タグアーカイブ: ばらの騎士

開演迫る!共同制作『ばらの騎士』愛知&大分公演

今週末土曜・日曜の愛知、翌週日曜の大分と、いよいよ開演迫る共同制作公演R.シュトラウスのオペラ『ばらの騎士』。
既にキャスト・スタッフらは愛知公演に向け名古屋入りし、愛知・大分でピットに入る指揮ラルフ・ワイケルトと名古屋フィルとのリハーサルを行っています。


これまでに東京二期会のウェブサイト、ブログ、SNSでは多くの『ばらの騎士』のご案内をしてまいりました。
今日は改めてその中から一部をご紹介します。

▼演出リチャード・ジョーンズ初来日特集記事
ジャパン・プレミアは間もなく!~『ばらの騎士』稽古場から~(2017/7/10) - オペラの散歩道(二期会blog)
【特別寄稿】森岡実穂(中央大学准教授)「リチャード・ジョーンズ、その素晴らしき舞台の世界」<その1>(2017/7/14) - オペラの散歩道(二期会blog)
【特別寄稿】森岡実穂(中央大学准教授)「リチャード・ジョーンズ、その素晴らしき舞台の世界」<その2>(2017/7/18) - オペラの散歩道(二期会blog)
201707_jones_01.jpg
《エジプトのジューリオ・チェーザレ》(1994年)Giulio Cesare in Egitto
(c)Bayerische Staatsoper-Wilfried Hösl

▼キャストのメディア掲載情報
林 正子(元帥夫人役)インタビュー - Webぶらあぼ
 林「顔では笑いながらも心で泣いている元帥夫人の心情を表現したい」
国内公演で相次ぎ主演 小山出身・オペラ歌手森谷真理(元帥夫人役) - 下野新聞「SOON」
 森谷「オペラは生で味わっていただく感動があるので、この機会にぜひ見に来ていただきたい」
ソプラノ幸田浩子(ゾフィー役)「ばらの騎士」を語る|ビジュアル音楽堂|エンタメ! - NIKKEI STYLE
 幸田「私も今だからこそできるゾフィー役を発見し、表現しようと思った」
今もっとも輝くメゾソプラノ小林由佳(オクタヴィアン役)の原点|オペラを楽しむ - 東京二期会
 小林「まずは歌を愛すること。私が師匠から学んだのはそれでした」
(tohokushinshaチャンネル)

▼そして愛知・大分公演の紹介記事です!
話題のオペラがいよいよ愛知で上演!(2017/10/17) - WEBぶらあぼ

ぜひこの話題の舞台を生でお楽しみください。愛知公演&大分公演でお待ちしています。

▼愛知公演の詳細とお問合せ・ご予約はこちら
R.シュトラウス作曲 オペラ『ばらの騎士』(全3幕、ドイツ語上演)|主催事業|イベント情報 - 愛知芸術文化センター
2017年10月28日(土)14:00開演/29日(日)14:00開演 愛知県芸術劇場大ホール

▼大分公演の詳細とお問合せ・ご予約はこちら
オペラ『ばらの騎士』|財団主催・共催事業 - iichiko総合文化センター
2017年11月5日(日)13:00開演 iichiko総合文化センター iichikoグランシアタ
 
 

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人生のはかなさと愛のうつろい…『ばらの騎士』
東京から、愛知、大分へ

チームばらの騎士、再集結!――
7月に東京文化会館で上演致しました、共同制作公演R.シュトラウス『ばらの騎士』。
東京での4日間の公演はお蔭様で大好評をいただき幕を下ろすことが出来ました。あれから3ヶ月、10月28日・29日の愛知県芸術劇場、11月5日の大分・iichiko総合文化センターでの公演に向け、再びリハーサルを重ねています。

本プロダクションはイギリス・グラインドボーン音楽祭との提携公演。
演出家リチャード・ジョーンズが描く洗練された人間模様と人生に対する深い洞察。そして、ウィーンの20世紀を代表する作曲家リヒャルト・シュトラウスの美しい音楽が心に残る舞台です。

それでは愛知、大分公演のプレミエに向けて、東京公演の舞台を写真で振り返ってみましょう。
◇印の写真は7月26日、29日組/◆印の写真は7月27日、30日組
(撮影:三枝近志)

第1幕


◆元帥夫人マリー・テレーズ(森谷真理)は、元帥の留守中、若い愛人の青年貴族オクタヴィアン(澤村翔子)と朝食を楽しみます。


◇そこへ、レルヒェナウの領主で従兄弟のオックス男爵(妻屋秀和)がやってきます。
オックス男爵は、武器商人で資産家のファーニナル家の娘、ゾフィーと婚約のため、元帥夫人(林 正子)に、貴族の結婚のしきたりとして、婚約申込の「ばらの騎士」を選んでほしい、と頼みに来たのでした。


◇退出する機を失ったオクタヴィアン(小林由佳)は、小間使いの服を着て現れます。オックス男爵はその初々しさに夢中になります。


◆オックス男爵(大塚博章)は、持参金の交渉のため、公証人も紹介してほしいと頼む厚かましさ。


◇帽子屋(藤井玲奈)に動物商(芹沢佳通)、嘆願の孤児たち(大網かおり、松本真代、和田朝妃)、テノール歌手(菅野 敦)たちが元帥夫人のご機嫌伺いにやってきます。


◆大勢の人々が出入りする中、ヴァルツァッキ(升島唯博)とアンニーナ(増田弥生)がオックス男爵に近づき、「お役に立ちますよ」とささやきます。


◆髪を結い、人払いをして、ようやく一人になった元帥夫人は、物思いにとらわれます。

自分も、修道院から出たかばかりで結婚をするように命じられた。
「その娘は今はどこへ行ってしまったのだろう。」
「まるで去年の雪を探すようなものだわ。」


◆やがて、オクタヴィアンが戻ってきます。
でも若く青春の真っただ中にいる彼には、「時は過ぎ去る」というマルシャリンの言葉を理解することはできないのでした。

「今日か明日か、また明後日か。あなたは私から去っていくでしょう。」


◇オクタヴィアンは退出します。マルシャリンが呼び戻そうとしたときには、馬にまたがり風のように去った後でした。
 
 
第2幕


◇オクタヴィアンは、オックス男爵の婚約の使者として、銀のばらを手にファーニナル家を訪れます。ファーニナルの美しい一人娘、ゾフィー(幸田浩子)は緊張の面持ち。


◆オクタヴィアンは、初々しいゾフィー(山口清子)の姿に心を奪われます。


◇やがて現れた花婿、オックス男爵は、ゾフィーをテーブルに乗せ、品定め。その品のなさと不躾な態度に、ゾフィーは驚き、怒ります。


◆部屋を抜け出し、「助けてください」というゾフィー。


◇オクタヴィアンも答えます。
「私たち二人のために。」
そしてお互いの愛を確かめるのでした。


◆ゾフィーが婚約を断り、オクタヴィアンがオックス男爵に剣を抜き、屋敷は大騒ぎ。


◇オックス男爵が、手当を受け、極上のワインを飲んでいたところに、召使いマリアンデルから手紙が来て機嫌を直します。憎めないオックス男爵のワルツ。
 
 
第3幕


◆曖昧屋のようなところでくつろぐ、オックス男爵。しかしこれは、オクタヴィアンのいたずらで、酔いがまわるにつれ、ヘンな化け物が出たり、オックスをパパと呼ぶ子どもたちがまとわりついて、彼の妻と名乗る女も現れる。


◆その騒ぎの最中、呼び出されたファーニナル(清水勇磨)が、あられもない婿殿の姿にあきれ顔。


◆警察沙汰になったところへ元帥夫人が登場。オックス男爵に、潔く、身を引くように迫るのでした。
「すべては終わったのですよ。」
元帥夫人もオクタヴィアンとの恋の終わりを、自ら示したのでした。


Heut oder morgen oder den ubernachsten Tag.
◆「今日か明日か、それとも明後日か。その時が来たのだわ。」
美しい三重唱。ゾフィーにはゾフィーの言葉が、元帥夫人には彼女の音楽が、そしてオクタヴィアンにも。


◇元帥夫人が去った後、ゾフィーとオクタヴィアンの二重唱。
「あなただけを感じています」

・・・終幕

美しい舞台の中に、単なるファンタジーではない、現代を生きる私たちに通じる、慕わしさや哀しみが描かれています。

愛知公演、大分公演でお待ちしています。

▼愛知公演の詳細とお問合せ・ご予約はこちら
R.シュトラウス作曲 オペラ『ばらの騎士』(全3幕、ドイツ語上演)|主催事業|イベント情報 - 愛知芸術文化センター
2017年10月28日(土)14:00開演/29日(日)14:00開演 愛知県芸術劇場大ホール
指揮:ラルフ・ワイケルト 管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団

▼大分公演の詳細とお問合せ・ご予約はこちら
オペラ『ばらの騎士』|財団主催・共催事業 - iichiko総合文化センター
2017年11月5日(日)13:00開演 iichiko総合文化センター iichikoグランシアタ
指揮:ラルフ・ワイケルト 管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団
 
 

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【幸田浩子情報】BS-TBS「日本名曲アルバム」(10/24,31放送)に再び登場!
そして11/22には9th CD「優歌(ゆうか)~そばにいるうた、よりそううた」が発売!

“世代を超えて、歌い継ぎたい曲がある”―――
日本有数の合唱団による珠玉のハーモニーとゲストアーティストが、日本の名曲をお届けする「日本名曲アルバム」(BS-TBS)。
10月24日と31日の2週に渡り、ソプラノ幸田浩子が再び登場します。


番組収録の様子から

7月東京文化会館での『ばらの騎士』(ゾフィー)に出演、10月には愛知県芸術劇場にて同演目同役、11月には紀尾井ホールでバロックオペラ『オリンピーアデ』(アリステア)に出演予定と、オペラの舞台での活躍も目覚ましい幸田浩子。今回の番組では武蔵野音楽大学室内合唱団、harmonia ensembleとの共演で、日本の懐かしい情景を描いた童謡や唱歌など、歌い継がれる名曲の数々をお贈りします。
藤満 健氏の情感豊かな美しいピアノも聴きものです。

◆◆◆ 放送情報 ◆◆◆
「日本名曲アルバム」 
放送日時:
 ・2017年10月24日(火) 19:00~19:54
 ・2017年10月31日(火) 19:00~19:54
放送局:BS-TBS (BS 161ch)
出演:幸田浩子(ソプラノ)ほか
曲目:
 ・10月24日:「朧月夜」「ちいさい秋みつけた」「瀬戸の花嫁」
 ・10月31日:「リンゴの唄」「雪の降る街を」「浜辺の歌」

▼番組ホームページはこちら
日本名曲アルバム - BS-TBS
 
 
そして、昨年この「日本名曲アルバム」でお届けした、「糸」(中島みゆき作詞・作曲)との出会いがきっかけとなり誕生した9枚目のCDアルバムが、日本コロムビアより11/22発売決定となりました!
最新アルバムの情報は順次お知らせしてまいります。どうぞお楽しみに!

2017年11月22日リリース
「優歌(ゆうか)~そばにいるうた、よりそううた」
COCQ-85388 ¥3,000+税
(日本コロムビア)

<収録曲>
01.ハナミズキ(一青窈/2004年)
02.LOVE LOVE LOVE(Dreams Come True/1996年)
03.奇跡〜大きな愛のように〜(さだまさし/1991年)
04.for you...(高橋真梨子/1992年)
05.いい日旅立ち(山口百恵/1978年)
06.糸(中島みゆき/1998年)
07.たしかなこと(小田和正/2005年)
08.グリーン・ティー・ファーム(上原ひろみ/矢野顕子/2003年)
09.もしもピアノが弾けたなら(西田敏行/1981年)
10.明日への手紙(手嶌葵/2014年)
11.瞳がほほえむから(今井美樹/1989年)
12.翳りゆく部屋(荒井由実/1976年)
13.未来へ(Kiroro/1998年)

ソプラノ:幸田浩子
ピアノ:藤満 健(Tr-4,5,6,11,12)、内門卓也(Tr-1,8,9,13)、Momo(Tr-7,10)
ヴァイオリン:西江辰郎(Tr-1,3)、白井麻友(Tr-1,3)、ヴィオラ:脇谷冴子(Tr-1,3)、
チェロ:川上 徹(Tr-1,3,8,11)、コントラバス:片岡夢児(Tr-3)
ギター:大萩康司(Tr-2)、ベース:工藤 精(Tr-7)

録音:2017年8月28日、31日、9月4日 prime sound studio form

▼最新のCD情報はこちら
幸田浩子 - 日本コロムビアオフィシャルサイト
 
 

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二期会オペラは、ぜひプレミエに!
~『蝶々夫人』ではオリジナル和手ぬぐい、『こうもり』では、スパークリングワイン・ミニボトルをプレゼント

7月、二期会創立65周年・財団設立40周年記念公演シリーズ第1弾、R.シュトラウス『ばらの騎士』東京公演には多くのお客様にご来場いただき、ほんとうにありがとうございました。

そして、今秋は二期会オペラ公演が目白押しです!
10月6日(金)からG.プッチーニ『蝶々夫人』(10/6~9東京文化会館、10/15鳥栖市民文化会館)、R.シュトラウス『ばらの騎士』(10/28,29愛知県芸術劇場、11/5大分iichiko総合文化センター)、そして11月22日(水)からJ.シュトラウスII『こうもり』(11/22~26日生劇場)と続きます。名作揃いの秋のラインアップにどうぞご期待ください!

さて、二期会オペラは〈プレミエ・キャンペーン〉にもご注目。

◇◆◇ G.プッチーニ『蝶々夫人』プレミエ・キャンペーン ◆◇◆
watenugui_butterfly.jpg すでにご案内のとおり、10月公演『蝶々夫人』では、初日10月6日(金)公演に“蝶々”を身につけてご来場いただいたお客様先着100名様に『蝶々夫人』オリジナル和手ぬぐいをプレゼントします。

▼キャンペーン詳細は4月10日のブログ記事をご覧ください
10月公演『蝶々夫人』プレミエ・キャンペーン!~10/6(金)公演に“蝶々”を身につけた先着100名のお客様に、オリジナル和手ぬぐいをプレゼント! - オペラの道草(二期会blog)

女性のお客様なら、蝶のモチーフが入ったネックレスや、リングなどを身に着けてご来場ください。蝶のデザインがほどこされたハンカチやスカーフをご提示いただいてもけっこうです。
男性のお客様なら、ぜひ‘蝶’ネクタイを。お子様でしたら、蝶々結びのリボンをつけてお越しください。過去の『蝶々夫人』にいらしたお客様なら、当時の公演プログラムをお持ちくださっても。


そして、チケット発売情報と同時に発表していました、11月公演『こうもり』の〈プレミエ・キャンペーン〉もあらためてお知らせします。
初日11月22日(水)は、S席をお買い求めのお客様「全員」に、スパークリングワインのミニボトルをプレゼント!ウィンナ・オペレッタの最高峰『こうもり』ご観劇の余韻を、形にしてお持ち帰り、味わっていただけますように。

◇◆◇ J.シュトラウスII世『こうもり』プレミエ・キャンペーン ◆◇◆
11月22日(水)公演のS席をお買い求めのお客様全員※に「スパークリングワイン・ミニボトル『フレシネ コルドン ネグロ ベビー』200ml(写真)」を進呈いたします。

※当日の「S席有料チケット」をお持ちの成人の方が対象です。
※未成年の方にはお渡しできません。あらかじめご了承ください。
※プレゼント引き換えは公演当日の終演後、会場内のみとなります。


どの日にしようか迷われたら、ぜひプレミエ公演にお越しください。オペラ、オペレッタ開幕初日の華やかな雰囲気を感じていただけたら幸いです。

▼各公演情報ページはこちら
2017年10月<二期会名作オペラ祭>G.プッチーニ『蝶々夫人』 - 東京二期会オペラ劇場

2017年11月<ベルリン・コーミッシェ・オーパーとの提携公演>J.シュトラウスII世『こうもり』 - 東京二期会オペラ劇場

▼チケットのお求め、お問合せは
二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日・祝 休)

Gettii ←24時間受付、予約手数料0円、セブン-イレブン店頭決済&お受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!


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日本3都市共同制作 7月R.シュトラウス『ばらの騎士』<東京公演>公演当日のご案内

いよいよ明日、7月26日(水)から東京文化会館大ホールにて、グラインドボーン音楽祭との提携公演 R.シュトラウス作曲オペラ『ばらの騎士』<東京公演>が開幕します!
こちらに東京公演4日間の当日のご案内を致します。 【7/28(金)18:30更新】

東京二期会・愛知県芸術劇場・東京文化会館・iichiko総合文化センター・
読売日本交響楽団・名古屋フィルハーモニー交響楽団 共同制作
<グラインドボーン音楽祭との提携公演>
2017年7月公演 R.シュトラウス作曲 『ばらの騎士』 オペラ全3幕
<日本語字幕付原語(ドイツ語)上演>
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ/演出:リチャード・ジョーンズ
当日券と公演タイムテーブルのご案内
7月26日(水)
7月27日(木)
7月29日(土)
7月30日(日)
当日券
S,A,B,C
S,A,B,C
Sのみ
S,A,B
当日券販売
/窓口受付
16:30~
12:30~
12:30~
12:30~
開場
17:00
13:00
13:00
13:00
開演
18:00
14:00
14:00
14:00
第1幕
約70分
休憩予定時刻
19:10~19:35
15:10~15:35
15:10~15:35
15:10~15:35
第2幕
約50分
休憩予定時刻
20:25~20:55
16:25~16:55
16:25~16:55
16:25~16:55
第3幕
約60分
終演予定
21:55
17:55
17:55
17:55
東京文化会館
=アクセス=
<JR>
[山手線][京浜東北線][上野東京ライン][宇都宮・高崎線][常磐線]
[東北・上越・北陸・秋田・山形新幹線]=「上野駅」公園口から徒歩1分
<地下鉄>
[銀座線][日比谷線]=「上野駅」7番出口から徒歩5分
<京成電鉄>
[京成本線]=「京成上野駅」正面口から徒歩6分

お車でご来場のお客様は東京文化会館ウェブサイトをご覧ください
>>交通アクセス - 東京文化会館|来場者の皆様へ

※上記、販売予定当日券は28日10:00現在の情報です。販売状況により公演当日より前に販売終了となる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
※公演タイムテーブルは、当日の演奏・進行によりずれる場合もございますので、あらかじめご了承ください。

▼公演情報ページはこちら
2017年7月公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』 - 東京二期会
▼チケットのお求め、お問合せは
二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日・祝 休)

Gettii 《便利!》
◎二期会チケットセンターのオペラ公演インターネット予約【Gettii(ゲッティ)】では、前売券が公演当日の開演1時間前までご予約が可能です!!
チケットはご来場の途中にお近くのセブン-イレブンでお支払&お受取いただけます(※)ので、余裕をもってお越しいただけます!是非ご利用ください!!
24時間受付、予約手数料0円。左の「Gettii」ボタンからお進みください。
(※…Gettii予約券は公演会場、二期会チケットセンターでの支払・受取は出来ません)

      *     *     *
《『ばらの騎士』公演 会場イベント情報》
<7/26 ジャパン・プレミエ・キャンペーン>
7月26日(水)初日公演に“ペアで”ご来場のお客様70組様に「銀のばら」をプレゼント(受付先着順)いたします!
▼キャンペーン詳細はこちら
『ばらの騎士』で《ジャパン・プレミエ・キャンペーン》を実施!~7月26日公演先着ペア70組様に“ばらの献呈” - 二期会blog
<7/27 次回公演『蝶々夫人』キャスト ミニ・トークショー>
7月27日(木)公演2日目の第1幕後の幕間休憩時に次回公演『蝶々夫人』から、スズキ役の山下牧子とシャープレス役の今井俊輔によるミニ・トークショーを開催致します!
▼ミニ・トークショーのご案内はこちら
7月27日(木)『ばらの騎士』2日目公演に、次回『蝶々夫人』キャスト・スズキ山下牧子とシャープレス今井俊輔が幕間トーク! - 二期会blog
<7/27 指揮セバスティアン・ヴァイグレサイン会>
7月27日(木)公演2日目の終演後に限り、東京公演の指揮者セバスティアン・ヴァイグレのサイン会を開催致します!
▼サイン会のご案内はこちら
【7/27(木)公演限定】指揮セバスティアン・ヴァイグレ終演後サイン会決定! - 二期会blog
<7/26,27,29,30 2018年2月公演『ローエングリン』限定特別先行発売席〈スワン・シート〉>
今回の『ばらの騎士』公演期間中、会場ロビー内特設ブースにて東京二期会2018年2月公演ワーグナー『ローエングリン』の特別先行発売席〈スワン・シート〉を9月からの発売に先駆け、ご来場の方限定で販売致します!
▼『ローエングリン』〈スワン・シート〉発売のご案内はこちら
『ばらの騎士』東京公演会場内ロビーにて2018年2月公演『ローエングリン』限定特別先行発売席「スワン・シート」を販売します! - 二期会blog

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『ばらの騎士』東京公演会場内ロビーにて2018年2月公演『ローエングリン』限定特別先行発売席「スワン・シート」を販売します!(一般発売は9月30日)

リヒャルト・シュトラウスから、リヒャルト・ワーグナーへ――
東京二期会が2018年2月にお贈りするワーグナー『ローエングリン』は、一昨年に絶賛されたR.シュトラウス『ダナエの愛』(舞台上演日本初演)と同じく指揮 準・メルクルと演出 深作健太のタッグによる新制作になります。
201707_jun_markl.jpg 準・メルクル
201707_fukasaku_kenta.jpg 深作健太
キャスト陣も充実。タイトルロールにはテノール福井 敬と小原啓楼、ヒロインのエルザは今回『ばらの騎士』元帥夫人役でも出演するソプラノ林 正子と今年2月にトスカを演じた木下美穂子のダブルキャストです。
201707_danae.jpg
2015年『ダナエの愛』公演より(撮影:三枝近志) 当時も福井 敬と林 正子が共演
この公演のチケット一般発売は、9月30日(土)。(※二期会オペラ愛好会先行予約は9月16日(土)から)
「発売日まで待ちきれない」という方に、このた7月26日(水)から始まる『ばらの騎士』公演会場内にてご来場者様限定で特別先行発売席「スワン・シート」をご用意させていただきました!
スワン・シートは、S席の中でも特に人気の高い1階前方中央ブロックに設定しました。『ばらの騎士』にご来場の方ならどなたでもお買い求めいただけます(もちろん二期会オペラ愛好会のお客様には割引の適用あり)。お座席の指定も承りますので、開場・休憩時には、ぜひホワイエ中央の特設デスクにお立ち寄りください!
「ばらの騎士」から「白鳥の騎士」へ――東京二期会がお贈りするドイツ・オペラの名作に、引き続きご期待ください!

