タグアーカイブ: さまよえるオランダ人

ついに開幕!共同制作『さまよえるオランダ人』~びわ湖ホール公演から

国内の総力を結集し幕を開けた『さまよえるオランダ人』。
びわ湖ホール公演の熱気も冷めやらぬまま、来週3月19日(土)、20(日)は神奈川県民ホールにて幕が上がります。
早速、びわ湖公演の写真を元に名シーンを少しだけご覧頂きましょう!
(写真をクリックすると拡大します)

激しい嵐に遭い、故郷近くのサンドヴィーケの入り江に避難するノルウェー船の船員たち。

7年ぶりに陸に上がることが許され、嵐の中から姿を現すオランダ人。

ゼンタは幼いころから聞かされているオランダ人の運命に同情し、彼の救済が自分の使命であると感じています。

運命の出会いを果たすオランダ人とゼンタ。

「君は僕を愛していたのではないか」とゼンタに追いすがるエリック。それを物陰で聞き絶望するオランダ人。

ゼンタの制止を振り切り遠ざかるオランダ船。オランダ人の永遠の愛を誓うゼンタは…
■■■ 公演情報 ■■■
《共同制作公演》
R.ワーグナー『さまよえるオランダ人』
オペラ全3幕・日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
会場と日時:
【神奈川公演】 神奈川県民ホール 大ホール
    2016年3月19日(土)、20日(日) 両日14:00開演
【大分公演】 iichiko総合文化センター iichikoグランシアタ
    2016年3月26日(土) 14:00開演
指揮:沼尻竜典(神奈川公演)、大勝秀也(大分公演)
演出:ミヒャエル・ハンペ
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団(神奈川公演)、
     九州交響楽団(大分公演)
▼3都市の公演概要はこちら
2016年3月 共同制作公演 R.ワーグナー『さまよえるオランダ人』 - 東京二期会
▼神奈川公演特設ページはこちら!
ワーグナー作曲 歌劇さまよえるオランダ人 - 神奈川県民ホール
▼大分公演特設ページはこちら!
ワーグナー作曲 歌劇『さまよえるオランダ人』|財団主催・共催事業 - iichiko総合文化センター

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3/5(土)ついに開幕!共同制作公演 R.ワーグナー『さまよえるオランダ人』
オランダ人役 青山 貴からのメッセージ

国内7団体による共同制作公演 R.ワーグナー『さまよえるオランダ人』の三都市ツアーが、いよいよ明日3/5(土)、びわ湖ホールでプレミエを迎えます!
本日もびわ湖ホールでは公演に向け総仕上げが行われています。
演出ミヒャエル・パンペのもと、ヘニング・フォン・ギールケの装置と、斎藤茂男の照明による舞台は、迫力と美しさに満ち溢れています。もちろん音楽も、沼尻竜典びわ湖ホール音楽監督のもと、屈指の実力を誇るキャスト陣が、入念なリハーサルを繰り返し、ご来場のお客様をワーグナーの世界へ誘います。
さて、明日のプレミエ公演でタイトルロールを務めるバリトン青山 貴より、最新のメッセージが本日届きましたので、皆様にご紹介いたします!
     *     *     *

201603_aoyama_takashi_01.jpg 共同制作『さまよえるオランダ人』タイトルロールを歌わせて頂きます青山 貴です。
最終稽古となりますオーケストラ舞台稽古が終わり、3月5日、6日のびわ湖公演がいよいよ始まります。沼尻マエストロはドイツ語の歌詞の細かい語感に則した表現を常に求められ、ご自分も歌ったりされながら最後までご指導下さいました。
そして演出のミヒャエル・ハンペさんは、物語、登場人物の心情を忠実に再現され、大掛かりな船の装置に加えて、映像が映る大きなスクリーンを後ろに置き、非常にダイナミックな背景と共にこの楽劇が客席に届くような舞台を用意していらっしゃいます。そこに、3団体80人の大合唱が縦横無尽に動く有名な合唱のシーンなどは、今回の特に大きな見所かと思います。
東京、大津と数ヶ月にわたり稽古を重ねてきた成果を出せるよう精一杯努めますので、ぜひ足をお運び頂けましたら幸いです。
3月19日、20日は神奈川県民ホールの公演、3月26日には大分iichikoグランシアタでも公演がございます。(青山 貴)

