日(土)14:00/26日(日)14:00 @日生劇場

(※1)「プレミエ・キャンペーン」11/22(水)公演のS席をお買い求めのお客様全員に「スパークリングワイン・ミニボトル『フレシネ コルドン ネグロ ベビー』200ml」を進呈いたします。(プレゼントは当日終演後の会場内のみ〈未成年の方にはお渡しできません〉)
(※2)11/24(金)公演はプレミアムフライデー・スペシャル。S席15,000円→13,000円ほか 特別価格でご提供します!

チケットのお申込み・公演に関するお問合せは
二期会チケットセンター TEL 03-3796-1831

(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日・祝 休)

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東京二期会11月公演『こうもり』でオペラ初舞台!フロッシュ役イッセー尾形インタビュー!

11月22日(水)から日生劇場で開幕する東京二期会オペラ劇場『こうもり』。本公演で看守フロッシュ役にてオペラ初舞台を踏む俳優イッセー尾形にインタビューいたしました!聞き手・音楽評論家の室田尚子さんによる、当ブログオリジナル原稿を、ぜひご一読ください!

    *     *     *

「断る理由が見つかりませんでした」
『こうもり』でフロッシュに挑戦する俳優のイッセー尾形さんに聞く

[聞き手・室田尚子](写真はイッセー尾形最近の公演から「妄ソーセキ劇場」)

 アンドレアス・ホモキ演出、ベルリン・コーミッシェ・オーパーとの提携公演によるオペレッタ『こうもり』にフロッシュ役で登場するのが、俳優のイッセー尾形さんだ。1980年代から舞台、テレビ、映画などで幅広く活躍。特に一人芝居の舞台は世界中で公演を重ね大絶賛を浴びた。一度見たら目に焼き付いて離れないその独特の存在感に魅了された人も多いのではないか。そんなイッセー尾形さんがどんなフロッシュを演じるのか興味津々だが、イッセーさんご自身にとってもオペラの世界には初めて足を踏み入れることになる。


「抗夫」釧路公演(撮影:江森康之)

 「先日、二期会の『蝶々夫人』の舞台を拝見したのですが、歌声が体の表面を突き抜けて奥底まで迫ってくる、そのすごさに驚きました。芝居は感情がとてもダイレクトに伝わりますが、オペラは違う。リアルなものをいったん“歌唱”という抽象的なものに変換してから届ける。いってみれば矛盾していて芝居よりずっと間接的なのに、それがあれほどの力を持って届いてくる。そのことにたいへん衝撃を受けました。」

 「音楽によってドラマを描く」というオペラの特質をいっぺんに把握してしまったイッセーさん。さすがである。ではそんなオペラの舞台に自身が立つきっかけは何だったのだろうか。

 「去年、『DNA-SHARAKU』というミュージカルに出演して、音楽のあるものっていいなあ、と思っていたら今回のオファーが来たというタイミングで、僕にとっては断る理由が見つからなかった(笑)。僕自身は庶民レベルの人物をずっと演じているので、オペラという大きな世界との対比をお客様に見せられたら面白いと思っています。」

 今回のフロッシュという役柄は、『こうもり』の中で唯一歌わない役だ。伝統的にウィーンの舞台でも俳優が演じ、観客の笑いを一手に引き受けるような存在である。イッセーさん、すでにフロッシュについて様々な考えをめぐらせているようだ。


「草枕」練馬公演(撮影:佐野 桃)


「明暗」練馬公演(撮影:佐野 桃)

 「フロッシュは第3幕になって登場する人物で、それまでに起こったドラマの内容を何も知りません。さらに刑務所の看守という世の中から隔離された場所で生きている。そして歌わない。つまり彼はこの作品の中で唯一、すべてのことから“外されている男”なんです。そんな“外されている男”が『陽気だ!』と叫んでいるという大いなる逆説をどう演じるかが、いちばんのテーマだと思います。」

 この見方は慧眼だ。従来、『こうもり』の中でフロッシュが登場する第3幕冒頭は、ある種の「息抜き」というか、「ストーリーとは関係ないお笑いのシーン」という位置付けだったが、彼の存在をどう描くかによっては、ドラマ全体の意味が大きく転換する可能性すら秘めていることになる。


「門」釧路公演(撮影:江森康之)

 「さらにもう少し推し進めて考えてみると、この『こうもり』のドラマの後で、オーストリアを長年支配して来たハプスブルク家は凋落し、変わってヒトラーという男が登場する。上流社会が没落して平民出身の男による全体主義の時代がやってくるという予感が、まさに上流社会から軽視されているフロッシュという男に投影されている気もするんです。そのあたりがニョロっと出せたらいいなあ、と。」

 フロッシュにヒトラーの影を読み取るとは!しかも「安易な時事ネタにはしない」という心配りも忘れない。
 何しろ「イッセー尾形」といえば「アドリブの名手」だ。これは従来にはない新しいフロッシュが観られるに違いない。お話を伺いながら、もう今すぐにでも舞台が観たくてたまらなくなってきてしまった。初日の幕は11/22、日生劇場で開く。


「道草」練馬公演(撮影:佐野桃)

    *     *     *

プレミエ(公演初日)まであと19日となった11月3日、いよいよ稽古に合流!

左から[フランク]杉浦隆大と山下浩司、[フロッシュ]イッセー尾形、[アデーレ]清野友香莉、[イダ]秋津 緑と辰巳真理恵







▼『こうもり』公演詳細ページはこちら
2017年11月<ベルリン・コーミッシェ・オーパーとの提携公演>J.シュトラウスII世『こうもり』 - 東京二期会オペラ劇場
11月22日(水)18:30/23日(木・祝)14:00/24日(金)17:00※/25日(土)14:00/26日(日)14:00 @日生劇場
※11/24(金)公演はプレミアムフライデー・スペシャル。S席15,000円→13,000円ほか 特別価格でご提供します!

▼チケットのお求め、お問合せは
二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日・祝 休)

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