■■■ チケット概要 ■■■
Swan Seat(スワン・シート)
『ばらの騎士』東京公演会場内限定:
東京二期会オペラ劇場2018年2月公演『ローエングリン』特別先行発売席(S席)

発売期間:
   2017年7月26日(水),27日(木),29日(土),30日(日)
   『ばらの騎士』公演 開場中
発売場所:
   東京文化会館大ホール ロビー内特設ブース
公演日時:2018年2月
   21日(水)18:00
   22日(木)14:00
   24日(土)14:00
   25日(日)14:00
会場:東京文化会館大ホール
料金(S席):
  【2月21・24・25日公演】17,000円
  【2月22日公演】(平日マチネ・スペシャル料金)15,000円
※『ばらの騎士』ご来場者様・公演会場内のみの限定販売です。(先着順受付)
※スワン・シート設定エリアよりお座席をお選びいただけます。
※二期会オペラ愛好会割引あり。お買い上げと同時ご入会も承ります。
※おひとり様4枚までご購入いただけます。
※現金またはクレジットカード決済にて承ります。ご予約のみの受付はございません。
※今回の会場内先行販売では設定エリア以外のお席の受付はございません。
▼『ローエングリン』公演概要ページはこちら
2018年2月公演 R.ワーグナー『ローエングリン』 - 東京二期会オペラ劇場

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【7/27(木)公演限定】指揮セバスティアン・ヴァイグレ終演後サイン会決定!~ほか初日、2日目プレミエ公演イベントまとめ

いよいよ7月26日(水)にジャパン・プレミエを迎える、2017年日本のオペラ界最大級のプロダクション、R.シュトラウス『ばらの騎士』3都市共同制作公演で緊急告知です!
公演2日目の7月27日(木)終演後に限り、東京公演指揮者セバスティアン・ヴァイグレのサイン会開催が決定致しました!
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セバスティアン・ヴァイグレ
◆◇◆ セバスティアン・ヴァイグレ サイン会 ◆◇◆
・場所:東京文化会館大ホールロビー内
・日時:2017年7月27日(木)公演終了後、18:15ごろより
<ごあんない>
※7月27日公演にご来場のお客様のみの特典となります。
※サインはお一人様につき1点に限らせていただきます。
※写真撮影はお断りいたします。
▼セバスティアン・ヴァイグレを知る関連記事
【タワーレコード渋谷店取材】R.シュトラウス作品のエキスパート、指揮セバスティアン・ヴァイグレを聴こう! - オペラの散歩道(二期会blog)
      *     *     *
このほか、東京公演の初日・2日目公演では各種イベントを開催!
▼初日26日(水)は、記念すべき《ジャパン・プレミエ》としてのプレゼント企画
7月26日(水)公演《ジャパン・プレミエ・キャンペーン》~先着ペア70組様に銀色の“ばらの献呈” - オペラの散歩道(二期会blog)
▼2日目の27日(木)は、第1幕と第2幕の休憩時(15:10頃~予定)に、東京二期会次回公演『蝶々夫人』から、スズキ役のメゾソプラノ山下牧子とシャープレス役のバリトン今井俊輔によるミニ・トークショーを開催。10月には蝶々夫人として共演する、元帥夫人役の森谷真理に声援を送りつつ、オペラの聴きどころをお話しします。
7月27日(木)『ばらの騎士』2日目公演に、次回『蝶々夫人』キャスト・スズキ山下牧子とシャープレス今井俊輔が幕間トーク! - オペラの散歩道(二期会blog)

公演とともに、ロビーでのひとときもお楽しみいただきたい、プレミエ2Days。
ご来場お待ちしております!

■■■ 公演情報 ■■■
二期会創立65周年・財団設立40周年記念公演シリーズ
《グラインドボーン音楽祭との提携公演》
東京二期会、愛知県芸術劇場、東京文化会館、iichiko総合文化センター、
読売日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団 共同制作

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PDFちらし
R.シュトラウス『ばらの騎士』 東京公演
オペラ全3幕・日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
日時:2017年7月
    26日(水) 18:00開演
    27日(木) 14:00開演
    29日(土) 14:00開演
    30日(日) 14:00開演
    (各日とも開場は開演の60分前)
会場:東京文化会館 大ホール
料金:S席17,000円~C席5,000円、学生席2,000円
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
演出:リチャード・ジョーンズ
管弦楽:読売日本交響楽団

▼公演情報ページはこちら
2017年7月公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』<東京公演> - 東京二期会オペラ劇場
▼チケットのお求め、お問合せは
二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
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『ばらの騎士』キャスト情報~メディア掲載情報まとめ

7月26日(水)の東京公演初日(ジャパン・プレミエ)までちょうど1週間となりました、グラインドボーン音楽祭との提携公演R.シュトラウス『ばらの騎士』。
公演への注目も日に日に高まってまいりました。これまでも都度ブログ、ツイッターなどで紹介してまいりました、新聞、雑誌、ネットメディアなどに掲載された『ばらの騎士』の指揮者、キャストらの主な情報をまとめましたのでご紹介いたします。
指揮セバスティアン・ヴァイグレ
【読売新聞 7/6(木)夕刊】東京二期会 歌劇「ばらの騎士」指揮セバスティアン・ヴァイグレ
『日本人歌手と素晴らしい舞台を』

セバスティアン・ヴァイグレ「年齢を重ねた人はむしろ、元帥夫人やオックス男爵に愛着を感じるでしょうね。コメディーでありながら時の流れ、人生について考えさせられる」

◆元帥夫人役(東京7月26日・29日)に出演するソプラノ林 正子が音楽専門誌『ぶらあぼ』のインタビューを受け、初役にかける想いを語りました。インタビュアーは、オペラ評論家の岸 純信さん。
【ぶらあぼ 2017年7月号(6/18発行)】顔では笑いながらも心で泣いている元帥夫人の心情を表
現したい

林「ウィーンの宮廷社会を描くオペラだから設定が煌びやかですね。でも、彼女の行い自体は、もしかすると私たちの実生活とも変わらないのでは?とも感じています」

◆ゾフィー役(東京7月26日・29日)に出演するソプラノ幸田浩子は、5月にリリースした自身のベスト・アルバムの情報とともに。
【朝日新聞 7/3(月)夕刊(WEB会員限定)】芽吹き続ける、でも根は同じ ソプラノ幸田浩子、初のベスト盤
「「ステップアップする大地をいただいた気がします」と、ソプラノ歌手の幸田浩子は語る。CDデビュー10年目に初めて出したベスト盤のことだ。」
▼記事のリンクはこちら
芽吹き続ける、でも根は同じ ソプラノ幸田浩子、初のベスト盤 - 朝日新聞デジタル

【日経電子版 NIKKEI STYLE 7/8(土)】ビジュアル音楽堂・ソプラノ幸田浩子さん「ばらの騎士」を語る
幸田「ばらの騎士に恋をし、初めて愛を知る。初恋ゆえのもろさや弱さが出る一方で、初めて人に愛されたところからくる強さもある。このオペラは女性がいちばん成長するショッキングな瞬間を切り取っている。少女が女性になる瞬間を表現する役どころ」※動画付きです!
▼記事のリンクはこちら
ソプラノ幸田浩子さん「ばらの騎士」を語る|エンタメ! - NIKKEI STYLE

【music review site”Mikiki” 7.10~(Free)】幸田浩子『幸田浩子 マイ・ベスト・セレクション』 7つの大輪から選ばれた15枚の花びら~初のベスト盤
幸田「今回、改めて過去の録音を聴いてみたのですが、自分のその時その時の気持ちに正直に進んで来た、その結果がこれなんだ、と実感しました」
▼記事のリンクはこちら
幸田浩子『幸田浩子 マイ・ベスト・セレクション』 7つの大輪から選ばれた15枚の花びら~初のベスト盤 | INTERVIEW | CLASSICAL - Mikiki

【ぶらあぼ 2017年6月号(5/18発行)】“歌姫”の魅力が詰まった名曲ぞろいのベスト・アルバム登場
幸田「東京二期会の50周年記念公演で初めて歌わせていただいてから14年、この作品のテーマでもある“時の移ろい”を感じないでもありませんが(笑)、若い娘であるゾフィー役にも歌手として経験を積んだ今だからこそできる表現があり、それこそがオペラ芸術の奥深さなのだと信じて精進します。ぜひご来場ください」

◆6月12日にはMETライブビューイングの『ばらの騎士』プレトークにも登場した、元帥夫人役(東京7月27日・30日)に出演するソプラノ森谷真理は、故郷栃木県『下野新聞』のインタビューを受けました。

201707_moriya_mari.jpg 【下野新聞 7/10(月)朝刊】「国内公演で相次ぎ主演 小山出身・オペラ歌手森谷真理」
「オペラは生で味わっていただく感動があるので、この機会にぜひ見に来ていただき
たい」と森谷。
▼記事のリンクはこちら
国内公演で相次ぎ主演 小山出身・オペラ歌手森谷真理 - 下野新聞「SOON」

◆東京二期会の機関誌「二期会通信」のオペラ公演特集記事は、東京二期会のウェブサイトでもご覧いただけます。
『ばらの騎士』キャスト関連記事では、ゾフィー役幸田浩子と、オックス役(東京7月26日・29日)のバス妻屋秀和、オクタヴィアン役(東京7月26日・29日)メゾソプラノ小林由佳のインタビューを掲載しました。
【二期会通信 Vol.308】より

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妻屋秀和
キャストインタビュー幸田浩子&妻屋秀和|オペラを楽しむ - 東京二期会
幸田「R.シュトラウスの音楽はとどまることのない時のかけら その瞬間を愛おしいと思う」
妻屋「新しい考え方、エッセンスも加わって――バス歌手は、50歳になってスタート地点に立つと言われます」
201707_kobayashi_yuka.jpg 今もっとも輝くメゾソプラノ小林由佳の原点|オペラを楽しむ - 東京二期会
小林「最初のレッスンで、“由佳は声にも容貌にも恵まれている。ある意味テクニックも持っている。けれど楽しんで歌っていない。まず自分のために歌え。”と言われ、床に突っ伏して号泣してしまいました。私はうまく歌いたい、喜んでもらいたいと思って練習を重ねてきたんですが、そもそも目的が違っていたんです。そこを指摘された。まずは歌を愛すること。私が師匠から学んだのはそれでした。」

■■■ 公演情報 ■■■
二期会創立65周年・財団設立40周年記念公演シリーズ
《グラインドボーン音楽祭との提携公演》
東京二期会、愛知県芸術劇場、東京文化会館、iichiko総合文化センター、
読売日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団 共同制作

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R.シュトラウス『ばらの騎士』 東京公演
オペラ全3幕・日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
日時:2017年7月
    26日(水) 18:00開演★(D席 売切)
    27日(木) 14:00開演(D席 売切)
    29日(土) 14:00開演(S、A席 残少/B、C、D席 売切)
    30日(日) 14:00開演(C、D席 売切)
    (各日とも開場は開演の60分前)
 <★26日公演ではプレミエ・キャンペーンを開催>
  (残席状況は、当記事掲載時点での状況です)
会場:東京文化会館 大ホール
料金:S席17,000円~D席5,000円、学生席2,000円
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
演出:リチャード・ジョーンズ
管弦楽:読売日本交響楽団

▼公演情報ページはこちら
2017年7月公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』<東京公演> - 東京二期会オペラ劇場
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演出リチャード・ジョーンズ初来日特集(2)
【特別寄稿】森岡実穂(中央大学准教授)「リチャード・ジョーンズ、その素晴らしき舞台の世界」<その2>

森岡実穂中央大学准教授による特別寄稿「演出リチャード・ジョーンズの舞台の魅力」の後編をご覧ください。
          *     *     *
―― <前編> からつづき ――
6.《ムツェンスク郡のマクベス夫人》(2007年) Lady Macbeth von Mtsensk
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Marco Brescia (c)Teatro alla Scala
また、ミラノ・スカラ座でショスタコーヴィッチ《ムツェンスク郡のマクベス夫人》を上演(プレミエは英国ロイヤル・オペラで2004年)した時の指揮者も大野和士だった。このジョーンズ演出《マクベス夫人》は日本でも2009年に新国立劇場で上演され、舞台美術のジョン・マクファーレンによる幕ごとに変化する部屋のインパクトや、ミミ・ジョーダン・シェリンが生み出す濃い光と影、不気味なシルエット、なによりカテリーナの孤独と苦悩を音楽に沿ってグロテスクに描き切る演出の手腕に、満場の観客がうならされた。写真は大野指揮のミラノ・スカラ座公演より。この男たちがアクシーニャを襲う場面では、男たちの獣性がむきだしになっていくプロセスの描写が素晴らしい。来年4月にロイヤル・オペラで再演が決まっているので、ぜひ多くの人に観てほしい。
▼ロイヤル・オペラの公演情報
Lady Macbeth of Mtsensk|productions - Royal Opera House

7.《ビリー・バッド》(2007年) Billy Budd
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(c)Oper Frankfurt / Barbara Aumüller
今回共演のマエストロ、セバスティアン・ヴァイグレの本拠地フランクフルト歌劇場でも、ジョーンズは過去にブリテン《ビリー・バッド》(2007年)、ヤナーチェク《マクロプロス事件》(2012年)をここで演出している。特に《ビリー・バッド》は、フランス革命期の英国海軍軍艦を舞台に、強制徴兵や理不尽な上官の暴力などに苦しみながら、実際の対仏戦闘に至らぬまま悶々と日々を送る兵たちのフラストレーション、その結果の不幸な事故による極限状態の精神のドラマを、「体育館」という閉鎖空間をメイン舞台として鮮やかに浮き彫りにした。ペーター・マッテイ、ジョン・マーク・エインズリー、クライヴ・ベイリーらの名唱・名演技も心に残る。
この作品は来年5月にフランクフルト歌劇場で待望の再演があるので、この頃にドイツに行かれる機会ある方はぜひご覧いただきたい。
▼フランクフルト歌劇場の公演情報
Billy Budd|The season, day by day - Oper Frankfurt

8.《ローエングリン》(2009年) Lohengrin
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(c)Wilfried Hösl
震災直後の2011年秋、バイエルン国立歌劇場来日公演の演目として、日本でのジョーンズ演出上演2作目となった作品。「エルザの夢」を完成させるためにカリスマ性を発揮し、彼とエルザに協力してくれる賛同者を集めていくローエングリン。「チーム・ローエングリン」的盛り上がりを象徴するTシャツは、ブラバントの人々のローエングリンへの心酔を可視化する実に面白い装置となっていた。あの時日本に来てくれたヨハン・ボータには、残念ながらTシャツはちょっと似合わなかったけれど、その明るく輝くテノールはまさに光を集める白鳥の騎士にぴったりだった。彼の早逝は本当に惜しまれる。この演出はオリジナルキャストで映像化されていて、いまでもその上演を楽しむことができることを付け足しておこう。

9.《ピーター・グライムズ》(2012年) Peter Grimes
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Brescia e Amisano (c)Teatro alla Scala
21世紀になってからはジョーンズ演出の舞台で映像化されたものも多く、ロイヤル・オペラでの《プッチーニ三部作》《アンナ・ニコル》《グロリアーナ》、グラインドボーンでの《ファルスタッフ》《ばらの騎士》、ブレゲンツでの《ラ・ボエーム》、メトロポリタン歌劇場での《ヘンゼルとグレーテル》、バイエルン国立歌劇場での《ローエングリン》などが過去に発売されている。
録画で観られる中でも特に彼らしさの出た傑作として、ミラノ・スカラ座でのブリテン《ピーター・グライムズ》(2012年)を勧めたい。共同体の中での異分子、差別、その孤独、そして集団心理の醜悪さというようなジョーンズらしいテーマが全編妥協なく描き込まれている。写真は、三幕の「ピーター・グライムズ!」三回連呼に向けてのクライマックス。今回の《ばらの騎士》でも組んでいる照明デザイナーのミミ・ジョーダン・シェリンのつくる光と影が、誰かを血祭りにあげることに熱狂していく人々の異様な興奮の空気を見事に描き出している。

10.《ドン・ジョヴァンニ》(2016年) Don Giovanni
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(c)Robert Workman/ENO
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(c)Robert Workman/ENO
ここ1、2年の新演出の中では、ロンドンのイングリッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)で去年の9月に初演となったモーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》(2016年)が素晴らしかった。この劇場は英語での上演のみながら、音楽的にも演劇的にも密度の濃い上演をすることで定評があり、ジョーンズもここでは《ルル》(2002年)、《トロイ人》(2003年)、《ニュルンベルクのマイスタージンガー》(2015年)など多くの傑作群を生み出している。今回も期待にたがわぬ名作で、男たちが街いっぱいに貼りめぐらせていく、ドン・ジョヴァンニの「指名手配」ポスターの「WANTED」の文字が、ドラマの進行と共に、女たちがジョヴァンニを求める気持ちが空間に充満しているように見えてくる。そんな魔術的な瞬間を味わえる《ドン・ジョヴァンニ》であった。舞台美術ポール・スタインバーグ、衣装ニッキー・ギリブランド、照明ミミ・ジョーダン・シェリンという今回の《ばらの騎士》と同じ制作チームが作り上げる、充実の舞台である。来シーズンは、オスロでこの演出が見られる機会があるようだ。
▼ノルウェー国立オペラ・バレエ団の公演情報
Don Giovanni - Den Norske Opera & Ballett

          ◇     ◇     ◇
2017/18シーズンのプレミエとしては、ロイヤル・オペラのオープニングで《ラ・ボエーム》、来年5月にパリのバスティーユで《パルジファル》が予定されている。二期会の《ばらの騎士》でファンになった方には、ぜひその後も彼の上演作品をチャンスがあればご覧いただきたい。追いかけがいのある天才とはこの人のことである。(森岡実穂)
―― <前編はこちら> ――
          *     *     *

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ちらし(PDFファイル)
▼《絶賛発売中!》リチャード・ジョーンズ演出
グラインドボーン音楽祭との提携公演『ばらの騎士』の詳細はこちら
R.シュトラウス『ばらの騎士』(東京公演) - 東京二期会
 2017年7月26日(水),27日(木),29日(土),30日(日) 東京文化会館
R.シュトラウス『ばらの騎士』(愛知・大分公演) - 東京二期会
 2017年10月28日(土),29日(日) 愛知県芸術劇場
 2017年11月5日(日) 大分 iichiko総合文化センター
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演出リチャード・ジョーンズ初来日特集(2)
【特別寄稿】森岡実穂(中央大学准教授)「リチャード・ジョーンズ、その素晴らしき舞台の世界」<その1>

グラインドボーン音楽祭との提携公演、東京・愛知・大分3都市公演となる今回の『ばらの騎士』。演出リチャード・ジョーンズの初来日を機に、あらためてこの世界的な演出家をご紹介するべく、日本で最も彼の舞台を観ているといって間違いではない森岡実穂中央大学准教授に、その舞台の魅力を特別にご紹介いただきました!
          *     *     *
リチャード・ジョーンズがついに日本にやってくる。演出作品はいくつか日本にやってきていた。新国立劇場での《ムツェンスク郡のマクベス夫人》(2009年)、バイエルン国立歌劇場来日公演での《ローエングリン》(2011年)の衝撃を覚えている方もたくさんいらっしゃるだろう。今回はグラインドボーン音楽祭で初演されたリヒャルト・シュトラウス《ばらの騎士》演出を東京二期会でも上演することになるのだが、演出家本人が来日し、日本の歌手たちに直接演出をつけていくということで、どんな「東京ヴァージョン」の個性がそこに生まれるのか、興味は尽きない。
ドイツの専門誌『オペルンヴェルト』最優秀作品賞やイギリスのローレンス・オリヴィエ賞など、多くの受賞歴もジョーンズの実力を示す一助とはなろうが、そのオリジナリティと魅力は何より舞台の一部を見てもらうことで伝わるだろう。そこで、過去の代表作から10の舞台を選び、上演劇場(バイエルン国立歌劇場、モネ劇場、ブレゲンツ音楽祭、ミラノ・スカラ座、フランクフルト歌劇場、イングリッシュ・ナショナル・オペラ)の協力を得て当時の舞台写真と共に紹介してみたい。

1 《エジプトのジューリオ・チェーザレ》(1994年)Giulio Cesare in Egitto
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(c)Bayerische Staatsoper-Wilfried Hösl
オペラ・ノースでの《マゼッパ》(いま開催中の「クエイ兄弟展」にその舞台美術の記録が展示中)、《三つのオレンジへの恋》などを経て、ジョーンズが最初に世界に知られるようになるきっかけとなったプロダクションは、1993/94シーズンのバイエルン国立歌劇場でのヘンデル《エジプトのジューリオ・チェーザレ》(1994年)であった。ピラミッドの代わりのように、がらんとした空間に屹立する恐竜の写真は、「演出の時代」を代表する一枚となった。ジョーンズ演出と言えば、今回の《ばら》のポール・スタインバーグや、アントニー・マクドナルド、ウルツ、スチュワート・レインほか、個性的な舞台美術家の仕事が常に強烈な印象を残す。解釈に踏み込んだ装置をつくる舞台美術家には演出に進出する人も多いが、この舞台の美術を担当したナイジェル・ロウリーも現在演出家として活躍している。

2.《ニーベルングの指環》(1994~95年)Der Ring des Nibelungen
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撮影:森岡実穂(2点とも)
翌1994/95シーズンからは、母国イギリスのロイヤル・オペラでワーグナーの超大作《ニーベルングの指環》を2シーズンに渡って手掛けることになる。この舞台は国内外のオペラファンを二分する――と書いた新聞があったほどの――賛否両論を巻き起こした、非常に刺激的な演出だった。この演出によって、《指環》解釈におけるヴォータンの脱神話化は大きく歩みを進めたと言っていいだろう。ジョン・トムリンソンのヴォータン、デボラ・ポラスキのブリュンヒルデ、ジークフリート・イェルザレムのジークフリート、グレアム・クラークのミーメ、どのキャラクターも忘れがたい。指揮のハイティンクはこの演出への拒否感を隠さなかったが、演奏は極上であった。プレミエ時、4作品のうち2つがイギリスの老舗『オペラ』誌の表紙を飾っていることは、この作品への当時の注目度を端的に示しているだろう。当時のアツい見出しのついた新聞での批評記事と共に。

3.《スペードの女王》(2000年)Pique Dame
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(c)Johan Jacobs / La Monnaie De Munt
その後ジョーンズには、パリやミュンヘンほかヨーロッパ各地からひっきりなしに声がかかるようになっていくが、イギリス国内でとくに関係が深く、90年代後半~2000年代初頭の名作を生み出す場となっていったのが、優秀な地方巡回オペラ団体として知られるウェルシュ・ナショナル・オペラ(WNO)である。メトロポリタン・オペラでも上演されて大評判を取った、フンパーティンク《ヘンゼルとグレーテル》の初演(1998年)団体はこちらなのだ。伯爵夫人の存在感を大きく打ち出し、ゲルマンのベッドで彼女の骸骨が添い寝する写真が世界を驚かせた《スペードの女王》もここで生まれ、その後オスロ、ボローニャ、サンフランシスコ、ブリュッセル、そして2015年のローマまで多くの都市で上演された。この写真は、私も観に行ったブリュッセルでの2005年の上演から、伯爵夫人の寝室に押し入るゲルマン。

4.《仮面舞踏会》(1999、2000年)Ein Maskenball
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(c)Bregenzer Festspiele / Benno Hagleitner
世界中でもっともよく知られているオペラの舞台写真として、このブレゲンツ音楽祭でのヴェルディ《仮面舞踏会》(1999、2000年)の写真を見たことがある人も多いだろう。骸骨がめくる本のページの上で、文字通りの歴史が演じられていく。巨大なスケールの舞台を得意とするジョーンズらしい、大胆な舞台である。この《仮面舞踏会》と、続くプッチーニ《ラ・ボエーム》(2001、2002年)は、この舞台美術を作ったアントニー・マクドナルドとの共同演出となっている。

5.《炎の天使》(2007年) The Fiery Angel
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(c)Johan Jacobs / La Monnaie De Munt
ジョーンズは、日本の誇るマエストロ、大野和士とも2回共演している。大野が音楽監督を務めていたブリュッセルのモネ劇場で、ジョーンズは彼と共にプロコフィエフ《炎の天使》(2007年)の新演出を出している。写真はルプレヒトがアグリッパ・フォン・ネッテスハイムを訪問する場面だが、全編こうした印象的な場面に溢れており、ぜひ大野に新国立劇場で上演してほしいプロダクションのひとつである。
―― <後編>につづく ――
          *     *     *

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ジャパン・プレミアは間もなく!
~『ばらの騎士』稽古場から~

7月26日(水)の開幕まで残り2週間強となった『ばらの騎士』の稽古場では、遂に指揮者と演出家が合流しました。
指揮のセバスティアン・ヴァイグレは、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の『ばらの騎士』でタクトを取ったばかり。
日本の稽古場でも非常にエネルギッシュな指揮ぶりで、歌手陣をぐいぐいと引っ張っていきます。
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また、演出のリチャード・ジョーンズはなんと今回が初来日!
各幕で異なる装置や衣裳を用いて描かれる、ある種のタイムスリップも演出意図の一つとのこと。
グラインドボーン公演から、より一歩踏み込んだ世界を創造すべく、連日の稽古は続いています。
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ここでしか見れないジャパン・プレミエ『ばらの騎士』。開演は間もなくです!

