去る8月25日、池袋の東京芸術劇場にて、「第43回日伊声楽コンコルソ入賞者披露記念 イタリア・オペラ 名曲アリア・コンサート」が開催されました。
現田茂夫氏指揮による読売日本交響楽団をバックに、第1部は第3位入賞のソプラノ江口順子が『アイーダ』の“勝って帰れ”を情感を込めて演奏したのに続き、第2位入賞のソプラノ平川千志保は『夢遊病の女』の“気もはればれと”を、粒の揃った美しい声で披露しました。
続く第2部はゲストとして、既に日本を代表するオペラ歌手として活躍中の幸田浩子と黒田博が登場。黒田は得意とする『セビリアの理髪師』の“私は街の何でも屋”と『アンドレア・シェニエ』の“国を裏切る者”を、そして幸田は長大な『ルチア』の狂乱の場を演奏。いずれも華のあるステージと貫禄さえ感じられる演奏で、門出を迎えたばかりの若き後輩にエールを送りました。
終演後のバックステージにて、左から、幸田浩子、江口順子、平川千志保、黒田博