4月18日(月)に、神楽坂のフレンチ・レストラン「ラリアンス」で「ラリアンス・オペラ・コレクション with 二期会」を開催します。
今回のキャストは、7月公演『フィガロの結婚』に出演するソプラノ全詠玉とテノール高田正人の二人です。ピアノは高田絢子。
全詠玉(ちょん よんおぎ)は2012年の日生劇場『フィガロの結婚』バルバリーナが本格的なオペラデビュー。その端正な声で14年『ドン・カルロ』には「天の声」を歌い、二期会本公演キャストに初めて名前を連ねました。今夏、デビュー・ロールで東京文化会館の舞台に立ちます。高田正人はすでに二期会本公演でもおなじみのテノール。どのような役でも際立つその存在感は、実はこれが初役のバジリオでも、乞うご期待!
『フィガロの結婚』本役への意気込みとともに、二人のコメントをご紹介します。
ソプラノ 全詠玉 |
テノール 高田正人 |
――まずは『フィガロの結婚』それぞの役にむけての、今のお気持ちを。
全: 日生劇場でバルバリーナを歌わせて頂いた時は、二期会研修所を修了したばかりでした。初めてのオペラの現場で、右も左もわからずただがむしゃらに、“体当たり”で演じ歌った気がします。今回はあれから4年、あの時から重ねた時間の分だけ成長したバルバリーナを見ていただけたらと思っています。女子力も上がっていると良いのですが(笑)
それとバルバリーナのアリアは実は『フィガロの結婚』の中で唯一短調で書かれたアリアなんです。短いながらも、とても美しく印象的に響きます。その音楽の持つ色気や魅力を皆様に感じて頂けるよう精一杯歌いたいと思います。
高田: 若い頃は王子様や貴公子の役に憧れていましたが、いろいろな役を一通り経験した今は、真っ直ぐな役よりも一癖も二癖もあるような役に魅力を感じるようになりました。癖のある、しかし頭の回転が速く立ち回りの上手い「バジリオ」を宮本亜門さんがどう描くのか楽しみですし、僕にしかできないような個性あるバジリオを演じられたらと思っています。
何よりオペラの名作の中の名作『フィガロの結婚』に初めて参加できることが嬉しいです。
――今回のラリアンス・オペラ・コレクションのプログラムについて
全: イタリア語、フランス語、英語、チェコ語といろんな言語の曲を選んでみました。様々な言語の持つ色彩の違いをお楽しみ頂けたらと思います。
また、ラリアンスのしっとりとした空間をイメージして少し大人っぽい曲にもチャレンジしています。バルバリーナは幼く若々しい役柄ですので、そのギャップも楽しんで頂けたら嬉しいです。
高田: 敢えてモーツァルトのレパートリーを外し、音楽的に真逆なグランドオペラやヴェリズモオペラを多く入れました。こういう歌手がモーツァルトではどういう歌唱をするのか、楽しみに劇場にいらしていただきたいです。
――ラリアンスの印象はいかがですか?
高田: 外の喧騒が嘘のような落ち着いた空間が素敵ですね。スタッフの皆さんもいつも優しくて丁寧。いつか食べた白子の前菜と名物の雲丹のプリンが忘れられません(笑) 今回は歌っていて食べられないので残念…。
春という心おどる季節にぴったりの、熱い恋の歌が集められました。
また、春はお祝いの季節でもあります。みなさまの特別な時に、ラリアンス・オペラ・コレクションはいかがでしょうか?
予定プログラム:
<第1部>
ヴェルディ『椿姫』より 「乾杯の歌」(全・高田)
グノー『ファウスト』より 「宝石の歌」(全)
ジョルダーノ『フェドーラ』より 「愛さずにはいられないこの想い」(高田)
プッチーニ『トゥーランドット』より 「お聞きください、ご主人様!」(全)
プッチーニ『ラ・ボエーム』より 「愛らしいおとめよ」(全・高田)
<第2部>
バーンスタイン『ウェスト・サイド物語』より 「トゥナイト」(全・高田)
ドヴォルザーク『ルサルカ』より 「月に寄せる歌」(全)
プッチーニ『トスカ』より 「星は光りぬ」(高田)
レハール『メリー・ウィドー』より 「高鳴る調べ」(全・高田)
▼詳細・ご予約・お問合せはこちらから
・ラリアンス・オペラ・コレクション with 二期会 - 神楽坂ラリアンス
東京都新宿区神楽坂2-11 電話:03-3269-0007
▼全、高田ともに7月16日と18日に出演。“すべての人に名作を”
・2016年7月公演《二期会名作オペラ祭》W.A.モーツァルト『フィガロの結婚』 - 東京二期会オペラ劇場
―チケット絶賛発売中!!