■■■ 公演情報 ■■■
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《グラインドボーン音楽祭との提携公演》
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R.シュトラウス『ばらの騎士』 東京公演
オペラ全3幕・日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
日時:2017年7月
    26日(水) 18:00開演★(D席 売切)
    27日(木) 14:00開演(D席 売切)
    29日(土) 14:00開演(S、A席 残少/B、C、D席 売切)
    30日(日) 14:00開演(C、D席 売切)
    (各日とも開場は開演の60分前)
 <★26日公演ではプレミエ・キャンペーンを開催>
  (残席状況は、当記事掲載時点での状況です)
会場:東京文化会館 大ホール
料金:S席17,000円~D席5,000円、学生席2,000円
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
演出:リチャード・ジョーンズ
管弦楽:読売日本交響楽団

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2017年7月公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』<東京公演> - 東京二期会オペラ劇場
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演出リチャード・ジョーンズ初来日特集(1)
7/16(日)日本リヒャルト・シュトラウス協会が『ばらの騎士』の演出をテーマに例会を開催

グラインドボーン音楽祭との提携公演『ばらの騎士』ジャパン・プレミエ(7/26(水))にむけて、ついに演出のリチャード・ジョーンズが二期会の稽古場に登場しました!
ジョーンズは今回が初来日。稽古場は、向夏の熱気と、キャストたちの真剣な空気、そしてR.シュトラウスの豊潤な音楽にますます満たされています。
ジョーンズがどのように東京二期会の歌手たちと舞台に新たな命を吹き込むのでしょうか。その期待を高めていただけるイベントをご紹介します。
日本でのリヒャルト・シュトラウスの芸術の理解と普及を志として1984年に設立された日本リヒャルト・シュトラウス協会が、7月16日(日)、東京文化会館大会議室にて例会を開催します。
今回のテーマは「近年の『ばらの騎士』演出 - リチャード・ジョーンズの演出を中心に」。演劇学の北川千香子慶應義塾大学准教授を招いての講演会です。
協会事務局長の広瀬大介さん(青山学院大学教授)からもお誘いのメッセージをいただきました。
「今回、東京二期会で上演される『ばらの騎士』では、リチャード・ジョーンズの演出による、かなり意欲的なプロダクションです。その意図について、演劇学をご専門とする北川千香子さんに、わかりやすく解説して頂けることになりました。
事前に受講して頂くことで、きっとより深く『ばらの騎士』をお愉しみ頂けるものと思います。是非お集まり下さい」
公演初日のちょうど10日前、ご鑑賞の予習に参加されてはいかがでしょうか。シュトラウス協会会員でない方も、協会年誌2015/16年度版(2,000円)をお買い上げされることでご入場いただけます。
※お座席数に限りがありますので、満席の場合はご入場出来ない場合があると思います。予めご了承ください。
■■■ イベント情報 ■■■
【第172回例会:近年の『ばらの騎士』演出 - リチャード・ジョーンズの演出を中心に】
日時:2017年7月16日(日) 19時 ~ 21時
会場:東京文化会館4階 大会議室
お問合せ:
   日本リヒャルト・シュトラウス協会
   TEL: 03-3582-1266 (平日13:00-17:00不定休)
   E-mail: japanrs@tkk.att.ne.jp
▼協会のご案内ページはこちら
お知らせ - 日本リヒャルト・シュトラウス協会

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R.シュトラウス『ばらの騎士』(東京公演) - 東京二期会
 2017年7月26日(水)~30日(日) 東京文化会館
R.シュトラウス『ばらの騎士』(愛知・大分公演) - 東京二期会
 2017年10月28日(土)・29日(日) 愛知県芸術劇場
 2017年11月5日(日) 大分 iichiko総合文化センター

※お詫び※
本文記事掲載時において、広瀬大介さんの肩書を青山学院大学准教授と表記しておりましたが、正しくは青山学院大学教授でございます。ここに広瀬さんご本人および関係各位にお詫びの上、訂正させていただきます。

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ウィーンの時のうつろい、『ばらの騎士』の魅力
~〈二期会プレ・ソワレ〉イベントレポート

〈グラインドボーン音楽祭との提携公演〉2017年7月R.シュトラウス『ばらの騎士』公演に先立ち、去る6月23日(金)にドイツ文化会館 OAGホールにおいて、プレイベント 「クラシカ・ジャパンPresents〈二期会プレ・ソワレ〉オペラ『ばらの騎士』とウィーンの魅力」を開催しました。
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解説に日本リヒャルト・シュトラウス協会の広瀬大介さん(写真右)を迎え、二期会ソプラノ会員の佐々木典子(同左)、幸田浩子(同中央)が登場。ウィーンを舞台にしたオペラ『ばらの騎士』の魅力を語りました。
佐々木典子はザルツブルグ モーツァルテウム芸術大学オペラ科卒業、ウィーン国立歌劇場オペラスタジオを経て、6年間の長きにわたりウィーン国立歌劇場専属歌手として活躍(1986~91)。幸田浩子は、2000年にウィーン・フォルクスオーパーと専属契約し、その間、『ファルスタッフ』ナンネッタ、『魔笛』夜の女王等数々の公演に出演しました。ウィーンをよく知る二人とともに、『ばらの騎士』の世界へ誘います。
まず、クラシカ・ジャパンの提供で、1994年ウィーン歌劇場で上演された、カルロス・クライバーの指揮する序曲のシーンを上映。
クライバーは、この年の10月に来日し、『ばらの騎士』を指揮。この公演を見た、ということを、多くのファンが自慢の種にする名演でした。
つづいての話題は、佐々木と幸田が初共演を果たし、二期会初演でもあった2003年のケルン市立歌劇場との提携『ばらの騎士』公演に。
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2003年 東京二期会公演より
ギュンター・クレーマーの演出は、貴族風のかつらもなく、舞台上は竹林、というもので、その新しさも話題になりました。
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2003年 東京二期会公演より
3幕の元帥夫人と、ゾフィーのシーンを振り返り、この元帥夫人を演じた佐々木は、「この時は、演出家から、映画の『危険な関係』のグレン・クローズみたいに演じてほしい、と言われてずいぶん研究したのです」と話す。「私自身、初役でしたし、ドイツのケルンと一緒のプロダクションで、キャストは全員日本人歌手ということで全員が精一杯やりつくした舞台でした」。同じ組でゾフィーを演じた幸田は当時ウィーンに住んでいて、「ウィーンっ子が帰ってきた!という印象を覚えています」と佐々木。
そして、その5年後の2008年3月、再び佐々木と幸田は共演(この時は組は別)。今度はびわ湖ホール・神奈川県民ホール共同制作ベルリン・コーミッシェ・オーパーとのプロダクションで、指揮は沼尻竜典、演出はアンドレアス・ホモキ。
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(写真提供:公益財団法人 びわ湖ホール)
幸田は「5年経ってみると、最初の時よりも俯瞰して観ることができるようになり、ゾフィーを演じながらも元帥夫人に親近感(シンパシー)を感じるようになりました。作品の中では元帥夫人はまだ32歳なのです。時がうつろう、というこの作品の優しいけれど深い世界に共感するようになりました」と語る。
元帥夫人のモノローグ(1幕)について佐々木は、「元帥夫人の、人生ってこんなものかしら、という思いは、ウィーンの街に住む人々にも通じていて、どんなにきらびやかな時があっても、いつか翳っていくもの、とこの街の歴史がそう思わせる。2回の世界大戦があって、その歴史の中で華やかな貴族社会が消えていく、物哀しさと喪失感があるのです。1幕の最後にオクタヴィアンに『教会に行って、それから病気のおじのところへ行くわ、私が行くと喜んでくれるの』という台詞があって、こういう場面は、私がウィーンにいた時、しばしば身近にあったことです。人生がめぐっていくということ、“神様が決めたことだから”とことさら悲劇的に言うのではない受け止め方が格好いいでしょう?」と。
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(写真提供:公益財団法人 びわ湖ホール)
オクタヴィアンについて、「この時代、身分の高い人々の世界では、Liebhaber(愛人)がいる、というのは普通のことで、オクタヴィアンの前にも後にも、そういう人はいたと思います。『彼は彼の人生を生きていくのだから』という、その現実を元帥夫人は受け入れるのです。」(佐々木)
「ゾフィーは、オクタヴィアンが初めて出会った同世代の女の子。ゾフィーは修道院から出てきたばかりで憧れの高貴な人、オクタヴィアンが突然目の前に現れ、困っているところを助けてくれるのですから、恋に落ちるに決まっています。愛する人に愛される幸せを感じていると同時に、怖れやおののき、不安を感じている様子が音楽に描かれています。」(幸田)
イベントの後半は、ソプラノ北村さおり(元帥夫人)、斉藤園子(ゾフィー)、メゾソプラノ和田朝妃(オクタヴィアン)により、二重唱「私はあなたを前からよく存じておりました」(ゾフィー/オクタヴィアン)と、三重唱「夢なのでしょうか」(元帥夫人/オクタヴィアン/ゾフィー)をお聴きいただきました。北村は、本公演の元帥夫人役のカヴァーとして、斉藤は帽子屋役、和田は三人の孤児役として稽古にのぞんでいます。
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(左:ゾフィー 斉藤園子、右:オクタヴィアン 和田朝妃)
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(右:元帥夫人 北村さおり)
今年7月、東京二期会はじめ国内6団体の共同制作によりお贈りする、グラインドボーン音楽祭との提携公演『ばらの騎士』。
どうぞお楽しみに!

■■■ 公演情報 ■■■
二期会創立65周年・財団設立40周年記念公演シリーズ
《グラインドボーン音楽祭との提携公演》
東京二期会、愛知県芸術劇場、東京文化会館、iichiko総合文化センター、
読売日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団 共同制作

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PDFちらし
R.シュトラウス『ばらの騎士』 東京公演
オペラ全3幕・日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
日時:2017年7月
    26日(水) 18:00開演★(D席 売切)
    27日(木) 14:00開演(D席 売切)
    29日(土) 14:00開演(S、A席 残少/B、C、D席 売切)
    30日(日) 14:00開演(C、D席 売切)
    (各日とも開場は開演の60分前)
 <★26日公演ではプレミエ・キャンペーンを開催>
  (残席状況は、当記事掲載時点での状況です)
会場:東京文化会館 大ホール
料金:S席17,000円~D席5,000円、学生席2,000円
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
演出:リチャード・ジョーンズ
管弦楽:読売日本交響楽団

▼公演情報ページはこちら
2017年7月公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』<東京公演> - 東京二期会オペラ劇場
▼チケットのお求め、お問合せは
二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日・祝 休)

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7月公演『ばらの騎士』稽古場から~公演初日に向け、熱の入った稽古が続いています!

共同制作R.シュトラウス『ばらの騎士』は、7月26日(水)の東京公演初日まで《あと30日》となりました!
稽古場では公演に向けて熱の入った稽古が続いています。
元帥夫人、オクタヴィアン、オックス男爵、ゾフィーをはじめ、多くの登場人物が多様に関係しあうこの作品。ソリスト、合唱、助演と出演者も多く、稽古場は大変にぎやかです。
そんな稽古場の様子を写真とともに少しだけご紹介します。
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コンセプト説明の様子
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第1幕の稽古
また、立ち稽古と並行して、衣裳合わせも行われております。
グラインドボーン音楽祭より届いた衣裳は、華やかなこのオペラをより美しく彩ってくれそうです。
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元帥夫人のドレス
公演まであと1か月となり、間もなく指揮のセバスティアン・ヴァイグレと演出のリチャード・ジョーンズが稽古に合流します!
世界的にも人気の高い当作品ですが、その上演規模ゆえに、生の舞台上演に触れる機会は限られています。どうぞ来月の公演をお見逃しなく!

■■■ 公演情報 ■■■
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《グラインドボーン音楽祭との提携公演》
東京二期会、愛知県芸術劇場、東京文化会館、iichiko総合文化センター、
読売日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団 共同制作

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R.シュトラウス『ばらの騎士』 東京公演
オペラ全3幕・日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
日時:2017年7月
    26日(水) 18:00開演★(D席 売切)
    27日(木) 14:00開演(D席 売切)
    29日(土) 14:00開演(S、A席 残少/B、C、D席 売切)
    30日(日) 14:00開演(C、D席 売切)
    (各日とも開場は開演の60分前)
 <★26日公演ではプレミエ・キャンペーンを開催>
  (残席状況は、当記事掲載時点での状況です)
会場:東京文化会館 大ホール
料金:S席17,000円~D席5,000円、学生席2,000円
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
演出:リチャード・ジョーンズ
管弦楽:読売日本交響楽団

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2017年7月公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』<東京公演> - 東京二期会オペラ劇場
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2017年7月 R.シュトラウス『ばらの騎士』:残席状況のごあんない

東京二期会ほか国内共同制作でお贈りします、グラインドボーン音楽祭との提携公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』。ジャパン・プレミエとなる東京公演初日までちょうど1ヶ月となりました!
7月の東京公演においては、おかげさまで本日までに多くの方にチケットをお求めいただいており、すでに予定数が終了している席種や、公演日によってはお選びいただけるお席も少なくなってまいりました。
ここで、二期会チケットセンターにおける現在の残席状況を以下にご案内させていただきます。
ご希望のお席はどうかお早めにお求めください。
<6月26日12:00現在>

S席
A席
B席
C席
D席
学生席
7月26日(水) 18:00
×
7月27日(木) 14:00
×
7月29日(土) 14:00
×
×
×
7月30日(日) 14:00
×
×


凡例 ◎…余裕あり ○…あり △…残り少なめ
   ▲…ごく僅か  ×…予定数終了

▼公演詳細ページはこちらから
2017年7月公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』<東京公演> - 東京二期会オペラ劇場
チケットのお申込み・公演に関するお問合せは
二期会チケットセンター TEL 03-3796-1831

 (月~金10:00~18:00、土10:00~15:00、日・祝休業)

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【レポート】ソプラノ森谷真理 METライブビューイング『ばらの騎士』プレトークに登場!

7月から始まる東京二期会共同制作公演『ばらの騎士』で元帥夫人を演じるソプラノ森谷真理が、6月12日(月)東劇でのMETライブビューイング『ばらの騎士』のプレトークに登場しました。
2006年にジュリー・テイモア演出・ジェイムス・レヴァイン指揮の『魔笛』(英語版)に夜の女王でメトロポリタン歌劇場(MET)に出演した森谷が、ライブビューイングのイベントに登場するのは今回が初めて。英語版『魔笛』がライブビューイング第1作であったことに加えて、今回はMETと同じセバスティアン・ヴァイグレが指揮をする『ばらの騎士』に主演するというタイミングが重なり、共同イベント開催の気運が高まる中で実現したのでした。
201704_moriya_mari.jpg 森谷真理
司会進行役には、インターネット・ラジオ「カフェ・フィガロ」などでおなじみの音楽ライター林田直樹さん。
拍手で迎えられて登壇した林田さんと森谷。上映前の20分という時間の中で、『ばらの騎士』の魅力やテーマ、元帥夫人の人物像、そして、森谷自身が体験した生のメトロポリタン歌劇場の思い出など、話題は多岐にわたりました。
ここでは、森谷自身の本公演に関係する話題を中心にご紹介しましょう。
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作品の魅力は、やはり演じる役柄によって違ったものになる、と森谷。「オーストリアで私はゾフィーを5年くらい歌ってきましたが、今、元帥夫人に取り組むようになって、演技的にも、オクタヴィアンに対する感情の持ち方なども変わります。とどまることなく新しい発見があります」
『ばらの騎士』の魅力について、まず森谷が口にしたのは台本。「ホフマンスタールの台本が本当にすばらしいんですね。現代の日常生活に使用されている言葉のみでは書かれていないのですが、現代の私たちの生活で使えるような、感じられるようなフレーズ、台詞がたくさん出てきます。
朗読すると、ほんとうにメロディックで、音楽的で、美しい」
「メロディックで、音楽的で、美しい」とリフレインする林田さん。「しかし、これを歌いこなすというのは、たいへんなことなのでは?」
「ほんとうにたいへんです。自分が納得できるようになるには。でも、そこがポイントです。音楽でありながら、ハーモニーの一要素となりながら、これはあくまで台詞、あくまで芝居なのですね。特に第一幕は、お聴きなられる方にもそれを感じていただけるのではないでしょうか」
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そして、元帥夫人について。
「これは先生に言われたことですが『元帥夫人は女性だったら必ず歌いたい役だ』と。おっしゃるとおりだと思います。成熟した技術と表現が求められるので、けっこう歳を重ねた方が歌われることが多いのですが、物語の設定では32歳。そのくらいの年齢の女性ならいやがおうにも感じられるような、鏡を見たときに感じる自分の老いに対する恐れや怖さ、それとまた愛情もありますね」
「愛情、もあるのですね」と林田さん。
「私は、そう、思います。やはり、時の移ろいやそれまでに自分が経験してきたことを全否定することはできない。元帥夫人は、それがオクタヴィアンという若い青年がいることでよりひしひしと思い知らされます。彼女の想いは、女性であれば洋の東西問わず誰でも抱くものだと思います。
大人であるがゆえに、身の引き方を知ってしまっている、彼女の悲しさ、そして強さ」
「そして、美しさ、ですね」
「そうですね、そうです。(元帥夫人を演じる上では)やはり〈成熟〉という言葉がキーワードになるのではないかと思います」
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ここで少しMETの楽屋の思い出も。
劇場に入った印象は「プロが集まっているところ」。楽屋は「リラックスしていながらも緊張感があり、誰もが自分のしなければならないことを果たしている。それゆえにとても雰囲気がいい」。
巨大な舞台裏には「人の数が多く」て、劇場の中で「毎日よく迷っていたんですけれど」そのおかげで助かった、とか。
そして、「いつでもやっている食堂のコーヒーは、どこよりも安くて、意外とおいしい」
          *     *     *
その後は、森谷もライブビューイングを最後まで鑑賞。週末から始まる、自身の『ばらの騎士』立ち稽古を控える中で、この日はリラックスしながらも、意義深いひとときを過ごしました。
東京二期会共同制作『ばらの騎士』ジャパンプレミエまで、あと37日。
新しい元帥夫人、森谷真理の出演は、東京7月27日(木)、30日(日)、愛知10月29日(日)、大分11月5日(日)です。ぜひお聴き逃しなく!
(写真提供:松竹)

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ちらし(PDFファイル)
▼森谷真理出演、日本3都市開催・グラインドボーン音楽祭との提携公演『ばらの騎士』の詳細はこちら
R.シュトラウス『ばらの騎士』(東京公演) - 東京二期会
 2017年7月 東京文化会館大ホール<発売中>
    26日(水) 18:00開演(D席 売切)
    27日(木) 14:00開演(D席 売切)
    29日(土) 14:00開演(S席 残少/B席 僅少/C席、D席 売切)
    30日(日) 14:00開演(C席、D席 売切)
    (残席状況は6/19(月)現在)
R.シュトラウス『ばらの騎士』(愛知・大分公演) - 東京二期会
 2017年10月28日(土)・29日(日) 愛知県芸術劇場 <発売中>
 2017年11月5日(日) 大分 iichiko総合文化センター <7/8(土)~一般発売>
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7月公演『ばらの騎士』デビュー・キャストにインタビュー!~動物売り役・芹澤佳通「旋律はオーケストラが奏で、歌手は言葉で演じる」

恵まれた体躯を活かし豊かな声を響かせて、ベルカントオペラからプッチーニの作品までイタリアものを中心にレパートリーを築いてきたテノール芹澤佳通。二期会オペラには、今回、7月『ばらの騎士』動物売り役でデビューを飾ります。
「動物売り」は、第1幕、元帥夫人の朝の接見の場で、三人の孤児や帽子屋とともに登場します。
動物といっても家畜や猟犬ではなく、インドやアフリカから連れてきたサルやオウムや小犬など愛玩対象の動物です。18世紀半ばには、シェーンブルン宮殿内に今でいうところの動物園が出来、マリア・テレジアはそこでの朝食を楽しみ、また市民にも開放されていたそうです。動物売りからは、当時の王政や貴族社会を支える貿易・商業活動の盛んな様子がうかがえます。
本公演の舞台では、テノール芹澤が、きっとかわいいお犬様を連れて舞台にのぼることでしょう!
公演にむけて意気込みをききました。

201706_serizawa_yoshimichi.jpg ■動物売り(7/26・29出演)
芹澤佳通(せりざわ よしみち)
*出身地: 静岡県榛原郡
*声種: テノール(リリコ・レッジェーロ)
*主なレパートリー: 【オペラ】ドニゼッティ『リタ』、ベッリーニ『清教徒』、ヴェルディ『椿姫』『リゴレット』、プッチーニ『『ラ・ボエーム』『ジャンニ・スキッキ』/【オーケストラ曲】ベートーヴェン〈交響曲第九番(合唱付き)〉、モーツァルト〈レクイエム〉、ロッシーニ〈小荘厳ミサ〉、フランク〈十字架上のキリストの最後の7つの言葉〉
*趣味: 植物を育てること。
*好きな○○言葉: 好きな「言葉」→「やればできる。やらなきゃ、できない。続けさえすれば成功。やめたときが失敗だ」(遠山正瑛)