     *     *     *
一同、ご来場をお待ちしております!どうぞお見逃しなく!
■■■ 公演情報 ■■■
《共同制作公演》
R.ワーグナー『さまよえるオランダ人』
オペラ全3幕・日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
会場と日時:
【びわ湖公演】 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール
    2016年3月5日(土)、6日(日) 両日14:00開演
【神奈川公演】 神奈川県民ホール 大ホール
    2016年3月19日(土)、20日(日) 両日14:00開演
【大分公演】 iichiko総合文化センター iichikoグランシアタ
    2016年3月26日(土) 14:00開演
指揮:沼尻竜典(びわ湖・神奈川公演)、大勝秀也(大分公演)
演出:ミヒャエル・ハンペ
管弦楽:京都市交響楽団(びわ湖公演)、
     神奈川フィルハーモニー管弦楽団(神奈川公演)、
     九州交響楽団(大分公演)
▼3都市の公演概要はこちら
2016年3月 共同制作公演 R.ワーグナー『さまよえるオランダ人』 - 東京二期会
▼プレミエ公演は3月5日(土)びわ湖ホール!
びわ湖ホール プロデュースオペラ ワーグナー作曲 歌劇『さまよえるオランダ人』(全3幕/休憩なし)(ドイツ語上演・日本語字幕付) - 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール

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共同制作公演『さまよえるオランダ人』三都市ツアーまもなく!!

いよいよ3月5日(土)から、びわ湖ホール・神奈川県民ホール・iichiko総合文化センター・東京二期会・京都市交響楽団・神奈川フィルハーモニー管弦楽団・九州交響楽団共同制作公演、ワーグナー『さまよえるオランダ人』三都市ツアーがスタートします。
今週初め、小雪の舞う中、まずは舞台スタッフが、最初の開催地であるびわ湖ホールに入りました。

【3/5,6 びわ湖ホール プロデュースオペラ「さまよえるオランダ人」】本日よりびわ湖ホール大ホールでは、3月5日、6日公演のワーグナー作曲 歌劇「さまよえるオランダ人」の仕込みが始まりました!続々と運び込まれる舞台セット。どんどんと舞台が出来上がってきています。今回の装置家ギールケさん渾身の舞台セット。どんな舞台ができあがるのか、本番をお楽しみに!チケットは好評発売中です!!

Posted by びわ湖ホール on 2016年2月23日

舞台装置の準備も順調です。
今回も指揮・沼尻竜典と演出・ミヒャエル・ハンペのゴールデン・タッグで、連日熱のこもったリハーサルを重ねてきました。キャストもまもなく劇場に到着します。全3幕のこのオペラを1幕仕立てでお送りする今回のプロダクション。息をもつかせぬ展開にご期待ください!
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演出:ミヒャエル・ハンペ(左)と指揮:沼尻竜典
また、2月27日(土)はびわ湖ホールのロビーにてプレイベント「『さまよえるオランダ人』ロビーコンサート」が開催されます。こちらは、カヴァーキャストのバリトン友清 崇とソプラノ田崎尚美が出演します。
▼ロビーコンサート詳細はこちら
歌劇『さまよえるオランダ人』ロビーコンサート – びわ湖ホール
 2月27日(土) 11:00開演 びわ湖ホール・メインロビー
本役ではないものの、稽古場では演出家から大きな信頼を寄せられているという二人の歌が聴けるのはここだけですので、あわせてのご紹介です。
■■■ 公演情報 ■■■
《共同制作公演》
R.ワーグナー『さまよえるオランダ人』
オペラ全3幕・日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
会場と日時:
【びわ湖公演】 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール
    2016年3月5日(土)、6日(日) 両日14:00開演
【神奈川公演】 神奈川県民ホール 大ホール
    2016年3月19日(土)、20日(日) 両日14:00開演
【大分公演】 iichiko総合文化センター iichikoグランシアタ
    2016年3月26日(土) 14:00開演
指揮:沼尻竜典(びわ湖・神奈川公演)、大勝秀也(大分公演)
演出:ミヒャエル・ハンペ
管弦楽:京都市交響楽団(びわ湖公演)、
     神奈川フィルハーモニー管弦楽団(神奈川公演)、
     九州交響楽団(大分公演)
▼3都市の公演概要はこちら
2016年3月 共同制作公演 R.ワーグナー『さまよえるオランダ人』 - 東京二期会
▼プレミエ公演は3月5日(土)びわ湖ホール!どうぞお見逃しなく!
びわ湖ホール プロデュースオペラ ワーグナー作曲 歌劇『さまよえるオランダ人』(全3幕/休憩なし)(ドイツ語上演・日本語字幕付) - 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール

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共同制作公演『さまよえるオランダ人』タイトルロール青山 貴
「神奈川芸術プレス」と月刊「ぶらあぼ」に大きく登場中!