<インタビュー>
――オペラ歌手を目指すようになったきっかけは?
芹澤: 声楽を始めたきっかけは母の助言でした。
それは決して「あなたの声は良い声だから歌を歌いなさい」といった素敵なエピソードではなく、もともとピアニストを夢見て音楽科のある高校を受験し、ピアノ専攻に落ちて音楽教育専攻に入学したことに端を発します。音楽教育専攻ではピアノともう一つ楽器を学ばねばならず、何の楽器にしようかな?と考えていたところ、母から「歌はタダよ」と言われたため、頭が上がらず始めたのが「声楽」でした。
その後、マイクもスピーカーも使わず己の身一つで会場に声を轟かせることに魅せられ、自分の「声」の可能性を突き詰めようと、現在の道に進みました。
――R.シュトラウス『ばらの騎士』の魅力についてきかせてください。
芹澤: 多くのオペラでは歌手が旋律を歌い、オーケストラは伴奏という形式を取っていますが、「ばらの騎士」では音楽的な旋律はオーケストラが奏で、歌手は言葉で演じる、というところが魅力です。シュトラウスの革新的な手法を味わえる作品であると思います。
――本公演にむけての意気込みを。
芹澤: 初の二期会の舞台を、役名付きで踏めることは大変名誉なことです。感謝の気持ちと、これまで自分が培った技術を舞台に貢献出来ればと思います。もちろん主要キャストを務められる方々が素晴らしいのは言うまでもありません。一つの作品に掛ける思い、その思いをシュトラウスの音楽に乗せて皆様に伝えられればと思います。
当日は出演者一同、全力でおもてなしさせていただきますので、ご来場頂ければ幸いです。

■■■ 公演情報 ■■■
二期会創立65周年・財団設立40周年記念公演シリーズ
《グラインドボーン音楽祭との提携公演》
東京二期会、愛知県芸術劇場、東京文化会館、iichiko総合文化センター、
読売日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団 共同制作

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R.シュトラウス『ばらの騎士』 東京公演
オペラ全3幕・日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
日時:2017年7月
    26日(水) 18:00開演★(D席 売切)
    27日(木) 14:00開演(D席 売切)
    29日(土) 14:00開演(S席 残少/C席、D席 売切)
    30日(日) 14:00開演(C席、D席 売切)
    (各日とも開場は開演の60分前)
 <★26日公演ではプレミエ・キャンペーンを開催>
会場:東京文化会館 大ホール
料金:S席17,000円~D席5,000円、学生席2,000円
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
演出:リチャード・ジョーンズ
管弦楽:読売日本交響楽団

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R.シュトラウス作品のエキスパート、指揮セバスティアン・ヴァイグレを聴こう!
~タワーレコード渋谷店を訊ねました

本年7月、東京にてグラインドボーン音楽祭との提携公演『ばらの騎士』を指揮するセバスティアン・ヴァイグレは、今欧州で最も活動的な劇場として評価の高いフランクフルト歌劇場の音楽総監督にして、ドイツ・オペラの世界的エキスパート。昨年も読売日本交響楽団の定期に登場し、R.シュトラウスを含むプログラムを披露。今年4~5月メトロポリタン歌劇場で『ばらの騎士』を成功に導き、東京での指揮ぶりにますます期待が寄せられています!
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セバスティアン・ヴァイグレ
そのヴァイグレは、多くの録音が発売されています。
このたび7月本公演の「予習」におススメのCD、DVDを探しに、タワーレコード渋谷店を訊ねてまいりました。
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NO MUSIC, NO LIFE...
ご案内いただいたのは、タワーレコード渋谷店 クラシック担当 雨海秀和さんです。
手には、ヴァイグレ指揮 フランクフルト歌劇場『ニーベルングの指環』DVD BOX(8枚組)。
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まずは、セバスティアン・ヴァイグレについて。
「私が知っている限りですが、セバスティアン・ヴァイグレの名前を最初に見たのは1997年、ベルリン国立歌劇場の来日公演でした。音楽監督ダニエル・バレンボイムが指揮をしていた『魔笛』の最後の2回をヴァイグレが振っていますね。
ベルリン国立歌劇場ではオトマール・スウィトナー音楽監督時代からソロ・ホルン奏者を務めていましたから、ライブ録音された1988年のサントリーホールでのブラームス〈交響曲第1番〉や、前年のベルリン国立歌劇場来日公演などにも奏者として来日していたはずです。残念ながら、それを確認できるような写真や映像はわからないのですが。」
2003年にはOPERNWELT誌の年間最優秀指揮者に選出され、07年バイロイト音楽祭で『ニュルンベルクのマイスタージンガー』を指揮。08年フランクフルト歌劇場の音楽総監督に就任、同劇場は2014/15シーズンにOPERNWELT年間最優秀オペラ座に選ばれています。
「フランクフルトは今や世界で一番新制作の多い歌劇場でしょうね。主要なプレミエ公演やドイツ・オペラはやはりヴァイグレが指揮をしています。ヴァイグレとフランクフルトとで録音も多く残しています」
それでは、おススメのCDやDVDを聞いてみましょう。ご覧のとおり、現在、渋谷店では『二期会通信』とともに、ヴァイグレのコーナーが設けられていました。
「最近ではリヒャルト・シュトラウスの管弦楽集を継続し録音していますので、オペラではありませんが参考になると思いますよ。バイロイト音楽祭の『マイスタージンガー』は、そのものズバリの映像が出ていますね。国内盤はブルーレイになります。」
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「迷ったときはコレ!」フランクフルト歌劇場R.シュトラウス『影のない女』です。
なお、雨海さん一押しは前述の『指環』。一番濃いところにいきましたね!
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あわせて、『ばらの騎士』入門編についてもお聞きしました。
「『ばらの騎士』といえば、やはりカルロス・クライバー指揮のウィーン国立歌劇場ですが、入門編ということでいえば、小学館《魅惑のオペラ》シリーズに収録されているショルティ指揮コヴェント・ガーデン王立歌劇場。解説付きでおススメです。」
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絵具のパレットみたいな《魅惑のオペラ》シリーズの陳列です。
 
作中に『ばらの騎士』が登場する、村上春樹さんの最新長篇小説『騎士団長殺し』コーナーも。小説に関連する音源が並んでいます。
(小説から引用)――「私はカラヤンかエーリッヒ・クライバーの指揮したものを好んで聴きますが、ショルティ指揮のものはまだ聴いたことがありません。もしよろしければこの機会に是非聴いてみたいのですが」――
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「グラインドボーン音楽祭の『ばらの騎士』(2014年)は残念ながら現在在庫が切れておりますが、6月中頃には再入荷予定です。」と雨海さん。
最後に、あらためてヴァイグレについて。
「日本では、スター指揮者が脚光を浴びる傾向がありますが、彼のように、歌劇場のたたき上げというか、スウィトナー時代にはホルン奏者としてキャリアを積み、バレンボイムの時代にカペルマイスターとなり、そうして職人的技術を磨いてきた人がもっと評価されてしかるべきだなと思います。昨年、ウィーン国立歌劇場の来日公演でアダム・フィッシャーが高く評価されたように、(今回の二期会公演でヴァイグレも)そういう評価の展開になるといいな、と思っています。」
雨海さん、ありがとうございました!
▼店舗情報はこちら
タワーレコード渋谷店
〒150-0041 東京都渋谷区神南1-22-14 クラシック音楽は7F
営業時間:10時~23時(不定休) TEL:03-3496-3661

■■■ 公演情報 ■■■
二期会創立65周年・財団設立40周年記念公演シリーズ
《グラインドボーン音楽祭との提携公演》
東京二期会、愛知県芸術劇場、東京文化会館、iichiko総合文化センター、
読売日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団 共同制作

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R.シュトラウス『ばらの騎士』 東京公演
オペラ全3幕・日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
日時:2017年7月
    26日(水) 18:00開演★(D席 売切)
    27日(木) 14:00開演(D席 僅少)
    29日(土) 14:00開演(C席、D席 売切)
    30日(日) 14:00開演(D席 売切)
    (各日とも開場は開演の60分前)
 <★26日公演ではプレミエ・キャンペーンを開催>
会場:東京文化会館 大ホール
料金:S席17,000円~D席5,000円、学生席2,000円
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
演出:リチャード・ジョーンズ
管弦楽:読売日本交響楽団

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(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日・祝 休)

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7月27日(木)『ばらの騎士』2日目公演に、次回『蝶々夫人』キャスト・スズキ山下牧子とシャープレス今井俊輔が幕間トーク!

7月27日(木)14時開演、共同制作R.シュトラウス『ばらの騎士』東京公演の2日目公演において、次回10月〈二期会名作オペラ祭〉G.プッチーニ『蝶々夫人』より、キャストのメゾソプラノ山下牧子(スズキ役)とバリトン今井俊輔(シャープレス役)が、幕間休憩時のホールロビーに登場いたします!

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山下牧子
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今井俊輔

幕間休憩時のイベントとして次回公演のキャストが登場する「東京二期会 アーティスト・ミニ・トーク」は、昨年7月『フィガロの結婚』公演から度々実施しており、ご来場のお客様に本公演とあわせてお楽しみ頂いております。
当日の『ばらの騎士』公演で元帥夫人役を務める森谷真理は、10月『蝶々夫人』においても題名役で主演します。次回公演で共演することになる山下牧子と今井俊輔が、森谷への応援と、『ばらの騎士』の感想、そして『蝶々夫人』にむけての意気込みを語ります。
二期会本公演キャストとの語らいの時をどうぞお楽しみください。
■■■ イベント情報 ■■■
《intermezzo》東京二期会アーティスト・ミニ・トーク
~オペラの幕間にお贈りする、オペラ歌手の語らいの時~

日時:2017年7月27日(木)『ばらの騎士』公演
    第1幕終了後の幕間休憩時 (開始予定時間詳細は後日ご案内)
会場:東京文化会館 大ホールロビー
登壇者:
    メゾソプラノ 山下牧子(10月『蝶々夫人』スズキ役)
    バリトン 今井俊輔(10月『蝶々夫人』シャープレス役)
※イベント観覧は、当日の『ばらの騎士』公演にご入場の方に限らせていただきます。
 同公演の他日チケットではご入場、ご観覧いただけません。

▼『ばらの騎士』東京公演の詳細ページはこちら
2017年7月 グラインドボーン音楽祭との提携公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』〈東京公演〉 - 東京二期会
 2017年7月26・27・29・30日 東京文化会館大ホール
▼『蝶々夫人』の公演詳細ページはこちら
2017年10月 〈二期会名作オペラ祭〉 G.プッチーニ『蝶々夫人』 - 東京二期会
 2017年10月6・7・8・9日 東京文化会館大ホール

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7月公演『ばらの騎士』デビュー・キャストにインタビュー!~三人の孤児役・田崎美香「聴いているだけなのにまるで薔薇の香りを嗅いだような気持ち」

2015年二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『ジューリオ・チェーザレ』クレオパトラ役で主演デビューを果たし、7月『ばらの騎士』では「三人の孤児」役で出演が決まっているソプラノ田崎美香。
姉は、二期会オペラ『パルジファル』クンドリー、『イドメネオ』エレットラ、『ナクソス島のアリアドネ』題名役等に出演してきたソプラノ田崎尚美で、姉妹コンサートも度々開催しています。
今回の『ばらの騎士』では、東京・愛知・大分3都市で出演を予定しています。クレオパトラの思い出とともに、本公演にむけての意気込みを聞きました。

201705_tasaki_mika.jpg ■三人の孤児
 (東京:7/27・30、愛知:10/28・29、大分:11/5出演)
田崎美香(たさき みか)
*声種: ソプラノ
*出身地: 福島県会津若松市
*主なレパートリー: 『エジプトのジューリオ・チェーザレ』クレオパトラ、『ランメルモールのルチア』ルチア
*趣味: 温泉巡り、折り紙
*好きな○○: 好きな「漫画」=ドラゴンボール

<インタビュー>
――同世代のアーティストどうしで濃密な稽古を重ねて作った二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『ジューリオ・チェーザレ』クレオパトラ。当時の思い出や学ばれたことは?
田崎: なかなか勉強する機会が無いバロックオペラに出演できてとても幸せでした。特に印象に残っていることは、ダ・カーポ部分の装飾についてです。バロックオペラでは、繰り返し同じメロディーが出てくる時に変奏するのが通例ですが、毎回の稽古で違う装飾を自分たちで作って来るよう宿題をだしていただき、家に帰っては頭を悩ませていたことが強く印象に残っています。その経験が功を奏して、今ではバロック音楽や歌手による変奏を必要とする曲に取り組む時に、自分で考えることが楽しくなりました。
――今回は規模も大きく変わって、キャストもベテランからフレッシュなアーティストまで、様々な方が集結する中、田崎さんは東京、愛知、大分公演まで出演する予定です。まずは、R.シュトラウス『ばらの騎士』の魅力について。
 
田崎: 『ばらの騎士』はR.シュトラウスのオペラの中でも大好きな作品です。特にオクタヴィアンとゾフィーが出会う二重唱では、聴いているだけなのにまるで薔薇の香りを嗅いだような気持ちになります。視覚、聴覚に加え嗅覚までも刺激してくれるところが、このオペラの魅力の一つでもあると思います。
――本公演にむけての意気込みをお願いいたします。
田崎: この度は本公演に関わることが出来てとても嬉しいです。二期会本公演としては今回デビューですのでとても緊張しておりますが、素晴らしいキャストの方々と一緒に舞台を作っていくことを楽しみながら、頑張っていきたいと思います。皆様のご来場心よりお待ちしております。

■■■ 公演情報 ■■■
二期会創立65周年・財団設立40周年記念公演シリーズ
《グラインドボーン音楽祭との提携公演》
東京二期会、愛知県芸術劇場、東京文化会館、iichiko総合文化センター、
読売日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団 共同制作

rosen2017_thumb.jpg
PDFちらし
R.シュトラウス『ばらの騎士』 東京公演
オペラ全3幕・日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
日時:2017年7月
    26日(水) 18:00開演★(D席 売切)
    27日(木) 14:00開演(D席 売切)
    29日(土) 14:00開演(S席 残少/C席、D席 売切)
    30日(日) 14:00開演(D席 売切)
    (各日とも開場は開演の60分前)
 <★26日公演ではプレミエ・キャンペーンを開催>
会場:東京文化会館 大ホール
料金:S席17,000円~D席5,000円、学生席2,000円
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
演出:リチャード・ジョーンズ
管弦楽:読売日本交響楽団

▼東京公演の情報ページはこちら
2017年7月公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』<東京公演> - 東京二期会オペラ劇場
▼チケットのお求め、お問合せは
二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日・祝 休)

Gettii ←24時間受付、予約手数料0円、セブン-イレブン店頭決済&お受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!

▼10/28・29愛知公演、11/5大分公演の情報・チケットのお求めについてはこちら
グラインドボーン音楽祭との提携公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』<愛知・大分公演> - 東京二期会

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5/21(日)放送、テレビ朝日「題名のない音楽会」~オペラがわかる音楽会~に4人の二期会アーティストが登場!

毎週日曜あさ9時より、テレビ朝日系全国ネットにて放送中のクラシック音楽番組「題名のない音楽会」。
次回、5月21日(日)の放送は「オペラがわかる音楽会」と題し、オペラ作品の謎と魅力を日本を代表する4人の二期会歌手による歌唱を交えながら、司会の石丸幹二さんが紐解いてゆきます。
プッチーニ『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ」、ヘンデル『セルセ』より「涙の流れるままに」、R.シュトラウス『ばらの騎士』より元帥夫人、ゾフィー、オクタヴィアンの三重唱はいずれも必聴です!!
201705_daimei_01.jpg
『ばらの騎士』より三重唱 (左から)ゾフィー:幸田浩子、オクタヴィアン:加納悦子、元帥夫人:森谷真理
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『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ」 カラフ:城 宏憲
目から鱗の30分、どうぞお楽しみください!!
◆◆◆ 放送情報 ◆◆◆
「題名のない音楽会」オペラがわかる音楽会
放送局と放送日時:
 ・テレビ朝日系列 2017年5月21日(日) あさ9:00~
 ・BS朝日[再放送] 2017年5月28日(日) よる11:00~
司会:石丸幹二、松尾由美子アナウンサー
出演:幸田浩子(ソプラノ)、森谷真理(ソプラノ)、
    加納悦子(メゾソプラノ)、城 宏憲(テノール)、
    大塚直哉(チェンバロ)、
    角田鋼亮指揮・日本フィルハーモニー交響楽団
▼放送予定曲など詳細は番組ホームページをご覧ください
題名のない音楽会 - テレビ朝日

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待望のベスト盤! 《幸田浩子 マイ・ベスト・セレクション》 5月24日発売!!

本年、グラインドボーン音楽祭との提携公演『ばらの騎士』(東京二期会ほか共同制作)の7月東京公演および10月愛知公演で、2008年以来のゾフィー役を演じるソプラノ幸田浩子。
201705_kouda_hiroko.jpg
同年のCDデビューから10年を迎えるにあたり、これまでリリースした7枚のアルバム計92曲から、自らがセレクトした15曲を収めたベスト盤《幸田浩子 マイ・ベスト・セレクション》が、5月24日(水)に発売されます。
自身の原点であるモーツァルトからチャップリンの「スマイル」まで、いずれの曲も、幸田が慈しみ、大切に歌い込んだ曲ばかりです。
リリック・ソプラノ名曲集としてもお楽しみ頂ける本アルバムは、「UHQCD」化により通常のCDプレイヤーでも高解像度の素晴らしい音質がお手軽に。より原盤に忠実な音になったCDで幸田の歌声を是非お聴きください!

201705_kouda_hiroko_COCQ-85361.jpg ●●● CD新譜情報 ●●●
《幸田浩子 マイ・ベスト・セレクション》
日本コロムビア 2017年5月24日発売
COCQ-85361/2,500円(税別)
封入特典:特製フォト・カード(ジャケット・サイズ)

収録曲(全15曲)
1.歌劇『ロミオとジュリエット』~私は夢に生きたい (グノー)
2.歌劇『ジャンニ・スキッキ』~わたしの愛しいお父さま (プッチーニ)
3.歌劇『ドン・ジョヴァンニ』~恋人よ、さあこの薬で (モーツァルト)
4.モテット『踊れ、喜べ、幸いなる魂よ』~アレルヤ (モーツァルト)
5.ヴォカリーズ (ラフマニノフ)
6.天使の糧 (フランク)
7.アヴェ・マリア (マスカーニ)
8.喜歌劇『メリー・ウィドウ』~ヴィリアの歌 (レハール)
9.ウィーン、わが夢の街 (ジーツィンスキー)
10.アメイジング・グレイス (トラディショナル)
11.よかった (川口耕平)
12.花は咲く (菅野よう子)
13.ユー・レイズ・ミー・アップ (ラヴランド)
14.スマイル (チャップリン)
15.カリヨン (ドンギア)
アーティスト
・幸田浩子(ソプラノ)
・現田茂夫指揮/フェラーラ市管弦楽団 [1,2]
・ヤクブ・フルーシャ指揮/プラハ・フィルハーモニア [3,4]
・新イタリア合奏団 [5~7,10,15]
・ベッペ・ドンギア(ピアノ) [15]
・グィド・マンクージ指揮/ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団 [8,9]
・寺嶋陸也(ピアノ) [11,12]
・加藤昌則(ピアノ) [13,14]
・西江辰郎(ヴァイオリン) [13]
・千葉清加(ヴァイオリン )[13]
・篠崎友美(ヴィオラ) [13]
・川上 徹(チェロ) [13]
録音:2007~2014年
▼新CDの詳細情報はこちら
幸田浩子|ニューリリース - 日本コロムビア
▼UHQCDについて
UHQCD - 日本コロムビア

◆6月25日には、日本を代表するギタリストの村治佳織さんを迎え、紀尾井ホールでリサイタルを開催いたします。ギターの響きのなかで輝く、幸田が紡ぐ歌物語をどうぞお楽しみください。すでにチケットは残り僅かとなっております。
■■■ 公演情報 [1] ■■■
billboard classics
「幸田浩子ソプラノリサイタル -紡ぐ、音、時、人-」
~ギタリスト村治佳織を迎えて~

日時:2017年6月25日(日) 14:00開演(13:30開場)
会場:紀尾井ホール
料金:全席指定(税込) 《残席僅少!》
    S席5,500円、A席4,500円(完売)、S席ペア10,000円
出演:幸田浩子(ソプラノ)、村治佳織(ギター)、藤満 健(ピアノ)
主催:ビルボードジャパン
お問合せ:
    パシフィック・コンサート・マネジメント
    03-3552-3831 (平日10:00~18:00、土10:00~16:00)
▼リサイタルの詳細情報はこちら
幸田浩子ソプラノリサイタル -紡ぐ、音、時、人- ~ギタリスト村治佳織を迎えて~ - billboard-CC

◆そして、東京公演の7月26・29日、愛知公演の10月28日にゾフィー役で主演!『ばらの騎士』へぜひお越しください。
■■■ 公演情報 [2] ■■■
《グラインドボーン音楽祭との提携公演》
東京二期会、愛知県芸術劇場、東京文化会館、iichiko総合文化センター、
読売日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団 共同制作
R.シュトラウス『ばらの騎士』
オペラ全3幕・日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
<東京公演>
日時:2017年7月 (各日とも開場は開演の60分前)
    26日(水) 18:30開演(幸田出演日)
    27日(木) 14:00開演
    29日(土) 14:00開演(幸田出演日)
    30日(日) 14:00開演
会場:東京文化会館 大ホール
料金:S席17,000円~C席8,000円、学生席2,000円
<愛知公演>
日時:2017年10月 (各日とも開場は開演の60分前)
    28日(土) 14:00開演(幸田出演日)
    29日(日) 14:00開演
会場:愛知県芸術劇場 大ホール
料金:S席15,000円~D席3,000円
▼『ばらの騎士』公演情報ページはこちら
グラインドボーン音楽祭との提携公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』<東京公演> - 東京二期会
グラインドボーン音楽祭との提携公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』<愛知・大分公演> - 東京二期会
▼東京公演のチケットのお求め、お問合せは
二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日・祝 休)
※7月29日公演は良席が少なくなっておりますので、どうぞお早めに。
▼愛知公演のチケットのお求めは
・愛知芸術文化センター内プレイガイド TEL052-972-0430
(火~金 10:00~19:00/土日祝 10:00~18:00/月曜休)
※5月19日(金)チケット発売開始!

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7月公演『ばらの騎士』デビュー・キャストにインタビュー!~三人の孤児役・大網かおり「天上の音楽のような美しさに憧れ、いつかこのオペラを」

ソリストだけでもダブルキャストで総勢38名が出演する、7月二期会創立65周年財団設立40周年記念公演『ばらの騎士』。本公演でデビューを果たす二期会アーティストを紹介しています。本日は、三人の孤児役のひとり、ソプラノ大網かおりです。
「三人の孤児」は父親を戦争で亡くした貴族の娘たちの役です。第1幕の半ば、元帥夫人の朝の接見にやってきます。ちょっとしたシーンですが、「元帥」は陸軍の最高司令官で、その留守中に貴族の戦争孤児が来るわけですから、時代の斜陽感や戦争の影といえるものが喜劇的な優雅さの背景に描かれているように感じられます。

201705_ooami_kaori.jpg ■三人の孤児(7/26・29出演)
大網かおり(おおあみ かおり)
*声種: ソプラノ
*主なレパートリー: 『ラ・ボエーム』ムゼッタ、『ランメルモールのルチア』ルチア、『ジャンニ・スキッキ』ラウレッタ、ジョン・ラター《レクイエム》、フォーレ《レクイエム》
*趣味: ドラマ鑑賞、お茶
*好きな○○: 好きな「動物」→ 犬

<インタビュー>
――まずは『ばらの騎士』本公演にむけての今の気持ちを。
大網: 学生の頃、女声同士の重唱を探していたときに、このオペラの有名な"ばらの献呈のシーン"に出会いました。天上の音楽のような美しさに憧れ、いつかこのオペラを歌える歌手になりたいと思っておりました。研修所で初めて挑戦した時には、あまりの難易度の高さに苦戦したことをよく覚えています。
憧れの演目で二期会オペラにデビューさせていただけることをとても嬉しく思うとともに、緊張感で身の引き締まる思いです。この素晴らしい機会を与えて頂いたことに感謝し、全力でこの公演に臨みたいと思います!
――オクタヴィアンがゾフィーに銀のばらを渡すシーンの音楽は、ほんとうに美しいですね。大網さんが惹かれるR.シュトラウス『ばらの騎士』の魅力はどこにありますか?
大網: 何と言っても、甘美な旋律と壮大なオーケストラとが絡み合う、官能的なロココの世界観を堪能できるところではないでしょうか。
元帥夫人は原作では私と同い年だそうです。この歳で、この世を憂い、諦念し、若い恋人同士のために自分の気持ちを断ち切り、自分の居場所へ戻っていく。その決断は正しいことのように思えますが、自分を納得させることはとても辛く難しかったと思います。
若い2人が結ばれ、いわゆるハッピーエンドであるとともに、時の流れの残酷さを感じさせる内容になっているところも、普通の恋愛ドラマとは違う面白みのある作品であると思います。
――あらためて、お客様へむけて、意気込みを。
大網: 『ばらの騎士』は、本当に魅力的な作品です。
私自身も出演者でありながら、素晴らしい共演者の皆様に囲まれ、オペラファンのひとりとしても間近でこの作品に触れられることをとても楽しみにしております。
また、私にとっては二期会オペラデビューの作品になります。皆様にお楽しみいただけるよう、気を引き締めて頑張りたいと思います。
是非、オペラファンの方も、まだオペラをご鑑賞されたことのない方も、皆様東京文化会館へお越しいただき、えもいわれぬ美しい響きを生で体験していただきたいです。多くの方のご来場を心よりお待ち申し上げております!

■■■ 公演情報 ■■■
二期会創立65周年・財団設立40周年記念公演シリーズ
《グラインドボーン音楽祭との提携公演》
東京二期会、愛知県芸術劇場、東京文化会館、iichiko総合文化センター、
読売日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団 共同制作

rosen2017_thumb.jpg
PDFちらし
R.シュトラウス『ばらの騎士』 東京公演
オペラ全3幕・日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
日時:2017年7月
    26日(水) 18:00開演★(D席 売切)
    27日(木) 14:00開演(D席 僅少)
    29日(土) 14:00開演(C席、D席 売切)
    30日(日) 14:00開演(D席 売切)
    (各日とも開場は開演の60分前)
 <★26日公演ではプレミエ・キャンペーンを開催>
会場:東京文化会館 大ホール
料金:S席17,000円~D席5,000円、学生席2,000円
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
演出:リチャード・ジョーンズ
管弦楽:読売日本交響楽団

▼公演情報ページはこちら
2017年7月公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』<東京公演> - 東京二期会オペラ劇場
▼チケットのお求め、お問合せは
二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日・祝 休)

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【速報!】『ばらの騎士』プレイベント 6/23(金)開催決定!~幸田浩子と佐々木典子が登場!クラシカ・ジャパンPresents〈二期会プレ・ソワレ〉オペラ『ばらの騎士』とウィーンの魅力

速報です!
クラシック音楽専門チャンネル「クラシカ・ジャパン」の協賛により、7月『ばらの騎士』東京公演のプレ・イベントの開催が、下記の通り決定いたしました。本日より二期会チケットセンターにてご予約の受付(無料)を開始いたします!

■■■ イベント情報 ■■■
クラシカ・ジャパンPresents《二期会プレ・ソワレ》
オペラ『ばらの騎士』とウィーンの魅力
日時: 2017年6月23日(金) 18:30開場/19:00開演
会場: ドイツ文化会館 OAGホール (地図
青山一丁目駅(地下鉄 銀座線・半蔵門線・都営大江戸線)出口4より徒歩7分
料金: 入場無料(※要事前予約)
出演: <おはなし>
幸田浩子(ソプラノ/『ばらの騎士』ゾフィー役)、佐々木典子(ソプラノ/元ウィーン国立歌劇場専属歌手)

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幸田浩子

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佐々木典子

<演奏>
元帥夫人:北村さおり(ソプラノ/『ばらの騎士』元帥夫人役カヴァー歌手)、オクタヴィアン:和田朝妃(メゾソプラノ/『ばらの騎士』オクタヴィアン役カヴァー歌手及び三人の孤児役出演予定)、ゾフィー:斉藤園子(ソプラノ/『ばらの騎士』ゾフィー役カヴァー歌手及び帽子屋役出演予定)、ピアノ:大藤玲子

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北村さおり
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和田朝妃
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斉藤園子
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大藤玲子
●ご予約・お問合せ:《本日より受付開始!》
二期会チケットセンター TEL 03-3796-1831
(月~金10:00~18:00、土10:00~15:00、日祝休)
FAX 03-3796-4710 または メール でも24時間受付いたします

2003年二期会創立50周年記念公演『ばらの騎士』元帥夫人とゾフィー役で共演した幸田と佐々木。オペラの舞台でもあるウィーンでともに活躍したふたりならではのトークを、映像などを交えながらたっぷりとお楽しみいただきます。トークの後は、『ばらの騎士』の生演奏も。
もちろん今回も入場無料。どうぞお越しください!
▼7月26日ジャパン・プレミエ!『ばらの騎士』東京公演の詳細ページはこちら
2017年7月 グラインドボーン音楽祭との提携公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』〈東京公演〉 - 東京二期会

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7月公演『ばらの騎士』デビュー・キャストにインタビュー!~マリアンネ役・栄 千賀「一度しかないデビュー公演を大切に歌い切りたい」

二期会創立65周年・財団設立40周年記念にお贈りする『ばらの騎士』。
グラインドボーン音楽祭でも設立80周年記念として新制作された舞台との提携公演です。今回、ヴァイグレが指揮をしたメトロポリタン歌劇場のプロダクションも、リンカーンセンター移設50周年を迎えて40年ぶりの新制作でした。『ばらの騎士』が、オペラファンの方々と共有する祝祭の時にふさわしい作品であることは間違いありません。
また、今回は東京公演で多くの歌手が二期会オペラデビューを果たすことも、皆様に楽しみにしていただきたいことのひとつです。
すでにいくつかのプレコンサートに登場したデビュー・キャストを紹介してきました。
本日は、マリアンネ役で26日・29日に出演するソプラノ栄 千賀(さかえ ちか)をご紹介します。

201705_sakae_chika.jpg ■マリアンネ(7/26・29出演)
栄 千賀(さかえ ちか)
*声種: ソプラノ・リリコ
*出身地: 千葉県
*主なレパートリー:
『ラ・ボエーム』ミミ、『トゥーランドット』リュー、『蝶々夫人』蝶々夫人、『カルメン』ミカエラ、『愛の妙薬』アディーナ、『こうもり』ロザリンデ
*趣味: 海外旅行
*好きな○○: 好きな「お寿司のネタ」→甘エビ

<インタビュー>
――マリアンネは、ゾフィーの養育係の女性。第2幕ファーニナル家のシーンで登場して、「ばらの騎士」オクタヴィアンとゾフィーのフィアンセ、オックス男爵の来訪に立ち会います。粗野で下品なふるまいのオックスに憤慨して失望するゾフィーを、マリアンネは一生懸命に励まします。
栄さん自身はこの役をどのように捉えていますか?
栄: 色々な捉え方が出来る役だと思いますが、私はマリアンネを、ゾフィーを愛しているのはもちろんのこと、ファーニナル家に仕えていることに大変誇りを持ち、家の繁栄を願っているキャラクターだと思います。
ゾフィーが嫌がっているのにも関わらず、オックス男爵を薦めている様子は、とんでもない養育係だと思われてしまうかもしれません。
しかしそれは、大事なお嬢様に少しでも良い家に嫁いで欲しいという母心で、それこそがゾフィーの幸せだと信じているからなのだと思います。
ですので、一途にゾフィーの幸せとファーニナル家の繁栄を願うあまり、ちょっと的外れで浮き足立った言動をしてしまうマリアンネですが、どうぞ温かいお気持ちで応援していただければ幸いです!
――音楽的にはどのような特徴がありますか?マリアンネの「聴かせどころ」を教えてください。
栄: マリアンネは2幕冒頭から登場します。人の話をほとんど聞かず、屋敷の窓から見える街の様子をかなり興奮気味に実況しています。
マリアンネが浮き足立っている様子は、歌う旋律からも分かります。音の跳躍の幅が大きく、ゾフィーの歌う旋律に唐突にカットインし、街の賑やかな様子を興奮して早口に伝えます。
「ロフラーノ!ロフラーノ!」と歌う男声合唱が聴こえてきましたら、いよいよマリアンネの一番の聴かせどころです。ばらの騎士がファーニナル家に近づいてくる様子を、先ほどまでの細切れの音楽とは打って変わって、朗々と歌います。ここからオペラ史上でも有数の、ばらの騎士が登場するあの神々しい音楽へとつながっていきます。
この後のシーンで登場するオクタヴィアンへの期待を、より一層高められる様に歌いたいと思います!!
――デビューにむけて、その意気込みをお願いいたします。
栄: オーディションの結果を頂いた時はただただ嬉しかったのですが、今はとてもワクワクした気持ちと、緊張と、色んな気持ちが入り交じっております。
一度しかないデビュー公演を大切に歌い切りたいと思います。
皆様のご来場をお待ちしております!

■■■ 公演情報 ■■■
二期会創立65周年・財団設立40周年記念公演シリーズ
《グラインドボーン音楽祭との提携公演》
東京二期会、愛知県芸術劇場、東京文化会館、iichiko総合文化センター、
読売日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団 共同制作

rosen2017_thumb.jpg
PDFちらし
R.シュトラウス『ばらの騎士』 東京公演
オペラ全3幕・日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
日時:2017年7月
    26日(水) 18:00開演★(D席 売切)
    27日(木) 14:00開演(D席 僅少)
    29日(土) 14:00開演(C席、D席 売切)
    30日(日) 14:00開演(D席 売切)
    (各日とも開場は開演の60分前)
 <★26日公演ではプレミエ・キャンペーンを開催>
会場:東京文化会館 大ホール
料金:S席17,000円~D席5,000円、学生席2,000円
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
演出:リチャード・ジョーンズ
管弦楽:読売日本交響楽団

▼公演情報ページはこちら
2017年7月公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』<東京公演> - 東京二期会オペラ劇場
▼チケットのお求め、お問合せは
二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日・祝 休)

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インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!
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【『ばらの騎士』関連情報】6/12(月)METライブビューイングの上映前イベントに、元帥夫人役ソプラノ森谷真理が登壇します!

7月の東京公演から始まる、二期会共同制作公演『ばらの騎士』で元帥夫人役を演じるソプラノ森谷真理が、先立つ6月12日(月)、東劇で開催される「METライブビューイング『ばらの騎士』トーク付き上映会」に登場します!
201704_moriya_mari.jpg 森谷真理
●●● イベント情報 ●●●
METライブビューイング『ばらの騎士』トーク付き上映会
日時:6月12日(月)18:00~ ※MET『ばらの騎士』上映前
会場:東劇(東京都中央区築地4-1-1東劇ビル3F)
登壇者:森谷真理(ソプラノ/二期会)
    林田直樹(音楽ジャーナリスト・評論家)
鑑賞料金:一般3,600円(税込) 学生2,500円(税込)
▼上映内容の詳細はこちら
2016-2017 | 演目紹介 | METライブビューイング:オペラ - 松竹
▼イベント詳細はこちらへ
オペラ歌手・森谷真理さん登壇!《ばらの騎士》トーク付き上映会開催! - METライブビューイング 最新情報 Met opera
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上映される舞台はMET千秋楽の5月13日公演のもの。指揮は、7月『ばらの騎士』東京公演にも登場するセバスティアン・ヴァイグレです。
201704_weigle.jpg セバスティアン・ヴァイグレ
ルネ・フレミングが元帥夫人を歌う最後のプロダクションとして現地のチケットは千秋楽までソールド・アウト。
いっぽう、2006年にレヴァイン指揮『魔笛』夜の女王でMETデビューを果たし大成功を収めている森谷。2014年びわ湖ホール『リゴレット』ジルダでセンセーショナルに日本凱旋デビューを成功させた後、よりリリックな役でもさらにその歌声を開花させてきた森谷にとって、今回の公演で歌う元帥夫人は初役となります。
当日の上映を前にしてどのような話題を展開させるでしょう。芸術的刺激に満ちたライブビューイングになりそうです。
ぜひ、東京文化会館の生の舞台とセットでお楽しみください!

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ちらし(PDFファイル)
▼森谷真理出演、日本3都市開催・グラインドボーン音楽祭との提携公演『ばらの騎士』の詳細はこちら
R.シュトラウス『ばらの騎士』(東京公演) - 東京二期会
 2017年7月26日(水)~30日(日) 東京文化会館 <発売中>
R.シュトラウス『ばらの騎士』(愛知・大分公演) - 東京二期会
 2017年10月28日(土)・29日(日) 愛知県芸術劇場 <5/19(金)~一般発売>
 2017年11月5日(日) 大分 iichiko総合文化センター <7/8(土)~一般発売>
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今シーズンの二期会オペラ公演本キャストが贈る特別なディナーコンサート~5/17(水)ラリアンス「第4回ワインとオペラを愛でる会」

フランス料理とワインとオペラ…すべてを一緒に解説付きのフルコースでお楽しみいただいている、神楽坂のフランス料理店ラリアンスでの「ワインとオペラを愛でる会」。一昨年の11月、レストラン開業12周年を記念して開催された特別企画のディナーが大好評を博し、この度の5月17日(水)で第4回を迎えます。
東京二期会は第1回からオペラ歌手のプログラムをプロデュース。毎回実力あるフレッシュな歌手が登場し、テーマに沿ったステージをお贈りしてきました。
今回の出演者にも実力者が勢ぞろい。今シーズンのオペラ公演『ばらの騎士』『蝶々夫人』『こうもり』の本キャストから、〈ソプラノ〉田崎美香(『ばらの騎士』三人の孤児)、和泉万里子(『蝶々夫人』ケート役)/〈メゾソプラノ〉金澤桃子(『ばらの騎士』三人の孤児)、和田朝妃(『ばらの騎士』三人の孤児、『こうもり』オルロフスキー)/〈テノール〉芹澤佳通(『ばらの騎士』動物売り)、吉田 連(『ばらの騎士』元帥夫人の執事、『こうもり』アルフレード)/〈バリトン〉小林啓倫(『こうもり』ファルケ)、原田勇雅(『蝶々夫人』神官)、の8名が集まりました!ピアノは髙田恵子です。
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写真) 上段左から 田崎美香、和泉万里子、金澤桃子、和田朝妃
下段左から 芹澤佳通、吉田 連、小林啓倫、原田勇雅、髙田恵子
今回は「日本の心とオペラの故郷ヨーロッパを愛でる春の宵」と銘打ったディナーに。本格フレンチに和食の要素を採り入れたラリアンス・オリジナルの様式“フランコ・ジャポネ”にちなんで、【前菜】のステージでは、歌でも「日本の心」をテーマにお届けします。
続く【お魚料理】のステージでは「イタリアの海とヴェネツィア」を。【お肉料理】のステージでは「ヨーロッパの田園風景」を愛でながらメインディッシュに『リゴレット』をお召し上がりいただき、最後の【デザート】には、音楽の都「パリ、ウィーン」の街をお伝えします。
ワイングラスを傾けて、美味しいお料理に舌鼓を打ちながら、旬の歌声をご堪能ください。
■■■ イベント情報 ■■■
☆☆☆ ラリアンス 第4回 ワインとオペラを愛でる会 ☆☆☆
日時:2017年5月17日(水) 18:30 OPEN
会場:神楽坂「ラリアンス」
    (「飯田橋駅」JR西口より徒歩2分・地下鉄B3出口より徒歩1分)
料金:おひとり様 25,000円
    お料理フルコース・ワイン4杯・音楽料(消費税・サービス料込)
    ※限定50名様
▼お問合せ・ご予約は
ラリアンス TEL03-3269-0007(フロント)まで

▼今シーズンのオペラ公演ラインアップは、こちらをご覧ください!
東京二期会オペラ劇場2017-2018シーズンラインアップ - 東京二期会
▼各公演の詳細ページはこちら
2017年7月 グラインドボーン音楽祭との提携公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』 - 東京二期会
2017年10月 〈二期会名作オペラ祭〉 G.プッチーニ『蝶々夫人』 - 東京二期会
2017年11月 ベルリン・コーミッシェ・オーパーとの提携公演 J.シュトラウスII世『こうもり』 - 東京二期会

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新年度スタート ご入学、ご進学おめでとうございます!
~二期会オペラ公演 「学生席」のご案内

学生の皆様、2017年度ご入学、ご進学おめでとうございます!
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(スタッフが撮りました、今年の新宿御苑の桜です)
東京二期会では、10代、20代のときから名作オペラの数々に感動する機会をお持ちいただけるよう、主催のオペラ本公演において特別な「学生席」をご用意しております。
「28歳未満」の「学生」の方なら、2,000円(税込)で本格的なオペラの舞台をお楽しみいただけます!
東京二期会オペラ公演の学生席チケットは、「座席引換券」となっています。公演当日、会場受付にて「ご本人の学生証」と「座席引換券」をご提示の上、当日の「座席指定券」との引き換えを受けてください。
学生のお友達どうしでご鑑賞されたいときは、みんなが揃ってから一緒に受付にお越しいただいて、連番席での引き換えを受けるというワザも!座席は受付時に決まりますので、チケット予約の後から「私も行く!」とお友達が増えても、一緒にご鑑賞いただけますよ。また、ときには思わぬ“良席”がまわってくるなんてことも……
▼「学生席」の詳しい条件については、ご予約の前に必ずこちらをご覧ください。
学生席について|二期会チケットセンター - 東京二期会
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現在発売中のオペラは、7月、ドイツ後期ロマン派を代表する作曲家リヒャルト・シュトラウスの最高傑作『ばらの騎士』と、
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10月、日本の長崎を舞台にしたイタリアオペラの名作プッチーニの『蝶々夫人』の2本。
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そして、7月1日(土)からは、11月公演ヨハン・シュトラウスII世のオペレッタ『こうもり』も発売になります!
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ベルリン・コーミッシェ・オーパー公演より
2017年も名作揃いの二期会オペラ。
学生のみなさま、ご来場お待ちしています!

各オペラ公演の情報はこちらから
▼《ジャパン・プレミエ・キャンペーン》7/26(水)の先着70組のペアに“ばらの献呈”
グラインドボーン音楽祭との提携公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』〈東京公演〉 - 東京二期会
 2017年7月26日(水)18:00/27日(木)14:00/29日(土)14:00/30日(日)14:00
▼《プレミエ・キャンペーン》10/6(金)に“蝶々”を身につけた方先着100名に「オリジナル和てぬぐい」
〈二期会名作オペラ祭〉 G.プッチーニ『蝶々夫人』 - 東京二期会
 2017年10月6日(金)18:30/7日(土)14:00/8日(日)14:00/9日(月・祝)14:00
▼7月1日(土)より一般発売開始!
ベルリン・コーミッシェ・オーパーとの提携公演 J.シュトラウスII世『こうもり』 - 東京二期会
 2017年11月22日(水)18:30/23日(木・祝)14:00/24日(金)17:00/
        25日(土)14:00/26日(日)14:00

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グラインドボーン音楽祭との提携公演・日本3都市開催の『ばらの騎士』で《ジャパン・プレミエ・キャンペーン》を実施!~7月26日公演先着ペア70組様に“ばらの献呈”

先日発表した、10月公演〈二期会名作オペラ祭〉『蝶々夫人』の10月6日(金)プレミエ・キャンペーンにつづいて、7月26日(水)の『ばらの騎士』ジャパン・プレミエでも、プレゼントの実施が決定しました!
グラインドボーン音楽祭との提携公演『ばらの騎士』は、7月26日(水)からの東京公演から始まり、10月28日(土)・29日(日)愛知県名古屋市の愛知県芸術劇場、11月5日(日)大分県大分市のiichiko総合文化センターへと全国3都市をツアーします。
ツアーの初日を飾る7月26日(水)はまさにジャパン・プレミエ。この日のために、特別な《ジャパン・プレミエ・キャンペーン》を実施します。

グラインドボーン音楽祭との提携公演
◇◆◇ R.シュトラウス『ばらの騎士』ジャパン・プレミエ・キャンペーン ◆◇◆
201704_vol_40.jpg 7月26日(水)の初日公演にご来場のお客様、ペア70組様※に、「銀のばら」をプレゼントいたします。
(※ご来場受付先着順)
お贈りする「銀のばら」は、ホワイト・ローズに生花用に開発された特製のシルバー色をスプレーしたもの。オペラの中でオクタヴィアンがゾフィーに献呈したように一輪ずつ、包装いたします。

 ・受付場所:東京文化会館大ホールロビー内
 ・受付開始:17時00分の開場時より先着順で受付、「引換券」をお渡しします。
      (ペア70組様に達した時点で終了となります)
 ・お渡し開始:終演後、主催者カウンター前にて「銀のばら」とお引換いたします。
銀のばらが、幸せを呼びますように、と願いを込めて。
ご来場お待ちしております!
■■■ 公演情報 ■■■
二期会創立65周年・財団設立40周年記念公演
《グラインドボーン音楽祭との提携公演》
東京二期会、愛知県芸術劇場、東京文化会館、iichiko総合文化センター、
読売日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団 共同制作

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R.シュトラウス『ばらの騎士』 東京公演
オペラ全3幕・日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
日時:2017年7月
    26日(水) 18:00開演★
    27日(木) 14:00開演
    29日(土) 14:00開演(D席 売切)
    30日(日) 14:00開演
    (各日とも開場は開演の60分前)
 <★26日公演ではプレミエ・キャンペーンを開催>
会場:東京文化会館 大ホール
料金:S席17,000円~D席5,000円、学生席2,000円
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
演出:リチャード・ジョーンズ
管弦楽:読売日本交響楽団

▼公演情報ページはこちら
2017年7月公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』 - 東京二期会オペラ劇場
▼チケットのお求め、お問合せは
二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日・祝 休)

Gettii ←24時間受付、予約手数料0円、セブン-イレブン店頭決済&お受取の
インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!
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『魔笛』から7月『ばらの騎士』へ<2> ――オックス男爵 大塚博章にインタビュー

新しい年度がスタートしました!
2016年度を締めくくった共同制作公演『魔笛』でザラストロを演じ、次回7月公演『ばらの騎士』では難役オックス男爵で出演する、バス大塚博章。5月には、新国立劇場オペラパレスでのハイライトコンサートにも登場予定。ドイツオペラの大役が続く大塚に、公演の振り返りと、これからのステージについての意気込みを聞きました。
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――3月の川瀬×勅使川原プロダクションでの大分と神奈川での『魔笛』公演はいかがでしたか?