3月にびわ湖ホール、神奈川県民、大分iichikoグランシアタの3拠点で共同開催されるワーグナー『さまよえるオランダ人』にて、タイトルロールを務めるバリトン青山 貴が、「神奈川芸術プレス」と月刊「ぶらあぼ」の最新号に、どーんと大きく登場しています!
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「神奈川芸術プレス」2016年1月15日号より  ・・・げ、原寸大!?
― 大役を全編歌い終えた後の感動、達成感。それをお客様と共有できるのが、ワーグナーを歌う喜びです。
▼「神奈川芸術プレス」最新号(PDF形式)はこちらよりダウンロードができます
神奈川芸術プレス - 公益財団法人 神奈川芸術文化財団
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「ぶらあぼ」2016年2月号より
― ワーグナーの音楽の感動を皆様と分かち合えるよう全力を尽くします。
▼「ぶらあぼ」のインタービューはネット上でもお読みいただけます
青山 貴(バリトン) - WEBぶらあぼ
青山の出演は、びわ湖3月5日(土)と、神奈川20日(日)の2日間。
舞台の上でもその存在感を示してくれることでしょう。どうぞご期待ください!
■■■ 公演情報 ■■■
《共同制作公演》
R.ワーグナー『さまよえるオランダ人』
オペラ全3幕・日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
日時・会場:2016年3月
 びわ湖公演=5日(土)★、6日(日) びわ湖ホール 大ホール
 神奈川公演=19日(土)、20日(日)★ 神奈川県民ホール 大ホール
 大分公演=26日(土) iichiko総合文化センター iichikoグランシアタ
  (各日とも13:15開場・14:00開演)
  ★…青山 貴 出演日
指揮:沼尻竜典(びわ湖ホール芸術監督) <びわ湖公演・神奈川公演>
    大勝秀也<大分公演>
演出:ミヒャエル・ハンペ
管弦楽:京都市交響楽団<びわ湖公演>
     神奈川フィルハーモニー管弦楽団<神奈川公演>
     九州交響楽団<大分公演>
▼公演詳細はこちらをご覧ください
2016年3月国内共同制作公演 R.ワーグナー『さまよえるオランダ人』 - 東京二期会
▼神奈川県民ホールWEBサイトでは特設ページを開設中!
ワーグナー作曲 歌劇さまよえるオランダ人 - 神奈川県民ホール
▼チケットのお求め、お問合せは
二期会チケットセンター TEL03-3796-1831
(月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00/日・祝 休)

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表参道のクリスマスを彩る、豪華キャストによる「二期会サロンコンサート」

第182回目となります、「二期会サロンコンサート」がいよいよ本番を迎えます!
来年3月に行われる共同制作『さまよえるオランダ人』びわ湖ホール・神奈川県民ホール公演でゼンタ役を務めるソプラノ橋爪ゆか、今年7月に行われた二期会オペラ『魔笛』侍女II役での活躍も記憶に新しい、若手実力派メゾソプラノ宮澤彩子、そして来年2月に行われる二期会オペラ『イル・トロヴァトーレ』のルーナ伯爵役で出演するバリトン成田博之と、いずれも豪華な歌手たちが表参道のクリスマスを華やかに彩ります。

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ソプラノ
橋爪ゆか
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メゾソプラノ
宮澤彩子
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バリトン
成田博之

二期会オペラを始め、これまでに数々のオペラやコンサートで輝かしい活躍を魅せるこの3人。二期会サロンコンサートでは今回が初となる共演に、自然と期待も高まります。
そんな中、本番に向けて準備を着々と進めるメゾソプラノの宮澤彩子より、素敵なメッセージが届きましたのでご紹介いたします。
「街を歩けば綺麗なイルミネーションが一層クリスマス気分を高めてくれる季節になりました。今回の二期会サロンコンサートは、奏でるハーモニー~ホワイトクリスマス~と題しまして、クリスマスソング、有名なオペラのデュエットやアリア、ミュージカルソング、日本歌曲など、様々なジャンルよりお届け致します!
表参道のクリスマスイルミネーションと共に皆様との素敵なひとときを、出演者一同楽しみにしております。皆様の御来場を心よりお待ち申し上げます。   ―メゾ・ソプラノ 宮澤彩子」
きらびやかに輝く表参道のイルミネーションをバックに、最高に贅沢な二期会サロンコンサートを、皆様どうぞお楽しみください!