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大塚博章
大塚: 勅使川原さんと過ごした時間は何か狐につままれた様な感じでした(笑)
多かれ少なかれ私の中にある、「オペラって普通ならこうする」「『魔笛』ではこれがお約束だよね」的なことは排除されて、何故そうするのか?それほど理由がないのならやめましょう、というスタンスで始まりました。
これまで当たり前だと思っていた事が当たり前でなくなり、先入観を捨ててニュートラルな状態で稽古場に立つ時、心の拠り所はモーツァルトの存在以外にはありませんでした。
今まで一番数多く演じている役はザラストロですが、初めてやった時の新鮮な心理状態でこの役をとらえ、『魔笛』を考え、モーツァルトを感じる事ができたのは本当に勅使川原さんのお陰だったと思います。

ご来場頂いたお客様には色々な演出の『魔笛』をご覧になった方もいらっしゃると思いますし、初めて『魔笛』を、また初めてオペラをご覧になった方もいらっしゃると思いますが、今回のこの『魔笛』は皆様に観て頂いた時に初めて結実したと思います。無の状態にリセットしてから作り上げた「勅使川原魔笛」の時間空間を共有できましたことを心より感謝致します。

――大塚さん自身が熱心なワグネリアンのおひとり。5月には新国立劇場で『ジークフリート』ハイライトコンサートに出演します。楽しみにしていることは?
大塚: 確かに三度の飯よりワーグナーが好きかもしれません。聞くことも演奏することも。
ワーグナーの面白さは、人間の――たまに人間でないときもありますが(笑)――感情の揺れ動き、悩んで決心するまでの過程、愛情から憎しみに変わる経過が音楽に描かれているところだと思います。
ハイライトコンサートではオーケストラ部分を2台のエレクトーンが演奏します。エレクトーンでオペラのオーケストラ部を演奏するのは珍しい事ではないのですが、ワーグナー作品は中々やらないので、エレクトーンの表現力の幅広さを楽しんで頂けると思います。
『ジークフリート』は「ニーベルングの指輪」4部作の3作目、言わば起承転結の転に当たる面白い作品です。
ジークフリートなる主人公は二作目の『ワルキューレ』の主人公ジークムントの息子で父の成し遂げられなかったことに挑みます。
4つの中では上演機会は少ない方なので、この機会に新国立劇場の本公演と合わせて是非ご覧頂きたいと思います。

――そして、7月からはいよいよ『ばらの騎士』東京・愛知そして再び大分公演が待っています。大塚さんが演じるオックス男爵の魅力、聴きどころ、そして本公演への意気込みをお願いします。
大塚: 『ばらの騎士』という作品には今まで他の役で関わったことがありましたが、その時、このオックスはバスの役の中で、世界一難しい役だと思いました。
ドイツ語の言葉は多いし音符も多い。そして早いし歌いっぱなし。音域も3オクターブ近く使う。そしてキャラクターとしてはブサイクなドン・ジョヴァンニとでもいいましょうか、憎まれ役だけど観客からは愛されるファルスタッフのような部分もあります。
これまでにオックス役を演じてこられた先輩方に取り組み方や秘訣などを教えて頂いてやっと勇気が出てきたところです。
この役に選ばれた当初、喜びを両親に伝えたら、早速DVDで『ばらの騎士』を見たそうで、「博章にこんな演技が出来るのか!?」と真剣に心配して電話してきました。「今はそれどころじゃなくて音取り、歌えるようになるまでが大変なんだよ!」という段階が長かったです。
この作品の主役は元帥夫人、オクタヴィアン、ゾフィーもいますが、しっかりお三方から嫌われるオックスを作り上げていきたいと思います。
今までの大塚博章をご存じの方が驚くような(色んな意味で)パフォーマンスをお見せしますとお約束しますので是非劇場にお運び下さい!
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様々な役を自分のものにしてきた大塚にとっても、オックス男爵は大いなる挑戦である、とのこと。『ばらの騎士』では、オオツカ男爵にどうぞご期待ください!
■■■ 公演情報 ■■■
二期会創立65周年・財団設立40周年記念公演
《グラインドボーン音楽祭との提携公演》
東京二期会、愛知県芸術劇場、東京文化会館、iichiko総合文化センター、
読売日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団 共同制作

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PDFちらし
R.シュトラウス『ばらの騎士』
オペラ全3幕・日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
日時:2017年7月
    26日(水) 18:00開演★
    27日(木) 14:00開演
    29日(土) 14:00開演(D席 売切)
    30日(日) 14:00開演
    (各日とも開場は開演の60分前)
 <★26日公演ではプレミエ・キャンペーンを開催予定(詳細近日発表)>
会場:東京文化会館 大ホール
料金:S席17,000円~D席5,000円、学生席2,000円
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
演出:リチャード・ジョーンズ
管弦楽:読売日本交響楽団

▼公演情報ページはこちら
2017年7月公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』 - 東京二期会オペラ劇場
※大塚博章の出演日は7月27日(木)と30日(日)です
▼チケットのお求め、お問合せは
二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日・祝 休)

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『魔笛』から7月『ばらの騎士』へ ――アンニーナ石井 藍とヴァルツァッキ升島唯博にインタビュー

3月共同制作『魔笛』大分・神奈川公演が終演いたしました。ご来場、誠にありがとうございました!
今回の『魔笛』キャストの中で、7月からの『ばらの騎士』に出演する歌手が4人います。両組ザラストロの大塚博章、清水那由太と侍女IIIの石井 藍、そして神官IIの升島唯博です。『魔笛』の振り返りとともに、次なるステージへの意気込みを聞きました。
まずは、石井と升島。
『ばらの騎士』では、出演日は異なりますが、諜報屋コンビのアンニーナとヴァルツァッキを演じます。オペラではコメディの役割を受け持っていて、全幕を通じて顔を出し、オックス男爵についたり、オクタヴィアン側に寝返ったり、と物語を掻き動かします。
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――『魔笛』大分・神奈川公演お疲れさまでした。今回の川瀬賢太郎×勅使河原三郎プロダクションはいかがでしたか?

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升島唯博
升島: 今最も活躍していると言っても過言ではない若手指揮者の川瀬賢太郎マエストロとは今回で3回目の共演となりました。彼の音楽に対する情熱はすさまじく、毎回彼の棒から刺激を受けています。今回の『魔笛』でも彼の作り出す新たな音楽にとても感銘を受けました。
勅使川原さんは現代を代表するダンサーですが、その感性をもって作り上げられた舞台は衝撃的でした。『魔笛』は本場ドイツでも舞台で歌ったこともあり、日本でも様々なところで演じてきましたが、300年前から演じられてきたこの作品の全く知られていなかった部分を発見したような気分です。観方によってはとても難解で理解しがたかったかもしれませんが、今回の舞台で私は魔笛の新たな可能性を見いだせたような気がします。大分や神奈川でご覧になった方々には「うん、よかったね」では終わらず、話のタネになるような公演になったのではないかと思います。ご来場、まことにありがとうございました。
石井: 川瀬さんの緻密かつエネルギッシュな音楽と、勅使川原さんのダンスとオペラを融合させた舞台に圧倒されました。舞台の基本構成は白と黒、その中に唯一色彩である青と赤を纏うタミーノとパミーナ。そこに浮かぶ何本ものリング。想像を掻き立てる舞台でした。
私が演じた侍女はアンサンブルが主ですが、侍女Iの北原瑠美さんと侍女IIの磯地美樹さんととてもいいアンサンブルができたのではないかと思っています。
ご来場いただきましたお客様には厚く御礼申し上げます。

――7月には『ばらの騎士』が待っています。ヴァルツァッキとアンニーナは全3幕とも登場して、『ばらの騎士』の物語を掻き回すキーパーソンではないかと思います。役の魅力、聴きどころ、そして本公演の意気込みをお願いします。

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石井 藍

石井: そうなんです!歌う場面はそんなに多くはないのですが、常にスキャンダルを探しては金儲けを企んでいるので、舞台には登場しています(笑)。機転が利き、ユーモアある役どころなので、お客様が笑って一息つけるようなアンニーナを演じられたらなと思っています。
升島: ヴァルツァッキはウィーンにいるイタリア人の役なのです。イタリア訛りのドイツ語を喋り、面白いことに楽譜に「私は」という1人称単数の「ich(イッヒ)」が「ikk(イック)」と書いてあります。他にも「h」を発音しないので、「haben(ハーベン)」が「aben(アーベン)」と書いてあったり、文法もたくさん間違っています。
しかし、物事を狡猾に観察し、自分の利益になることを嗅ぎ分ける鋭い嗅覚を持っています。今現在はこれから勉強してどんどん役を深めていく段階ですが、このイタリア語訛りのドイツ語を物凄い速さで喋らなくてはいけないところが難しくもあり、とても挑戦しがいのある役だと思っています。物語の美しい部分や表に出ている部分は主役にやらせておいて(笑)、その隙間を埋め、または引っ掻き回し、オペラに色と味をつけていければと思います。是非この素敵で美しいオペラと、奇妙なドイツ語を喋るインテリイタリア人の働きを観に、劇場へお越しください!
石井: 声楽を勉強し、初めて見たオペラが『ばらの騎士』でした。以来、ずっと憧れていたこのオペラに出演が決まり、ワクワクが止まりません。
いい公演になるようしっかり準備して稽古に臨みたいと思います!
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ともにドイツ語圏での生活を経験している二人。石井は7月26日(水)・29日(土)、升島は27日(木)・30日(日)の東京公演に出演します!
■■■ 公演情報 ■■■
二期会創立65周年・財団設立40周年記念公演
《グラインドボーン音楽祭との提携公演》
東京二期会、愛知県芸術劇場、東京文化会館、iichiko総合文化センター、
読売日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団 共同制作

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PDFちらし
R.シュトラウス『ばらの騎士』
オペラ全3幕・日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
日時:2017年7月
    26日(水) 18:00開演★
    27日(木) 14:00開演
    29日(土) 14:00開演(D席 売切)
    30日(日) 14:00開演
    (各日とも開場は開演の60分前)
 <★26日公演ではプレミエ・キャンペーンを開催予定(詳細近日発表)>
会場:東京文化会館 大ホール
料金:S席17,000円~D席5,000円、学生席2,000円
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
演出:リチャード・ジョーンズ
管弦楽:読売日本交響楽団

▼公演情報ページはこちら
2017年7月公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』 - 東京二期会オペラ劇場
▼チケットのお求め、お問合せは
二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日・祝 休)

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インターネット予約「Gettii(ゲッティ)」も是非ご利用ください!!
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3/28(火)「ラリアンス・オペラ・コレクション」に登場!7月『ばらの騎士』キャスト・インタビュー[2]
マリアンネ役 ソプラノ岩下晶子

3月28日(火)は、神楽坂のフレンチ・レストラン、ラリアンスと二期会オペラのコラボ企画「ラリアンス・オペラ・コレクション with 二期会」。7月公演『ばらの騎士』で二期会オペラ・デビューとなる二人の実力派歌手が登場します!前号のバリトン清水勇磨に続いて、ソプラノ岩下晶子のインタビューをお届けします。
岩下の特長のひとつが、彼女が取り組む声楽作品の世界の広さ。
音大卒業後、東京混声合唱団に8年間在団。その後、文化庁新進芸術家海外研修制度によりニューヨークのマネス音楽院にて研鑽を積み、藝大博士後期では米国歌曲の研究にいそしんだ岩下。多言語に取り組み、時代様式もルネサンス、バロック作品からロマン派、現代まで、ジャンルもオペラだけでなく歌曲、宗教曲と幅広く、作品ひとつひとつに向き合ってきました。
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201703_iwashita_shouko.jpg ――岩下さんは、本当にレパートリーが多種多様で幅広いという印象があります。たいへん難しい仕事のように思われるのですが、どのように取り組んできた中で、このようなレパートリーを築かれたのでしょうか。
岩下: そのような印象があるのですね!私は単に昔から外国語が好きで様々な言語に興味があり、また何故か古典と現代と両極端の時代が大好きなだけなのです。そして東京混声合唱団に所属している期間に言語も時代も鍛えられ、また芸大や留学先では興味の赴くままあらゆる講義に足を運び、気がつけばレパートリーが広がっていました。広く浅くならないように気をつけています。

――今回は『ばらの騎士』のマリアンネ役で二期会オペラのデビューとなります。今の心境と、『ばらの騎士』の作品の魅力(ご自身が好きだと思うところ)を教えてください。
岩下: 憧れの二期会オペラに出演することができて、今から期待で胸が膨らんでいます。『ばらの騎士』の中で、私にとって一番印象的な場面は、銀のバラを贈呈する美しい二重唱のところです。私が演じるマリアンネは舞台上に一緒にいられるので少し浮かれています。落ち着いて自分の役割をしっかり務め、余すところなく楽しみたいと思います。そして二番目に好きな最後の女声三重唱を、舞台の袖からゆったり満喫するつもりです。
――今回のラリアンスのプログラムで、とくに思い入れのある曲があれば、エピソードや理由をあわせて教えていただけますでしょうか。
岩下: 研修先のマスタークラスでツェツィーリエを歌いました。韓国出身のピアニストと英語でコミュニケーションをとりながら英語でレッスンを受け、今までと違う感性に刺激を受けました。アメリカ式というのか想像以上に自由な気風で伸びやかに歌わせてもらい、新しい経験でした。
――『ばらの騎士』にむけて。
岩下: 微に入り細を穿つ、見どころ聴きどころ満載の舞台です。心ゆくまでお楽しみ下さい!
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マリアンネは花嫁ゾフィーの養育係。2幕のファーニナル邸の場面に登場し、ゾフィーの傍で「ばらの騎士」オクタヴィアンの来訪に立ち会い、その後、オックス男爵衝撃の登場にも立ち会います。岩下が演じるゾフィー想いのマリアンネにどうぞご期待ください。

■■■ イベント情報 ■■■
《ラリアンス オペラ・コレクション with 二期会》
オペラの町を歩けば

日時:2017年3月28日(火) 18:00開店
    第1ステージ 19:30~/第2ステージ 20:30~
    ※ご予約はお好きな時間で承ります
会場:神楽坂「ラリアンス」
    東京都新宿区神楽坂2-11 TEL03-3269-0007
    (「飯田橋駅」JR西口より徒歩2分・地下鉄B3出口より徒歩1分)
コースと料金:(ステージ・サービス料・税込)
    ・ムニュ"神楽"コース 8,500円~
    ・シェフ"大堀"コース 13,500円~
    ※ミュージックチャージ等の特別料金は一切かかりません
出演:岩下晶子(ソプラノ)、清水勇磨(バリトン)、髙田恵子(ピアノ)
予定プログラム:
    <第1ステージ>
    ・瀧廉太郎 「花」
    ・R.シュトラウス 「献呈」「ツェツィーリエ」
    ・コルンゴルド 『死の都』より 「わが憧れ、わが幻想」
    <第2ステージ>
    ・プッチーニ 『ラ・ボエーム』より 「私が街を歩けば」
    ・ヴェルディ 『椿姫』より 「プロヴァンスの海と陸」
    ・ウェーバー 『摩弾の射手』より 「すらりとした若者がやってきたら」
    ・ジョルダーノ 『アンドレア・シェニエ』より 「祖国の敵」
▼イベント詳細・ご予約・お問合せはこちらから
ラリアンスオペラコレクションwith二期会 オペラの町を歩けば|イベント - 神楽坂ラリアンス

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▼2017年7月東京二期会『ばらの騎士』情報はこちら
グラインドボーン音楽祭との提携公演
 R.シュトラウス『ばらの騎士』

 日時:2017年7月26日(水)・27日(木)・29日(土)・30日(日)
 会場:東京文化会館大ホール
▼絶賛発売中!『ばらの騎士』チケットのお求め・お問合わせは
二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
 (月~金10:00~18:00、土10:00~15:00、日祝休)

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3/28(火)「ラリアンス・オペラ・コレクション」に登場!7月『ばらの騎士』キャスト・インタビュー[1]
ファーニナル役 バリトン清水勇磨

フランス料理と二期会オペラの人気コラボ企画、「ラリアンス・オペラ・コレクション with
二期会」。次回開催の3月28日(火)は、7月公演『ばらの騎士』で二期会オペラ・デビューとなる二人の実力派歌手が登場します!
このたび出演者のご紹介を兼ねて、それぞれにインタビューを行いました。
まずはバリトン清水勇磨。
『ばらの騎士』ではゾフィーの父、ファーニナル役を演じます。先日当ブログでもご紹介したとおり、第28回五島記念文化賞オペラ新人賞を受賞し、新進気鋭のバリトンとして大きな注目を集めている存在です。
          *     *     *

201703_shimizu_yuuma.jpg ――五島記念オペラ新人賞受賞おめでとうございます。またヨーロッパで研修されることとと思いますが、どちらで、何を学ばれる予定でしょうか。
清水: ありがとうございます。光栄な事と同時にしっかり勉強しなさいという意味も込められていると思いますので計画的に学んできたいですね。
研修先はイタリアのパルマです。主にイタリアオペラ、特にヴェルディの作品を研究する予定です。
――清水さんといえば、イタリアオペラを中心にレパートリーを作られているという印象があったのですが、今回は『ばらの騎士』のファーニナル役で、新しい一面が開かれるようでとても楽しみにしています。今回の役を受けられることを決めた理由はありますか? 実際に歌い始められて、印象はいかがでしょうか?

清水: おっしゃる通りです!割と皆さんに同じ趣旨の質問をされたのですが、私の中では「しっくり」きているんです。
実は3月上旬まで短い期間ですがドイツで『ばらの騎士』の稽古をしてきました。そこで先生から「本当にお前はドイツオペラ一本目なのか?」と仰って頂きました。(良い意味だと信じます、、)またイタリアものと一緒の歌い方をするべきだという言葉にも、私もそう思っていましたから共感しました。
実はこの役からワーグナーを歌い始めたり、ヴェルディ歌いになったりする事は良くあることです。それくらい難しいと感じている訳ですが、私はとても興味深い役だと思います。
歌の方は、ファーニナルが出てくる箇所は金管が鳴っていたり、騒然となっている場面で出てくる事が多いですから、それなりに馬力と潔さが必要になると思います。しかし、決して力で押し切るのではなく父親としての落ち着きも失わないある意味で余裕を残した歌唱を求めていきたいと探っております。しかしながら本当に良い役だと思います。
――今回のラリアンスでのプログラムで、特に思い入れのある曲があれば、エピソードや理由をあわせて教えていただけますでしょうか。
清水: 一曲という事になりますと、プロヴァンスの海と陸でしょうか。この曲は本当に名曲だと思います。
どなただったか、この曲は歌ではなくセリフであるとは、なるほど良くおっしゃったなと思います。リサイタルやコンサートでは何回もプログラムさせて頂いていますが、良い意味で毎回勉強し直すと変わってくるんです。昨年ヴェルディ協会でも歌わせて頂いたのですが、熱心なお客様方の会場の雰囲気もあり、歌い終わったあと一瞬静まりかえった後に納得したように拍手を頂いた事を大変嬉しく思いました。ヴェルディの専門家の方々ですからね。ホッとしました。
――『ばらの騎士』にむけて、お客様への一言メッセージをお願いいたします。
清水: 『ばらの騎士』が二期会デビューということもありいつも以上に気合が入っております!
また『ばらの騎士』は二期会にとっても記念碑的な演目でもあり、素晴らしいプロダクションになると今からとても楽しみにしております。出演者、関係者一同、東京文化会館にて皆々様のお越しを心よりお待ち申し上げております!
          *     *     *
やはりバリトンは、イタリアオペラでもドイツオペラでも、父親役がハマりますね(ジェルモンとファーニナルでは性格が違うようですが)。清水の豊かな歌声をどうぞご堪能ください!

■■■ イベント情報 ■■■
《ラリアンス オペラ・コレクション with 二期会》
オペラの町を歩けば

日時:2017年3月28日(火) 18:00開店
    第1ステージ 19:30~/第2ステージ 20:30~
    ※ご予約はお好きな時間で承ります
会場:神楽坂「ラリアンス」
    東京都新宿区神楽坂2-11 TEL03-3269-0007
    (「飯田橋駅」JR西口より徒歩2分・地下鉄B3出口より徒歩1分)
コースと料金:(ステージ・サービス料・税込)
    ・ムニュ"神楽"コース 8,500円~
    ・シェフ"大堀"コース 13,500円~
    ※ミュージックチャージ等の特別料金は一切かかりません
出演:岩下晶子(ソプラノ)、清水勇磨(バリトン)、髙田恵子(ピアノ)
予定プログラム:
    <第1ステージ>
    ・瀧廉太郎 「花」
    ・R.シュトラウス 「献呈」「ツェツィーリエ」
    ・コルンゴルド 『死の都』より 「わが憧れ、わが幻想」
    <第2ステージ>
    ・プッチーニ 『ラ・ボエーム』より 「私が街を歩けば」
    ・ヴェルディ 『椿姫』より 「プロヴァンスの海と陸」
    ・ウェーバー 『摩弾の射手』より 「すらりとした若者がやってきたら」
    ・ジョルダーノ 『アンドレア・シェニエ』より 「祖国の敵」
▼イベント詳細・ご予約・お問合せはこちらから
ラリアンスオペラコレクションwith二期会 オペラの町を歩けば|イベント - 神楽坂ラリアンス

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▼2017年7月東京二期会『ばらの騎士』情報はこちら
グラインドボーン音楽祭との提携公演
 R.シュトラウス『ばらの騎士』

 日時:2017年7月26日(水)・27日(木)・29日(土)・30日(日)
 会場:東京文化会館大ホール
▼絶賛発売中!『ばらの騎士』チケットのお求め・お問合わせは
二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
 (月~金10:00~18:00、土10:00~15:00、日祝休)

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7月『ばらの騎士』のヒロイン、ゾフィー役に抜擢された山口清子が 3/27(月)アルテリーベ東京に登場します!

二期会創立65周年・財団設立40周年記念公演第一弾として開催する、7月R.シュトラウス『ばらの騎士』東京公演。この記念公演のゾフィー役に、ソプラノ山口清子が二期会オペラ出演2作目にして抜擢されました。二期会本公演でのゾフィーは、澤畑恵美、幸田浩子(今回の公演でも7/26、29に出演)に次いで3人目となります。
その山口ですが、3月27日(月)に新橋にある老舗音楽レストラン「アルテリーベ東京」で開催のソロ・コンサートに、お披露目をかねて出演いたします。
コンサートと本公演にむけて、山口に話を聞きました。

201703_yamaguchi_kiyoko.jpg ◆[Q1] ゾフィーは、山口さんにとっても、ぜひやりたかった役だとお聞きしました。役が決まった今のご心境を教えてください。
山口: オーディションの結果を聞いたときは、ただただ驚きました。歌いたいとは強く願っていながら、どこか夢物語のような感覚で。後から、じわじわと自覚し喜びが込み上げてきましたが、同時にプレッシャーも感じました。二期会を代表する方々が演じられてきた役ですから、自分に務まるのか、と。今はとにかく、楽しみと不安が入り混じった心境ですね。
ゾフィーのセリフに、「不安を感じているはずなのに喜びと幸せだけを感じ、言葉にはできない」というフレーズがあるのですが、ゾフィーを歌っていると、まさにその感覚になります。
不安を抱えながらも、ワクワクしています!

◆[Q2] 二期会にとって『ばらの騎士』は創立50周年記念などで上演する祝祭的なメッセージを込めた、メモリアルな演目のひとつです。ドイツでの研修経験のある山口さんに伺いますが、欧州でもこの演目は特別な作品でしたでしょうか。
山口: 記念すべき節目の年に上演されているかどうかは分からないのですが、やはり、大きな音楽祭でも度々上演されていますし、ドイツでも、大きな劇場だけでなく、小さな劇場まで毎年といっても過言でないほど演奏されている人気な作品なので、そのことからも人々に愛されている特別な作品ということがいえると思います。
◆[Q3] 3月27日のコンサートの聴きどころを。
山口: 今自分が歌いたい!と思っているプログラムになりました。
なかでも、詩が同じもので作曲者が違う作品をいくつか取り上げました。作曲者の違いでどう雰囲気が変わるか、美味しいお食事とともに、お客様にご堪能いただきたいです。
是非、聴きにいらして下さい。お待ち申し上げております!
◆[Q4] 最後に、7月からの『ばらの騎士』公演にむけて。
山口: 言わずと知れた名作、リヒャルト・シュトラウスのオペラ『ばらの騎士』ですが、私も初めて劇場で観たとき、鳥肌とともに涙が止まらなく、息をするのも忘れるくらい全神経を舞台、そして歌手の声とオーケストラの響きに集中したことを、今でも鮮明に思い出します。間違いなく、私の音楽人生への情熱を駆り立てた作品の一つです。
私のこれまで培ってきたものを全て注ぎ込んで、最高の公演になるよう取り組んで参りたいと思います。
官能的で優美な音楽と、また相反する喜劇部分を、是非劇場にお越し頂き、肌で感じてお楽しみ下さい!素晴らしい共演者と共に、心よりお待ちしております!

■■■ 公演情報 ■■■
アルテリーベ東京 月曜フレッシュコンサート
山口清子ソプラノの夕べ ~春への想い~

日時:2017年3月27日(月) 18:00開店
    第1ステージ 19:00頃/第2ステージ 20:00頃
会場:アルテリーベ東京(JR「新橋駅」日比谷口より徒歩5分)
料金:5,141円(ビュッフェ形式・飲み放題・音楽料込)
出演:山口清子(ソプラノ)、梅田麻衣子(ピアノ)
演奏予定曲:
  シューベルト 「春へのあこがれ」、「ばらのリボン」
  R.シュトラウス 歌曲集《乙女の花》、「ばらのリボン」
  中田喜直 「さくら横ちょう」
  別宮貞雄 「さくら横ちょう」
  モーツァルト モテット《Exultate, jubilate》
                        ほか
▼「フレッシュコンサート」のご予約・アクセスはこちら
アルテリーベ東京 TEL 03-3519-7007

▼ゾフィー役 山口清子の出演は 7月27日と30日です!
グラインドボーン音楽祭との提携公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』 - 東京二期会

山口清子 (やまぐち きよこ)ソプラノ
埼玉県出身。東京音楽大学卒業、同大学研究科オペラコース修了。東京芸術大学大学院修了。新国立劇場オペラ研修所修了。文化庁新進芸術家海外研修制度にて渡伊。その後さらに渡独、マインツ音楽大学にて研鑽を積む。09年ソプラノベルカントコンクール第2位、10年アルカモ国際声楽コンクールファイナリスト。これまでに『愛の妙薬』『ヘンゼルとグレーテル』はじめ、多くのオペラに出演、好評を博す。15年『ダナエの愛』ゼメレ役で二期会オペラ・デビュー。2017年7月『ばらの騎士』ではゾフィー役に抜擢され、東京、愛知、大分三都市公演に出演を予定している。二期会会員

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ソプラノ竹多倫子とバリトン清水勇磨が、第28回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞!

このたび、第28回五島記念文化賞オペラ新人賞をソプラノの竹多倫子(たけだ みちこ)と、バリトンの清水勇磨(しみず ゆうま)が受賞致しました。
公益財団法人五島記念文化財団は、2017年2月21日付で本年度の受賞者を発表。この賞は1990年に創設され、毎年、美術とオペラの分野で将来性ある有能な新人を発掘、顕彰し、助成活動を通じて育成を図ることを目的としています。
贈呈式は2017年4月14日にザ・キャピトルホテル東急(永田町)にて行われます。

201703_takeda_michiko.jpg 竹多倫子(たけだ みちこ)ソプラノ
石川県出身。愛知県立芸術大学卒業。東京藝術大学修士課程オペラ科修了。第47回日伊声楽コンコルソ第一位、及び歌曲賞受賞。第82回日本音楽コンクール第一位、及び岩谷賞(聴衆賞)、E.ナカミチ賞、第28回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。文化庁新進芸術家海外研修制度によりイタリアに留学。岡崎智恵子、川上洋司、林康子の各氏に師事。金沢歌劇座館名改称記念公演『カルメン』フラスキータでオペラデビュー。小澤征爾音楽塾『フィガロの結婚』伯爵夫人のカヴァー及び、特別公演にも出演。15年には第20回オルヴィエート国際声楽コンクール(伊)にて優勝し、同年オルヴィエートの歌劇場にて『蝶々夫人』タイトルロールで出演。コンサートでも、14年群馬交響楽団「第九」、15年山形テルサ「第九」等に出演。17年11月日生劇場『ルサルカ』タイトルロールに出演予定。二期会会員
201703_shimizu_yuuma.jpg 清水勇磨(しみず ゆうま)バリトン
東京都出身。国立音楽大学卒業、同大学院修士課程首席修了。最優秀賞受賞。第24回ABC新人オーディション合格、新人音楽賞受賞。横須賀芸術劇場「新しい声2015」日本代表に選出され、ドイツ大会に出場。第13回東京音楽コンクール第1位。公益財団法人野村財団より助成を受け、伊・パルマにて研鑽を積む。小林一男、和田茂士、ラッファエーレ・コルテージの各氏に師事。静岡県オペラ協会『道化師』シルヴィオ、北海道帯広市若手育成プロジェクト『蝶々夫人』シャープレス、日生劇場『セビリアの理髪師』フィオレッロ等出演。コンサートでも、16年は国立市民芸術ホールフレッシュ名曲コンサート、横須賀芸術劇場「よこすか第九」、昭島市フレッシュ名曲コンサート「第九」の他、NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」にも出演した。17年7月東京二期会『ばらの騎士』ファーニナルに出演予定。二期会会員

▼五島記念文化財団からのリリース
平成29年度(第28回)「五島記念文化賞」・「オペラ公演助成」決定 | お知らせ - 公益財団法人五島記念文化財団
▼ファーニナル役 清水勇磨の出演は 7月27日と30日!
グラインドボーン音楽祭との提携公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』 - 東京二期会
▼竹多倫子は11月11日、タイトルロールで出演!
NISSAY OPERA 2017 オペラ『ルサルカ』 | 公演スケジュール - 日生劇場

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東京二期会オペラ劇場2月公演『トスカ』閉幕~ご来場ありがとうございました!

2月19日(日)、東京二期会オペラ劇場G.プッチーニ『トスカ』千秋楽公演の幕が下り、4日間すべての公演が終了しました。

2月15日公演のカーテンコールより

2月16日公演のカーテンコールより
多くのお客様のご来場、誠にありがとうございました!

さて次回公演は、R.シュトラウス『ばらの騎士』。7月26日より30日まで東京文化会館大ホールで上演いたします。
グラインドボーン音楽祭との提携公演による色鮮やかな舞台、直前にメトロポリタン歌劇場にて『ばらの騎士』を振り来日するセバスティアン・ヴァイグレの指揮、そして、国際的な実績を持つ歌手たちが多く登場する豪華二期会キャスト陣に、どうぞご期待ください。チケットは好評発売中!
▼公演詳細はこちら
グラインドボーン音楽祭との提携公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』 - 東京二期会
また、10月には、ふたたびプッチーニの名作『蝶々夫人』を上演します。
タイトルロールには今回トスカを歌った大村博美が登場、ダブルキャストは森谷真理。そして、シャープレスには与那城 敬とともに、今回スカルピア役を3公演演じた今井俊輔が出演します。
チケット代金にもご注目!〈二期会名作オペラ祭〉特別料金で、S席1万円から。より多くのお客様に、日本を舞台にしたプッチーニの名作の本格的な上演をお楽しみいただきたいと願っております!
▼公演詳細はこちら
〈二期会名作オペラ祭〉 G.プッチーニ『蝶々夫人』 - 東京二期会
またのご来場を心よりお待ちいたしております。

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7月『ばらの騎士』でデビュー!ソプラノ藤井玲南&メゾソプラノ金澤桃子が 2/23(木)丸の内トラストシティのランチタイムコンサートに出演します

2017年、7月に東京、10月に愛知、11月に大分と3都市にわたって開催する共同制作公演R.シュトラウス『ばらの騎士』。7月の東京公演は、二期会創立65周年、財団設立40周年の記念公演です。
この舞台で二期会オペラ・デビューを果たす二人の歌手、ソプラノ藤井玲南とメゾソプラノ金澤桃子が、『ばらの騎士』関連PRステージとして、そろって丸の内トラストシティのランチタイムコンサートに立ちます。
本公演デビューとランチタイムコンサートについて、それぞれに話を聞きました。

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ソプラノ
藤井玲南
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メゾソプラノ
金澤桃子

―― Q1.丸の内トラストシティ・ランチタイムコンサートでの聴きどころを。
藤井: 今回ご一緒する金澤さんと私は、7月の『ばらの騎士』で二期会のオペラデビューが決まっております。それに因んで「ばら」「恋」をテーマにプログラムを組んでみました。R.シュトラウスの歌曲や『ばらの騎士』からの二重唱、聴き応えのあるオペラアリアまで、様々な歌の魅力をお楽しみ頂けるかと思います。
金澤: 今回ご一緒させて頂く藤井さんとは、数年前に小澤征爾マエストロ指揮のオペラで共演をし出会いました。以来ジョイントリサイタルを開催する等、プライベートでもとても仲良くさせて頂いています。
そんな気のおけない間柄ですので、プログラムもワクワクしながら二人で考えました。ピッタリ息のあった二人のハーモニーをお客様に楽しんで頂けると思います。
また、今回はバラの騎士に因んで、メゾソプラノによる「少年の恋」に焦点をあてました。
心臓の鼓動が聞こえてくるような恋心、星に願いを託す恋心。様々な恋心をお楽しみください。

―― Q2.本公演『ばらの騎士』への意気込みを!
藤井: 『ばらの騎士』は、留学中にウィーン国立歌劇場で何度か観てまいりました。華やかな舞台芸術、夢の様な色彩感のオーケストレーション、豊かな表現力で登場人物を生き生きと演じる歌手たち。観終わった後は、いつも心が幸せな気持ちで満たされていました。その輝かしい舞台の一員として出演させて頂けることを、大変嬉しく思っております。私が作品から受け取った感動を、お越し頂く皆様にもお伝えできるよう、心を込めて演じます。
金澤: 私は一昨年の暮れに二期会会員試験に合格しました。それからオーディションを受けたのですが、こんなにも早く二期会デビューをさせて頂けることとなり、とても嬉しく思っております。
『ばらの騎士』は、オクタヴィアンを勉強したことがあるのですが、とても官能的な旋律と華麗なオーケストレーションにすっかり魅了されました。登場人物が多く、それぞれが生き生きと描かれているのも魅力の一つだと思います。
二期会本公演という大きな舞台に立たせて頂けることに感謝しつつ、この広大なオペラの一部としてしっかり表現したいと思います。
          *     *     *
オペラにかけるまっすぐな意気込みが印象的な藤井と金澤。その歌声を身近にお聴きいただけるランチタイムコンサートは、2月23日(木)の12時10分から、東京駅日本橋口出てすぐの丸の内トラストタワーN館1階のエントランスにて開催されます。ご鑑賞は無料ですので、どうぞお気軽にお越しください。
■■■ イベント情報 ■■■
森トラストランチタイムコンサート 丸の内トラストシティ
二期会セレクション~心ときめかすオペラをあなたに

日時:2017年2月23日(木) 12:10~13:00
会場:丸の内トラストタワーN館・1階エントランスホール(アクセス
料金:入場無料
出演:藤井玲南(ソプラノ)、金澤桃子(メゾソプラノ)、木村裕平(ピアノ)
演奏予定曲:
 R.シュトラウス 『ばらの騎士』より “ばらの献呈” ほか
▼ランチタイムコンサートについてはこちら
丸の内トラストシティ|コンサートスケジュール|ランチタイムコンサート - 森トラスト株式会社
▼東京公演チケット絶賛発売中!『ばらの騎士』公演詳細はこちら
2017年7月 グラインドボーン音楽祭との提携公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』 - 東京二期会

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7月公演『ばらの騎士』でデビュー! ソプラノ斉藤園子とメゾソプラノ和田朝妃が、1月17日(火)「ラリアンス・オペラ・コレクションwith二期会」に出演します

東京二期会7月公演『ばらの騎士』で二期会オペラデビューを飾る、ソプラノ斉藤園子とメゾソプラノ和田朝妃が、公演関連イベントとして「ラリアンス・オペラ・コレクションwith二期会」に登場します。ピアニストは荻原萌子。

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ソプラノ
斉藤園子
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メゾソプラノ
和田朝妃
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ピアノ
荻原萌子

この機会に、本公演にむけての意気込みと年始の抱負を聞きました!
―― 『ばらの騎士』にむけて、抱負と作品の魅力について
斉藤: 今回『ばらの騎士』で、帽子屋役 兼、ゾフィーのカヴァーキャストを務めさせて頂くことになりました。この作品の持つ流麗な和音の妙や、格調高い舞台は長年の憧れでした。
留学先であるウィーンの街を、『ばらの騎士』を聴きながら、想いを馳せ散歩するのが、最近の習慣であり至福の時です。
諸先輩方からプロとしての姿勢や、音楽作等、多くのことを学びたいと思っております。
和田: まだ勉強不足で魅力を語るにはほど遠いですが、唯一言えることは聴けば必ず好きになれる作品ということです。
立場は違えど、登場人物の感情は愛することの喜びや悲しみ、もどかしさや怒りなど、誰しもが経験するであろう身近なものです。オペラを見終わった時の言葉に表せない心満たされる気持ち、これを皆様にもぜひ味わって頂きたいです。
―― 2017年は、どのような年にしたいですか?
斉藤: 留学先をウィーンに選んだ一番の目的は、本場のドイツ語の発音や、空気感、オペラに触れる事でした。日本でそれを少しでも表現出来ればと思っております。
出来るだけ多くの舞台に立ち、経験を積みたい一年です。
和田: 体が資本の仕事ですが、どうしても体がなまりがちなので、ウォーキングなどをして、体作りに力を入れ、音楽に集中できるよう常に健康でいることを心がけたいです。また、自分磨きのために何か新しいことを始めたいなと思っています。新しい環境、出会いを自分の音楽や演技に役立てたいです。
          *     *     *
ラリアンスは、神楽坂にあるフレンチ・レストラン。これまで何度かご紹介しているように、和食のよさをフレンチに融合させたオリジナルの「フランコ・ジャポネ」が特長です。コースの最初はいつもお箸でいただきます。今回は二人のステージも、日本の歌で始まります!

■■■ イベント情報 ■■■
《ラリアンス オペラ・コレクション with 二期会》
慶びの歌、寿ぎのオペラ

日時:2017年1月17日(火) 18:00開店
    第1ステージ 19:30~/第2ステージ 20:30~
    ※ご予約はお好きな時間で承ります
会場:神楽坂「ラリアンス」
    東京都新宿区神楽坂2-11 TEL03-3269-0007
    (「飯田橋駅」JR西口より徒歩2分・地下鉄B3出口より徒歩1分)
コースと料金:(ステージ・サービス料・税込)
    ・ムニュ"神楽"コース 8,500円~
    ・シェフ"大堀"コース 13,500円~
    ※ミュージックチャージ等の特別料金は一切かかりません
出演:斉藤園子(ソプラノ)、和田朝妃(メゾソプラノ)、荻原萌子(ピアノ)
予定プログラム:
    <第1ステージ>
    ・瀧廉太郎 「花」
    ・プッチーニ 『ラ・ボエーム』より 「私が街を歩けば」
    ・モーツァルト 『フィガロの結婚』より 「恋とはどんなものかしら」
    ・モーツァルト 『コジ・ファン・トゥッテ』より 「わたしは黒髪の人にするわ」
    <第2ステージ>
    ・R.シュトラウス 「ツェツィーリエ」
    ・ロウ 『マイ・フェア・レディ』より 「踊り明かそう」
    ・R.シュトラウス『ばらの騎士』より 「ばらの献呈」
▼イベント詳細・ご予約・お問合せはこちらから
ラリアンスオペラコレクションwith二期会 慶びの歌、寿ぎのオペラ|イベント - 神楽坂ラリアンス
▼2017年7月東京二期会『ばらの騎士』情報はこちら
グラインドボーン音楽祭との提携公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』 - 東京二期会
 2017年7月26日(水)・27日(木)・29日(土)・30日(日) 東京文化会館大ホール
▼一般発売は1月28日(土)から!只今二期会オペラ愛好会先行予約受付中!
 『ばらの騎士』チケットのお求め・お問合わせは
二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
 (月~金10:00~18:00、土10:00~15:00、日祝休)

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訪れる春を待ちわびて~3月16日「二期会サロンコンサートVol.189」チケットまもなく発売

「二期会サロンコンサート」2016-2017シーズンの最後は、2017年3月16日(木)。
今回は、7月の東京二期会『ばらの騎士』に“テノール歌手役”で出演予定の前川健生をはじめ、ソプラノの熊谷美奈子と平野柚香、それぞれ今後の活躍が大いに期待される若手歌手3人の輝かしい一夜となります。

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ソプラノ
熊谷美奈子
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ソプラノ
平野柚香
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テノール
前川健生
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ピアノ
山口佳代

プログラムは、訪れる春を待ちわびて、「春」や「花」をテーマにした歌曲やオペラ・アリア、重唱の名曲を選りすぐってお届け致します。
春の訪れとともに、表参道の街の表情も一段と華やいでいることでしょう。
チケットは12月16日(金)より販売開始!どうぞお早目にお求めください。

salon189_thumb.jpg ■■■ 公演情報 ■■■
二期会サロンコンサート 2016-2017シーズン
Vol.189 春の出会い ~プレミアムな夜をあなたに~

日時:2017年3月16日(木) 19:00開演(18:30開場)
会場:カワイ表参道コンサートサロン パウゼ
料金:全席自由 3,500円(税込・1ドリンク付き)
出演:熊谷美奈子(ソプラノ)、平野柚香(ソプラノ)、
    前川健生(テノール)、山口佳代(ピアノ)
予定演奏曲:
 シュトラウス 「セレナーデ」
 フォーレ 「タランテラ」
 ドニゼッティ オペラ『連隊の娘』より 「友よなんと楽しい日だ」
 ヴェルディ オペラ『椿姫』より 「花から花へ」
 グノー オペラ『ロメオとジュリエット』より 「結婚の二重唱」
 マスカーニ オペラ『友人フリッツ』より 「さくらんぼの二重唱」
                           ほか

▼コンサート詳細・チケット情報はこちらから
Vol.189 春の出会い ~プレミアムな夜をあなたに~ | 二期会サロンコンサート 2016-2017シーズン - 東京二期会

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[2016-2017年末年始]二期会アーティストが出演する「メサイア」特集

いよいよ今日から12月ですね。街のあちこちで美しいイルミネーションが、輝きはじめました。
さて、12月といえばベートーヴェンの「第九交響曲」ばかりではなく、ヘンデルのオラトリオ「メサイア」も多く演奏されます。
「メサイア」は,ヘブライ語の「メシア」の英語読みで、4人のソリストと合唱が、救世主の誕生と生涯を歌いあげます。喜びに満ちて高らかな第2部終曲の〈ハレルヤ〉大コ-ラスもとても有名です。テキストは全て聖書からの抜粋で、第1部=救世主の降誕、第2部=受難と贖罪、第3部=復活と永遠の生命をテーマに、ヘンデルが全ての力を注ぎこみました。
オラトリオの最高傑作として、1742年にアイルランドのダブリンで初演以降、現在も色あせることなく世界各地で演奏され続けています。日本国内においては、ヘンデル協会(愛知)、立教大学(東京)、神奈川県立音楽堂、同志社(京都)、いずれの団体も50回以上もの上演を重ねているというのもすごいことですね。今年も「メサイア」演奏のエキスパートたちが、素晴らしい演奏をお届けすることでしょう。
また注目は若手アーティストの活躍。去る11月に上演されたばかりの東京二期会『ナクソス島のアリアドネ』のハレルキン役でも好評を博したバリトン加耒 徹は、神奈川県立音楽堂公演、バッハ・コレギウム・ジャパン公演に出演。先ごろキャストが発表されたばかりの、2017年7月東京二期会『ばらの騎士』(グラインドボーン音楽サイトの提携公演)からはゾフィー役のソプラノ山口清子が神奈川県立音楽堂公演に出演します。
なお、同『ばらの騎士』からは同役ダブル・キャストの幸田浩子も愛知のヘンデル協会公演に出演するほか、各地の公演で二期会のメサイア・エキスパートたちがソロをつとめます。
指揮者、オーケストラ、ソリストと合唱が創り上げる壮大なドラマが各地で繰り広げられてゆきます。心に響く素晴らしい演奏をぜひ聴きにいらしてください。