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PDFちらし
■■■ 公演情報 ■■■
《二期会サロンコンサート 2015-2016シーズン》
Vol.182 奏でるハーモニー ~ホワイトクリスマス~

日時:2015年12月17日(木) 19:00開演
会場:カワイ表参道コンサートサロン パウゼ
料金:全席自由 3,500円(税込・ワンドリンク付き)
出演:橋爪ゆか(ソプラノ)、宮澤彩子(メゾソプラノ)、成田博之(バリトン)、
    髙木由雅(ピアノ)
予定演奏曲:
  レオンカヴァッロ 〈オペラ〉『道化師』より「鳥の歌」
  ヴェルディ 〈オペラ〉『ドン・カルロ』より「私は死ぬ」
  マスネ 〈オペラ〉『ウェルテル』より「手紙の歌」
  ロッシーニ 〈オペラ〉『セヴィリアの理髪師』より
            フィガロとロジーナの二重唱
  ヴェルディ 〈オペラ〉『イル・トロヴァトーレ』より
            レオノーラとルーナ伯爵の二重唱
  「クリスマスソングメドレー」  ほか

▼お問合せ・チケットご予約は
二期会チケットセンター TEL 03-3796-1831 へ
 (月~金 10:00~18:00/土 10:00~15:00)

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「国際共同制作(2)」    オペラの制作現場からーその21

 前回に引き続いて、東京二期会が進めてきた国際共同制作の軌跡をたどります。『ニュルンベルクのマイスタージンガー』公演の成功をスタートに、翌2003年、ドイツのケルン市立歌劇場と共同で白紙から作り上げた『ばらの騎士』は、来日した現地スタッフによって、ケルン以上の出来と激賞されました。当時同劇場総裁だったギュンター・クレーマーの演出には賛否が分かれましたが、5年以上たった今でも色あせない、映像が心に刻み込まれて残っています。(下の写真は二期会公演からフィナーレのテルツェット:右より佐々木典子、林美智子、幸田浩子)
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 このケースでは、当方からR.シュトラウスの名曲『ばらの騎士』の共同制作を打診するところから始まりました。二期会オペラの観客から頂いたアンケートで常にリクエストの大きな演目であること、また東京二期会の先輩方がワーグナーの紹介を果たしてきた最初の50年の総括は『マイスタージンガー』としても、次の世代ではR.シュトラウスに取り組むという方針がありましたので、50周年記念公演の目玉の1つにしたいと、思いを伝えました。クレーマー氏は、最初「なんでそんな博物館にはいるような演目をするのか?」と冗談を言っていたのですが、「待てよ、ハプスブルグ当時の上流階級の最高の趣味はジャポニスムだったなあ」とつぶやき、来日して桂離宮を見学するに及んで、この共同制作の方向は定まりました。
 この公演の成功は、ドイツの他の歌劇場にもニュースとして流れ、2004年のコーミシェ・オーパ・ベルリンとの『イェヌーファ』、2005年のハノーファー州立歌劇場との『さまよえるオランダ人』、翌2006年のハンブルク州立歌劇場との『皇帝ティトの慈悲』と続く国際共同制作の嚆矢となりました。そのいずれもが二期会オペラにとっての記念碑的上演となり、公演の質的レベルを更に押し上げる起爆剤となったのです。
 しかし、一方で問題も浮き彫りになりました。先方とペースを合わせるためには、少なくとも3年前から準備を重ねる必要があります。作られたものを借りてくる公演と、共同制作が違う一番のポイントは、当方の計画が交渉先の新制作プランに合致していないとまとまらないことです。従って、先方のペースに合わせて枠組みがスタートするため、財政基盤の劣る我々のような団体には文化庁の助成が決まる前の先行投資という厳しい資金リスクに直面することになるからです。
 今までの交渉経験では、なかなか話しが合わずに試行錯誤することもありましたし、まとまりそうにない場合は、諦めて他の劇場を当たることもありました。しかし、二期会の日本での上演レベルが、来日スタッフから伝えられるようになって、最近ではむしろ先方からも誘いが来るようになってきました。これは、欧州のオペラ劇場が財政難となっていて、頻繁に共同制作が行われている現状と、二期会の実力が共同制作のパートナーとして認められたという両面の理由からでしょう。今では複数の劇場と接触を保ちながら双方の希望をマッチングさせるという、新たな段階に移行しています。
 このように、国際共同制作で成果を挙げることができたのも、それ以前のオペラ制作のやり方から思い切って海外との協業へと歩を進めたことが成功の鍵でした。この文化庁の目指したプログラムは、うまく活用すれば極めて大きな成果を挙げ得る画期的なものだったことが証明されたわけです。(常務理事 中山欽吾)

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