二期会アーティストが出演する>
■■■ 年末年始「メサイア」公演情報 ■■■

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■ヘンデル協会第52回「メサイア」演奏会
日時:2016年12月4日(日) 16:00開演
会場:愛知県芸術劇場コンサートホール(名古屋・栄)
(指揮)藤岡幸夫指揮
(管弦楽)名古屋フィルハーモニー交響楽団
(ソプラノ)幸田浩子 (アルト)小川明子
(テノール)鈴木 准 (バス)伊藤 純
(合唱)ヘンデル協会
▼公演詳細はこちら
名古屋でメサイアを歌い続けるヘンデル協会
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第55回立教大学メサイア演奏会
日時:2016年12月7日(水) 18:20開演
会場:東京芸術劇場コンサートホール(池袋)
(指揮)増田宏昭
(管弦楽)立教大学交響楽団
(ソプラノ)佐竹由美 (アルト)渡辺敦子
(テノール)小貫岩夫 (バス)久保和範
(合唱)立教大学グリークラブ/立教学院諸聖徒礼拝堂聖歌隊
▼公演詳細はこちら
第55回 立教大学メサイア演奏会
201612_yamaguchi_kiyoko.jpg201612_kaku_toru.jpg 神奈川県立音楽堂
 第51回クリスマス音楽会「メサイア」全曲演奏会

日時:2016年12月11日(日) 14:30開演
会場:神奈川県立音楽堂(横浜・西区紅葉が丘)
(指揮)小泉ひろし
(管弦楽)神奈川フィルハーモニー管弦楽団
(ソプラノ)山口清子 (バリトン)加耒 徹 ほか
(合唱)神奈川県合唱連盟/音楽堂「メサイア」未来プロジェクト合唱団
▼公演情報はこちら
第51回クリスマス音楽会「メサイア」全曲演奏会 - 神奈川県立音楽堂
201612_kaku_toru.jpg サントリーホール クリスマスコンサート2016
 バッハ・コレギウム・ジャパン『メサイア』

日時:2016年12月23日(金・祝) 15:00開演
会場:サントリーホール 大ホール(赤坂)
(指揮)鈴木雅明
(合唱・管弦楽)バッハ・コレギウム・ジャパン
(バリトン)加耒 徹 ほか
▼公演情報はこちら
サントリーホール クリスマスコンサート2016 バッハ・コレギウム・ジャパン『メサイア』 - サントリーホール
201612_onuki_iwao.jpg 第52回全同志社メサイア演奏会
日時:2016年12月24日(土) 18:00開演
会場:京都コンサートホール大ホール(京都・北山)
(指揮)飯守泰次郎
(管弦楽)同志社交響楽団
(テノール)小貫岩夫 ほか
(合唱)同志社メサイアコアー/メサイアシンガーズ/同志社グリークラブ
▼公演情報はこちら
全同志社メサイア演奏会
201612_kaku_toru.jpg 軽井沢大賀ホール 鈴木雅明指揮 バッハ・コレギウム・ジャパン「メサイア」
日時:2016年12月25日(日) 15:00開演
会場:軽井沢大賀ホール(長野県軽井沢町)
(指揮)鈴木雅明
(合唱・管弦楽)バッハ・コレギウム・ジャパン
(バリトン)加耒 徹 ほか
▼公演情報はこちら
【軽井沢大賀ホール主催公演】鈴木雅明指揮 バッハ・コレギウム・ジャパン「メサイア」 - 軽井沢大賀ホール
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東京アカデミー合唱団第62回定期演奏会「メサイア」
日時:2016年12月26日(月) 18:30開演
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール(神奈川県)
(指揮)秋山和慶
(管弦楽)東京交響楽団
(アルト)三輪陽子 (テノール)鈴木 准
(バス)成田 眞 ほか
(合唱)東京アカデミー合唱団
▼公演情報はこちら
東京アカデミー合唱団
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おおた混声合唱団 ヘンデル「メサイア」演奏会
日時:2017年1月15日(日)14:00開演
会場:太田市新田文化会館エアリスホール(群馬県)
(指揮)飯守泰次郎
(管弦楽)おおたアカデミーオーケストラ
(ソプラノ)盛田麻央 (メゾソプラノ)谷口睦美
(テノール)又吉秀樹 (バス)多田羅迪夫
(合唱)おおた混声合唱団
▼公演情報はこちら
2016 おおた混声合唱団 演奏会 - おおた芸術学校

<関連情報>
二期会アーティストが出演する年末「第九」特集 2016 - 二期会21
2017年7月 グラインドボーン音楽祭との提携公演 R.シュトラウス『ばらの騎士』 - 東京二期会オペラ劇場

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ラリアンスのオープン記念特別ディナーで東京二期会来年の公演ラインアップを華やかに披露します!~11/7(月)・8日(火)ラリアンス「ワインとオペラを愛でる会」

東京二期会法人賛助会としてオペラ公演を中心とした公益活動に助成をいただいている、神楽坂のフレンチ・レストラン「ラリアンス」。フランス料理が西洋文化の代表であればこそ、ヨーロッパの音楽、美術など文化活動にも力を入れられているのがお店の特色です。
これまでも12回にわたり東京二期会とのコラボレーションで「ラリアンス・オペラ・コレクション」を開催し、多くのお客様にオペラとフランス料理とのマリアージュを楽しんでいただいてまいりました。
11月は、お店のオープン月間にあたり、2夜にわたって、オペラとお料理とワインの3つのコラボレーションによる特別なディナーをお贈りします。
出演者には、ソプラノ 栄 千賀、佐竹仁美、渡邊仁美、メゾソプラノ 池端 歩、和田朝妃、テノール 前川健生、吉田 連、バリトン 杉浦隆大の、いずれもフレッシュな二期会アーティストが揃いました。ピアノは髙田恵子。
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写真) 上段左から 栄 千賀、佐竹仁美、渡邊仁美、池端 歩、和田朝妃
下段左から 前川健生、吉田 連、杉浦隆大、市川浩平(研修生)、髙田恵子
お料理とともに、ワインだけではなく、オペラの名曲が運ばれてきます。テーブルのすぐそばがオペラの舞台のように、アーティストは歌い演じます。
今回のオペラのプログラム曲は、すべて2017年の東京二期会オペラ劇場公演から採り寄せました。
【今回のオペラの“銘柄”はこちら!】
★G.プッチーニ『トスカ』(2月15日(水)~19日(日)・東京文化会館大ホール)
★R.シュトラウス 『ばらの騎士』(7月26日(水)~30日(日)・東京文化会館 大ホール)
★G.プッチーニ『蝶々夫人』(10月6日(金~9日(月・祝)・東京文化会館 大ホール)
★J.シュトラウス『こうもり』(11月22日(水)~26日(日)・日生劇場)
▼より詳しい2017年オペラ公演ラインアップは、こちらをご覧ください!
東京二期会オペラ劇場2017年2月公演 G.プッチーニ『トスカ』 - 東京二期会
東京二期会オペラ劇場2017-2018シーズンラインアップ - 東京二期会

■■■ イベント情報 ■■■
☆☆☆ ラリアンス 第3回 ワインとオペラを愛でる会 ☆☆☆
日時:2016年11月7日(月)、8日(火) 両日18:30 OPEN
会場:神楽坂「ラリアンス」
    (「飯田橋駅」JR西口より徒歩2分・地下鉄B3出口より徒歩1分)
料金:おひとり様 25,000円
    お料理フルコース・ワイン4杯・音楽料(消費税・サービス料込)
    ※各日限定50名様
出演:(ソプラノ)栄 千賀、佐竹仁美、渡邊仁美/(メゾソプラノ)池端 歩、和田朝妃/
    (テノール)吉田 連[7日のみ]、前川健生[8日のみ]、市川浩平(研修生)/
    (バリトン)杉浦隆大/(ピアノ)髙田恵子
▼ワインリスト・お献立・予定演奏曲について詳しくはこちらからご覧ください
ワインとオペラを愛でる会|イベント - ラリアンス
お問い合わせ・ご予約は ラリアンス TEL03-3269-0007(フロント)まで

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「国際共同制作(2)」    オペラの制作現場からーその21

 前回に引き続いて、東京二期会が進めてきた国際共同制作の軌跡をたどります。『ニュルンベルクのマイスタージンガー』公演の成功をスタートに、翌2003年、ドイツのケルン市立歌劇場と共同で白紙から作り上げた『ばらの騎士』は、来日した現地スタッフによって、ケルン以上の出来と激賞されました。当時同劇場総裁だったギュンター・クレーマーの演出には賛否が分かれましたが、5年以上たった今でも色あせない、映像が心に刻み込まれて残っています。(下の写真は二期会公演からフィナーレのテルツェット:右より佐々木典子、林美智子、幸田浩子)
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 このケースでは、当方からR.シュトラウスの名曲『ばらの騎士』の共同制作を打診するところから始まりました。二期会オペラの観客から頂いたアンケートで常にリクエストの大きな演目であること、また東京二期会の先輩方がワーグナーの紹介を果たしてきた最初の50年の総括は『マイスタージンガー』としても、次の世代ではR.シュトラウスに取り組むという方針がありましたので、50周年記念公演の目玉の1つにしたいと、思いを伝えました。クレーマー氏は、最初「なんでそんな博物館にはいるような演目をするのか?」と冗談を言っていたのですが、「待てよ、ハプスブルグ当時の上流階級の最高の趣味はジャポニスムだったなあ」とつぶやき、来日して桂離宮を見学するに及んで、この共同制作の方向は定まりました。
 この公演の成功は、ドイツの他の歌劇場にもニュースとして流れ、2004年のコーミシェ・オーパ・ベルリンとの『イェヌーファ』、2005年のハノーファー州立歌劇場との『さまよえるオランダ人』、翌2006年のハンブルク州立歌劇場との『皇帝ティトの慈悲』と続く国際共同制作の嚆矢となりました。そのいずれもが二期会オペラにとっての記念碑的上演となり、公演の質的レベルを更に押し上げる起爆剤となったのです。
 しかし、一方で問題も浮き彫りになりました。先方とペースを合わせるためには、少なくとも3年前から準備を重ねる必要があります。作られたものを借りてくる公演と、共同制作が違う一番のポイントは、当方の計画が交渉先の新制作プランに合致していないとまとまらないことです。従って、先方のペースに合わせて枠組みがスタートするため、財政基盤の劣る我々のような団体には文化庁の助成が決まる前の先行投資という厳しい資金リスクに直面することになるからです。
 今までの交渉経験では、なかなか話しが合わずに試行錯誤することもありましたし、まとまりそうにない場合は、諦めて他の劇場を当たることもありました。しかし、二期会の日本での上演レベルが、来日スタッフから伝えられるようになって、最近ではむしろ先方からも誘いが来るようになってきました。これは、欧州のオペラ劇場が財政難となっていて、頻繁に共同制作が行われている現状と、二期会の実力が共同制作のパートナーとして認められたという両面の理由からでしょう。今では複数の劇場と接触を保ちながら双方の希望をマッチングさせるという、新たな段階に移行しています。
 このように、国際共同制作で成果を挙げることができたのも、それ以前のオペラ制作のやり方から思い切って海外との協業へと歩を進めたことが成功の鍵でした。この文化庁の目指したプログラムは、うまく活用すれば極めて大きな成果を挙げ得る画期的なものだったことが証明されたわけです。(常務理事 中山欽吾)

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「演目を決める」 オペラの制作現場からーその8

 オペラ団体が演目を決めるのは、その団体の性格や方向性を示す上で重要なステップです。例えば〈イタリアオペラの藤原歌劇団〉に対して〈ドイツオペラの二期会〉というのが二期会に貼られてきたレッテルですね。
 今年に入って、『ワルキューレ』に続いて、6月の『ナクソス島のアリアドネ』、自主公演ではありませんが、びわ湖ホール神奈川県民ホールとの共催公演『ばらの騎士』まで含めるとドイツオペラが3本続くので、「やっぱり!」といわれそうです。そこで実際はどうかと調べてみました。
 まず藤原歌劇団ですが、藤原義江引退後の1964年以降2005年までのデータをみると、イタリア約78%、フランス約11%、その他11%(内モーツアルト6%)と、文字通り〈イタリアオペラの藤原〉です。創立以来のデータもほぼ同様です。
 一方、二期会はどうかというと、モーツァルトを含むドイツオペラが40%(純ドイツ20%+モーツァルト20%)、次いでイタリアオペラが27%、あとはジャンルとして見たオペレッタ12%、フランス、日本が各8%、英米、ロシア、東欧を合わせて5%となります。イタリアオペラではヴェルディの『オテロ』や『マクベス』など日本初演が7本(委託制作や研究生卒業公演も含む)もありますから、むしろオールラウンダーといった方が当たっています。
 二期会では芸術監督制をとらず、委員会で芸術上の狙いや観客の開拓など色々な角度から論議を重ね、およそ3年先までの演目、演出家、指揮者などを決めています。このような中・長期レベルでの計画は、創立50周年記念公演の立案を始めた1999年頃から意識して行うようになり、2001年から3年間で9本の記念オペラを上演しました。その後毎年、計画のローリングを行っています。
 芸術の世界で合議制というのは奇異に感じられるかもしれませんが、今年度のラインナップを始め、年間4〜5本の公演を続けてきたこの10年を振り返ってみると、「二期会オペラ」の方向性が決してドイツオペラ偏重ではないことがお分かり頂けると思います。(常務理事 中山欽吾)

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週末は極上の音楽に包まれて
『ばらの騎士/Der Rosenkavalier』へのお誘い

神奈川県民ホール『ばらの騎士』(共催・共同制作:財団法人東京二期会)が3月22日、23日と目前に近づいて参りました。
神奈川に先駆けて同じキャストで上演された〈びわ湖ホール公演〉も大好評で、洗練されたアンドレアス・ホモキ演出とリヒャルト・シュトラウスの濃密な音楽が織り成す歌手たちの素晴らしい演奏が聴衆を魅了しました。
また、2月24日(日)には、オペラシティにおける産経新聞主催〈オペラの華〉コンサートシリーズで、同じく佐々木典子の元帥夫人、林美智子のオクタヴィアン、澤畑恵美のゾフィーが『ばらの騎士』よりスペシャルセレクションを演奏、満席の観客は優雅な演奏に聞き惚れた。
*週末はお誘い合わせの上、神奈川県民ホール『ばらの騎士』をご堪能ください。(ダブルキャスト)
『ばらの騎士』公演詳細-東京二期会
びわ湖ホール公演の様子-びわ湖ホール 制作ニュース(2008年2月)
びわ湖ホール公演フォトギャラリー-二期会blog
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写真:〈オペラの華〉コンサートシリーズ2008年2月24日 オペラシティコンサートホール
   左から佐々木典子 林美智子 澤畑恵美(撮影=三好英輔)
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写真:オクタヴィアンに扮する林美智子
   3月20日ゲネプロ後に 神奈川県民ホール楽屋にて

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続々登場の歌い手達! オペラの制作現場からーその4

『ワルキューレ』、『ばらの騎士』という二つの代表的なドイツオペラを並行して制作した今回の公演は、何れもお客様から熱いご支持を頂くことができました。立ち稽古は何れも2か月近くに及びましたが、当初海外から招いた二人の演出家ともに、この期間でダブルキャストを仕上げるのは不可能と首を傾けていました。
しかし、幸いにもそれは杞憂に過ぎず、むしろ日本人歌手達の能力を強く印象づける結果となったのです。中でも『ワルキューレ』で二期会オペラデビューを果たした歌手は10名、何れもオーディションで選ばれ立派に舞台を務めてくれました。
実はこの時期、新国立劇場でも山田耕筰作曲の『黒船』の制作が行われていて、そこにも十数名の二期会会員が出演していました。6月にはR.シュトラウス作曲の『ナクソス島のアリアドネ』の公演が行われますが、キャストの過半はこれらの三作と重なっていません。
このように我が国を代表するレベルの公演に出演できる歌手達が続々と育ってきたのは、日本人の肉体的条件の向上、オペラ研修所の充実、音楽稽古から立ち稽古に至る長期間の充実した稽古、出演者同士のチームワーク、など幾つもの要素が重なった結果です。
歌手は舞台経験を踏む毎にジャンプするように実力が上がるのですが、長い制作期間を通じて、海外や新国立劇場で活躍する先輩歌手と一緒に過ごした濃密な時間そのものが、若い歌手達にとって何よりの刺激となったことも確かです。
我々制作を担当するものにとっては、どうすれば舞台経験を増やすことができるかが問われており、年間の制作本数や、演目毎の公演回数を何とか増加させようと決意を新たにしているところです。(常務理事 中山欽吾)

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公演フォトギャラリー『ばらの騎士』びわ湖公演

2008年2月2日・3日、『ばらの騎士』於:びわ湖ホール
今回のアンドレアス・ホモキ演出は、ベルリン・コーミッシェ・オーパーで2006年4月に制作され、その後も再演を重ねています。今回、びわ湖ホール芸術監督の沼尻竜典氏の熱意によって、びわ湖ホール、神奈川県民ホール、東京二期会の共同制作が実現しました。また、ホモキ自身も1ヶ月にわたり来日し、東京及び関西で稽古を行いました。
以下、今回の公演写真をご覧ください。(画像をクリックすると拡大表示されます)
写真提供:びわ湖ホール
ホモキ演出の舞台。シンプルな装置であるが、音楽、歌詞にぴたりと合った登場人物の動き、巧みな照明により、次第に陰翳を帯びていく。

[2月2日組]
元帥夫人(=岡坊久美子)の若い恋人、オクタヴィアン<ロフラーノ伯爵>(=加納悦子)は、突然のオックス男爵(=マルクス・ホロップ)の訪問で、夫人の寝室を抜け出せず、いたずら心で新入りの小間使いに変装する。女好きのオックスは、オクタヴィアンとは知らずにこのかわいらしい小間使いを気に入ってしまう。

[2月2日組]
元帥夫人を公式訪問する3人のみなしご。今回は脇役陣のアンサンブルも高い評価を得た。

[2月3日組]
元帥夫人(=佐々木典子)の正装。フープの張った光沢のある大きなドレス。しかしどこか時代に取り残されたようなスタイルでもある。

[2月2日組]
ロフラーノ伯爵の姿に戻ったオクタヴィアンは、元帥夫人のところに戻って来るが、物思いに沈む元帥夫人は一人にしてほしい、と言ってしまう。

[2月3日組]
オクタヴィアン(=林美智子)とゾフィー(=澤畑恵美)の出会い。すべての時が止まったような美しさ。

[2月3日組]
オクタヴィアンは、下品なオックス男爵(=佐藤泰弘)にだんだん我慢がならなくなって、ついには剣を抜いてしまう。この大立ち回り、林の華麗な剣さばきも見事でした。

[2月2日組]
下品で粗野で、身分ばかりひけらかすオックス男爵とは結婚したくない、というゾフィー(=幸田浩子)。幸田は、可憐でひたむき、純粋なゾフィーをはつらつと演じた。

[2月3日組]
ゾフィーとオクタヴィアンの恋を見抜き、身を引く決心の元帥夫人。悲しみとも諦めとも、また愛とも言えず、複雑な感情。この元帥夫人には、客席から深い共感が寄せられ、大きな拍手が起こった。

[2月3日組]
カーテンコールより

本プロダクションは3月22日(土)・23日(日)に神奈川県民ホールでも上演されます。
『ばらの騎士』公演詳細

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『ばらの騎士』公演余録 オペラの制作現場からーその2

公演情報でお伝えした今回の『ばらの騎士』は、「ばら戦争」とも揶揄されたように、この1年で異なるプロダクションによる4度目の『ばらの騎士』となりました。4本全部ご覧になったお客様から、今日のがベストだったとお褒めの言葉をいただいたほどのできばえとなりましたが、これは演出家ホモキがドラマとして人間関係を徹底的に活写した結果が一役買ったのではないかと思います。
その演出は、標題役(オクタヴィアン)よりむしろ元帥夫人に焦点を当てて時の移ろいが人間に与える憂愁と諦観を描ききっています。確かに作曲された時代、つまり第一次世界大戦前後のヨーロッパは、既存の権威が次々に崩壊していく変動の時代であり、このオペラに込められたメッセージはまさに「時の移ろい」なのです。
オックス男爵は、その時代の転換を理解せず、貴族と平民の関係の中でのみ自己を顕示しようとする、時代に取り残されたピエロとして、新興貴族のファーニナルは、自分の地位のためなら何でも自分の都合がよい解釈しかしない新興の俗物として描かれていますが、演出家はそうした状況をドラマの横糸にして、物語に喜劇性を際立たせることに成功しています。
ドラマとは人間同士の係わりに他ならず、歌っている人物の相手役はその歌われる内容に何らかの感応を受けていると、演出家はその心の動きを客席から感じ取れるようになるまで演技を要求しました。3分間の場面に1時間かけることも稀ではない猛稽古でした。全編にわたったこのような積み上げが本番で演じられた時、客席の感動は大きく深いものとなったのです。
ドイツの舞台ではシングルキャストを8週間かけて鍛えたホモキですが、演出助手による稽古は積んでいたとはいえ、彼自身は約1か月の来日でダブルキャストをここまで仕上げたことに深い満足の意を表しつつ、連日の稽古に耐え抜いて公演を成功させたメンバー一同に賞賛の言葉を贈って、帰国の途につきました。(常務理事 中山欽吾)

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びわ湖ホール・神奈川県民ホール共同制作『ばらの騎士』びわ湖公演
盛況のうちに終える

びわ湖ホール・神奈川県民ホールとの共同制作による『ばらの騎士』が去る2月2日(土)・3日(日)の両日、滋賀県のびわ湖ホールで上演されました。(主催:びわ湖ホール、共催:財団法人東京二期会、舞台・衣裳・かつら製作:ベルリン・コーミッシェ・オーパー)
会場には滋賀県知事もご臨席になり、指揮の沼尻竜典、演出のアンドレアス・ホモキや出演者を労いました。コーミッシェ・オーパー総裁でもあるホモキ氏は公演後のレセプションで「素晴らしいチームワークの勝利、ドイツでもめったに見られない水準」と関係者を讃えました。
080203biwako_1.jpg  指揮 沼尻竜典氏(左)と嘉田由紀子滋賀県知事
080203biwako_2.jpg  演出 アンドレアス・ホモキ氏(左)を労う嘉田知事
080203biwako_3.jpg  楽屋通路に並ぶコーミッシェオーパーからの衣裳ケース
080203biwako_5.jpg  左から、林 美智子(オクタヴィアン)
アンドレアス・ホモキ氏(演出)
佐々木典子(元帥夫人)
佐藤泰弘(オックス男爵)
080203biwako_4.jpg  レセプションにて左から
栗林義信 財団法人東京二期会理事長
上原恵美 びわ湖ホール館長
演出 アンドレアス・ホモキ氏
なお、このプロダクションは3月22日(土)14:00・23日(日)13:00に神奈川県民ホールで上演されます。
(主催:神奈川県民ホール、共催:財団法人東京二期会)
どうぞご期待ください。

公演情報 − 『ばらの騎士』

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